『とある魔術の禁書目録 幻想収束』レビュー。『とある』を今から始める人の入門として最適

ライターM
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 スクウェア・エニックスが7月4日より配信しているiOS/Android用RPG『とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)』のプレイレビューをお届けします。


 本作は、『とある魔術の禁書目録(インデックス)』をはじめする『とある』シリーズ作品の世界観を丸ごと凝縮した、スマートフォン向けの学園異能バトルRPG。TVアニメや劇場版に登場したおなじみのキャラクターに加えて、原作小説や外伝コミカライズに登場する最新キャラたちもシリーズの垣根を越えて集結します。

 電撃オンラインでは、本作の魅力を電撃ならではの切り口で紹介する連載記事を展開中。サービス開始前に本作をプレイする機会をいただきましたので、今回は実際にプレイしてのインプレッションをお送りします。

『とある魔術の禁書目録 幻想収束』連載バックナンバー

原作の世界観にこだわった丁寧な作りが好印象

 『とある』シリーズといえば生誕15周年を迎える長寿作品。それこそ第1巻から追いかけているファンの方々には、『幻想収束(イマジナリーフェスト)』は懐かしささえ感じられるかもしれません。

 筆者の場合、『幻想収束(イマジナリーフェスト)』が配信されるにあたり復習(?)と称して、アニメ『とある魔術の禁書目録(インデックス)』1~3期、劇場版、アニメ『とある科学の超電磁砲(レールガン)』1~2期、OVAと一気に鑑賞し直しました。そのおかげで、『幻想収束(イマジナリーフェスト)』でいかに細かく再現されているかを実感できました。

 「原作を知らない人でも楽しめる」という定番セリフがありますが、本作がまさにソレ。ダイジェストというにはかなり描き込まれているという印象で、ここは外せないという名シーンもしっかりと押さえられているので、今から『とある』シリーズに触れる人でもシリーズの魅力を存分に堪能できると思います。

 ネタバレになってしまうので、ストーリーがどこまで収録されているかについては言及を避けますが、レッサー(アニメ『インデックス』3期)や鳴護アリサ(『インデックス』劇場版)といったキャラクターの実装も公表されています。そしてなにより、今夏放映開始のアニメ『とある科学の一方通行(アクセラレータ)』に合わせるあたりがファン心理をくすぐりますよね!

  • ▲敵に回すと厄介ですが、自キャラとして使う際は最大2回の攻撃反射がものすごく頼りになる【一方通行】。アニメでの活躍はいかに!?

 といった感じで、原作再現や世界観の扱いに関しては今のところ文句のつけようがありません。

  • ▲迫力たっぷりのバトル演出にも開発陣のこだわりを感じます。

ゲームとして気になったポイントは?

 まずは難易度について。プレイ感を確認すべく、あえてレアリティの低いキャラのみでプレイしたところ、ストーリーの要所要所で壁を感じるクエストは用意されていたものの、“このキャラがいないと突破困難”といったものはないようです。

 もっとも、キャラクターのランク(レベル)上限がプレイヤーレベルに連動しているため、タイムアタックのごとく強引に突き進む遊び方ではそれなりにレベリング作業が必要になるでしょう。

 個人的に好感触だったのが、以下の点。

●属性が不利なキャラでも、有利な属性のキャラと連携させることでカバーできる。

●ストーリー上のボスキャラであろうと、弱点を突いてブレイクを発生させることで問答無用に行動不能にできる。

●バフやデバフの効果がしっかりと体感できるレベル。

 特に重要性を感じたのがブレイクで、アクションゲージMAX(ターン経過で1ずつ蓄積)で放たれる必殺技を遅らせたり、【感電】など行動を封じる効果のあるスキルと絡めて数ターン一方的に攻撃したりと戦略的な戦いが楽しめました。

 また、キャラごとに攻撃可能な方向が設定されているところもポイントで、死角に潜り込んだり、ターゲットを分散させることで必殺技による被害を分散したりと戦略性に拍車をかけます。

 3WAY攻撃できるキャラが一強かと思えば、連携攻撃のベースにはなれない(1WAY~2WAYのキャラに重ねることは可能)など、バランスのとり方も絶妙でした。

 育成についても触れておくと、本作のキャラクターには以下4種類の育成要素が設定されています。

●CPランク……いわゆる好感度で、ランクによってキャラ別ストーリーが追加されたりもします。

●グレード……筋力や知力といったステータスに関わる数値で、各種素材を消費することで上昇します。

●ランク……RPGでいうところの“レベル”で、バトル参加や経験値アイテムの消費で上昇。主にHPなどが強化されます。

●スキルランク……キャラ固有のスキルの強さで、おもに経験値アイテムを消費することで強化できます。

 グレードについては、“指定された複数の素材を集めて強化”というタイプのもので、集中的に強化する場合は素材集めが必要になります。

 ゲームのテンポを左右する要素なので気になる方も多いかと思われますが、クエストのスキップについては“クエストクリアチケット”が用意されています。

  • ▲スキップチケットや経験値アイテムはMC(課金通貨の“ゲコ太石”ではなく、クエストなどで得られるゲーム内通貨)で購入できるので、1日に1回、在庫が補充されたら忘れずに買い占めておきましょう。

 他にも、ホーム画面でMYキャラに設定して愛でたり、プレゼントでCPランクを上げて個別ストーリーを楽しむのも一興。さらには待ち合わせ時間を設定してデートのようなイベントも楽しめたりと、キャラクターとのコミュニケーション要素も充実していました。

 『とある』シリーズがお好きな人はもちろん、これから『とある』シリーズを始める方の入門としても最適で、広くオススメできる作品です。


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とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年7月4日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2019年7月4日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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