『グリムエコーズ』第二部直前特集:序盤で命を落としたシータが残したもの(ネタバレあり)

そみん
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 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムエコーズ』でメインクエスト第二部の公開が迫っています。

 第二部をより楽しむため、第一部の重要人物となるシータについて紹介していきます。かなりネタバレを含みますので、第一部を未クリアの方はご注意を!

物語序盤で命を落としたシータが残したもの

 図書館に所属する主人公エルの先輩としてともに戦ったものの、“迷える子供たちのメルヘン”でキルケゴールと戦い、命を落としたシータ。

 ジブリールを天使と呼び、「ありがとう…、あたしの天使……。あたしに新しい役割を与えてくれて…。ああ、なつかしい匂いがする…。友達と駆け回った森の匂いが…。そう…、ここが、あたしの帰る…、場所……。」、そしてエルたちには「そしていつか、ちゃんと見つけなさい…。あなたたちの、本当にたどり着くべき場所を…。」という言葉を残して絶命したシータだが、その過去は、のちの物語でも語り続けられることになる。

闘技場での活躍

 “交われぬ獣のメルヘン”の闘技場では、シータが“白蝶の戦乙女”という通り名で戦っていたことがわかる。

 ちなみに“眠りの乙女”では、シータがキング・フルモンティの師匠であったような描写がある。キング・フルモンティいわく、「…師は絶望に負けそうだった余に教えてくれたのだ。自らの弱さに正面から向き合い、それを克服することこそ、強さへの道なのだと!」とのこと。

キルケゴールとの関係

 “不思議の国”ではシータがアリスと面識があったことが明かされた。また、キルケゴールや、その恋人であるマイア、リシュリューがまだ図書館に属していたころに一緒に戦っていたエピソードなども展開することに。

 その後、キルケゴールは図書館に反乱を起こし、その結果、図書館に所属していた“空白の書”の持ち主13名の命が失われることに。そのキルケゴールを最後に追いつめて、致命傷を与えたのがシータ。こうしてキルケゴールは敗北し、“虚無の回廊”へと追いやられたのだった。

シータの正体は?

 そんなシータの正体は、シンデレラのいじわるな義姉。



 彼女がなぜ罪を負ったのかは、“不思議の国”でのアリスとの会話で知ることができる。

●アリス
 ……なんにもなくなっちゃった。家族も、お友達も、将来の希望も全部、全部…。

 もう、ひとりぼっちになっちゃったんだわ、私……。

 お姉さまにも心配かけて…こんなの、レディ失格だわ……。

●シータ
 ……お姉さんのことが大好きなのね。

 うらやましいわ…。私はそんなふうに妹と仲良くなれなかったから。

●アリス
 ………シータさんにも妹が?

●シータ
 ええ、とてもきれいな子だったわ。

 どんなに灰にまみれても、あの子はいつでも優しくて、気高くて、誰よりも美しかった…。

 ……仲良くしたかった。母にいじめられているあの子を助けてあげたかった。

●アリス
 助けることは、できなかったの?

●シータ
 助けようとした。手を伸ばそうとした。でも、それは許されない罪だったの。

●アリス
 罪?

●シータ
 世界は、あの子がいじめられる運命を望んだのよ。

 あの子がいじめられないと物語がハッピーエンドにならないから……。

 だから私は、罰を受けた…

 帰る場所も、家族も全部失くしちゃったわ。

●アリス
 ……それって、私とおなじ。

●シータ
 ううん、おなじじゃないわ。

 たしかに、あなたの絶望は世界を壊そうとしている。

 でもあなたが絶望を克服して新しい希望をつかみ取れば…、この世界に新しい物語を導くことだってできるの。

●アリス
 新しい、物語…。

●シータ
 だから教えて。

 あなたは、どんな場所にたどり着きたい?

“シータの思い出、ウィズの記憶”で描かれるシータの想い

 “シータの思い出、ウィズの記憶”では、かつてシータがシンデレラのガラスの靴を隠し、あわせて“『決められた役割なんてない。誰もが望んだ自分になれる』……。”というメッセージを残していたことが明かされる。

 かつてシータはシンデレラをかばうという罪を犯し、記憶をなくして“空白の書”の持ち主となり、図書館に所属していた。だが、自分の故郷である“忘れられた流星のメルヘン”を訪れた際に記憶が戻り、任務を放棄して先代シンデレラに会いに行ってしまう。

●シータ
 はぁ…。結局あの子に本当のことは話せなかったな…。

 …あの子は幸せに暮らしてるんだもの。今さら私がやってきても、困らせるだけよね。

 ジブリールはきっと、わかっていたのよね。私が傷つくことになるって…。だからあの子は…。

 それでも私は、あの子に当たり散らしちゃったのよね…。

 …本当はあの子が正しいことも、あの子に悪気がないことも、わかってたのに…。

 …結局私なんて、どこに行ってもイジワルな義姉でしか…。

 と悩んでいたシータに対して、義姉への記憶はないながらも、シンデレラはシータを信じてガラスの靴の片方を託す。

 ガラスの靴を受け取ったシータは「それに…私はあの靴を預かっただけ。あの子の大切な人は、もうどこにもいないもの。だったらせめて…持ち主をなくしたガラスの靴は、必要とする人のもとに届けられるべきよ。…だから、そういう人が現れるまではあの靴も、灰をかぶって眠っていればいいわ。いつかあの靴を必要とする人が現れる、そのときまでね。」という思いを込めて、ガラスの靴を隠したのだった。

アリスとの約束

 第一部最終章でキルケゴールはアリスに対し、自分がシータを殺したことを告げてアリスを絶望させようとした。だが、アリスは強い気持ちでキルケゴールと対峙。

 さらにシータがナナシの体を借りて姿を現し、アリス、そしてエルやジブリールたちと最後の語らいをするのだった。

●キルケゴール
 …まだだ、まだ終わっていない…。アリスを絶望させてさえしまえば…。

●アリス
 …無駄よ、キルケゴール。私はもう絶望したりしない。あなたを憎んだりもしない!

●キルケゴール
 ほう…私を許すというのか。彼女を殺した私を…。

●アリス
 違うわ、シータが死んでも、なくなってないものはある。改めて、そう気付いたのよ。

 たしかに、再会の約束はもう叶わないかもしれない…。でも、シータと交わした約束は、まだ生きてる。

 一人前の素敵なレディになること…。その為にも、私はあなたを憎んだりしない。

 シータも、それを望んでるはずだから…。

●???(ナナシの体を借りたシータ)
 よく言ったわ、アリス。本当に立派になったのね。

●アリス
 えっ…?

●キルケゴール
 お前は、いや、君はまさか…!?

●ナナシ(シータ)
 悪いけど、彼女とゆっくりお話したいの。ご退場願うわ、キルケゴール。

●エル
 白いナナシ…どうしてここに?

●アラジン
 ジブリールの護衛に来てくれたんす。俺とランプの精だけじゃ心許ないんで。

●ウィズ
 ジブリール…もう、大丈夫なのかい?

●ジブリール
 はい。ご心配をおかけしました。もう大丈夫です。

 それより、みなさんにお知らせしたいことが…。

 この「不思議の国」からなら、≪虚無の回廊≫へ向かう扉を作れるそうです。

●ナナシ(シータ)
 そう、ここが≪虚無の回廊≫への入り口。ハデス・グランディに繋がる道になる。"

●エル
 えっ…ナナシが光って…?

●ウィズ
 まさか…シータさん…!? あなたはあの時、キルケゴールに…!"

●シータ
 ええ…あの時、私は殺されたわ。だから、今は魂だけでここにいる。

 でも、それも長くはない。だから…最後に会っておきたかったの。

 大きくなったわね、アリス。見た目が変わらなくてもわかる。

 本当に、立派なレディになったわ。友達として、とても嬉しい。

●アリス
 うっ、うぅ……! シータぁ…!

●シータ
 もう…気持ちは嬉しいけど、レディが泣いたりしちゃダメよ。

●アリス
 でも、でもぉ…! せっかく会えたのに…もう、お別れなんて…!

●シータ
 大丈夫、お別れなんかじゃないわ。魂はいつもあなたのそばにいる…見守ってるから。

●アリス
 …うん…うんっ…!!

●シータ
 …あなたたちも。本当に立派になってくれたわ。約束通り、ジブリールを支えてくれたみたいだし。

 あなたたちならきっと…“滅び”にも打ち勝てる。ここからが正念場よ、がんばりなさい。

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グリムエコーズ

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年3月28日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

グリムエコーズ

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2019年3月28日
  • 定価: 基本無料/アイテム課金

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