『ブラック・ジャック』大塚明夫さんが選ぶ最高の5話とは?
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CS放送ファミリー劇場は、今年創刊50周年を迎える『ブラック・ジャック』のTVアニメシリーズより、主人公“ブラック・ジャック”を演じる声優・大塚明夫さんが自ら選んだベストエピソード5話のセレクト放送を7月14日に行います。
また、大塚明夫さんのオフィシャルインタビューが到着しました。インタビュー内では、同日にTV初放送される“声優紅白歌合戦2019”7月14日21:00~24:50の裏側についても語られています。
大塚明夫が選ぶ!『ブラック・ジャック』ベストエピソード5選
あらすじ
小さいごろ、不発弾の爆発事故により瀕死の重傷を負うが、生涯の恩師となる本間丈太郎の手術によって一命をとりとめ、やがては天才的な外科手術の腕を持つ無免許医となるブラック・ジャック。
人間のみならず、動物までも相手に手術を行うものの、請け負った手術には法外な報酬を要求する。はたして彼は悪徳医師なのか、あるいは奇跡を起こす神の手を持つ男なのか?
放送日時
7月14日17:30~19:55(5話連続放送)
出演者(敬称略)
大塚明夫
水谷優子 他
原作
手塚治虫
監督
手塚眞
放送内容
Karte:00“オペの順番”
Karte:02“アリの足”
Karte:11“シャチの贈りもの”
Karte:44“ピノコ誕生”
Karte:52“一瞬の目撃者”
その他大塚明夫さん出演作品
“声優紅白歌合戦2019”(7月14日21:00~24:50)
出演者(敬称略)
(紅組):井上喜久子、井上ほの花、岩男潤子、笠原弘子、小松未可子、中川翔子、日髙のり子、平野綾、横山智佐
(白組):井上和彦、内田直哉、大塚明夫、黒田崇矢、関智一、武内駿輔、豊永利行、平川大輔、堀内賢雄
“音楽朗読劇『Chevre Note ~シェーヴルノート~』”(7月14日14:55~17:30)
出演者(敬称略)
中村悠一、梶裕貴、沢城みゆき、梅原裕一郎、津田健次郎、諏訪部順一、大塚明夫
ファミリー劇場“大塚明夫が選ぶ!『ブラック・ジャック』ベストエピソード5選”大塚明夫さんオフィシャルインタビュー
――ブラック・ジャックを演じるきっかけについて教えてください。
キッカケは偶然ですね。もともと違う方が“ブラック・ジャック”の役で決まっていたんですけど、収録の時にその人の具合が悪くなってしまって。それで収録の前の晩、急遽どうするんだってなって、「明夫ちゃんでイケんじゃないの」ってもともと『アンパンマン』の音響監督をやってらした方が仰ってくださって、それで事務所に連絡をいただいてバタバタと。
次の日入ってた仕事も「すいません」って言っていろいろやってもらったみたいですけど。それで偶然に“棚からぼた餅”みたいに“ブラック・ジャック”が僕のところに来てくれた。
落ちてきたような感じで、運ってこういった感じで転がってくるんだなあと思いましたね。
――手塚監督版のブラック・ジャックの魅力はどういったところにありますか。
作品の入り口としてものすごく間口の広い作品になっていると思います。あの2年、毎週やったことによって、ブラック・ジャックという本来だいぶ昔の作品でも、学校の図書館や漫画喫茶に行けないような小さな子どもたちが知って、おもしろいなって思ってくれた。
たくさんの人がブラック・ジャックっていう作品に親しめるようになった。そういう入口としてすごく功績が大きいんじゃないかと思います。
――このアニメ版は2004年のシリーズになりますが、「やりきった!」という感覚はありますか?
実はぼくはまだ、ブラック・ジャックをやりたいんです。大人が観て楽しめる、もうちょっと生身の未成熟な男としてのブラック・ジャックを演じたいなと思います。
どうしても優しいおじさん、精神的に成熟したおじさんっていうポジションでこの“ブラック・ジャック”をやっているので、もう少し未成熟な「青いな、小僧」っていうような“ブラック・ジャック”ができるといいなと思っているんです。
――相棒のピノコを演じてらっしゃた水谷優子さんと、思い出に残っているエピソードがあったらお聞かせいただけますか。
もう全部残っています。当時台本が手書きだったんですよ。“コマドリと少年”っていう話があるんですが、コマドリっていう字が、下手というか、“マ”の字が“ス”みたいに飛び出しているんですよ。ピノコは「コマドリ」って言えなくて、「コマロリ」って言うんですけど、それが“ゴスロリ”みたいに見えたんです。
それで「ゴスロリ」って言っていたら、本番の時にも「ゴス」って言っちゃったんですよ。水谷さんがね、読んでて「しまった」と思って止まっちゃったんですよ。「ゴメン」って、「いらんこと言わなきゃよかった」って。そんなこともありましたね。
――もう一度ブラック・ジャックを演じたいと仰っていましたが、水谷さんほど素晴らしい相棒を選ぶのはなかなか……。
そうなんですよね。そうなった場合には、原作の中でもピノコが出ていないパートを、むしろモノクロなんかでやったらおもしろいんじゃないかと思っています。
あえてピノコは出さないっていう。それもピノコに対する、水谷さんに対する1つの想いですね。
――出崎監督版と手塚監督版で、演出の違いなどはありましたか。
ありましたね。出崎監督版の方が先だったんですけど、背も高く首も太くて、身体が大きいという原作とは違う感じでしたが、僕はそっちから入っているものですから。
眞さんの方は原作通りそんなに背も大きくなく身体も大きくなく、なるべくここら辺が(胸のあたり)鳴らないように、響かないように気を使いました。
低くても、響かない感じですね。響くとどうしても体が大きい感じが出てしまうので、その“鳴り”の部分を抑えたいなっていう。
――声優紅白歌合戦もファミリー劇場で放送になります。こちらについてはいかがでしたか。
本当は緑色のタイツを着て『ナガネギフラメンコ』をやろうと。「え、ダメなの?」って(笑)。結果的には『昭和ブルース』を歌ってほしいと言われたので、それなら、ということで落ち着きました。
皆さん上手だし、若いテンポのいい曲で盛り上がっているのに、急に暗く“生まれた時が悪いのか。いいのかな?”と思いましたね。もう
年を取ったらにぎやかしで笑いに走ったほうがいいんじゃないかなって言ったんですけど。(緑のタイツを着たら)絶対ウケるじゃないですか(笑)。
『チャンピオン』も譲治さんのほうから、クロちゃんとやってくれませんかって言われたので、“あぁ、ハイ、いいですよ!”という形です。
――『ブラック・ジャック』をこれから観る人たちにメッセージをお願いします。
実は私、もっと未成熟でトンガって青臭い生意気な“ブラック・ジャック”を演じたい演じたい、とずっと思っています。
どうか皆さんの力を束ねて、1つムーブメントを起こして、新しく『ブラック・ジャック』を作れ、という声を大きく張り上げていただきたいなと、斯様に思っております。
この今の『ブラック・ジャック』を「おもしろい! しかし、いま1つ食い足りない!」という人がいたら、頑張っていただきたい。
そうすると私もブラック・ジャックができるかもしれない、という思いもあります。いつも関係者にやりたいやりたいと言っているんですけど、なかなか実現しないので、皆さんの声をぜひ高々とあげていただきたいなと思っております! よろしくお願いいたします。
「ブラック・ジャック」(C)手塚プロダクション・読売テレビ
(C)東北新社
(C)「声優紅白歌合戦」実行委員会」
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