今さら聞けない『マブラヴ』の歴史と伝説。『オルタ』難産物語も

そみん
公開日時
最終更新

 本日10月24日(土)に行われている『マブラヴ』オンラインイベント“白陵大付属aNCHOR学園 WEB生徒総会”。

 そのワンコーナー“aNCHOR マブラヴ統括プロデューサーtororo船長のマブラヴ伝説”のレポートをお届けします。

aNCHOR マブラヴ統括プロデューサーtororo船長のマブラヴ伝説

●MC:八木たかお / 解説:tororo / 出演:吉宗鋼紀、熊野、野田真理愛、今野千聡

 生徒総会に集まったみなさんにtororo船長からの講話をお届け。最近入った生徒のみなさんはもちろん、ベテラン(?)の生徒のみなさんも改めてaNCHOR学園の原点『マブラヴ』の伝説を知ろう!

 ……とのことで、かつて美少女ゲーム会社サーカスの代表取締役会長をつとめていたことでも知られるtororoさんから、『マブラヴ』の歴史や伝説、思い出話が語られました。

開幕から“ちよれん”などディープなワードが連発


  • ▲まずは『マブラヴ』の生みの親である吉宗鋼紀さんの過去話から。

 開幕トークから“ちよれん”や甘太郎の思い出が語られるディープな展開ととなりましたが、当時の美少女ゲーム業界の空気感もわかる楽しいトークとなっていました。

  • ▲TIPSを読むだけでも楽しい(笑)。

 なぜtororoさんが今回の『マブラヴ』のプロジェクトにかかわることになったかというきっかけも語られましたが、かいつまんで言うとかつてサーカス時代に音楽関連の仕事をする際に吉宗鋼紀さんに助けてもらい、いつか恩返しをしたいと思っていたtororoさん。

 ゲーム業界から身を引いて、料理研究家をしながら子育てをしていたtororoさんですが、ある日、キジを食べたいと出かけた先で吉宗鋼紀さんをのプロデュースを頼まれ、いつの間にか『マブラヴ』のプロデュースをすることになったそうです……!? なかなか波乱万丈ですな。

 続いて、トークは『マブラヴ』の話題に。

 『マブラヴ』と『オルタ』はそれぞれ独立しているものの、2本合わせて遊ぶと……味わい深い(tororoさん談)。

 たしかに、どちらを先に遊んでも、もう片方も遊ぶことでいろいろな感情を揺さぶられるのは確かですね。

 当時、『マブラヴ』の発売日に『オルタ』が発表されたものの……『オルタ』が発売されたのは3年後のこと。長かった……。

 本来は2本で1本の作品だったはずですが、いろいろあったことが感じられます。ちなみに吉宗鋼紀さんいわく、デニーズででじたろうさんに言われて、分割が決まったとのこと。そんな量をこの値段で出されたらインフレが起こるからやめてと言われたそうな(笑)。

 さて、『マブラヴ』は大きく3つのストーリーに分けられます。tororoさんからは「人に容赦ない満腹感を与える」というパワーワードが飛び出しましたが、確かにいろいろな意味でそうですね! たしかにおなかいっぱいになります!

 そんな『マブラヴ』を吉宗鋼紀さんが作ろうとしたきっかけは、“当時流行していた学園もののギャルゲーを作ろう”と思い立ったこと。

 しかい、ここでいきなり決定的な問題にぶち当たります。それは……!

  • ▲吉宗鋼紀は「萌え」がわからなかった。

 なるほど!? これにより数週間以上企画が停滞し、とある会議で苦し紛れでみんなに「何やりたい?」と聞いたところ、当時一緒にゲームを作っていたバカ王子ペルシャ氏より、「『戦闘妖精・雪風』みたいなやつがやりたいっスよね」と、学園ものとはちょっと違う方向性のご意見が。

 これを聞いた吉宗鋼紀さんに電撃が走り、その勢いでギャルゲーの企画書をまとめます。そして2日後……!

  • ▲吉宗氏「オレのやりたい学園ロボモノはこうだ! これをやるから!」

 tororo「おい! ギャルゲーはどうした!」

 というもっともなツッコミもありつつ、企画が進んでいくことに。ちなみにここでの設定は吉宗鋼紀さんがコンシューマ時代に眠らせていた『オービットダイバー』という企画をもとにしたもので、そこで考えていたBETAという名称や設定・テーマなどは、そのまま『マブラヴ』で使われることになったそうです。

 こうして企画のきっかけが生まれたものの、まだまだギャルゲーがよくわからない吉宗鋼紀さんは各所に意見を求めたのですが、ギャルゲーメーカーの偉い人からは、こう言われます。

  • ▲「絶対売れないからやめた方がいい」

 絶対的に自信のある企画を酷評された吉宗鋼紀さんの心境は……!

  • ▲「やった! ライバルがいない! 大チャンスだ!」

 どこまでも前向きな吉宗鋼紀さん! そして実際、『マブラヴ』は大人気を博することになりました。

 では、どうして続編『オルタ』に3年もかかってしまったのか? トークは引き続き、『オルタ』難産物語へと進みます。

『オルタ』難産物語

 なぜ3年もかかったのか? という問いに対して出演者から「車にひかれて3年寝ていた」という見事な回答もありつつ(笑)。

  • ▲車にひかれて3年寝ていた……『君望』かよ!

 そもそも半年での発売予定が、なぜ3年もかかったのか!? その理由は……吉宗鋼紀さんの変態的なこだわりのせいでした。

 「すごいを通り越してキモい(tororoさん談)」というのもむべなるかな。確かにものすごいこだわりで『オルタ』の開発には3年がかかりましたが、ファンはその期間を待ち続け、冬コミで突然の発売日発表!

 その時のファンの反応はもちろん!

  • ▲いや、出ないだろう。

 まあ、そうですよね。そんなこんながありつつも実際に発売された『オルタ』がゲーマーにどれだけの衝撃を与えたかは、今なおシリーズが続いていることからもうかがい知れると思います。

 そんな『マブラヴ』にこの1年間かかわってきたtororoさんいわく……。

  • ▲『マブラヴ』は制作に普通のゲームの4倍かかる!(時間2倍×密度2倍)

 そのぐらい濃厚な形で作れられているわけですね。だからこそ、『マブラヴ』は普通のゲームの4倍以上、濃厚に楽しめるとも言えるわけです。

 そして、『マブラヴ』についてtororoさんからもう一言。

  • ▲全ての中核は“物語”。

 芯である物語をちゃんと作っているからこそ、『マブラヴ』シリーズはこれだけ長く支持され続けている。と、熱い『マブラヴ』魂がtororoさんから語られつつ、トークは幕を閉じました。

 来年はいよいよ『マブラヴ』15周年。今後もさまざまな取り組みが予定されています。

  • ▲原作者としての考え方を学べるオンラインサロンや、世界的なコスプレイベント、『君望』の海外版展開など、さまざまなことが予定されています。

 本日10月24日(土)に開催中の『マブラヴ』オンラインイベント“白陵大付属aNCHOR学園 WEB生徒総会”でも、さまざまな新情報やトークが展開していくので、ぜひ生放送もチェックしてみてください!

©2020 âge/aNCHOR