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アプリ『ひぐらしのなく頃に 命』先行レビュー。謎が謎を呼ぶ物語と桜庭統サウンドのバトルに惹き込まれる!

カワチ
公開日時

 ディ・テクノから今夏配信予定のiOS/Android用アプリ『ひぐらしのなく頃に 命』の先行レビューをお届けします。

 どうも、『ひぐらしのなく頃に』ファンのカワチです。好きなキャラクターは大石さんで、もちろん好きなキャラソンは大石さんのラップが聴ける「圭一・大石の噂の事件簿ABC」です。

 今回『ひぐらしのなく頃に』の最新アプリ『ひぐらしのなく頃に 命』を、正式サービス開始に先駆けてプレイする機会をいただきました。本作は完全新規のストーリーということで、その内容が気になっている人も多いと思います。まずは物語の概要から説明しましょう!

 なお、記事中の画面写真はすべて開発中のものであり、正式リリース版では表示や仕様が変更される可能性がありますのでご了承ください。

雛見沢大災害から10年後の物語。しかし、レナたちも登場!?

 本作は『ひぐらしのなく頃に』で事件が解決せず、大災害が起きたあとのストーリーが描かれます。本編では“鬼隠し編”や“祟殺し編”に該当する未来で、物語の展開として似ているものは“宵越し編”でしょうか。(余談ですが“宵越し編”は超名作なので、ぜひ読んでほしいです!)

 ちなみに“宵越し編”は大災害から23年後のストーリーでしたが、今回の“命”は10年後。事件発生から大きく離れておらず、本作のプロローグで事件の傷が癒えていないことが生々しく描かれます。

 今回の主人公は公由一穂。『ひぐらし』本編に出てきた雛見沢村御三家のひとつ・公由家の頭首である公由喜一郎の孫娘です。喜一郎は、魅音や詩音が“公由のおじいちゃん”と呼んでいたキャラクターと言えばわかりやすいかも? ちなみに外伝『鬼曝し編』に出てきた公由夏美は親戚です。

 彼女が、故郷である雛見沢を訪れ、自らを神と名乗る不思議な存在・田村媛命と出会うところから物語は始まります。

 田村媛命は『ひぐらしのなく頃に奉』の新規シナリオ“ひぐらしアウトブレイク~神姦し編~”に登場したキャラクターです。

 “雛見沢大災害”が起きた理由や“田村媛命”がどういった存在なのかというのは『ひぐらし』本編で語られるため、できれば本編の内容を知っているほうが物語を楽しめますが、逆に真実を知らないことで、なにも状況がわからない一穂に感情移入することが可能です。

 そのため、原作を予習してからアプリをプレイするか、アプリを遊んでから本編を楽しむかはプレイヤー次第じゃないかな~と思います。

 ただし、ガチャの衣装や一部のキャラクターがどうしても本編の重大なネタバレになってしまっているので、その点は留意してプレイするべきかと。個人的には、ファン向けにいろいろな衣装やキャラクターが用意されていておもしろかったです。

 ストーリーが重要なゲームなのでネタバレはしませんが、本作は大災害から10年後のストーリーであるにもかかわらず、なぜかレナたちが登場するのが大きな謎になっています。

 普段は楽しそうに会話をしているのに、なにかを隠しているようなそぶりをみせるキャラクターたちはゾッとさせられ、かつて『ひぐらし』の原作をプレイしたときのような気持ちを思い出しました。こわいよー!

 これまで『ひぐらし』はさまざまなIFのストーリーが描かれてきましたが、今回のストーリーの大きな特徴は“ツクヤミ”という目に見えるバケモノが登場する点です。

 雛見沢にはツクヤミというバケモノが跋扈(ばっこ)しており、田村媛命に不思議な力をもらった一穂は、その力でツクヤミと戦っていきます。

 本作ではこのツクヤミとのバトルがRPGとなっており、ガチャで手に入れたキャラクターを自由に編成して戦いを繰り広げていくことになります。

 ちなみにキャラクターのレベルはプレイヤーレベルと同等の数字までしか上げられないタイプのシステムになっているため、バランスはしっかりしています。

 とはいえ、スキルの強化などキャラクターは多彩な育成ができますし、バトル前にはフレンドのキャラクターを借りることもできるので、ストーリーを進めるだけならそこまで詰まることはないと思います。

桜庭統さんのバトル曲が盛り上がる!

 バトル部分のBGMは、『スターオーシャン』シリーズや『ヴァルキリープロファイル』シリーズの音楽でおなじみ桜庭統さんが担当しているため、とても気分が盛り上がります!

 最初は『ひぐらし』と桜庭統さんってどういう組み合わせなの!? と思っていましたが、桜庭統さんの熱いBGMと圭一役の保志総一朗さんの熱いボイスは最高の組み合わせです!

 また、バトルはオート機能も搭載されており、2倍速はもちろん4倍速もあるのでサクサクです。

 ガチャで手に入るのは『ひぐらし』でおなじみのキャラクターたちですが、おもしろいのは彼らがさまざまなコスプレをして登場するところですね。

 『ひぐらし』本編でも圭一(K)や入江(イリー)、富竹(トミー)、大石(クラウド)たちが熱くコスプレについて熱く語ったりしていましたが、本作でもキャラクターたちが多彩なコスプレ姿を披露してくれます。

 主人公の一穂が力をもらったときも魔法少女のような姿になっていたので、もしかしたら本作の裏テーマは“コスプレ”かもしれません(苦笑)。

 もちろんボイスも専用のものが用意されているので、本編では聴けないようなレアなものが多いのが楽しいです。

 リミットゲージがたまると専用の技が使えるようになりますが、その演出も必見となっています。

 また、敵は強力な攻撃である“惨劇”を仕掛けてきますが、時間内に条件を満たすことで惨劇を回避することができます。このシステムは『ひぐらし』を彷彿とさせてテンションがあがります(笑)。

 ちなみに今回は先行プレイのため、すべてをやり込めてはいないのですが、依頼を達成することでキャラクターのパラメータをアップさせる“鬼樹ノ杜”や、仲間と交流する“部活”など多彩なコンテンツが用意されています。

 やり込み要素が多そうで楽しそうですし、どれもきちんと『ひぐらし』らしい世界観にシステムを落とし込んでいるところもいいですね。使われている単語や演出から、しっかり『ひぐらし』への愛を感じました。

 これまでになかった新しい『ひぐらし』に挑戦しながらも、根本的な『ひぐらし』のDNAは受け継がれていました。

 このレビューを読んで本作が気になった人は、ぜひ事前登録をしてみてください。

 それだけが私の望みです。

©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会
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