お、お願いします……命ばかりはお助けを……（ギルバート）【軌跡シリーズ名言集】

　日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

　『軌跡』シリーズの愛され芸人（？）ことギルバートが、軌跡シリーズ名言集に再び登場！　今回は『空の軌跡SC』での彼のセリフからチョイスしてみました。

※本記事には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

お、お願いします……命ばかりはお助けを……（ギルバート）

●第八章　混迷の大地　（英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution）

　『空の軌跡FC』では、リベール王国のルーアン地方を治めるダルモア市長の秘書をしていたギルバート。ですが、市長と一緒になって悪事に手を染めており、主人公のエステルたちの活躍でその事実が露見したあと、王国軍に捕らえられてしまいました。

　以降は消息不明だったギルバートですが、『空の軌跡SC』の第六章で、『FC』における王国軍情報部のクーデター騒ぎに乗じて脱走していたことが判明。その後、ゼムリア大陸で暗躍する秘密結社《身喰らう蛇（ウロボロス）》に拾われた彼は、強化猟兵となってエステルの前に姿を現したのでした。政治家を志すエリート街道から転落したのがそれほどショックだったのか、いろいろとこじらせてしまった結果、表社会がダメなら裏社会でのし上がろうと考えるに至ったようです。

　とはいえ、悪役として小物過ぎた彼は、エステルにおぼろげに顔を覚えられていた程度の存在。小物臭い言動も以前のままで、とても彼が目指すような裏社会の大物に出世できるとは思えない様子でした。

　ギルバートいわく、結社の戦闘強化プログラムを受けたことで強くなったそうですが、仲間と数人がかりで戦っても、正遊撃士となったエステル1人を仕留めあぐねる始末。結局は、強化猟兵になりすましてエステルを助けにきたヨシュアの一撃を受け、あっさり昏倒してしまいます。

　ちなみにこのあと、ヨシュアと結社の執行者《剣帝》レーヴェとの間でシリアスな会話が続くのですが、その間ギルバートは2人が話しているそばで倒れたまま。ただ倒れているだけなのに、そのブザマな姿に笑いがこみ上げてくるとは……さすが『軌跡』シリーズきっての芸人、オイシイ役どころです（笑）。

　そんなギルバートの次なる出番は第八章。結社の暗躍により王国内が混乱するなか、彼は自分の母校でもあるジェニス王立学園に強化猟兵部隊とともに乗り込み、学園の生徒や教師たちを拘束します。

　これは、王国内にさらなる混乱をもたらすようにという結社の上からの指示を、ギルバートが独自に解釈して動いた結果でした。ギルバートの狙いは2つあり、1つは王国の要人の関係者も多い学園を占拠して、人質として利用すること。そしてもう1つは、学園に在籍しているらしいリベール王家の姫君を捕らえるという、やや拡大解釈が過ぎるものの、彼にとっては冴えた案でした。

　事件はエステルの知るところになり、彼女と仲間たちの活躍で学園は結社の手から解放されます。ですがギルバートは旧校舎へ脱出。姫と思しき女子生徒・リチェルを人質に抵抗を試みます。

　自分の邪魔ばかりしてきたエステルたちを前に感情が高ぶったのか、ギルバートは旧校舎で演説を開始。結社がゼムリア大陸全土に影響力を持つ巨大組織であること、結社こそエリートである自分が出世するにふさわしい組織であること、リチェルはそのための手土産であることなどを語ります。

　ですが、リチェルが姫というのはギルバートの勘違い。彼は姫が細剣使いであると聞き、フェンシング部員であるリチェルを姫と判断したものの、細剣使いはもう1人いたのです。それは、ギルバートと以前から面識があり、彼の前で細剣を振るったこともあるクローゼことクローディア姫でした。

　自分の間抜けな思い込みをエステルに指摘され、動揺するギルバート。そこをクローゼの友人である隼のジークに奇襲され、リチェルを取り逃すハメに。さらにエステルたちの攻撃を受けて劣勢に立たされると、ついには命乞いを始めます。そのときの発言が今回の名セリフになります。

　自分のそれまでのやらかし具合を棚に上げ、ただ助かりたいために、恥も外聞もなく土下座するギルバート。思えば彼の土下座芸も、このときから始まったんですね……。

　ちなみに直前の戦闘では、土下座からのだまし打ちを行うクラフトも披露。攻撃力はなく、こちらのやる気を削ぐだけのクラフトですが、攻撃力＆防御力が大幅に下がるため、なかなか侮れないものでした。まあ当人自体が弱いので、このクラフトを使われても戦闘に負けることはほぼないんですが（笑）。

　このあと、結社の上司である執行者の《道化師》カンパネルラが出現。結社の指示を越える行動をしたうえ失敗したギルバートに、キツ～いお仕置きを加えつつその場を去っていき、事件は終わります。

　カンパネルラはギルバートの予想外の行動を楽しんでおり、今後も彼をお気に入りのオモチャとして見守っていくようです。そんなやっかいな上司に見込まれた（？）ギルバートの明日はどっちだ!?　続きはギルバートの名言集第3回をお待ちください！