アプリ『聖闘士星矢 ライジングコスモ』先行レビュー。原作を昇華して生まれた聖闘士伝説の魅力を紹介

うま
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 テンセントゲームズから9月17日に配信予定のiOS/Android用アプリ『聖闘士星矢 ライジングコスモ』の先行レビューをお届けします。

 『聖闘士ライコス』は世界で人気のコンテンツ『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』を題材にしたタイトルで、世界中で正式サービスされています。日本国内の『聖闘士星矢』ファンのあいだでは以前から注目されていました。

 そんな本作が、ついに日本でのサービスが始まるというのですからたまりません。その人気を裏付けるかのごとく、事前登録者数は50万人を突破しています。


 今回は『聖闘士ライコス』先行レポートを掲載。話題にはなっているタイトルが気になっている人に向けて、ゲーム内容を熱い小宇宙(コスモ)で紹介していこうと思います。

 なお、記事中の画面写真はすべて開発中のもので、表示や仕様が変更される可能性があります。

ログインするだけで『聖闘士星矢』の世界に突入する細かい演出!

 インストールしてアプリを起動させた時点で、いきなり驚かされました。

 アプリゲームだと起動時にゲージが表示されて、「起動しています」や「データを読み込んでいます」といった表記が出るじゃないですか? 本作ではそこからすでに違うのです!

 「聖域に接続しています」や「小宇宙を集めています」いった表記になっているのです! 

 この画面を見ているだけで、『聖闘士星矢』の世界へと引き込まれていくのを感じましたね。

銀河級に美麗なイラストで描かれる聖闘士(セイント)に驚愕!

 ゲームをスタートして驚かされたのが、とにかくキャラクターが美形であること。

 キャラクターのモデリングのベースとなるイラストが、とにかく美しい! 思わず心の海ヘビ星座・市が「勝敗はつねに顔で決まるのだよ」と囁いてきそうなほどです。

 3Dモデルもイラストを再現した美しさになっているのに、非常に滑らかに動くのですからたまりません。

 ただ美しいだけではありません。彼らの肉体は戦うために鍛え上げられたもの。腕とかの筋肉もしっかり表現されているのです。

 中でもアンドロメダ星座・瞬や蜥蜴星座・ミスティといった、一見女性と見間違うキャラクターは細身でありながらもしっかりと男性らしい筋肉の付き方をしているあたりは注目です。

 『聖闘士星矢』といえば忘れてはならないのが、やはり聖衣でしょう。聖衣のデザインは、マンガ版とアニメ版では異なっているのはファンならばご存知のとおり。

 本作の聖衣(クロス)はマンガ版のものをベースに、より細かくディテールアップされたものとなっています。


 例えば龍星座の聖衣であれば、新生龍星座の聖衣をベースとしていながら神聖衣(ゴッドクロス)を思わせるほど緻密な装飾が施されているのに驚かされます。

 ちなみに闘士(キャラクター)は、聖闘士以外にも海闘士(マリーナ)などが登場。さらには、星矢と天馬星座の聖衣をかけて戦ったカシオスや、デスクィーン島の暗黒聖闘士(ブラックセイント)首領のジャンゴといったキャラが登場します。

 他に、聖域の勇士や黄泉の骸骨兵、グラード財団の用心棒といったキャラまで闘士として使うことができます。

 また、ゲームならではの要素として、各闘士には外見を変化させるスキンが用意されています。


 聖衣を身にまとった姿だけではなく、私服やゲームオリジナルの衣装を着せて戦えるのも本作の魅力の1つでしょう。

マンガ版の物語をRPGに昇華・再現したストーリー

 本作『聖闘士ライコス』ですが、ゲームとしてはターン制のコマンドバトルを楽しめるRPGとなっています。

 基本となる物語はマンガ版を踏襲したもので、まずは銀河戦争編から始まります。

 ここで「ちょっと待って」と思ったあなたは『聖闘士星矢』をしっかり読んでいる人ですね。

 マンガ版の物語は星矢がギリシャで聖闘士の修行をしているところから始まっています。ではそのエピソードはどうなったのかというと、メインとなるストーリーを進めることで、“番外編”のサイドクエストとして楽しめるようになっているのです。

 他にも読み切り短編として描かれた一輝と暗黒聖闘士との戦いの物語なども、この“番外編”に収録されています。

 マンガ版の展開そのままではありませんが、皆さんが知っている『聖闘士星矢』の基本のストーリーを、RPGの物語としてうまく再構築していると感じました。


 そしてイベントシーンのほとんどは、ボイスつきで再現! 一部のイベントシーンはアニメーションと組み合わさっているため、臨場感はバツグンです。

 キャラは豪華声優陣が熱演。そのラインナップに思わずうろたえること間違いなし! 心のシオン様に「うろたえるな、小僧ども!」と一喝してもらいましょう。

ゲーム好きがうなる奥深いバトルシステム!

 続いてバトルシステムの魅力について語っていきましょう。バトルは最大で6人の闘士でパーティを組んで、敵と戦っていく仕組みです。

 この説明を呼んで、最初は「黄金聖闘士(ゴールドセイント)6人でパーティを組んで、必殺技を連発するゲームになるのかな」と思いました。

 しかし実際にプレイしてみたところ、バトルシステムがよくできていることに驚きました。思わず勘違いしていた自分に「いくかね? ポトリと」とシャカが話しかけてきたと感じるほど……。

 必殺技ともいえる“スキル”を使うには、画面右上に表示されているエネルギーを消費することになります。スキルごとに必要なエネルギーの量は異なっています。

 使えるエネルギーの最大値は最初は4と低く、ターンが進むにつれて増えていく仕組み。このエネルギーの管理が特徴となるのです。

 例えば、すべての敵にダメージを与えようとした時に、鳳凰星座・一輝の全体攻撃スキルの鳳翼天翔を使うとします。鳳翼天翔のエネルギー消費は4のため、他の闘士はスキルを使えなくなってしまうのです。

 そこで、序盤は全体攻撃でもエネルギー消費が2の龍星座・紫龍の廬山昇龍覇をメインで使い、エネルギーの最大値が増える後半で鳳翼天翔を使うなどの工夫が必要です。

 他にも、複数の敵がいる時は全体攻撃を持っている闘士以外はエネルギー消費のない通常攻撃で攻めたり、敵が1体の時には強力な単体攻撃を持つ闘士以外はエネルギーを温存する、といった駆け引きが重要です。

 行動する順番は敵味方含めてスピードの速い闘士から行えるので、スピードを計算したパーティ編成や行動が必要になってきます。

 パーティを編成してみたのですが、最高レアリティのSSRな黄金聖闘士を何キャラか手に入れているにもかかわらず、つねにRの狼星座・那智や貴鬼を編成していました。

 というのも、狼星座・那智は味方の攻撃力を上げるスキルを持っていて、貴鬼はエネルギーを増やすスキルを持っているのです。

 実際にクローズドベータテストでも、この2キャラを使っている人は多く見られたとか。

 他にも、獅子星座・アイオリアのような抑制状態の相手に追加ダメージを与える能力を持っている闘士を生かすために、敵に抑制効果のデバフをかけられるRの暗黒の司祭を組み込むのも効果的です。

 これらの有効な組み合わせをゲーム内で教えてくれるうえに、その編成で実際に戦える“お試し陣営”がメニューに用意されているなど、至れり尽くせり! 

 編成についてのテクニックはこれだけではありません。特定の闘士をパーティを組み込んだ時に発動する“絆関係”があります。

 絆関係にある仲間をパーティに編成することで闘士のステータスが上がるうえに、仲間が手助けしてくれる“協力攻撃”が発動。この“協力攻撃”は、片方の闘士が通常攻撃をした時、強い絆で結ばれた闘士が一緒に攻撃してくれるというものです。

 1ターンに1度しか発動しませんが、エネルギーを消費せずに単体に大ダメージを与えられるので非常に便利なシステムとなっています。

 これらをうまく使ってパーティを編成し、対戦相手の強さや編成に合わせて戦術を練って戦うのが奥深くて、気に入りました。

 何よりレアリティの強さが闘士の強さに直結するのではなく、パーティの組み合わせが強さになる、というシステムはゲーマー心をくすぐります。

 今回のプレイでは体験できませんでしたが、正式サービス開始後は他のプレイヤーと対戦できるようなので、対戦好きな自分は今から楽しみです。

 バトル中のBGMは、『ペガサス幻想』や『聖闘士神話 ~ソルジャー・ドリーム~』といった人気曲のアレンジBGMを始め、懐かしの曲が流れてたまりません。

 また、スキルのペガサス流星拳を使うと、無数の拳をたたきこんだ後に、星矢が右手を前に突き出したまま相手の後ろまで突き抜けていく演出などもあり、アニメ版が大好きだった人も納得の演出を楽しめると思います。

RPGとして生まれた『聖闘士星矢』から放たれる小宇宙を感じ取れ!

 本作は、原作をただ再現しただけのゲームではありません。以前に生み出された名作『聖闘士星矢』を、現代の新作として生み出されたゲームなのです!

 筆者は自宅に単行本を揃えて『聖闘士聖衣神話』シリーズのフィギュアを飾りまくっているのですが、最新の技術が投入されたすばらしい作品から感じる圧倒的な小宇宙の前に、仕事を忘れてプレイし続けてしまったほどです。

 少年や少女だったころに小宇宙を感じたことのある人は、ぜひプレイしてください。


(C)Tencent
(C)車田正美