【コロナを生き抜く】『デジモンアドベンチャー:』OPを歌う谷本さんに聞く“音楽活動”に変化は?

電撃オンライン 終末のバンギア
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 二面性がコンセプトの新機軸音楽ユニット“終末のバンギア”(以下バンギア)がお届けしている、特撮の関係者にお伺いしているインタビューレポート。

 7月より、新型コロナウィルスの影響により、生活様式や活動形態などの変更を余儀なくされている特撮関係者に「どのように過ごし、どのように生き抜いているのか」そして「どんな活動をしているのか」をテーマにお届けしています。

 今回の取材では、アニソン、特撮の主題歌などを数多く担当される、シンガーソングライターの谷本貴義(たにもと たかよし、以下、谷本さん)さんにお話しをお伺いしました。

 新型コロナウィルスの影響は、ミュージシャンの方々の活動にも色濃く影響しています。この状況のなか、谷本さんがどのように考え、どのように進んでいるのか、いろいろ興味深いお話しをお伺いすることができました。

  • ▲同じ音楽に携わる者として、興味深いお話をいろいろ聞くことができました!

“谷本貴義”さんとは……

 谷本さんは、アニソンや特撮、ゲームなどの主題歌や挿入歌を数多く担当され、その歌声を聴いたことがある方も多いと思います。

 特撮系の代表作を紹介すると、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のオープニング主題歌。このほかにも『天装戦隊ゴセイジャー』の挿入歌や『海賊戦隊ゴーカイジャー』の挿入歌なども担当しています。

 アニメ作品で言えば、『金色のガッシュベル!』のオープニング主題歌や『ドラゴンボール改』のオープニング主題歌などを担当。

 最新の作品では『デジモンアドベンチャー:』のオープニング主題歌『未確認飛行船』や、その挿入歌『Be The Winners』なども歌ってらっしゃいます。

 これらタイトルを聞くだけでも、「おぉ!」と思わず声が漏れてしまわれる方もいらっしゃるのではないでしょうか? 気になってしまった方は、詳しいディスコグラフィーなどを、公式サイトでチェックしてみてください。

最新『デジモンアドベンチャー:』オープニングを歌う谷本貴義さんに聞く“音楽活動に変化はあるのか?”

 ここからは、新型コロナウィルスの影響をもろに受けているミュージシャンとしてのお話しをがっつりとお聞きすることができたので、その模様をお伝えしていきます。

 まずは、その前編をお届けいたします。

  • ▲谷本さんはバンギアのギタリスト、ルギアと同郷の広島県呉市出身。そんな共通点もあり、プライベートトークも弾んでしまいました。

――まず、特撮ソングを歌うことになったきっかけを教えていただけますか?

谷本さん:特撮ソングとしては、『仮面ライダー555(ファイズ)』に出てくる“仮面ライダーカイザ”のイメージソングを歌ったのが最初です。

 テレビアニメの『デジモンテイマーズ』挿入歌『One Vision』がデビュー作なのですが、そのときに担当していたプロデューサーさんが、“仮面ライダーカイザ”のイメージソングのボーカルを探しているメーカーの方に紹介していただき、歌うことになりました。

 そのあとも、ゲームやアニメの歌のお仕事をさせていただいていて……ある日突然、日本コロムビアの方から電話がかかってきて、「今度、戦隊の主題歌のオーディションがあるから受けにこない?」と言われ、お会いして話しをすることになったんです。

――突然電話が!? そのときはどんな気持ちでしたか?

谷本さん:ちょっと怖かったです。だまされていたらどうしよう……オーディションとかいってお金を取られてしまったりしないかな……と。

 過去に何度かそういう経験があったので、心配になってしまいまして……。会って話しはしたのですが、オーディションの話しが出るたびに、株の話しをしたりしてごまかしていました(笑)。

――株の話し(笑)。

谷本さん:僕の警戒心をプロモーターの方も察してくださって、「今度プロデューサーも連れてくるから、みんなでランチしよう!」ということに……そこで実際にちゃんとオーディションがあることがわかって安心しました。後日オーディションを受けて『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の主題歌を歌うことが決まりました。

――『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の主題歌のオーディションではどんなことをされたのでしょうか?

谷本さん:そのときのオーディションは、ワンコーラス分の歌詞を渡されて、それを覚えてスタジオに入って、歌に声が合うかどうかのマイクテストをしました。ボーカリストが入れ替わり立ち替わりスタジオに入ってレコーディングして……結果は後日連絡という流れです。

――『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の主題歌を歌うことになってから、それまでの活動になにか変化はありましたか?

谷本さん:基本的に僕は、デジモン(『デジモンテイマーズ』挿入歌)やガッシュ(『金色のガッシュベル!』オープニングテーマ)、クラッシュギア(『クラッシュギア・ニトロ』オープニング主題歌)とか、もともと子供向けアニメの曲を歌うことが多かったので、ショッピングモールや遊園地のイベントステージで歌う、という活動のスタンスは変わらなかったです。

 ただ、戦隊モノに関しては、熱い想いを持っている方々が多く、小さなお友だちから、大きなお友だちの方々までいるので、熱量が違うなと当初から感じていました。

――大きいお友だち! 戦隊作品は子供から大人まで幅広い年齢層に熱く愛され続けていますよね。最近はおもにどのような活動をされているのでしょうか?

谷本さん:いまもアニメやゲームの曲を歌わせていただいたり、楽曲製作をしたりしています。

 あと、最近は新型コロナウィルスの影響も考えて、インターネットを介したライブストリーミングでパフォーマンスしたり、トークをしたりというのがメインになっています。

新型コロナウィルスによる影響は……

――新型コロナウィルスは、今年の活動にどのように影響しましたか?

谷本さん:だいたい僕らが関わるイベントって、半年さき、一年さきを見据えてスケジュールが組まれていくのですが……2月の段階ですべてバラシ(キャンセルになること)になってしまって……最初のころは季節が暖かくなれば落ち着くかなと様子を見ていたのですが、結局年内の予定していたイベントはすべてなくなっていますね……。

――インターネットでのライブ配信をされているとのことですが、それは新型コロナウィルスの影響を受けてはじめたのですか?

谷本さん:もともとプラットホームとしてYouTubeチャンネルは持っていて、去年の暮れくらいからいろいろと企画を考えたり、撮影に行ったり、編集も自分でやったりと……YouTuber的な活動もやってみたいなと思い、手をかけはじめていたところだったんです。

 なので、準備段階としてはちょうどよかったのかなと。ただ、2月ごろから新型コロナウィルスの影響でライブハウスなどでのイベントが難しくなったことを受けて、当初やる予定だったライブやイベントの穴を埋めるにはどうしよう……と考えたときに、音楽ライブもネットでライブ配信するしかないと思ったのですが、それには機材が足りなくて……。

 電気屋さんに行ったのですが、そのときはもう欲しい機材はすべて売り切れていて入荷待ちだったんです。

――みんな考えることは一緒だったのですね……。

谷本さん:それでどうしようかと考えて、当初は、持っているスマートフォンや、パソコンのカメラを使ったり、手持ちの映像機材を音楽機材の代わりに使ったりして、どうにか弾き語りストリーミングライブなどをしていました。

――ご自身でイベントを企画されることも多いのですか?

谷本さん:そうですね。僕自身は音楽制作会社の代表もしているので、自分の会社のスタッフたちと一緒にいろいろ考えてイベントの企画制作もしています。

――新型コロナウィルスの影響で、配信ライブのスタイルもいままで以上に定着してきているかと思いますが、こういうときだからこそやっている! と思うようなことはありますか?

谷本さん:いま、『デジモンアドベンチャー:』主題歌・挿入歌を歌わせていただいているのですが、そのシングルCDが8月にリリースされたので、リリース記念ライブとか。

 デジモンの楽曲は海外にも人気があるので、海外のファンの方々とコラボしたりだとか……そういうことを、インターネットを使った配信でやっています。

――海外とのコラボ! 配信だからこそやりやすいということもありますね。配信と言えば、配信でベストアルバムをリリースされたのですね!

谷本さん:はい! ベストアルバム『Career along』を、『デジモンアドベンチャー:』主題歌シングルの発売と同日、8月19日に配信限定でリリースさせていただいきました。

 日本コロムビアさんで歌わせていただいた15年間の楽曲をまとめてアルバムにしたいとお願いをしまして……。

 とくに戦隊シリーズの曲では、いままでCD化されていなかった楽曲や配信されていなかった楽曲もあったので、それもまとめてアルバムに入れてあります。

 あと、いまは「歌ってみた動画」であったり、カラオケで歌うことを楽しみにされている方も多いので、カラオケも全曲分入れて、合わせて40曲のアルバムになっています。

――すごく貴重なアルバムですね!

谷本さん:とくに挿入歌などは、一時期まとめアルバムなどに入ることはあっても、廃盤になってしまっていたりするので、いまではここでしか聴けない貴重な曲も入っています。ぜひ聴いて歌ってみてください。

……この続きは次回の後編で!

 いかがでしたでしょう? 後編では、谷本さんの知られざるプライベートな一面や、幅広いお仕事事情などのことも掘り下げてお聞きしていますので、お楽しみに!

収録曲数はなんと40曲! 配信限定でベストアルバムをリリース!

 新型コロナウィルスの影響のなかでも意欲的に活動を続ける谷本さん。8月には、代表的なアニソンや特撮ソングなどで構成された、なんと! カラオケ音源含む総勢40曲にも及ぶベストアルバムが配信限定でリリースされました。

 冒頭で紹介した、『デジモンアドベンチャー:』オープニング主題歌『未確認飛行船』は当然ながら、『ドラゴンボール改(魔人ブウ編)』のオープニング主題歌『空・前・絶・後 Kuu-Zen-Zetsu-Go』なども収録。

 作品のアルバムでしか聴くことのできないような挿入歌なども、バッチリ収録されているとのことです。

 また、このベストアルバムがすごいのは、すべての歌に対してカラオケ音源も収録しているところ。聞くところによると、これでしか手に入らないカラオケ音源もあるとか……。

 これはもう、入手するしかありません! iTunes Storeやレコチョクなどデジタルストアでの配信販売専用なので、この機会にゲットしてみてはいかがでしょう?

2020年8月19日発売
ベストアルバム『Career along』
COKM-42914 <配信限定>

今回の取材では“Barfly's Stomp”にご協力いただきました

 今回の取材では、東京都千代田区にある飲食店“Barfly's Stomp”さんにご協力いただきました。

 店内の装飾品は、音楽・アニメ・特撮・SFなどサブカルチャー系の資料やグッズが並んでおり、それ系のファンの方は思わずニヤリとしてしまうものばかり。

 秋葉原や末広町、御徒町などの駅からも歩いて行ける距離で、気兼ねなく寛ぎながらお酒を飲むのにもぴったり。

 お料理も魅力的なメニューで癖になること間違いなし。秋田名物の“稲葉うどん”は人気メニューとのこと!

Barfly's Stomp

最寄り駅 地下鉄 末広町駅、JR御徒町駅、JR秋葉原駅
現在の営業時間などはお店にお問い合わせください

バンギアからのお知らせ

 横浜市の18区をキャラクター化して地域を紹介するとともに活性化に繋げる、市民発のプロジェクト『Yocco18』と“終末のバンギア”がコラボ中!

 8月には横浜市鶴見区のキャラクター“生見尾つばさ”の歌をリリース。現在は、横浜市神奈川公会堂とのトリプルコラボで金沢区『金沢ふみの歌』を11月上旬リリースを目指して制作中です。

▼『生見尾つばさの歌 白ばん』

▼『生見尾つばさの歌 黒バン』

※『生見尾つばさの歌』はフリー音源として提供中です。使用などについてはこちらのページを参照してください。

『終末のバンギア』プロフィール

ボーカル:bamvi(バンビ)
ギター:LUGIA(市野ルギア)

 二面性音楽をコンセプトにした新機軸の男女音楽ユニット。ラジオ・司会・ボイスCMなどの仕事を中心に、舞台や地上波テレビ、映画などの俳優としても活躍していたバンビと、『ファミ通』などのゲーム系編集記者として活躍しながら、数々のゲームタイトルとミュージックコラボを果たした、市野ルギアが2019年2月に結成。

 そのサウンドは「白か?黒か?」。電撃オンラインのネット番組“電撃四天王(3人)の対決Showdown”の主題歌を担当。また電撃オンラインの特撮系突撃リポーターも務める。ラジオ番組『原田篤の男旅2020 今度は車で日本一周!!』エンディング主題歌担当。新たに楽曲提供させていただけるコラボ先も絶賛募集中です!

▼ラジオ番組『原田篤の男旅2020 今度は車で日本一周!!』エンディング主題歌『太陽の旅人』

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