『荒野のコトブキ飛行隊』水島努監督が15年ぶりの舞台あいさつで語ったこととは?

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 9月11日より公開となる映画A『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』の、舞台挨拶付きMX4D版最速上映会が9月2日に開催され、上映会とのオフィシャルレポートが到着しました。

 以下、リリース原文を掲載します。

水島監督も登壇した舞台挨拶付きMX4D版最速上映会

 上映会では、映画の舞台挨拶は実に15年振りの登壇となる水島努監督と、主役・キリエを演じる鈴代紗弓さんが、別会場からの中継で舞台挨拶を行い、MX4D版の制作において拘ったポイントや、新規追加シーンなどについて語りました。

イベント情報
イベント名:映画『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』MX4D版最速上映会 舞台挨拶
日時:9月2日20:30~21:00
場所:TOHOシネマズ 新宿
登壇者(敬称略):水島努(監督)、鈴代紗弓(キリエ役)

舞台挨拶オフィシャルレポート

 9月11日より全国各劇場で上映される『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』。本格的な空戦アクションが、劇場の大スクリーンと大迫力の音響で楽しめる本作のMX4D版最速上映会が、9月2日にTOHOシネマズ新宿で、舞台挨拶中継付きで開催された。

 MX4D版ならではの戦闘機の挙動に合わせて動くシートや、座席から伝わってくるエンジンの振動、漂うパンケーキの匂い、アトラクションのように動く最終決戦の空戦アクションなど、五感すべてで上映を楽しんだ後には、リモート出演で本作の監督・水島努さんと、キリエ役・鈴代紗弓さんによる舞台挨拶が行われた。

 司会の松澤千晶さんから「MX4D版をファンの皆さんにお届けできた今の心境は?」と聞かれた水島監督は「私はまだ大画面で体験できていないのですが、MX4Dのテストで観たときにはまるで朝から晩までとしまえんに居て、フライングパイレーツを5回くらい乗った後のように身体がふわふわになりました(笑)。今回観終わった皆さんの感覚が心地よいものだったら嬉しいです」とコメントした。

 先に一部分のみ体感していたという鈴代さんも「一部を体感しただけでも心地よい疲労感があって楽しかったので、正直、全編を堪能された皆さんのことが羨ましいです」と話してくれた。

 また、舞台挨拶に登壇するのは15年ぶりという水島監督は、このことについて「これまで映画作品は何本かやらせていただいていたので、何度かオファーはあったのですが、本業を優先して自粛していました。ただ、いつまでもひきこもってはいられないので、今回久しぶりに出演させていただきました」と、数年ぶりに舞台挨拶に立った理由を話してくれた。
 
 その話を聞いた鈴代さんは「15年ぶりというレアもレアな機会なので、今日はずっとそわそわしていました」と、監督と一緒に舞台挨拶に立てた喜びを語っていた。また、「本作はMX4Dにうってつけの作品ですが、劇場版でやりたいと思ったことは?」という質問に、水島監督は「揺れるという体感はもちろんですが、音をより強烈に感じてもらいたいと思い、TVシリーズよりも意図的に空戦シーンには音楽を入れないようにしました」と、本作のこだわりを語ってくれた。

 MX4D版について、水島監督のこだわりポイントを聞くと「最初の隼の発進シーンと、最終決戦を特に激しくして、ほかのシーンとの動きのメリハリをすごく考えました」と、調整内容についても語ってくれた。

 15分以上の新作カットについては「劇場版になると決まったときに、制作スタジオのデジタル・フロンティアさんとGEMBAさんに、どんなものを観たいかアンケートを取らせていただいたんですが、回答がほぼ『ドラマを観たい』だったんです。そこでTVシリーズの第11話から第12話の間の一晩になにがあったのかや、コトブキ飛行隊の結成秘話を描かせていただこうと思いました」と、新作カットの意図について話してくれた。

 その新作カットのお気に入りシーンを聞かれた鈴代さんは「キリエがどんなふうにコトブキに入ったのか、また最終話に至るまでのそれぞれの関係値の変化など、今まで知らなかったことがわかったので、どのシーンもお気に入りです。中でもキリエとエンマの出会いのシーンは観ていてほっこりしました」と話してくれた。

 水島監督は「新作カットはどこもお気に入りで、キリエがまるで保護犬が段々と心を開いていくように周りに馴染んでいく感じがとても好きです」とコメントすると、その例えに鈴代さんはすごく納得していた様子だった。

 また水島監督はエンディングの新作カットについて「エンディングには、あの後どうやって復興していくのか、みんながどういう気持ちでこれから生きていくのかというのをすごく考えて作りました」と、エンディングに込めた思いを語ってくれた。

 そして今回、せっかくの機会なので鈴代さんが水島監督に聞きたいことを質問することになり、「監督の好きな食べ物は?」、「鈴代紗弓についてどう思いますか?」、「私にエールをください」など、個人的な質問を連発。これに対し水島監督も「牛丼や納豆」、「新人と思えない叫び声がとてもよかったです」、「黙っていても成長してくので、そのままで大丈夫です」と、それぞれの質問に誠実に答えていた。

 最後に改めてMX4D版の見どころについて、水島監督は「初めて体験される方は揺れなどをひとつひとつ楽しんでもらえると思いますのでそのまま観ていただきつつ、二回目は、座席の動きを一切意識せずに、五感を分散して映像と音に集中して観ていただけるとより楽しめると思います」とコメントした。

 鈴代さんも「一度揺れを体感して慣れた後にもう一度観ると、より没入感を感じられると思います」と自身の体感をふまえてコメントしてくれた。二人は「いつかまた、ぜひ皆さんと直接お会いしてお話できれば」と、劇場のファンに挨拶し、内容たっぷりの舞台挨拶は終了した。

TVアニメ 『荒野のコトブキ飛行隊』期間限定全話無料公開中!

 映画公開を記念して9月4日12:00より『荒野のコトブキ飛行隊』公式YouTubeチャンネル“コトブキちゃんねる”にて、TVアニメ『荒野のコトブキ飛行隊』が全話無料公開中です。

 『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』が公開される9月11日までの期間限定公開となります。この機会にTVシリーズを一気に楽しみましょう!

映画 『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』情報

タイトル:『荒野のコトブキ飛行隊 完全版』
上映時間:119分
公開日:2020年9月11日
配給:バンダイナムコアーツ、ショウゲート
宣伝:クロックワークス

スタッフ(敬称略)
監督・音響監督:水島努
シリーズ構成:横手美智子
脚本:横手美智子、吉野弘幸、檜垣亮
メインキャラクター原案:左
キャラクターデザイン:菅井翔
ミリタリー監修:二宮茂幸
ミリタリー設定:中野哲也、菊地秀行、時浜次郎
設定協力:白土晴一
3D監督:江川久志
テクニカルディレクター:水橋啓太
総作画監督:中村統子
美術監督:小倉一男
色彩設計:山上愛子
撮影監督:篠崎亨
編集:吉武将人
音楽:浜口史郎
音響効果:小山恭正
サウンドミキサー:山口貴之
エンディング主題歌:コトブキ飛行隊「翼を持つ者たち」
制作:デジタル・フロンティア
アニメーション制作:GEMBA
作画制作:ワオワールド

キャスト(敬称略)
キリエ:鈴代紗弓
エンマ:幸村恵理
ケイト:仲谷明香
レオナ:瀬戸麻沙美
ザラ:山村響
チカ:富田美憂
マダム・ルゥルゥ:矢島晶子
サネアツ:藤原啓治
アンナ:吉岡美咲
マリア:岡咲美保
アディ:島袋美由利
ベティ:古賀葵
シンディ:川井田夏海
ナツオ:大久保瑠美
ジョニー:上田燿司
リリコ:東山奈央

イントロダクション
 一面荒野が広がる世界、“イジツ”――。

 ある日、空に“穴”が空き、そこから色々なものが降ってきた。中でも“ユーハング”がもたらしたものの影響は大きく、とりわけ飛行機の存在によって人々の生活は激変。以降、世界の潮流は空へと移っていった。

 時は流れ――、空には商船とその用心棒、荒くれ者の空賊など、さまざまな人々が飛び交っていた。

 オウニ商会の雇われ用心棒“コトブキ飛行隊”は、空を飛ぶことが大好きな、女の子だけのスゴ腕パイロット集団。

 彼女たちは愛機である隼一型とともに、イジツ全体を巻き込む大きな戦いへと立ち向かっていく――。

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©「荒野のコトブキ飛行隊 完全版」製作委員会
© 荒野のコトブキ飛行隊製作委員会

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