【おすすめDLゲーム】『滅やばたにえん』はドット絵からは想像できない深い物語を味わえる謎解き脱出ゲーム

sexy隊長
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※『滅やばたにえん』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はNintendo Switchでリリースされた『滅やばたにえん』を紹介します。

 本作は、iOS/Androidにてリリースされている『やばたにえん』と、その続編にあたる新要素『滅・やばたにえん』がセットになったタイトル。脱出ゲームとアドベンチャーを楽しめるのが特徴です。

 そんな本作『滅やばたにえん』の魅力に迫ります。

『やばたにえん』シリーズは新感覚の救出脱出ゲーム!

 『やばたにえん』シリーズは、屋敷を探索したり、謎を解いたりしながら脱出を目指すゲームになっています。ゲーム自体はドット絵で描かれており、ものすごくカワイらしいグラフィックになっているのが特徴! 特に登場する女の子のグラフィックがどれも秀逸です。

 脱出のために屋敷を探索していると可愛い女の子たちと出会いますが、どの子も殺戮に特化したトラップに捕らわれているという状況です。
その女の子たちを開放しながら一緒に脱出を目指しますが、開放の手順を誤ると女の子たちが惨殺されるという鬼畜仕様になっているのが本作の特徴であり魅力。

 こういった作品では失敗するとプレイヤー自身が死んでしまいゲームオーバーになることが多いのですが、本作はプレイヤー自身はまったく死なず他のキャラクターが死んでいきます。自身が死ぬのであれば、その場でコンティニューなどやり直しができますが、他のキャラクターが死ぬとなるとやり直しができず、取り返しのつかないことに……。

 そのため、つねに緊張感が漂う救出脱出ゲームになっています!

 惨殺シーンは、ものすごくカワイらしいドット絵グラフィックでも惨殺っぷりが分かるため、Switch版では珍しいCERO Zの18禁ゲームとなっています。

“STEP”は新感覚のシステム

 新感覚概念“STEP”というシステムが本作には搭載されています。マップの移動やネジをドライバーで外すといった特定のアクションによって“STEP”が増加していき、氷が溶けたり、電動ノコギリの歯が接近したり、ロープが少しずつ巻き取られたりと周囲の環境に変化をもたらします。

 この“STEP”システムがあることで、無駄な動きができなくなるのはもちろん、丁度いいタイミングを見計らう動きも必要となってくるのがおもしろいところ!

 しかも、この“STEP”システムは、序盤はそこまで気になりませんが、やり込めばやり込むほどプレイヤーを悩ませるシステムになってきます。

各々の救出はそこまで難しくない!

 各キャラクターの救出方法は1つではなく、多数用意されていることがあります。そのため、各々を救出するだけなら難易度はそこまで高くなく、「なるほどなー!」と解いて脱出することができます。ここまでであれば、脱出ゲーム系やパズルゲームが苦手なプレイヤーでも楽しくプレイできるので、屋敷に仕掛けられたギミックの動きやゲーム性を堪能できると思います。

 『やばたにえん』は、助けた人数などによって5種類のマルチエンディングが用意されており、もちろん全員を助けるエンディングがあります! そして、本作の最大のおもしろさは“全員救出にある”と言っても過言ではありません。

 本作には1人を助けると、もう1人が死んでしまう……といったギミックが多数用意されています。そのため、1人を助けるのは簡単だけど、2人助けるのは難しく、初見で3人を助けるのはほぼ無理です(苦笑)。

多数ある救出方法から正解の1つを見つけ出す!

 先ほど救出方法が多数あると書きましたが、全員救出するにはその中でも最善の一手を見つけ出さないと全員を助けることは不可能になっており、さまざまなパターンを想定して繰り返すプレイ&こまめなセーブが必要です!

 筆者は、序盤で入手しておく必要があるアイテムを入手せずに消失させてしまい……その結果として後半に助けられないキャラクターが出てきてしまい、セーブデータを消して泣く泣く最初からプレイし直すということがありました。

 本作の魅力に“成功しても正解とは限らない”というのがあります。

 一度救出に成功した女の子でも「その救出方法はあっていたのか!?」と疑い、最善手を見つけるためにあえて助けない手法を試すという、脱出ゲームなのにパズルゲームのような思考になり、複雑難解な要素を楽しめます。

 しかし、楽しい試行錯誤は多数の犠牲につながり、クリアまで大量の残虐シーンを見るという精神的苦痛も同時に味わうことになるのです(笑)。

詰まってもヒントが手に入る

 謎解きが必要な場所では“ヒント箱”をもらえて、中には謎解きの手がかりとなるメッセージが入っています。謎解きメッセージは2段階あり、2回目にもらえるヒント箱には謎解きの核心をつくメッセージがあるので、とりあえず1回だけヒントをもらって考えて、それでダメならもう一度もらうという流れが可能です。

 ヒント箱は、スマートフォン版では広告を見るともらえましたが、Switch版では“STEP”が増えるともらえるので、行き詰まってウロチョロしているだけでヒントを入手できます!

 プレイヤーを苦しませる“STEP”ですが、詰まってしまった時には役に立つというツンデレ的な優しさを感じられます。

謎が謎を呼ぶストーリーと考察が楽しめるタイトル

 『やばたにえん』は、殺戮に特化したトラップに捕らわれているという状況から救出する作品と話ました。しかし、なぜ? どうしてそんな状況になってしまったのか? などの説明はなく、いきなり始まります。

 この謎は“とあるエンディング”で回想シーンで少しだけ明かされるのですが……見ると謎が増えます! 実は全エンディングを見てもストーリーがすべて分かることはなく、作者のTwitterや、『やばたにえん』公式pixivにて公開されている情報から考察する仕組みになっています。

 プレイし終わった後に知る驚愕な事実……1人で「もしかしてあのエンディングって○○ってこと!?」もよし、ネットを検索していろいろな人の考えを見るもよしという、ゲームが終わってもすべてが終わるわけではないシステムは、好きなものを永遠に考えることができるゲームとして、筆者的にはものすごく好みです。

 ちなみに、エンディング自体もよくできており、ある程度考察してから全エンディングを見直すと何でもなかったエンディングに「アレ?」という発見があったりと、なかなか深いストーリーの伏線がはられていたりするので、考察まで味わってほしいです。

すべての難易度があがった『滅・やばたにえん』

 ここまで前作『やばたにえん』の話を中心にゲーム性などを説明していましたが、本作ではその続編『滅・やばたにえん』を楽しめます。『滅・やばたにえん』は、『やばたにえん』のゲーム性などはそのままに、難易度が格段に上がっており、前作以上に歯応えのある作品となっています。

 それだけではなく、見たことのないギミックにより残虐性もアップしており「嘘だろぉ!?」と叫びたくなるような死に方をすることも……。

 『滅・やばたにえん』もマルチエンディング形式になっていますが、一番重要なエンディングへの導き方がおもしろいです! ネタバレになるので細かくは言えませんが、「こんな手法でエンディングが出るのか!?」と驚愕しました。『やばたにえん』のヤバさが際立ち、前作以上に「これぞ、『やばたにえん』!」という感覚が待っていて、満足度が高い作品になっていました。

 『滅・やばたにえん』の要素はSwitchでしか遊ぶことができないので、『やばたにえん』が好きなユーザーはぜひともプレイしてもらいたいです。

 そして、本作を一切プレイしたことがないけれども謎解きゲーム好き、脱出ゲーム好き、考察ゲームが好きという人もぜひ『やばたにえん』と『滅・やばたにえん』をプレイしていただきたいです。ドット絵で描かれたカワイらしいグラフィックと『やばたにえん』という、ちょっとふざけたように感じられるタイトルからは想像できない、深いストーリーと新感覚の謎解き脱出ゲームを堪能できますよ。

(C)Yotalian Games./Regista

『滅やばたにえん』

  • メーカー:レジスタ
  • 対応端末:Switch
  • ジャンル:アドベンチャー
  • 配信日:2020年2月27日
  • 価格:1,496円