悩んで苦しんだことはあっても卑屈になったことはないんだね…(はぐむ)【マギレコ名台詞集】

長雨
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 2020年8月に3周年を迎えた、アニプレックスのiOS/Android用RPG『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(マギレコ)』。

 現在メインストーリーでは“自動浄化システム”により、魔法少女が魔女にならない奇跡が起こる神浜市を舞台に、さまざまな勢力に所属する魔法少女たちの想いがぶつかり合う第2部“集結の百禍”編が展開中です。

※本記事は物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

悩んで苦しんだことはあっても卑屈になったことはないんだね…(はぐむ)

●メイン【第2部】第1章“前書きは靴音と一緒に”3話“夢追いの少女たち”

 魔法少女の名言を紹介する連載企画第31回目は、“マギウス”の思想を引き継ぐ“ネオマギウス”を立ち上げた安積はぐむ(声優:高柳知葉)の心の叫びをお届けします。

 はぐむは、複数のことを同時にこなすと慌ててしまうマルチタスクが苦手な女の子。

 彼女は自分のペースで出来る裁縫や手芸など、好きなことも得意なこともあるのに自分に自信を持つことができません。

 “周囲に認めてほしい”という想いから“魔法少女至上主義”に傾倒し、宮尾時雨(声優:鬼頭明里)と共に“ネオマギウス”を結成するのでした。

 第1部「幸福の魔女」編で、選民思想的な考え方と過激な活動から主人公・環 いろは(声優:麻倉もも)たちと対立した“マギウスの翼”。

 紆余曲折を経て組織は解体され、幹部だった里見灯花(声優:釘宮理恵)と柊ねむ(声優:諸星すみれ)は親友の姉で2人も慕っているいろはがいる“神浜マギアユニオン”に協力するようになりました。

 しかし“マギウス”の唱えていた思想に救いと見出していた構成員“白羽根”や“黒羽根”のなかには、その現実を受け入れられない者たちがいました。
 
 同じ考えを持つ仲間たちを集めて“ネオマギウス”を作ったはぐむと時雨は灯花とねむのところを訪れ、再び自分たちを導いてほしいと告げます。

 自己評価が低いはぐむ、周囲に心を開けない時雨にとって、灯花たちは自分たち魔法少女を“特別”にしてくれる大切な存在でした。

 心が繊細な思春期のころに自分を助けてくれる思想や人物に出会ってしまったら、誰でも頼りたくなってしまうものですよね。


 2人には大事な心の寄り心である思想が本物の天才である灯花とねむにとっては、演説中に語った1つの内容にしか過ぎなかったようで……。両者の温度差が、何とも切ないです。

 はぐむはかつての“マギウス”のように過激な行動をするつもりはなく、「尊重してくれるだけでいい」と話します。

 しかし、灯花たちの答えはノー。

 逆にいろはたちから“神浜マギアユニオン”への協力を持ちかけられ、はぐむは「苦しんだことはあっても卑屈になったことはないんだね…」とこぼします。

 いろはも周囲に馴染めない過去を乗り越えたからこそ充実した今があるのですが、それを知らない2人には恵まれた人間の言葉に聞こえてしまったのでしょう。

 それだけ、2人は心に傷を負いながら過ごしてきたということでもあります。

 2人は“永遠の安心”を求めて灯花&ねむを無理やりさらいますが、追ってきたいろはたちにあっさり敗北。

 さらに灯花とねむを狙う“プロミストブラッド”の襲撃から彼女たちを守るために戦い、はぐむや仲間が怪我をすることに……。


 “プロミストブラッド”への惨敗が原因で、“ネオマギウス”は解散状態に陥ります。

 自分たちの無力さを嘆く2人。強い人、普通に活動する魔法少女には“魔法少女至上主義”という思想が必要ないこともわかっていても、彼女たちはすがらずにはいられないんですよね。



 その後、いろはたちの活動の協力をするようになったはぐむたち。

 しかし“プロミストブラッド”の大庭樹里(声優:松本花雪)が現れ、彼女たちをさらに追い詰める事件が起こります。

 絶望するはぐむたちの前に、新たな魔法少女が登場して……。

 “安心”を求めるだけなのに運命の激流に巻き込まれてしまった2人の今後が、いろいろな意味で心配です。



(C)Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners

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