町作りとタワーディフェンスを楽しめる『They Are Billions』の魅力を紹介。見渡す限りゾンビ! ゾンビ!

hororo
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 スパイク・チュンソフトから8月20日に発売されるPS4用ソフト『ゾンビサバイバル コロニービルダー They Are Billions』のプレイレポートを掲載します。

 誰しも人生の中で一度は、「好きな要素をかけ合わせたら、もっと好きなものになるんじゃない!?」という考えに至ったことがあるでしょう。

 実際、セーラー服×機関銃とか、忍者×サイバーパンクといったように、連想もできないようなギャップが象徴的な要素になり、受け手に強烈な印象を残すことがあります。まぁ、中には手痛い失敗を見ることもあるのですが……子どもがファミレスのドリンクバーでやってしまうように。

 今回ピックアップする『They Are Billions』も、そんな気概を持つ作品だと言えます。スチームパンク×ゾンビ×箱庭SLG×タワーディフェンスという、好きな要素特盛セットと言わんばかりの要素を詰め込んだ本作は、いったいどんなゲームなのか。その特徴や魅力を紹介します。

資材を集めてコロニーを拡張していく、箱庭SLG的な楽しさ

 タイトルに“コロニービルダー”とあるように、ゲームの目的はコロニー(居住地)を作り、拡張していくこと。本作の世界では、人類のほとんどがゾンビと化し、生存している人間は一握りになってしまっています。

 プレイヤーの好きなように町づくりを楽しむ、いわゆる箱庭SLGと言われるプレイ感覚で遊べるのですが、決して自分で作った町並みを眺めて楽しむゲームではありません。前述のようにこの世界にはゾンビが存在します。そんな環境で無作為に町を作ったところで、住民が生活できるわけはありません。

 そのため、周囲を徘徊するゾンビを警戒しつつ家を建て、壁で安全地帯を作る必要があります。基本的なゲームモードである“サバイバル”のマップはランダムで生成されます。

 マップ上には町作りに欠かせない資源も点在しているため、この資源やゾンビの配置などを自分の目で確認しつつ、どの方向へ町を拡張していくのか……といった試行錯誤を楽しむことができます。

 もちろん、作れる建造物や防衛施設、ゾンビから町を守る戦闘ユニットなど、作れるものの種類は多岐にわたるため、プレイヤーによって大きくプレイスタイルやコロニーの町並みは大きく変わるでしょう。

 建設できる施設は、場所によって建造の可否が変わったり、効果の大小が変わったりするものがあります。例えば木材を供給する“製材所”は森の側にしか建てられませんし、食料を供給する“農場”は荒れ地よりも豊かな草原地帯のほうが多くの食料を生産できます。

 加えて、こういった資源の供給施設やユニットの生産には、その職を担う労働者が必要。本作において、労働者の数は重要なリソースのひとつで、労働者がいなければほとんどの建物は建てられません。労働者は住居を建てることで増やせます。

 本作にはエネルギー……つまり建物を稼働させるための電力の概念があり、エネルギーが供給されていない場所には、そもそも建物を建てられません。“テスラタワー”と呼ばれる円状にエネルギーを供給させられる施設を建てることで、エネルギー供給範囲を拡大し、町を大きくしていくことになります。

 「きっちり区画整理をした美しい町並みを作りたい」という気持ちはあるものの、そんな悠長なことは言っていられず、マップの地形やゾンビの分布によっては、かなりいびつな形状の町を作らざるを得ない場合も。むしろ世界観的には合っていて、なかなかさまになるかもしれません。

 ちなみに、ゲーム中はリアルタイムでゲームが進行するものの、一時停止することが可能。停止中にも建設指示やユニットの移動指示は出せるので、リアルタイムストラテジーが苦手な人でも、一時停止を駆使すれば問題なく遊べるのも魅力です。

育てた町が消えるのは一瞬! タワーディフェンス的な戦闘要素

 もうひとつ、タイトルに入っている要素として見逃せないのが“サバイバル”。ジャンルで“サバイバル●●”と謳っているものは、生き延びることに焦点が当たっていることが多いですよね。……そうです、本作においても拡張した町を“生き残らせる”ことが重要になります。

 先ほどマップ上をゾンビが徘徊していると書きましたが、本作では定期的にゾンビによる襲撃が行われます。この襲撃は、マップ上に存在するゾンビとは別に、マップ外から波のように押し寄せてくるため、前もって周辺のゾンビを排除していようとも、お構いなしに町へと進攻してくるのです。

 幸いにもゾンビの襲撃日は決まっており、画面左下のタイマーで日程を知ることができます。そのため、ゾンビの襲撃日までに、ある程度の防衛策を用意しておくことが必須! 内政で生み出した資源を活用して、壁や防衛施設、戦闘ユニットなどの数を揃えていかねばなりません。

 しかし、ゾンビによる襲撃は一度限りのことではなく、何度かに分けてたびたび発生します。しかも、回を重ねるごとにゾンビの数は増え、特殊能力を持った強力なゾンビすら引き連れてくる始末! 例え最初の襲撃を乗り越えられたからといって、町の防備をおろそかにすると、次の襲撃は絶対に耐えられません。

 このゾンビの襲撃における攻防はタワーディフェンスゲームに似ており、セオリーもある程度流用させることができます。つまり、守りやすい地点に防衛拠点を作り、そこで迎え撃つこと!

 注意したいのは、ゾンビの襲撃日は前もってわかりますが、どの方向から来るかは直前にならないと察知できないこと。そのため東西南北すべての方向で、守りやすい場所を作っておく必要があります。

 設定された日数を、町の中心部である司令部を破壊されずに耐え抜けば、ゲームクリア! 自分の想定したようにうまくゾンビの大群をさばききれた時の快感と安堵感は、本作ならではの魅力ですね。

 なお、ゾンビに町に侵入された場合は、悪夢が始まります。本作の建物は、建設時に労働者が必要という話をしましたよね? この労働者は、その施設で働いているという扱いになっています。そしてゾンビは建物を襲う……。つまり何が起こるかというと、建物に一定以上のダメージが入ると、その建物は汚染され、中の労働者がすべてゾンビになってしまいます。

 これが本作の難しいところで、1匹のゾンビの侵入を許すと、そこから倍々にゾンビが増えていくことになるのです。大群で現れるゾンビよりも、コッソリと近づいてくる単独ゾンビのほうが逆にやっかいだったりします。

 気づいた時には町のど真ん中でゾンビが発生していた! なんてことにならないように、攻撃を受けているアラートは見逃さないようにしましょう。

キャンペーンモードで世界背景を補完できる!

 基本モードの“サバイバル”では、特に何の説明もなくマップに放り出され、たった一軒の司令部と少しのユニットを渡されて「さぁ、どうぞ」とスタートさせられますが、“キャンペーン”ではストーリーを楽しみながらゲームのプレイが可能です。

 そんななか、クレーターの中に築かれた都市から興った新たな帝国が、満を持して壁の外に進出しようと画策。その移民団の指揮を行うのがプレイヤーである、というのが本作のバックストーリーです。

 こちらは少し特殊なモードとなっており、技術の研究をしないと施設やユニットの種類が増えなかったり、マップが固定だったりと、プレイ感が異なります。

 「少しずつ使えるユニットが増えていくチュートリアル的なモードなのかな……?」と最初は思ったものの、むしろ使えるユニットが限られることで難易度が高く感じてしまうミッションもあるため、まるっきり別の遊びかたをするモードと割り切った方がいいかもしれません。

 それでもゲームを進めることで、この世界がなぜこんな状況になったのか、というのを新聞の記事の体で読むことができるため、ストーリーが気になる人は挑戦してみてほしいモードです。

 “サバイバル”と同じような感覚でプレイできるミッションの他にも、バリケードと戦闘ユニットだけで押し寄せるゾンビの群からアウトポストを守る“攻撃ミッション”や、“キャンペーン”のみで使えるヒーローユニットを操作して廃墟などを探索していく“戦術ミッション”というものも遊べるため、ゲームのバリエーションとしては幅広く遊べるのも特徴です。

  • ▲“攻撃ミッション”では、研究で開発を完了したユニットしか使用できないため、研究の状況によってはかなり難しくなります。
  • ▲“戦術ミッション”で使うことになるヒーローは、初期状態でもかなり強力。さらに、経験を積んで成長させることができます。

 “ゾンビ×コロニー経営”という作品はそれなりにありますが、個人的に好きなのはそこにスチームパンクを足していること。鉄や真鍮で形作られた町並みや、汗と油で汚れていそうなキャラクターなどなど……! この全体的なビジュアルが、本作に一層独自性を与えています。


 現在、本作を解説した動画3本が公開中。もしこの手のビジュアルが好きで、かつ町作りやタワーディフェンスに興味があるのなら、ぜひチェックしてください。

解説動画

基礎編

防衛編

キャンペーン編

※画面は開発中のもの。
©2018-2020 Numantian Games SL and BlitWorks SL. All rights reserved. "They Are Billions" is
a registered trademark of Numantian Games SL. PlayStation Ⓡ 4 version developed by
BlitWorks SL. Published and distributed in Japan by Spike Chunsoft Co., Ltd.

ゾンビサバイバル コロニービルダー They Are Billions

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: SLG
  • 発売日: 2020年8月20日
  • 希望小売価格: 3,800円+税

ゾンビサバイバル コロニービルダー They Are Billions(ダウンロード版)

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: SLG
  • 配信日: 2020年8月20日
  • 価格: 3,800円+税