新作MMORPG『V4』を先行プレイ。ソロ/マルチのどちらにも配慮した神設計

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 ネクソンとNAT Gamesより9月24日配信開始予定のPC/iOS/Android用MMORPG『V4(ブイフォー)』の先行レビューをお届けします。


2つの世界に広がる広大なフィールド

 冒険の舞台は、自然が広がる“シルナス”、“ルナトラ”の2つの世界。主人公は盟約の隊長として、仲間たちと冒険に出発します。

 冒険の中で訪れるフィールドでは、場所によってさまざまな景色を楽しめます。フィールドごとに森、麦畑、火山などの特徴があり、どこも絶景が広がる美しいスポットです。

 各所を初めて訪れた際に味わえる感動は本作の醍醐味の1つです。


 風景に限らず、キャラクターも細かい部分までこだわりを感じる美しいデザインです。

 会話シーンではカメラが専用の角度になり、ダイナミックにキャラクターを映してくれるので、冒険中にも各キャラクターのグラフィックを隅々まで楽しめます。


  • ▲ゲーム開始時のキャラクターメイキングも充実。見た目は特定のアイテムを使用することで後から変更もできます。

充実のオート機能でクエスト進行もラクラク

 ゲームの進め方は、クエストを進めながらレベルを上げていくオンラインRPGにおけるスタンダードなものです。

 メインクエストの“盟約の旅路”に加えて、人々の依頼をこなす“依頼掲示板”や、マップごとにモンスターを一定数討伐するエリアごとのクエストが存在します。

  • ▲クエストは同時受注可能なので、複数のクエストを同時進行すると効率よくゲームを進められます。

 素早く移動したい場合には、“乗り物”を活用しましょう。乗り物は多数の種類があり、それぞれ移動だけでなく戦闘の補助効果を持っています。

 MMORPGに欠かせないオート機能が充実しており、自動操作する項目をお好みでオン/オフすることも可能です。

 オート操作時には、クリア報酬の受け取りやNPCとの会話など、手動操作が必要になりそうな部分も問題なく進行してくれました。

 ほぼノータッチでゲームを進めることも可能なので、他の作業と並行してゲームをプレイするのも本作のプレイスタイルの1つとしてはアリかもしれません。

 オート戦闘は目標のモンスターを優先して狙ってくれます、それが裏目となり余計な移動が増えてしまう場面も見られました。

 便利なオート機能ですが、最大効率で進めたい方は、設定画面から“自動戦闘復帰距離”や“攻撃範囲”の設定を変更しながら効率的な狩りを目指しましょう!

 なお、攻撃対象は“対象をタップ”することでも設定可能です。

ソロプレイでも盟約の仲間が手助け

 ソロプレイ中でも、メインクエストでは盟約の仲間たちが同伴して共闘してくれます。仲間はクエストを進める中で徐々に増えていきます。

 また、メインクエストとは別に“仲間システム”が存在しており、獲得した仲間を採集やエリア討伐に派遣すると、時間経過でアイテムを獲得してきてくれます。

  • ▲メインクエストで戦闘に同行してくれるのは盟約の仲間である主要キャラクターと、ストーリーで関わる一部のキャラクターのみ。

  • ▲“仲間システム”では、特定の仲間を集めることで解放されるストーリーも存在。そのストーリーに関わるキャラクターを仲間にしていくと、随時戦闘力にボーナスが加算されます。

選択可能な6種類のクラス

 キャラクターデータは初期状態で4キャラクターまで作成可能です。スロット開放のアイテムを使用すれば、最大6キャラクターまでを1つのアカウントで使用できます。

 選べるクラスは、マジシャン、ウォ―ロード、ブレイダー、ナイト、ガンスリンガー、アクスラーの6種類。クラスにごとに性別が決められています。






 最初はキャラクターデータを4つ作成できるので、まずは複数のクラスを試してみて、自分に合ったクラスを探してみるとよいでしょう。

 ただし、キャラクターを削除するには、そのキャラクターをレベル50以上にする必要があります。スロットを開放する予定がなければ、4体目までにメインで使用するクラスを決めておきましょう。

大量の報酬でアイテムには困らず

 ゲームを進める中で驚かされたのが、受け取れる報酬の種類の多さです。クエスト達成の報酬はもちろん、モンスターの討伐数や業績獲得など、あらゆるところで報酬のアイテムを受け取れます。

 その量は、普通にプレイしていてもメニューが通知マークで埋まってしまうほど。オートクエストをしながら報酬アイテムの受け取りや整理をしていましたが、その間に新しい報酬が受け取れるようになることも。なんとも大盤振る舞いなゲームです。


 そのおかげか、ゲーム内で多く活用するであろう育成システム“魔石刻印”は、かなりのスピードでレベルアップ可能です。序盤に金銭面で苦労することも少ないでしょう。

 もらえる報酬によって目に見えて戦力が上がっていくので、自然とクエストを進めるモチベーションも高まります。

 他にも“装備工房”、“潜在能力解放”など、さまざまな形で戦闘力を強化できます。ひとまず序盤は強化できる箇所をすべて強化していく形で問題ありません。

  • ▲“魔石刻印”は報酬で大量に手に入るの“刻印石”を消費して強化する育成の柱となる部分です。


連携スキルを活用した連続攻撃(マジシャンの場合)

 筆者がプレイした“マジシャン”のスキルには、連続して同じものを使うことで強化される“連携スキル”があります。これは、通常攻撃を当てることでためられるゲージを消費して発動する強化版スキルです。

 スキルは使用後にクールタイムが発生しますが、その後に使う連携スキルは別扱いとして立て続けに発動できます。連携スキルの組み合わせ次第で、間隔を空けずに攻撃できるのはとても爽快。もちろん戦闘の効率もよくなるので、積極的に活用しましょう。



  • ▲“連携スキル”は、各スキルに強化版のものが3段階まで用意されています。“連携スキル”の発動ボタンは、スキル一覧のサークルの左下のアイコンです。

 連携スキルを使えば、スキルサークル下部のゲージに集中力がたまります。このゲージが最大までたまると強力な“固有スキル”も使用できます。

 スキルの種類が豊富なうえ、連携スキルの発動条件がそれぞれ異なる(=次から次へと連携スキルを撃てる)ので、戦闘中にジリ貧状態になることはほとんどありません。クエストや狩りでは快適な戦闘を継続して行えます。

敵を蹂躙する“デビルチェイサー”状態

 体力ゲージ(画面下の赤いゲージ)の左にあるアイコンが明滅すると、“デビルチェイサー”を発動できます。“デビルチェイサー”中は、キャラクターのスキルが専用のものに変更され、鬼人の如く強力な状態になります。

 強力な変身能力ですが、再使用までの間隔はかなり長め。そのため、ボス戦や大量の敵が登場するタイミングにあわせたり、PvPのために温存したり、使いどころを考えなくてはなりません。

  • ▲“デビルチェイサー”を発動して敵をなぎ倒す爽快感は病みつき間違いなし。変身中はBGMや画面の雰囲気も変化して、禍々しさとカッコよさが際立ちます。

 “デビルチェイサー”中のスキルには、獲得条件に“レベルランキングで1位を達成”など、困難な条件を達成したプレイヤーしか使えない特別なものが存在します。手に入れば周りのプレイヤーに自慢できること間違いなしです。

サーバーの外に飛び出せる“ルナトラ”

 ストーリーを4幕2章まで進めると“次元の境界”に行けるようになります。ここから入れるワールドの“ルナトラ”は、サーバーの枠を超えたプレイが楽しめるマルチプレイ用エリアです。

 “ルナトラ”では、インターサーバーシステムによるサーバーの枠を超えたマルチプレイが可能です。自身が他のサーバーを訪れたり、他サーバーからプレイヤーが来訪したりと、MMOの常識を覆すような体験ができます。

 それだけでなく“ルナトラ”は報酬として手に入る経験値や報酬が通常のエリアよりも多い特徴があり、狩場としてもおすすめです。マルチプレイ目的に限らず、ゲームを進めるうえで頻繁に訪れることになるでしょう。

  • ▲いつでも行けるルナトラエリアは自身のサーバーのルナトラのみ。特定の時間になると他サーバーのルナトラへのアクセスが解放される仕組みです。

 仲間と協力して“ルナトラ”に登場するフィールドボスを討伐すると、討伐したギルドがエリアを制圧できます。

 フィールドボスと言えばMMOの醍醐味の1つですが、本作ではエリアの制圧という目標が加わったことで、他のギルドとしのぎを削り合う、より苛烈な競争が楽しめるでしょう。

 他のサーバーに侵略して敵対するもよし。自分のサーバーを訪れたプレイヤーと交流するもよし。“ルナトラ”では、さまざまな形で他プレイヤーとの交流が楽しめます。


  • ▲“ルナトラ”、“シルナス”には別々のフィールドボスが用意されており、決まった時間にフィールドに現れます。

達成と育成の無限ループは没頭必死のおもしろさ

 今回の先行プレイはメディア向けのクローズドの環境だったので、本作の特徴の1つである“大人数が同じエリアに集まる”という状況をレポートできなかったことが心残りです。

 しかし、それを抜きにしてもシステム面やグラフィックなどMMORPGとしての完成度は恐るべきクオリティで、ひとたびプレイを始めれば時間を忘れて没頭することができました。

 クエストや業績の報酬を受け取り、ゴリゴリ戦闘力を上げていく楽しさは、やはり育成を楽しむMMORPGならではのもの。本作は、その魅力を存分に楽しめる仕組みを取り入れています。

 プレイすればするほど報酬が手に入り、それを育成という形でキャラクターに反映させ、さらにプレイをしたくなる。まさにおもしろさの無限ループで、これこそ多くの方が求めているMMORPGの形ではないでしょうか。

  • ▲毎日挑戦できる育成エリアの“夢幻の隙間”など、ソロプレイでも楽しめるコンテンツは多数用意されています。

 ソロプレイ中心だった先行プレイでここまで楽しめたので、さらにマルチプレイのおもしろさも加わるとなれば、今から期待に胸が膨らんでしまいます。リリース後の『V4』には一体どんな世界が広がるのか、ぜひみなさんで一緒に確かめようではありませんか。


※ゲーム画面は開発中のものです。
© NEXON KOREA Corp. & NAT GAMES Corp. All Rights Reserved.

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V4

  • メーカー:ネクソン
  • 対応機種:PC
  • ジャンル:MMORPG
  • サービス開始日:2020年秋
  • プレイ料金:未定

V4

  • メーカー:ネクソン
  • 対応端末:iOS
  • ジャンル:MMORPG
  • 配信日:2020年秋
  • 価格:未定

V4

  • メーカー:ネクソン
  • 対応端末:Android
  • ジャンル:MMORPG
  • 配信日:2020年秋
  • 価格:未定

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