極上のドット絵とオトナな物語。スマホ版『オクトパストラベラー』は最初からエンディングまで実装された1人用神ゲー!
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- 長雨
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オルステラ大陸を旅する個性豊かな8人の主人公たちの物語を描き、人気を博したスクウェア・エニックスのNintendo Switch/PC(Steam)用RPG『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』。
その数年前の世界を冒険できるシリーズ最新作iOS/Android用RPG『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー) 大陸の覇者』が、10月28日にいよいよサービス開始となります。
Switch版で旅人たちと世界観のトリコになったライターが、一足早くアプリ版をプレイして感じた魅力を、ストーリー編とシステム編にわけてレポート!
今回が進めるほど深い闇の世界に飲み込まれていく、重厚な本作の物語に注目していきます。
登場する64人の旅人全員が主人公!
物語のオープニングで、オルステラ大陸の創世神話が語られます。世界観の深掘りが大好きな人間なので、オルステラ大陸の奥行きがさらに増したことにニヤニヤしてしまいます。
そのあと謎の人物が現れて最初の旅人と出会うことになるのですが、筆者の場合は神官 メノでした。
前作では最初に選んだ旅人=プレイヤーの分身でパーティメンバーに固定されていましたが、本作ではパーティ編成で操作キャラを自由に変更ができるので、運命の導きに身を任せて大丈夫です。
総勢64人から好きな人物を主人公にできるって、贅沢ですよね。一緒に旅をしているうちに全員に愛着がわいて、育成が大変になる未来が見えるのがちょっと怖いですが(笑)。
妖しくも魅せられる極めし者たち
チュートリアルで、移動の方法や戦い方などを確認。くわしくはシステム編でご紹介するので今回は省略しますが、フィールドを探索したり、ブレイクを駆使して戦ったり、Switch版と変わらない手触り感でアプリを遊べることに感動しました。
フィールドやダンジョンを探索してレベル上げをしたり宝箱を探したりする感覚は、完全に普通のRPGで、いわゆるソシャゲ感はゼロですね。
ソシャゲじゃなくて1人で遊べるガチRPG。最初からエンディングが実装!
求めていた旅が再びできる幸せを噛みしめていたら、謎の人物が再び登場。いわく、プレイヤーは聖火神の指輪に選ばれた存在だとか……。
ここで“富”、“権力”、“名声”から求めるものを聞かれ、どの物語を進めるか決めることになります。3つとも欲し……全部の真相を知りたいと思うのが人の心ですよね。この選択は最初に進める物語を決めるもので、のちのちほかのストーリーも進められるようになるのでご安心を。
筆者はアーギュストの“劇作家”という肩書が気になって、“名声を極めし者”からプレイを始めました。
今回のプレイレポートのために、全ストーリーの第1章をクリア。序盤ということでまだ難易度が低いこともあり、サクサク進めることができます。
そんな軽快な操作性&バトルに反して、物語は第1章からかなりヘビーです。それぞれを極めし者たちが抱えた闇が、早くも明らかになっています。
詳しくは配信を楽しみにしていただきたいのですが、“富”はマフィア、“権力”は恋愛、“名声”はサスペンスと、系統が違う映画を3本見ているような気持ちになりました。みんな幸せになってほしいんですがどうなるのか、続きが楽しみだけど見るのがすごく怖いんですよね。
Switch版『オクトパストラベラー』でもかなり生々しいオトナな描写(特にプリムロゼは……!)が魅力の1つでしたが、スマホ版でもなかなかエグい……もとい、心をえぐられる描写が多くてうならされちゃいます。
ぶっちゃけ、どの物語も1章の時点から、敵も味方も死亡フラグ(!)が立ちまくり。
怪しい薬で街を支配する“強欲の魔女”ヘルミニア(声優:田中敦子)に立ち向かう、若きマフィアのリーダー・バルジェロ。マフィアと言っても悪ではなく、仲間や一般人を守る心意気を持つギャングスタ―だけに……ヘルミニアとの戦いでだまし討ちを受けてやられてしまわないか……不安!
“英雄”タイタス(声優:小山 力也)のもとで無理やり死の薬を作ることを強いられているヴェルノートには、目が見えない恋人の女性のリンユウがいて……不穏な雰囲気があって不安!
いやもう、PVのラストでリンユウが「私はこれから殺されるですね」という不穏過ぎる言葉が登場していて、むしろこれだけ強い死亡フラグがあるから、逆に生き残りますよね!? と願ってしまうほど死亡フラグが立っています……。お願い、生きて……!
(ああ、でも逆にリンユウは生き残ってヴェルノートが死んでしまうという可能性も。心が痛い……)
“劇作家”アーギュスト(声優:浪川大輔)は、まあ、そもそも芸術のためなら人の命をなんとも思わないので、近づく者すべてに死亡フラグが立っているのですが……。
、アーギュストに人生を狂わされて復讐を狙う男のシュワルツ、アーギュスト劇団の看板女優でアーギュストに心酔しているフランセスカ、フランセスカの一人息子で甘えん坊&やんちゃなミハエルくん、アーギュストにこびへつらう支配人ドルトー。
……み、みんな逃げて―! 特にミハエルくんは生き延びて!!
というわけで、3人の敵は“極めし者”と言われているだけあって、クセがありつつ強いカリスマ性を持つ倒しがいのありそうな人物なのも燃えます!
アーギュストにいたってはいろいろ突き抜けていて、好きかもしれないとさえ思ってしまいました(笑)。彼らにも、いろいろな過去がありそうな点も気になりますね。
物語はクエスト方式なので“富”を重点的に進めるなど、自分のスタイルに合わせて進めることが可能です。筆者としては世界に巣くっている敵の正体を知るために、まずはそれぞれの第1章を進めるのがオススメ。
またすでに何曲か公開されていますが、BGMがどれもステキなんですよ。メインストーリーは時間のゆとりのあるときに音楽を聴きながら遊びたい作品になっています。
そして特筆すべきは、これら3つのメインストーリーが配信直後からエンディングまで実装されていること! うーん、私の知っているソシャゲや運営型アプリとはまったく違う……!
基本無料のスマホアプリは数あれど、配信日から徹夜してまでエンディングを目指したくなる神ゲーは、これが初めてになりそうです!
64人それぞれのトラベラーストーリーも読みごたえバツグン!
極めし者たちの真実に迫っていくメイン以外にも、仲間になる旅人たち個別のエピソードを描くトラベラーストーリーも用意されています。ここもボイス演出があるので、ちゃんと音を聞いて楽しみましょうね。
※リリース直後にはすべてのトラベラーストーリーが実装されているわけではなく、追って実装されていくとのこと。
トラベラーストーリーでおもしろいのが、仲間になっていない旅人の序章エピソードが見られること。キャラクターの人となりがわかるので、早くお迎えしたくなりますし、仲間にしたときの嬉しさがより強くなるんですよ。
個人的には、八つ子ちゃんたちが気になっています。彼らは別々に旅しているようですが、再会したりするのでしょうか?
本作は最大8人パーティが組めるので、兄弟姉妹だけで戦うのも楽しそうですね。
また前作に登場した町の過去を見て回るだけでもかなり楽しくて、寄り道もはかどります。
Switch版『オクトパストラベラー』の8年前の世界ということで、Switch版の8人の主人公はもちろん、物語にかかわったNPCたちにも会いたいなとワクワクしちゃいます。……グラム・クロスフォードとか、出ないかな?
公式サイトでは64人のトラベラー一覧が公開されていますが、聖火騎士マイルズや魔物使いの末裔アシランなど、Switch版のイベントに登場した人々もトラベラーとして登場しているので、シリーズファンとしてはニヤリとしちゃいますね。
さてさて、どんな旅人と出会い、どんな物語を紡いでいくことになるのか。いつかはSwitch版の8人の主人公も仲間になってくれないかなあと夢想しつつ、10月28日の配信を楽しみに待ちます!
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『オクトパストラベラー 大陸の覇者』特集ページはこちら(電撃オンライン)
『オクトパストラベラー 大陸の覇者』公式Twitterはこちら
OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: iOS
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2020年10月28日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: Android
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2020年10月28日
- 価格: 基本無料/アイテム課金