『白猫』×『SAO』コラボの見どころをキリト役・松岡禎丞さんに聞いてみた

電撃オンライン
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 コロプラのiOS/Android用アクションゲーム『白猫プロジェクト(白猫)』と、アニメ『ソードアート・オンライン(SAO)』のコラボが7月25日に開催が告知されたことを記念して、キリトを演じる声優の松岡禎丞さんにインタビューを実施しました。

  • ▲本コラボのティザービジュアルです。

 このコラボイベントでは、『SAO』の主人公・キリトや、ヒロイン・アスナを含めたキャラクターたちが登場し、『白猫』のキャラクターと冒険を繰り広げるというもの。このコラボの音声収録を終えた直後の松岡さんに、収録の感想や印象に残っているセリフとシーンをうかがいました。

  • ▲松岡禎丞さん。

 また、長年演じているキリトの魅力や、ヴィシャスやチタ役で出演している『白猫』の思い出も語ってもらったので、ぜひご覧ください。

――収録お疲れ様でした。まずは、収録のご感想をお聞かせください。

松岡禎丞さん:『白猫』と『SAO』のコラボは、いつかやるだろうなと期待していました。今回のコラボの舞台はアインクラッドなのですが、ストーリーはテレビアニメ1期の最初のころの状況に、成長したキリトが戻ったような感じなんです。なかなかトラウマをえぐられるような展開も用意されていて、「今、キリトはこんなことを思っているんだろうな」と、心にグッとくると思います。

  • ▲こちらは、キリトのゲーム内画像です。

――そう聞くと、シリアスな展開が多そうですね。初めてシナリオを読まれた時は、驚きのほうが大きかったですか?

松岡さん:そうですね。いろいろな経験を積んだ今のキリトがアインクラッドに行くと、できることが増えていると思うんです。キリト自身はもちろん、アバターも強くなっていますし、VRにもかなり慣れていますから。にもかかわらず、シナリオからはキリトの余裕のない姿が見えました。

 それにこの内容だと、ふだんの会話のノリのような、ほわほわできるところが限られてくるなと思いました。収録には、そういった面も加味して臨みましたが、あまり重くなりすぎるのもよくないなって。しんどくなりすぎないような意識もしています。

――シリアスなシーンと日常のシーンで、メリハリをつけて演じられたと。特に印象的なシーンやセリフもお聞きしたいです。

松岡さん:セリフだと、「殺させない」ですね。舞台がアインクラッドで、このセリフだと、どういう意味かわかっちゃう人がいるかもしれませんが……。

――そのセリフがあるんですか……! つまり、新たに収録されたということですよね?

松岡さん:ええ。あと印象に残ったシーンで言うと……、(しばらく考えてから)キリトがご飯を食べた後の姿やセリフがよかったですね。なんかホッとするんですよ。

 それに『白猫』とのコラボですから、作品の垣根を越えた登場人物たちの絡みが、ここでしかできない話だなと感動しました。みんなで冒険に出かけるシーンにしても、キリトは本当にゲーマー脳なんだなと。

 またとあるシーンでは、キャトラちゃんは優秀すぎるでしょと感心しました(笑)。自分だったら、本気で突っ込むようなシーンでも、「あ、そうなの」って。キャトラちゃんは受け入れ体制が強いんだなって。

――なるほど(笑)。せっかくなので、『白猫』の思い出もお聞きしたいです。

松岡さん:この作品にはいろいろな形で関わらせてもらったので、『白猫』にはたくさん思い出があります(笑)。演じたキャラクターで言うとヴィシャスの印象が強いですし、『Re:ゼロから始める異世界生活』とのコラボイベントでは、ペテルギウスを演じられたので。実現するかどうかはわかりませんが、キリトがヴィシャスと絡むようなことがあれば、どうなるんだろうって思いますね。

――キリトとヴィシャスの絡みが実現すると、ファンはうれしいですよね。松岡さんはヴィシャスの他にチタも演じていますが、ヴィシャスのほうが印象に残っている理由はありますか?

松岡さん:収録の時が本当に印象深かったんですよ。ヴィシャスのボイスを収録する時、「ここまでやっていいのかな?」とアクセルを踏み目で演じたところが、軒並み採用されてしまったんです。たとえば、カタカナ英語をネイティブな感じで「クールビューティ!」と発音したら、ふつうに通ったりして(笑)。その時にヴィシャスのキャラクターが固まりました。「あ、なんでもやっていいんだな」って。

――ヴィシャスのキャラクターは、松岡さんのやり過ぎた演技から生まれたのですね。『白猫』をプレイする時は、ヴィシャスやチタを使っているのですか?

松岡さん:実は……チタとヴィシャスを持っていないんですよね……。なぜか僕、自分が演じたキャラクターだけなぜか手に入らないんです。だからスタッフの方に、「松岡さん、キャラクターは出ましたか?」と毎回聞かれるんですが、「いや、出ないっす」って(苦笑)。他のゲームもガチャ運が悪くて、ある作品と『SAO』がコラボした時は、キリトは出ないのに、アスナばっかり出たんですよ。今回もアスナばっかり出そうな気がします(笑)。

――(笑)。今回のコラボでは、ぜひ手に入れたいですね。この機会に、キリトというキャラクターの魅力について、改めてお聞かせください。

松岡さん:キリトという人間をずっと演じてきて思うのは、誰かを助けるために一直線にがんばる姿や、仲間の死を乗り越えて進んでいく姿は魅力的ですし、年代を問わず、多くの人たちに共感されると思います。

――TVアニメ第1期の放送が2012年なので、松岡さんとキリトは7年以上の付き合いになります。これほど長く、同じキャラクターを演じる経験はありますか?

松岡さん:7年の付き合いはなかなかないですね。僕の声優人生の中で半分以上を占めていますから(笑)。そういう意味でも、キリトは僕にとって大きな存在です。キリトが階段を上がっていくのと同じく、僕もいろいろな現場を経験したり、声優の後輩ができたりしたので、おなじような度合いで成長していけたなと思います。

――キリトを演じる時に、付き合いが長くても悩んだりしますか? それとも、自然に演技ができている感じなのですか?

松岡さん:キリトに関しては、悩むことはあまりないですね。というのも、『SAO』がらみの収録は途切れたことがないんですよ。作品の時系列は気にしますが、キリトとはずっといっしょにやってきているので、収録の前に気になるところがありますか? と聞かれても、「あ、大丈夫です」って答えられるくらいです(笑)。今回の収録もすんなり進んでいったと思います。

 とはいえ、最初から自然に演技ができたわけではなくて、ゆっくり同化していったなというのはありますね。最初のころ、特にTVアニメ1期の1話の時は場数を踏んでいなかったので、自分が培ってきたものを出して演じるのに精一杯でした。あの時は、他のことを考える余裕はありませんでした。

――TVアニメ1期の1話のことは、今でも鮮明に覚えていますか?

松岡さん:覚えていますね。今でも『SAO』の共演者に言われるんですよ。こないだも日高さんと昔の話をする機会があって、1話の最後にキリトが「うわーー!」って叫ぶシーンがあるんですが、日高さんはあのシーンを見て、なんて鳥肌が立つ演技をする人なんだろうと思ってくださったみたいです。

――そんな『SAO』ですが、2019年10月から『SAO アリシゼーション War of Underworld』がスタートします。心待ちにしているファンも多いと思いますが、今のご心境をお聞かせください。

松岡さん:『アリシゼーション』は、冒頭が衝撃的すぎて、何を言ったらいいか正直わからなくなりますね(苦笑)。(しばらく考えてから)アリスが本当にがんばる話なので、ぜひアリスや彼女を演じる茅野さんの演技に注目してください。

――最後に、『SAO』のファンに向けてひとことお願いいたします。

松岡さん:長い間、多くのファンに支えられているからこそ、『SAO』が続いてこれたのだと思います。たくさんの人に愛されている作品だけに、アニメでもゲームでも、新しいものを収録する時は正直プレッシャーに感じることもありますが、皆様の応援を力にして収録に臨んでいます。これからも皆様の期待を超えるような作品にしたいと思いますので、今後もいきつくところまでいきましょう! これからも応援をよろしくお願いします。

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