Xbox Series X実機レビュー。ストレスフリーで遊べたのか?

レトロ
公開日時

 日本マイクロソフト株式会社より11月10日に国内販売価格49,980円(税抜)で発売を予定しているXbox Series X。販売に先駆けて、ハンズオンプレビュー用に電撃オンラインに届いたXbox Series Xについて、触ってわかったその性能をお伝えしていきます。

 なお、今回の体験はハンズオンプレビュー用に用意されたXbox Series Xを使用して行ったもので、製品版とは異なる可能性がありますので、ご承知おきください。

本体について

 はじめに、本体のスペックをまとめておきます。ただ、数字で見てもわかりにくいという人も多いはず。そこで、なるべくわかりやすく伝えるために、今回の体験で感じた事や実際に計測した時間なども記載していきます。

スペック

CPU
8コア@3.8GHz (サイマルテイニアス マルチスレッディング (SMT) 使用時3.66GHz)
カスタム Zen 2 CPU

GPU
12 TFLOPS, CU x52 @ 1.825 GHz
カスタム RDNA 2 GPU

ダイサイズ
360.45 mm2

製造プロセス
7nm Enhanced

メモリ
16GB GDDR6 バスサイズ320bit

メモリバンド幅
10GB@560GB/s,6GB@336GB/s

内部ストレージ
1TBカスタム NVME SSD

入出力転送速度
2.4GB/s(生データ)、 4.8GB/s (カスタムハードウェアによる圧縮データ展開時)

拡張可能ストレージ
1TB拡張カード (内部ストレージ量と一致)

外部ストレージ
USB3.2外付けHDDに対応

光学ドライブ
4K UHD ブルーレイドライブ

パフォーマンス目標
4K@60FPS, 最大120FPS

 本体は直方体のデザインで、サイズは151mm×151mm×301mm。縦置きと横置き、どちらにも対応しています。意外と置き場所に困りがちなゲーム機ですが、縦置きにすることでかなりの省スペース化が図れそうです。デザインもシックでシンプルなものなので、インテリアっぽく置くこともできるかも?

 本体を起動(電源を入れる)させてから実際に操作が可能になるまでの時間は、おおよそ20秒弱。マシンの圧倒的なパワーを感じさせる速さとなっています。

 3つのエアフローチャネルを持ち、熱を均等に分散しているため、熱を抑えつつ静音性もバツグンです。本体の上部から熱を逃がしていますが、耳を近づけなければ聞こえないほど音がしません。

 最近プレイしてきたハイスペックなゲーム機でここまで音がしないと感じたことはなく、Xbox Series Xの性能の高さが感じられました。なお、本体を設置する場合は、空気の出入り口となる上部、後部を空けておく必要がありそうです。


 コントローラーのデザインはXbox Oneのものと大きくは変わっていない印象で、とくに違和感なくスムーズな乗換が可能でしょう。はじめてXboxシリーズに触れるという人でも、すぐにしっくりくるはず。

 公式の発表によると細かく微調整がされているようで、トリガーとバンパー部分がテクスチャ加工されているとのこと。これにより、滑りにくくなっているようで、思わず熱くなったときでもしっかり操作ができそうです。実際、コントローラーを握ってみると、スムーズに手になじむのがわかるはず。


ホーム画面

 ホーム画面のデザインについても製品版と異なる可能性がありますが、私がプレイしたものについて言うと、シンプルにまとまっていて見やすいというのが第一印象。Microsoft Store内もスムーズにアクセス可能で、読み込みなどでいらいらするようなことはまったくありませんでした。

 YouTube、Netflix、Hulu、Spotify、Twitchといった配信アプリの試聴もできますが、映像よりも先にまずアクセスのスムーズさが印象に残ります。触りごごちは高性能PCのそれ。ストレスなく目的の動画にたどり着けることでしょう。4K映像なども非常にきれいに見られるので、PCで見るよりXbox Series Xで見たくなりますね。


クイックレジューム機能

 これはかなり画期的なもので、簡単に言うと複数のゲームを同時起動させつつ、かつ行き来が自由にできる機能です。従来のゲーム機では別のゲームをプレイするときは、今まで遊んでいたゲームをいったん終了させる必要がありましたが、その必要がなくなるというのは大きな利点だといえます。

 しかも、ゲームのプレイ状況をそのまま保存しておけるため、切り替えると先ほどまでプレイしていたシーンへ戻るんですよ。オフラインゲームを進めているときに、いったんオンラインゲームへ移動し、そちらのプレイ後にまたオフラインゲームに戻るといった流れがスムーズに行えるのが、本当にうれしい。ゲームの立ち上げる時間って、純粋に待ち時間でしかないですからね。

 なお、今回の体験で切り替えの際にかかった時間は10~20秒程度。今までは終了→立ち上げを必ず挟む必要があったため、その動作がないというだけで本当に快適でした。

  • ▲クイックレジューム機能を使用して切り替えをしているときは、画面右上に“QUICK RESUME”と表示されます。

4K映像の美しさ

 今回、体験したのは『Yakuza:Like a Dragon Demo』と『DIRT 5』。どちらもその映像の美しさに圧倒されました。

 『Yakuza:Like a Dragon Demo』は別ハードだと『龍が如く7 光と闇の行方』として発売済みですが、その映像と比べると、Xbox Series Xではよりキレイさが目につきます。

 まずなんといってもフレームレートが安定しており、カクつきなどがまったくといっていいほど見られないこと。タイルや壁の細かい汚れなどもしっかり描かれていますし、お店の看板などもかなり精細。書かれている文字(情報)がはっきりくっきり見えるんですよ! これは、街歩きがさらに楽しくなりそうです。



 『DIRT 5』は車の細部のデザインはもちろん、光の反射や映り込みも息を飲むほどの美しさ。コースも路面はもちろん、空や雲、舞う砂埃、沿道の観客、看板などすべてが細かい部分まで描かれており、車を走らせずにじっくりと眺めてしまいたくなるほど。ダメージを受けた車の傷やよごれもリアルに描かれています。



 Xbox Series Xを触ってみて感じたことをまとめてきましたが、ひとことで言うならばストレスフリーであるということ。

 起動時間の短さ、置き場所に困らないデザイン性、静音性、クイックレジューム機能によるゲームの切り替え、カクつきのない美しいゲーム体験、どれをとってもユーザーへの負担が少なく、気持ちよく遊べるようになっているんです。ハード性能としては、まさに究極とも言えそうです。

 今までにない新たなゲーム体験が味わえるのは確実なので、ぜひ試してみてほしいです。

※この記事は日本マイクロソフトとの契約に基づいてXbox Series Xをお借りし、レギュレーションに準じて情報発信しています。

©Microsoft 2020
(C)SEGA
(C) 2020 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"(R), “EGO”(R), the Codemasters logo and “DiRT”(R) are registered trademarks owned by Codemasters. “DiRT 5”TM and “RaceNet”TM are trademarks of Codemasters. All rights reserved. Powered by Wwise (C) 2006 - 2020 Audiokinetic Inc. All rights reserved. Dolby and the double-D symbol are trademarks of Dolby Laboratories. DTS, DTS-HD, the Symbol, & DTS and the Symbol together are registered trademarks of DTS, Inc. All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are being used under license. Developed by Codemasters.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら