ロボ×美少女。『ファイナルギア』は男のロマンが詰まった作品だ！

　ビリビリより配信予定のiOS/Android用新作アプリ『ファイナルギア-重装戦姫-』のレビューを2回に分けてお届け。第1回はキャラクターや世界観を中心に魅力を語っていきます。

　『ファイナルギア』は巨大隕石の衝突によって人類が絶滅の危機に瀕した、終末感の漂う近未来が舞台の作品です。

　ざっくりとゲームが始まるまでのこの世界での歴史を解説すると、生き残った人々は荒れ果てた大地を復興し科学技術も発展させるのですが、そのなかの“ケゲア”という名の大きな集落が、“ファイナルギア（FINALGEAR）”と呼ばれる搭乗型機動装甲兵器を開発します。そして、この技術は大陸全土に行き渡ることになります。

　ちなみに、この“ファイナルギア”は作品のタイトル名になっているだけあり、ストーリー的にもシステム的にも重要なものになっています。まぁ、わかりやすく言うとカスタマイズのしやすいロボットです（笑）。

　その後、世界はファイナルギアを作り上げた“ケゲア”のほか“アイレタ”と“ハイクシアー”という3大勢力に分かれ、覇権をかけて三つ巴の戦いが繰り広げられることになります。結果的には休戦協定が結ばれ、世界には束の間の平穏が訪れます。

　ただ、長きにわたる戦いの爪痕は現在でも深く残っている……という状況ですね。

　そして、本作でのプレイヤーは“ブラックアーク”という機体の操縦に長けた女の子だけの傭兵団の団長となり、“ケゲア”“アイレタ”“ハイクシアー”からの依頼を受けながら戦場を巡ることになります。

　そのなかで本当に世界に平和は訪れているのか？　その裏に潜むものは……といった世界の謎が明かされていきます。

　ここまで説明したとおり、世界観はハードなのですが本作の魅力は“フィナルギア”を操縦するパイロットがみんな美少女であるという点ですね。ゴテゴテとしたファイナルギアに華奢な美少女が操縦しているというシチュエーションはオタク的にとてもグッと来ます！

　とくに推したいのが本作のメインキャラクターでもあるイブリン。彼女は主人公の専用機に搭載されているAIで、ほかのキャラクターとはちょっと立ち位置の違うキャラクターです。おもしろいのはAIなのに怠け者でやる気が無さそうなところ。

　そもそもメイン的な立ち位置のキャラクターならば、周囲を引っ張るようなカリスマ性のある人物が通常だと思うのですが、その真逆であるのが新鮮でした。

　ただ、彼女の声を担当している井口裕香さんの声もピッタリで癒やされるんですよね。本作の世界観が終末感のある殺伐としたものなので、彼女のぼんやりした性格にすごく癒やされます。

　また、ほかのメインキャラクターとしては主人公の幼なじみで世話焼き好きのレベリカやフリーの情報屋であるヴェロニカ、好奇心の強い探偵のクリスティーナなどが登場して物語を盛り上げていきます。

　彼女たちの織りなすボケとツッコミのような会話もテンポが良く聞いていて心地が良いですね。

　物語を進めていくことで各キャラクターの個別シナリオもオープンしていき、各キャラクターの知られざる過去や意外な一面が明らかになっていくことになります。

　内容自体もキャラクターを掘り下げる興味深いものになっていますが、注目してもらいたいのはアニメーション。

　ゲームに収録されているアニメだと、おまけのように思うこともあるかもしれませんが、本作は日本のアニメ制作会社が作っているものということで、そのままアニメ作品を作れるのではないかと思ってしまうようなクオリティになっています。

　ぜひゲームで動いているところを確認してみてもらいたいですね。

　また、本作ではほかのソーシャルゲームと同じようにガチャでキャラクター（パイロット）を入手することになります。

　キャラクターデザインには八重樫南氏やしずまよしのり氏などのイラストレーターが参加しており、声優も種田梨沙さんや水瀬いのりさんなど、多くの声優陣が参加しており、きっとお気に入りのキャラクターが見つかるハズ。

　ガチャで手に入るパイロットは双子アイドルユニットだったり、とってもふくよかな体型をしていたりとメインキャラクター以上に個性的な人物が多い印象です（苦笑）。

　ちなみに、初回のガチャは引き直し可能でお気に入りのキャラクターをじっくり選べるのもうれしいポイントになっています。リセマラしなくてもいいのはラクでいいですね。

　また、そんなお気に入りのパイロットたちを乗せることになるファイナルギアは、カスタマイズすることでグラフィックも変化。自分好みの見た目にすることができます。

　武器、胸部、脚部、背部のパーツを変更することができ、武器ならばマシンガンやライフル、槍など多彩な種類が用意されています。

　個人的にこのカスタマイズは子供の頃にいろいろなプラモデルのおもちゃを組み合わせて“俺だけの最強ロボット”を作っていたようなときを思い出させてくれて、めちゃくちゃ楽しいです（笑）。

　やっぱり美少女とメカはいつでも男の子の心をくすぐるなということを本作をプレイして感じました（笑）。

　さて、後半のレビューではそんな本作のシステム面の魅力に迫っていきたいと思います。ぜひこちらもチェックしてみてください！

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