宇宙を舞台にしたストラテジー『STELLARIS』プレイレポート。自分で作った帝国を導いて宇宙の覇者になる!

ヒムロ
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 Paradox Interactiveが2016年に発売した『STELLARIS(ステラリス)』。2016年のPC版に続き、2019年にコンシューマ版としてPS4とXbox Oneで発売されました。そして8月27日にはPS4から待望の日本語版が発売。今回は発売に先がけて本作のプレイレポートをお届けします。

 本作は未来の宇宙が舞台となった4Xリアルタイムストラテジーゲーム。プレイヤーは銀河帝国の指導者となり、広大な宇宙を調査したり、領土を拡大していきます。そのなかで他の勢力と出会い、戦争や外交で熾烈な覇権争いが起こることも。

 プレイヤーの判断でさまざまな歴史が紡がれていくのが『STELLARIS』です。

自分好みに帝国をカスタマイズ

 指導者となるからには、まずはどんな帝国にするのかを決めていきます。あらかじめステータスなどが決められた状態の帝国から選ぶこともできますが、どうせならアバターのキャラメイクをするように自分で国を作り上げたい人もいるはず。そういったユーザー用に“新しい帝国を作る”が用意されています。

 ここでは7つの種族の外見や特性、母星の種類、政府の体系などをすべて自分で決めることができます。種族にはポイントを使って特性を持たせることができますが、特性には有利なものと不利なものが存在。

 有利な特性はポイントを消費し、不利な特性をつけるとポイントが増えます。有利な特性を多くつけたい場合は不利な特性もつけないと……、といった頭を悩ませることも。

 政府には“志向”、“統治形態”、“国是”の3つの項目があります。大まかに説明すると、“志向”は政策や外交に影響します。平和的や民主的、他種族に対して排他的か、物質と精神のどちらに重きを置くかなど千差万別。初心者は平和な“志向”に設定するのが◎。

  • ▲他国と敵対すると国境を越えられないということも……。

 統治形態は選挙で支配者が選ばれる民主制から、あまりなじみのない寡頭制と呼ばれる複数人が国を治める制度などがあります。次の支配者が決まるまでにマニフェスト達成などのノルマが課されるので、気を配る必要があります。

 志向と統治形態によって決まるのが国是。ここでは奴隷制度を良しとするものや排他的な独裁主義といった、少々ネガティブなステータスが登場するので、気に入らない場合は志向の変更をオススメします。

  • ▲宇宙にはいくつもの謎があり、さまざまなイベントが用意されています。一度のプレイですべてを見ることはできないので、何度プレイしても楽しめます!

 多数の項目を設定しなくてはならないので大変そうに見えますが、自分の思うままに国を作っていくのは楽しい作業でした。国名なども自分で決めるとより愛着が湧きます!

宇宙を探索し、向かうべき道を考える

 いざゲームを開始しても、何から手をつけていいのか途方に暮れるほど『STELLARIS』は自由度が高くなっています。とはいえ、やはり最初にやるべきことは宇宙の探索。調査船を使用し、自国の周辺から調査を始めていきます。

  • ▲調査には時間がかかるので、複数の調査船を作ると効率よく調査を行えます。

 1つの星系に複数ある星をすべて調査すると、基地を建造できるようになります。基地を建造した星系が自国領となるので、これを繰り返して領土を拡大していくことに。基地の建造には資源なので、資源豊富な星系や居住可能惑星がある星系から自国領にしていきたいところ。

 調査を進めていくと、遺跡の発見や他の帝国との出会いなど、少しずつ宇宙探索の成果ともいうべき出来事が発生します。他の帝国は初めから友好的だったり好戦的だったりとさまざま。友好的な国とはわざわざ敵対する必要がないので、同盟などを持ちかけるのもひとつの手です。

  • ▲宇宙生物は時に研究対象、時に戦う対象となります。研究では謎を解き明かすとボーナスがもらえることも。

 序盤はまったり領土の拡大をしていきますが、徐々にやるべきことが増えるので焦ってしまうこともあります。本作はリアルタイムストラテジーのため、どうしようか考えているうちにゲーム内でも時間が進んでしまいます。いつでもポーズで時間を一時停止できるので、こまめにポーズを使うのをお忘れなく。気づいたら他国に領土を広げられていた、ということも……。

探索以外の内政も忘れずに

 拠点となる帝国の惑星ももちろんほったらかしにはしておけません。一定時間が経過すると国のリーダーの交代が行われますし、探索でも必要になってくるテクノロジーの研究、惑星居住者のことも気にかけて資源の産出を促します。

  • ▲新しい星系に行くとワクワクします! しかし内政を忘れていると失業者が増えたり、気づいたら政治の派閥争いが起きていたりと、リアリティーのある問題が発生してしまいます。

 宇宙の探索で稀に居住可能惑星を見つけることがあります。そこへ入植者を送ると植民地という形で自国の惑星が増え、国力が増強します。惑星の名前を決め、人を住まわせ、住環境や仕事ができるよう整えていくので、ここでもまた自分の好みで作れます。

 やれることが増えていくと混乱しそうですが、何か発生するたびにシチュエーションレポートでお知らせされるので、これを見逃さなければ基本的には大丈夫です!

 次に何をするか迷ったときや、行こうと思っていた星系名を忘れたときなどもシチュエーションレポートが役立ちます。

 他国と同盟を組んで連邦として宇宙を率いることも、他国を滅ぼして自国だけが存在する独裁国家を作ることも可能な本作。違うルートをたどるために繰り返しプレイしたくなります。

 今回サクッと12時間ほどプレイしてみましたが、そのうち1時間は新しく帝国を作っていました。キャラメイクで時間がかかりがちな人は絶対に帝国のメイキングも楽しめると思います! 種族を選び、そこから彼らがどんな生活を送っているのかを想像しながら政府の設定をしていくのはとてもワクワクしました。

 初心者は腰が引けてしまうほどの情報量ですが、直感でプレイできるUIと親切なチュートリアルのおかげで面白いと感じるのに時間はかかりません。気がつくと夢中で宇宙を探索していました。

 自分が作った国を自分で導いていくのは大変で難しいですが、得られる楽しさや感動はひとしお。宇宙やストラテジーゲームが好きな人はもちろん、「ストラテジーってなんだろう?」という初心者の方にもトライしてもらいたい作品です!

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『STELLARIS』

  • メーカー:DMM GAMES/Paradox Interactive / Tantalus Media
  • 対応端末:PS4
  • ジャンル:4Xグランドストラテジーゲーム
  • 発売日:2020年8月27日
  • 希望小売価格:5,800円+税

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