最高峰のバーチャルライブ! 湊あくあさんの初ソロライブ“あくあ色すーぱー☆どり~む♪”をレポート

たく坊
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 VTuber事務所“ホロライブプロダクション”傘下の女性VTuberグループ“ホロライブ”に所属する湊あくあさんが、8月21日にオンラインライブ“湊あくあ アニバーサリーライブ 2020 『あくあ色すーぱー☆どり~む♪』”を開催しました。

 “湊あくあ アニバーサリーライブ 2020 『あくあ色すーぱー☆どり~む♪』”は、湊あくあさんのデビュー2周年を記念したアニバーサリーライブにして、自身初のソロライブ。ニコニコ動画とbilibiliで同時オンライン配信されました。

 “ホロライブ”のライブは、ほぼ毎回Twitterでトレンド入りを果たすほど人気の高いコンテンツです。特に、完成度の高い3Dの映像は、“VTuber”の枠を超え、いちアイドルとして視聴者を虜にする魅力があります。

 本記事では、そんなホロライブの2期生かつバーチャルアイドルメイド“湊あくあ”さんの、ソロライブイベントの模様をレポートしていきます。

 なお、本イベントのアーカイブは9月7日23:59まで公開されています。また、イベント概要やセットリストは、記事下部で紹介しています。

現実のライブでは見られないMVのようなバーチャルライブ

 開演10分前、「皆さんどうも、こんあくあー!」から自己紹介&概要説明の音声が入ります。ニコニコ動画では、開演前からすでに「なるはや待機」というコメントであふれかえっていました。

 リアルのライブでは会場の熱気や声で盛り上がりを味わいますが、ライブ配信では、視聴者の盛り上がりをコメントから見て取れるところが醍醐味の1つです。

 イベントのロゴが表示されると同時に、1曲目『オツキミリサイタル』からライブ本番がスタート。かわいらしい歌声と振り付けで、一気に視聴者を虜にします。

  • ▲ステップを踏みながらかわいらしい踊りで、1曲目を歌い上げます。

 続いて、湊あくあさんのチャンネルでも公開されている『インドア系ならトラックメイカー』を披露。初めての“歌ってみた”動画である曲でもあり、すでに“あくあクルー(ファンの総称)”のテンションはMAXです。

 2曲目が終わるとMCに移行。「待ちに待ったソロライブが始まっちゃったよ……。思ったよりも緊張しててやばいかも……」と震え声で一言。

 しかし、次の曲『ふわふわ時間』では、緊張を感じさせない歌声とダンスを見せつけていました。

  • ▲『ふわふわ時間』は、TVアニメ『けいおん!』に関連した曲。振り付けではエアギターを。

 そして、『インドア系ならトラックメイカー』と同じく湊あくあさんのチャンネルで“歌ってみた”が公開されている楽曲『ダダダダ天使』に続きます。何を隠そう、筆者が本ライブでもっとも演出に驚いたのはこの曲です。

 ステージに浮かび上がる3Dの歌詞。演者だけでなく、ステージ全体を縦横無尽に動くカメラワーク。それらが際立たせる歌とダンス。まるでMVだと勘違いしてしまうくらい、完成度の高い1曲となっていました。


  • ▲思わず「なんだこれすげぇ(笑)」と声を漏らしてしまう演出。ライブ全体はもちろんですが、この曲だけでも一見の価値ありです!

 「めっちゃ疲れた……」とMCに移り、水分もしっかり摂取。「2周年だよ! やったー!」とステージを駆けまわったり、「ありがとうございます!」と土下座したりと、普段の親しみやすい彼女っぽさが現れるトークが繰り広げられます。

 湊あくあさんはコメントの反応をうかがいながら、「無我夢中で走り抜けてきたから、2年って本当にあっという間だったなって痛感しながら、エモい気分に浸ってました」と、心の内を明かしました。

新衣装で再登場! 『桃色片想い』で大量のオリジナルコール!

 「みんな、このまま待っててね! ステイだからね!」とステージをはけて、いったん待機画面に。なにが起こるかとワクワクしていると、新衣装&迫力のステージとともに湊あくあさんが降臨します。

 湊あくあさんのデザインを担うイラストレーター・がおうさんが仕立てたドレスや、お城のセットに演者も視聴者も大興奮。「なんかお姫さまみたい! すご……」と声を漏らすほど、湊あくあさん自身も感動している様子でした。

  • ▲お城の階段から降りてくる姿は、まさに天使のようなたたずまいでした。AMT(あくあマジ天使)。

 衣装と合わせてまさに夢のような空間での繰り広げられる次の曲は、「You’re my angel」のフレーズが印象的な楽曲『私、アイドル宣言』、続いて『君色シグナル』です。

 コメントも大きく盛り上がっており、いわゆる“弾幕”が画面を覆いつくします。

  • ▲コメントを表示すると、弾幕で画面が見えません(笑)。ですが、バーチャルライブの醍醐味でもあります。

 7曲目は、過去に開催されたホロライブ全体のライブ“hololive 1st fes.『ノンストップ・ストーリー』”でも披露された『桃色片想い』。当時考えたオリジナルのコール「あーくあくあ、あーくーあ!」も、大量のコメントで埋め尽くされました。

 ちなみに『私、アイドル宣言』は、同じく“ノンストップストーリー”で1期生の赤井はあとさんが歌った曲でもあります。

  • ▲コメント欄は、あくあコールでいっぱいになっていました。

 3曲を連続で披露してから、3回目のMCパートに。「1人でこんな数のダンスをするのは初めてだったけど、本当にアイドルってすごいんだって思った。今まで私が見てきたアイドルの皆さんも、裏ではこんな努力をしていたんだなって」と、ライブまでの練習段階で苦労した話を語ります。

 「運動神経悪そう」というコメントを拾って、普段の配信と同じように、くだけたトークをする点も、彼女らしさが出ているポイントです。

 MCを終え、8曲目『アイマイモコ』、9曲目『プラチナ』に突入。『アイマイモコ』では、振り付けでステージの空間に文字を描き、それが実際に文字になるという演出を楽しめました。

 大きく手を振る振り付けは、思わず画面の向こう側で一緒に手を振っていた視聴者もいたのではないのでしょうか。筆者もその1人です。

 なお、9曲目の冒頭で無料パートは終了となります。

  • ▲ステージからの視点も、バーチャルならではのカメラワークによって実現。まるで視聴者がサイリウムを振っているような観客席になっています。

オリジナル曲『あくあ色ぱれっと』を初披露。彼女らしさが詰まった一曲

 ライブは後半に差し掛かりますが、時間とともにさらなる盛り上がりを見せます。

 次は、アニメ『変態王子と笑わない猫。』のオープニングテーマとエンディングテーマである、『Baby Sweet Berry Love』と『Fantastic future』を連続で歌い上げます。

 さらには、『fancy baby doll』と声優ソング3連続を歌唱。かわいらしい歌声とポップな曲調がマッチして、まさに、頭が“あくあ色”に染まってきています。

 次に入るMCでは、視聴者がスクリーンショットするための時間に入ります。

 頭のティアラや背中の羽、ヒラヒラしたドレスをそれぞれ本人から解説が入り、ポージング。新衣装をまじまじと見てみると、かわいらしさと動いた時の見栄えのよさが際立つ凝った衣装であることがわかりますね。


 スクショタイムを終えると、「ここからエモムードなので……」という切り口から、2年間の活動について言及していきます。

 デビュー時は視聴者が少なかったことを述べて、自分を応援してくれる人がいるおかげでライブをするという自分の夢が叶ったと、2年間の経験と成長について思いの内を明かしました。

 周囲の人たちや応援してくれる人に感謝を述べ、今後の目標も掲げ、エモい感情が最大限に膨れ上がったところで、次の曲『Ready Steady Go!』を歌い上げます。

  • ▲感動のMCを終えてそのまま歌い上げるこの曲は、思わず涙を流してしまった人もいたのではないでしょうか。

 『インドア系ならトラックメイカー』、『ダダダダ天使』に続き歌ったのは、湊あくあさん自身のチャンネルで公開中の“歌ってみた”の1つである楽曲『Ubiquitous dB』。忘れてはいけないこの曲も、しっかりセットリストに入っていました。

 すべての曲に言えますが、編集が可能な“歌ってみた”動画と違い、ライブでは大きな緊張の中、一発勝負で歌唱しなければいけません。

 それにもかかわらず、普段やらないダンスを踊りながら見事に歌い上げるその姿に、ソロライブにかける努力と想いが伝わってくるようでした。

 その後のMCで語られる、「残念ながら、残り2曲となってしまいました」という一言から、今日のライブがすでに終わりを迎えようとしていることに気づかされます。

 「今日のライブで湊あくあは終わりじゃないから、まだまだパワーアップして戻ってくるから、悲しまないでほしい。これからももっと頑張っていきたいと思っています! 次の曲は、そんな思いを込めた曲です」と紹介された15曲目は、『ファンサ』でした。

 先ほど感動を味わったばかりですが、本日2度目の泣き所。「次も次もまた会えるよね? 約束ー!」と言われてしまったので、次のライブも見るしかないですね。

  • ▲振り付けにもアイドルらしさが満載。ファンサ助かる。

 「夢だったソロライブ、事前にトラブルもたくさんあったり、準備も大変だったけど、こうして夢のようなステージに立てたことが本当にうれしかったです」という最後のMC後、最後の曲が、本邦初公開の湊あくあさんのオリジナル楽曲『あくあ色ぱれっと』であることが明かされました。

 「曲、歌詞、タイトルすべてにこだわった曲です」と紹介された通り、『あくあ色ぱれっと』は彼女の活動やあくあクルーに向けた歌詞がちりばめられています。なにより、“湊あくあ”らしさが詰まった1曲でした。

 「それじゃあ、またね」という一言とともに、湊あくあはステージを去ります。こうして、2周年を記念したアニバーサリーライブ“あくあ色すーぱー☆どり~む♪”は終了となりました。

 普段の彼女からは想像できない、アグレッシブなダンス。かと思えば、普段の配信と同じように視聴者と一緒に作り上げるユーモア。愛されキャラ&いじられキャラである一面と、そのギャップである“湊あくあの本気”を存分に味わえたライブとなりました。

 ライブの翌日には、本ライブを振り返った配信が行われていました。本ライブを見た人も、見られなかった人も、チェックすることをオススメします。

  • ▲今後の彼女の活躍にもさらなる期待が高まることでしょう。なにより、彼女と“約束”してしまいましたからね……フフ……。

“湊あくあ アニバーサリーライブ 2020 『あくあ色すーぱー☆どり~む♪』”開催概要

開催日時
8月21日(開場19:30/開演20:00/終演22:00)
※ニコニコ動画・bilibiliの日中同時オンライン配信となります。
出演者
湊あくあ
通常チケット(前売り券/当日券)
ニコニコ動画:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv326873472
※本チケットは、ニコニコ会員のアカウントをお持ちの方のみ購入が可能です。
※本チケットは、終演後にアーカイブチケットとして、終演後の閲覧も可能となります。
公演名義
主催:カバー株式会社/hololive/hololive IDOL PROJECT
セットリスト
M1.オツキミリサイタル
M2.インドア系ならトラックメイカー
M3.ふわふわ時間
M4.ダダダダ天使
M5.私、アイドル宣言
M6.君色シグナル
M7.桃色片想い
M8.アイマイモコ
M9.プラチナ
M10.Baby Sweet Berry Love
M11.Fantastic future
M12.fancy baby doll
M13.Ready Steady Go!
M14.Ubiquitous dB
M15.ファンサ
M16.あくあ色ぱれっと

(C)2017-2020 cover corp.

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