1人用RPG『オクトパストラベラー 大陸の覇者』レビュー。Switch版ファンも大満足の理由とは?

長雨
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 オルステラ大陸を旅する個性豊かな8人の主人公たちの物語を描き、人気を博したスクウェア・エニックスのNintendo Switch/PC(Steam)用RPG『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』。

 その数年前の世界を冒険できるシリーズ最新作iOS/Android用RPG『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー) 大陸の覇者』が、10月28日にいよいよサービス開始となります。

 Switch版の大ファンであるライターが一足早くアプリ版をプレイして感じた魅力を、ストーリー編とシステム編にわけてレポート。

 今回は、RPGらしさが詰まった本作のシステムについてご紹介していきます。

町もフィールドも自由に探索できる!

 一般的なスマホ向けのRPGは、街やエリアを選択してクエストを進めていく印象が個人的に強いです。そのため“仲間と旅をすること”が魅力の本作を、どう表現するのか気になっていたのですが……アプリ版でもその楽しさがしっかりと踏襲されていました!

 フィールドや町のなかを、旅人を操作して自由に探索が可能。スマホ用にカスタマイズされていて、一度移動するとその方向へ自動的に移動する形となっていますが、これはこれで遊びやすく、すぐに慣れちゃいました。

 町同士の移動についても、ちゃんと一度は街道を通る必要があって、オルステラ大陸を旅している気分を存分に味わえます。
(一度移動すればファストトラベルで時間短縮ができるのも便利!)

 エリアを訪れただけで雪深いフロストランド地方、緑の豊かなウッドランド地方など、それぞれの地域性がわかるのもいいです。

 町はシンボル的な建物だけじゃなく、普通の民家まで訪問できて驚きました。どこまで作りこんであるのか、スタッフの情熱がすごい!

 ダッシュ=フリック操作で方向を指定したら、行き止まりまで自動で移動してくれるので快適です。宝箱や目的地などアイコンが出ている場合は、タッチするだけでオートで移動してくれるのも便利!

 最初は少し戸惑いましたが、慣れたらコントロール入力よりも楽な印象です。チュートリアルで基本さえ覚えてしまえば、遊んでいるうちに自然に覚えていけるのでご安心ください。

 マップはうっすらと通れる場所が表示されており、1回通過したら色が濃くなるので未踏破の場所がひと目でわかる親切使用。マッピング感覚で、全部の道を通りたくなります。

 ただマップで見られるのは、主要な道だけ! 寄り道しなければわからない宝箱もあるので、隅々まで探索することも重要です。

 訪れたことのある街にいつでも行ける“ファストトラベル”は、本作でも使用できます。方法も大陸地図を開くだけなので、とっても簡単。

 今回感動したのが街道の案内板がある場所をタッチすると、近くの町に移動できるようになっていること! Switch版で「この街道に行くには、どっちの町が近い?」と何度も迷子になっていたので、自動で行けるのは本当に助かります。

町でクエストをこなして影響力を高めよう

 各町で起こっているクエストを受注することで、メインストーリーやトラベラーストーリーを進めることが可能です。プレイ中のクエストは、目的地がアイコンで表示されるのでどんどん進めていけますよ。

 各種クエストをクリアすることで、“富”、“権力”、“名声”のランクが上がっていきます。影響力は、メインストーリーを進める条件にもなっています。

  • ▲ランクが上がると、豪華な報酬が入手できます。

 『オクトパストラベラー』の特徴の1つが、町の人たちと交渉できる“フィールドコマンド”。Switch版ではプリムロゼなら“誘惑”、オルベリクなら“試合”と主人公ごとに能力が決まっていましたが、本作ではその人が何の影響を受けているかで交渉方法が変化します。こんなところにも、極めし者の影が……。

  • ▲交渉に必要な能力は、画面右下に表示されます。

 条件を満たすと“聞き出す”で、その人物の情報を手に入れることができます。交渉方法や持っているアイテム、能力を、まとめて確認できるのが便利です。

  • ▲まれに“採取ポイント”などの情報が手に入ることも! 

 交渉に成功するとアイテムをもらったり、支援者(戦闘に参加するNPC)になってくれたり、旅を有利に進めることが可能。

 しかし失敗すると関係が悪化、5人連続で失敗すると町で交渉が行えないというリスクも……。

 リーフ(ゲーム内のお金)が必要になりますが、酒場で“関係性改善”してもらえば回復しますので、どんどんチャレンジして問題なしです。

 また本作では毎日4:00に関係性が1つ改善するようになっているので、寝る前に無茶な交渉に挑んでみるなんて遊び方もありかも(笑)。

  • ▲“富”の場合は、リーフがカギ! 地獄の沙汰もリーフ次第です。
  • ▲“権力”の場合は、力が正義。無理をしなければ、1番成功率が高い交渉かも。
  • ▲“名声”は、確率で成否がわかれる仕組み。運が良ければ、序盤からレアアイテムや強力な支援者を手に入れることも!

Switch版同様、弱点が重要な戦略性が高い8人バトル!

 毎ターンたまっていくBP(ブーストポイント)消費することで複数回攻撃やアビリティの威力を上昇させたり、敵の弱点属性を狙ってブレイク(防御力低下&1ターン行動不能)させたりするバトルの基本はSwitch版と同様です。

 初めて遊ぶ方は難しく見えるかもしれませんが、チュートリアルでかわいい学者ネコが説明してくれるのでそこで覚えていきましょう。

  • ▲チュートリアルの説明をしてくれる学者ネコ。仲間にしたいのですが、かわいすぎて戦わせられない……。

 一緒に戦ってくれる旅人は、基本的に“聖火の導き(いわゆるガチャ)”で仲間になります。

  • ▲立ち姿だけで、キャラの個性がわかるのが最高です。
  • ▲同じ旅人が仲間になったときは“導石”が手に入り、レベル上限をアップさせられます。

 “聖火の導き”に必要なルビーは、影響力や功績(いわゆる日替わり、週替わりミッション)の報酬でもらえます。

 毎日コツコツプレイをして、仲間を強化していくというのもアプリならでは。

 仲間にした旅人たちで、前衛4人&後衛4人のパーティを組むことが可能です。タコの足と同じ、Switch版は8人の主人公、今回は8人で戦うから『オクトパストラベラー』なわけですね!

  • ▲武器やジョブを組み合わせて、理想のパーティを編成しましょう。敵の弱点をつけるように、いろいろな武器のキャラを入れるのがオススメです。

 Switch版は5人バトルでしたが、今回のスマホ版は前衛4人、後衛4人の8人となっているのがポイント。

 RPGに慣れていると前衛は物理、後衛に魔法タイプを配置したくなりますが、本作で敵と戦うのは前衛だけなので注意!

 後衛の旅人は戦闘に介入できない代わりに、毎ターンHPとSPが10%回復します。敵の弱点に合わせて前後のメンバーを入れ替えて攻撃したり、大ダメージを受けた仲間を後衛に下げて回復させたり、戦況を見極めながら戦っていくのが重要なわけです。

 特に大きいのがBP回復ですね。後衛はブーストを行えない=毎ターン必ずBPが回復する=原則的に8人中最低4人は毎ターンBPを1増やせるので、ローテーションを考えて戦うとバトルの効率が圧倒的に上がります。

 また、トラベラーが覚えるアビリティによっては自分の前後にいる仲間にバフをかけたり、前衛後衛交代時に複数の仲間にバフをかけたりできるので、隊列や交代タイミングを加味した編成も重要になるのです!

 そんなわけで、8人パーティが組めることになったことで戦略の幅が増え、ボス戦では手に汗握る熱い戦いを繰り広げられるのがすごく楽しいんですよ。

  • ▲旅人のステータスをタッチすると使用するアビリティの決定や、前後の交代ができます。

 戦闘スピードが上昇する“倍速”、前後を一気に入れ替える“全員交代”、BPを自動で消費する“AllBoost”があるので、通常モンスターをサクサク倒せるのが快適!

 ボス以外にもフィールドにはシンボルエネミーと呼ばれる強敵がおり、歯ごたえがある戦いが出来るのも魅力です。報酬も豪華らしいので、ぜひすべて討伐を目指したいですね。

  • ▲シンボルエネミーは、わかりやすく危険なオーラを放っています。準備して挑みましょう。

キャラクター育成や装備作成など、育成要素も楽しい!

 Switch版ではジョブチェンジによって主人公8人を自分好みに育成できましたが、アプリ版ではジョブや装備できる武器種は固定です。

 そのぶん取得可能なアビリティが格段に増えており、キャラ育成の楽しさは損なわれていません。アビリティはセットできる数が限られているので、強敵相手にはきちんと作戦を練って挑みたいですね。

 いつかルーンを使うあんなジョブや、バトルに秀でたこんなジョブも追加されたりするのでしょうか? 今後の展開も楽しみです!

  • ▲アビリティは、スキルツリー方式で取得。レベルアップするたびにもらえるJP(ジョブポイント)を消費します。

 武器や防具といった装備品は、素材アイテムを集めることでショップの品ぞろえが充実していきます。また、装備品には装備可能なレベルが設定されているので、身の丈に合わない強力な装備をいきなり装備することはできません。

 このあたりはいい意味でコンシューマRPG特有の“段階を追って強くなっていく”感覚があって、個人的にはすごく楽しいポイントですね。

 アプリゲームはレベルアップアイテムでレベルマにしてから遊び始める場合が多く、それはそれで楽しい部分もありますが、じっくりゆっくりと強くなる過程を楽しむのもRPGの魅力の1つだと思いますので。

まとめ:1人用としてじっくり&一気に遊べる大満足の完成度!

 アプリについてはソーシャルゲーム要素が強くてギルドで他のプレイヤーと交流をする対応のものも多いです。それはそれで楽しいのですが、“RPGは1人でじっくり派”な自分としては、この『オクトパストラベラー』の用に1人プレイに特化した作りも高評価ポイントです。

 その一方で、配信開始時から3本のメインストーリーのエンディングまで実装されているので、徹夜して一気に物語を楽しむ! なんて、コアなRPGゲーマーのストロングプレイにも対応してくれているのもうれしいですね。

 自分は徹夜プレイも好きですが、せっかくの新作ですし、今回はじっくり楽しもうかなあ、どうしようかなあ……と悩み中です!

 というわけで、Switch版のファンから見ても大満足の“シングルプレイRPG”として仕上がっていました! アプリとは思えないほど、しっかりとしたRPGを楽しむことができる本作。ぜひ10月28日から、皆様も壮大なオルステラ大陸の旅に出てみてはいかがでしょうか?

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OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年10月28日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年10月28日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金