あなた自身がロードス島を救う!? 『ロードス島戦記RPG』をご紹介

電撃オンライン
公開日時

 TRPGという遊びをご存じだろうか。“テーブルトークロールプレイングゲーム”といい、プレイヤーがキャラクターひとりを演じ、自分の足で物語を歩み、自由度の高いストーリーを遊ぶことができるアナログゲームだ。

 日本でも古くから楽しまれており、現在の日本のファンタジーを作り上げたあの作品も、TRPGから生まれている。それが、『ロードス島戦記』である。

ファンタジー物の醍醐味が凝縮されたTRPG

 小説『ロードス島戦記』シリーズは1988年に第1巻が刊行、人気を博したファンタジー小説である。『ロードス島伝説』『新ロードス島戦記』とシリーズを重ね、昨年2019年9月には12年ぶりの新シリーズ『ロードス島戦記 誓約の宝冠1』も登場した。

 『ロードス島戦記』はDungeons & Dragonsの誌上リプレイとして連載したのが始まりであり、後に高山浩氏の手により、『ロードス島戦記コンパニオン』(1989年)、『ロードス島RPG ベーシック&エキスパートルール』(1995年)などが発売している。

 そして、30周年を記念し、上記2タイトルをベースに現代に合わせて大幅アップデートを加えた新装版が『ロードス島戦記RPG』(2018)である。

 本作では騎士や精霊使いや魔術師など原作ならではのキャラクターを作ることができ、英雄戦争時代のロードス島を舞台として冒険ができる。

 目的を持って自由にロードス島を旅する冒険者となったり、パーンたちの物語を追体験したり、まったく異なる物語を体験したりと、幅の広い楽しみ方ができるTRPG作品となっている。

 この一冊で、駆け出し冒険者から最高レベルの冒険者まで体験することができる。あなたの思い描く『ロードス島戦記』を楽しんでみてほしい。

 2019年発売のサプリメント『魔神戦争・邪神戦争編』では、その名の通り魔神戦争時代と邪神戦争時代といった、幅広い時代を遊ぶことができるようになる。

 “最も深き迷宮”へと繋がる探索行程をシナリオ化して“百の勇者”を体験可能となっている他、邪神戦争を舞台にした5本のシナリオも収録している。

 ロードスの過去と未来を生き、激動のロードス島を駆け抜ける冒険者となってよう。

ゲーム内容を小説で楽しむこともできる

 だが、TRPGを遊んだことがなかったり、遊ぶ時間がなかったりする人も多いだろう。

 そんな人には『リプレイ小説』をお勧めしたい。

 リプレイ小説とは実際にTRPGを遊んだ様子を読み物形式としてまとめたもの。

 ゲームをどんな風に遊ぶのか、なにより『ロードス島戦記RPG』の面白さを読むだけで理解できる。

 そのリプレイ小説『放浪貴公子の果てしない家路』が10月17日に発売されたばかり。

あらすじ

 ロードスという名の島がある。アレクラスト大陸の南に浮かぶこの辺境の島は、大陸の者たちから“呪われた島”と呼ばれていた。

 古代の神々による戦いの傷跡は、今なおこの島に不吉な影を落とし続けている。

 領地から旅立ったカノンの貴族フォーガは、3人の仲間とともにマーモの密偵の痕跡を発見する。

 そこから彼らは、ロードス全域に巻き起こる騒乱へと飛び込んでいく……。

 これは、語られぬ英雄たちの物語。新生『ロードス島戦記RPG』のリプレイがついに登場!

 本リプレイでは、英雄戦争時代、パーンたちの冒険と時を同じくして旅していた名もなき英雄たちの物語を描いている。

 原作の登場人物とプレイヤーキャラクターが邂逅するなど、原作小説ファンも楽しめる内容となっているので、ぜひチェックしてみてほしい。
 
 またゲームとしてTRPGに興味がある人や、『ロードス島戦記RPG』を遊んでみたいという人に向けに、「GMのゲーム視点」と「初期レベルPC概要」といった書下ろし解説も掲載している。

 特に「初期レベルPC概要」では、PCのデータ解説の他、代表的なアイテムや、簡略化したランク1の呪文データなど、サンプルキャラクターで遊ぶ際に使う内容をひととおり網羅してある。初めて『ロードス島戦記RPG』を遊ぶ人はルールブックがなくても、この一冊があれば、プレイヤーとしてロードス島での冒険をお楽しみいただけるだろう。

書籍情報

『ロードス島戦記RPGリプレイ 放浪貴公子のはてしない家路』
原作:安田均/水野良
ゲーム原案:高山浩
監修:川人忠明
著者:杉浦武夫/グループSNE
カバーイラスト:舘尾冽

発行:富士見ドラゴンブック(KADOKAWA)
発売日:2020年10月17日
定価:本体780円+税

(C)KADOKAWA CORPORATION 2020 (C)水野良・グループSNE

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら