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橘公司先生&つなこ先生が語る『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』発売記念インタビュー

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 コンパイルハートより9月24日に発売されるPS4用タイトル『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』。2013年に登場した『デート・ア・ライブ 凜祢ユートピア』ののち、2014年『或守インストール』、そして2015年『凜緒リンカーネイション』、2017年『凜緒リンカーネイション HD』とシリーズを重ねてきたゲーム版『デート・ア・ライブ』。最新作となる『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』では、謎の精霊“蓮”とともに、士道たちのオリジナルストーリーが描かれていきます。

 本作の発売を記念して、原作者である橘公司先生と、イラストを担当するつなこ先生に、『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』の見どころやポイントなどをうかがっていく特別インタビューをお届けしていきます。

橘公司(『デート・ア・ライブ』原作/『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』監修)

――『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』のシナリオについての見どころ、苦労した点などはありますか?

橘公司先生(以下、橘):『デート・ア・ライブ』のゲームシリーズも、HD版を含めると、本作『蓮ディストピア』で実に5本目となりました。非常にありがたいことではあるのですが、これだけ長く続くと1つの問題が発生してきます。

 そう、新キャラ鉱脈の枯渇です。『デート』は新しいエピソードを作る際に必ず新ヒロインが必要になるのですが、お話の設定上、無尽蔵に増やしてしまうわけにもいかないので、毎回どう設定しようかと悩んでおります。

 今回はさすがに新しい鉱脈に手を出さないと厳しいかなとも思ったのですが、設定を洗い直した結果、まだ増やせる余地が見つかったのでよかったです。伏線は張る物ではない。拾ったものが伏線なのだ。

 つなこさんのイラストと高橋李依さんの熱演も相まって、今回のオリジナルヒロイン・蓮も、非常に良いキャラになってくれたのではないかと思います。ぜひ、彼女の物語を見届けてあげてください。

――前作(ゲームシリーズ)までとのつながりなどを教えていただけないでしょうか?

橘:本作は『凜祢ユートピア』『或守インストール』『凜緒リンカーネイション』と同じく、本編時系列の流れの中に組み込んでも問題ないように設定してあります。それはつまり、この『蓮ディストピア』は、前3作の延長線上に存在するということです。

 まだ詳しくは言えないのですが、本作を全ルートクリアしていただくと、前3作をプレイしていただいた方にはちょっと嬉しいことが起こるかもしれません。

 また、劇場版をご覧になった方にも嬉しいことが……ゲフンゲフン。何でもありません。とにかく遊んでみましょう。できればすみずみまで。

――ゲームシリーズだからこそ表現できたことなどはありますか?

橘:シナリオ面で言えば、やはりルート分岐でしょうか。小説やアニメでは基本1本のストーリーを追う形になりますが、プレイヤーが能動的に選択肢を選べるゲームでは、複数のお話が並行して存在し、そのすべてを楽しむことが可能です。また、その積み重ねを経てしか描けないものもあると思います。

 『デート』のゲームシリーズは基本的にその辺りを意識した構成にしているつもりです。『凜祢ユートピア』などは特に顕著ですね。

 『デート』はもともとギャルゲーがテーマの1つなので、そういった意味でも親和性が高いというか、相性がいいのではないかと思います。

――本作は“願いを叶える”というテーマとなっていますが、今何か願いごとはありますか?

橘:皆様に本作を楽しんでいただきたい以上の願いがあるでしょうか(清らかな目)。

――予約特典、限定版特典に付属するドラマCDや書き下ろし小説の見どころ・聴きどころを教えてください!

橘:特典小説は、本編のネタバレ満載というか、ネタバレしかないレベルなので、予備知識なしで本編を楽しみたい方は、ぜひゲームを全編クリアしてから読むことをおすすめします。

 ゲーム特典恒例となったつなこさんの4コマも、相変わらずキレッキレです。今回は、まだ声のないあのキャラも登場するやも……?

 どうしても我慢できない人はちょっとだけ見ちゃいましょう。ちょっとだけ、ちょっとだけですよ。あー駄目です駄目です! 挿絵見たらだいたいわかっちゃいます! あー!

 ドラマCDは、3期でついに声が付いたということで、七罪祭となっております。七罪祭。なんか禍々しい響きですね。邪神像とか祀ってそう。『七罪エンカウント』、『折紙フレンドシップ』、どちらもオススメですのでぜひチェックしてみてください!

つなこ(『デート・ア・ライブ』イラスト/『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』監修)

――『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』オリジナルキャラ・蓮のデザインについて、見どころ、苦労した点などはありますか?

つなこ先生(以下、つなこ):毎回デザイン前にキャラクター設定と一緒に、関連するモチーフをご指定いただくのですが、蓮の場合は“ブドウ”“ヘビ”“道化”“拘束”などです。

 ブドウの実や葉っぱの形をした飾りの他に、毛先のカールもブドウの蔓(つる)をイメージしています。目の中心にある光は、ヘビっぽく少し縦長になっていたりします。実はすごく傷ついているかもしれないキャラなので、拘束も兼ねて包帯ぐるぐるにしてみたり…。

 苦労した点は…デザイン時ではないのですが、普通に描くと、包帯で目が隠れてしまう点です(笑)。

 “封じられている”のはストーリーで重要なポイントなのですが、目が隠れているとキャラの魅力が伝わりにくいので、広報では包帯を取るポーズにしたり、ストーリー中盤の姿で、なんとか目が見えるように描いています。

――本作のキャラクターの中で、描いていて一番楽しい(思い入れのある)キャラクターはいますか?

つなこ:特定のキャラではないのですが、STINGのデザイナーさんと一緒に精霊達の私服を考えるのがすごく楽しかったです! キャラの個性が出ていると思います。

 七罪は普段と髪型が違ったりするのも新鮮で良いですね。

――ゲームシリーズだからこそ表現できたことなどはありますか?

つなこ:立ち絵のアニメーションは、Vtuberさんやアプリ等でもすっかり一般的になりましたが、さりげない“生きてる感”の印象って結構大きいと思っています。

 13~4年ぐらい前に動く立ち絵を初めて見た時は衝撃的でした。絵って描いただけでは絶対動かないので、キャラを動かしてくださる方々は凄い! と毎回思っています。

 このシリーズだからこそ、という点では、ゲームにしか出てこられないキャラもいるので要チェック!

――本作は“願いを叶える”というテーマとなっていますが、今何か願いごとはありますか?

つなこ:“デート・ア・ライブ”に関わった人(お客様含む)みんな幸せになりますように~~!!!!

――予約特典、限定版特典に付属するドラマCDや書き下ろし小説の見どころ・聴きどころを教えてください!

つなこ:橘先生の特典小説は、作品をここまで追いかけてくださった方にこそ、ゲームを最後の最後まで遊んでから読んでいただきたい内容です!

 というかゲームの最後の方、なんかもう原作本編なので、読者さんには本当に見届けてほしいです。

 ドラマCDは潜入ミッションをする折紙、猫モード狂三、どちらも面白いのですが七罪に関しては四糸乃以外と深く絡むの自体がレアかも…?

 私の担当箇所はいつも通り、謎4コマがありますのでよろしければ……。

『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』電撃SPパックが電撃屋で予約受付中!

 9月24日に発売される、『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』の電撃スぺシャルパックが、電撃屋にて予約受付中です。オリジナルグッズとして、B1サイズマイクロファイバータオルとB6判アクリル製プレートが付いてくる豪華仕様となっています。

  • ▲B1サイズマイクロファイバータオル
  • ▲B6判アクリル製プレート

 電撃スぺシャルパックはゲームソフトに加えて、電撃屋オリジナルグッズが付属したセットです。ゲームソフトは限定版もしくは通常版から選べます。

 電撃スペシャルパックの詳細はこちらを確認してください。

(C) 2013 橘公司・つなこ/富士見書房/「デート・ア・ライブ」製作委員会
(C) 2014 橘公司・つなこ/KADOKAWA 富士見書房刊/「デート・ア・ライブⅡ」製作委員会
(C) 2019 橘公司・つなこ/KADOKAWA/「デート・ア・ライブⅢ」製作委員会
(C) 2019 COMPILE HEART / STING

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