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『天穂のサクナヒメ』発売前プレイレポート! アクションと米づくり動画も公開

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 マーベラスのPS4/Nintendo Switch用ソフト『天穂のサクナヒメ(てんすいのさくなひめ)』が11月12日に発売されます。

 本作は、稲を育てて強くなる和風アクションRPGで、鬼が支配する“ヒノエ島”を舞台に、豊穣神サクナヒメが大暴れします。縦横無尽な爽快アクションと、工程を丁寧に描いた米作りを楽しめるのが特徴です。

 この記事では、アクションゲームを得意とするライターのシューが、事前にPlayStation4版をプレイして感じた本作の“キャラ”や"米づくり"、“アクション”の魅力を紹介します。

がんばれ駄女神。愛くるしい姫君

 面倒なことがあるとだだをこねる。褒められるとすぐ調子に乗る。でも質素な生活に耐えきれなくて家出しちゃう。

 見た目が子どもなのとそんな性格が相まってか、仲間からあまり神様扱いをされてなかったり。けど、その距離感や扱いでも憤慨したりせず、やるときゃしっかりやる責任感もある。それが主人公である"サクナヒメ"の魅力であり、そして本作のらしさだと感じました。

 名のある神様を両親に持つゆえに、それに甘えて自堕落な生活を送りまくってる人間ぽさ全開の"サクナヒメ"。公式でも駄女神と評されている彼女ですが、冒頭のように感情表現がハッキリしているので、見ていて、動かしていてとにかく楽しいキャラです。

 そんな彼女が、神様たちの住む神界に偶然迷い込んだ人間たちのイザコザに泥酔した状態で割り込み、イチャモン付けてきた人間にドロップキックをぶちかますところから物語がはじまります。

 ゲーム冒頭でこの勢いですから、もう心を掴まれました。お米を作るゲームだと聞いていたので、まさかそんな実直さだとか丁寧さの欠片もないはじまり方と、サクナヒメのキャラクター性に心を打たれました。そして喋り方、声の悪ガキ感がすごくマッチしていて、これは最後まで付き合えるゲームだなと確信したものです。

 このことがきっかけとなり、神界に人間たちを侵入させ、神様への献上物を燃やしてしまう大失態へと繋がります。その責任として鬼が支配する島の調査を人間たちとともに命じられることとなりました。そこから本作の要となる"米づくり"と本格的なアクションのスタート。

 と、"サクナヒメ"中心に書いてきましたが、とにかくキャラの個性付けが良い! 彼女をサポートする"タマ爺"の、振り回されつつも彼女の性格を分かったうえで褒めて動かすしたたかな感じ。サクナヒメをうま~く乗せる言葉選び、流れを作ってる辺りの台詞もいいなぁと思った次第です。

 人間たちの方は、知識はあるけど、何をするにも不器用な大男の"田右衛門"をはじめ、異邦人の宣教師"ミルテ"。戦災孤児の"きんた"。きんたを慕う"ゆい"。赤ちゃんのような"かいまる"。と、どういう縁で繋がった5人なのかも不明ですが、そんな彼らの"サクナヒメ"への接し方ですが、小さな女の子のような感じで、ほぼ神様扱いしてなくて面白い。

 でもそのちょうど対等な感じが、ともに生きていく仲間って感じがしていいですね。彼ら自身もすべて"サクナヒメ"に任せっきりってことではありません。"田右衛門"は各種農作業のアドバイスや農書の共有と"米作り"のサポート。"ミルテ"は食事管理や加工と食全般。"きんた"は武器の製作、"ゆい"は衣や笠の仕立てと役割を持っていきます。そして"かいまる"は……ワンちゃんとにゃんこを連れてきてくれます!

 さらに音全般がすごく良いです。個人的にも和の楽曲が好みなんですが、日中の畑作業に心地よい琴や笛の音の、のどかな感じとかステージごとのBGM。そして盛り上がるボス戦と要所要所で世界観とマッチしてて、耳に残りますね。

 とくに季節ごと昼夜で聞こえてくる環境音が異なるこだわりが素敵で没入感はバツグン。春はうぐいす、夏はとんび。夜は蛙にスズムシと季節の情景に合わせてくれてます。こういう細かさも本作の良いところ。

秋に結果が返って来る米づくり

 「天穂」たるゆえんとも言える"米作り"。これ、どの農業シミュレーションでも体験できないだろう細かさで段階を踏んでますし、その作業の手間暇が事細かに反映される仕組みです。正直、今回の記事を書くにあたってプレイした期間じゃ把握し切れないほどの奥深さ。田起こしの段階で、どれだけの面積の土を柔らかくしたかからはじまり、苗の植え方の間隔や稲の生育状況に応じての水量。日照率。肥料の配合などなど。よりよいお米を、去年より質の高いお米を求める日々でした。


 

 必死になる理由は、"サクナヒメ"のステータス上昇のタイミングが、秋に新米の収穫をしたときだけであること。そして自分でお米を育てているから愛着がわいていることでしょうか。新米によるステータス上昇って要は1年に1回のレベルアップなので、この機に探索範囲を広げられるチャンスなワケです。もちろん、そこまでシビアではなく、普通にお米を作っても確実に強くなれるので気負わなくても大丈夫です。丁寧な作業をした分だけ、ステータス上昇値が変わってくるということです。

 ただ、せっかくなので良いものを作りたいのに加えて、毎晩の食事が粟(あわ)や稗(ひえ)中心なのも味気ないですし、仲間たちに良いものを食べさせたいって親心みたいな部分で頑張っちゃいますね! 実際、お米があるとお餅やお酒が作れたり、食事の種類も劇的に増えたりして晩ご飯が華やかになります。ちなみに晩ご飯の会話もパターンがあり、本作の神様のあり方や各キャラの出自だったりと、細かなところが知れます。

 個人的にも、この"米作り"はほかのゲームでは体験し得ない要素なので、すべてが新鮮で好きです。また月が進むごとに各過程でできることが増えていくほか、農作業で得られる経験で作業が効率化できる"農技"を修得できるので、毎日毎月確実に楽になっていくのが楽しみですね。実を結ぶのは稲だけじゃなく、自分もってことでしょうか!

 詳細はYouTubeの電撃オンラインchで田起こしから収穫までの"米づくり"一連の流れを動画で紹介しているので、こちらもぜひご視聴ください。

米づくりとは正反対のスピード感!

 アクションは全体的にスピーディ! 農作業で半日近く費やすのとは大違いで、かなりサクサク、ズバズバ進めます。とくに移動に攻撃にと、万能に使える羽衣も楽しさの幅を広げていますね。壁や天井に引っ掛けて移動するのも便利ですが、やはり相手の裏に回れることが強い! 普段の横スクロールアクションならジャンプで飛び越えたり特定の行動が必要ですが、羽衣を伸ばすR1ボタンのみでスッと回れるので、相手の行動に即座に対処しやすい、レスポンス速度がいいですね。

 また特定の攻撃で敵を吹き飛ばせるんですが、吹き飛ばした敵を別の敵に衝突させると大ダメージになるシステムがかなり爽快! 羽衣ですぐ裏に回れるのも相まって位置取りがしやすいので、すかさず敵めがけてドカーン! しかも衝突した敵は別の敵に衝突し…って感じで連鎖していくので、敵が多くてもチャンスと思えるのは戦術性があっていいと感じました。

 方向キー上の攻撃で敵を上空に浮かせられるので、ジャンプや羽衣を伸ばして追撃して……と、基本的にはコンボの組み立てがメイン。またステージには鋭い岩や重なった材木のようなオブジェクトがあり、それに敵を衝突させて破壊させると、素材を入手するうえにダメージも入る仕組みもあります。敵の矢や爆弾を跳ね返したり、さらには攻撃を"弾き"敵を無防備にさせる要素もありと、結構アクションは奥深いです。

 最後はリトライについて。戦闘中にHPがなくなるとゲームオーバー! ではなく、ステージの入り口に来た状態にすべて戻ります。時間もHPも素材の取得状況も入り口に来た状態にバックします。

 つまり、いわゆるゲームオーバーがなく、何度でも何回でも勝つまでリトライできる優しい仕様。とくにボス戦は間を開けずに挑戦できるので、攻略の糸口をつかみやすいかなと。そのほかにも我が家やステージからすぐ全体マップに出られる便利機能もあったり、全体的にスムーズで遊びやすかったです。

 そのほかアクションの詳細はYouTubeの電撃オンラインchで動画で紹介しているので、こちらもぜひご視聴ください。

©2020 Edelweiss. Licensed to and published by XSEED Games / Marvelous USA, Inc. and Marvelous, Inc.

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天穂のサクナヒメ

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 4,980円+税

天穂のサクナヒメ

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 4,980円+税

天穂のサクナヒメ 限定版

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

天穂のサクナヒメ 限定版

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

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