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『SAO』ゲームシリーズのヒロインたちがよく泣く理由【SAOゲームP・二見鷹介コラム #17】

二見鷹介
公開日時

 すっかり…秋を通り越して、冬っ近っ!! 寒い寒い…こたつでぬくぬく仕事をしたい。そんな季節ですね。

 というわけで、最近ずっとReoNaさんのアルバム『unknown』をヘビーローテで聞きながら仕事をしている「ソードアート・オンライン」ゲーム総合プロデューサー二見です。

 最近のお気に入りは『絶望年表』で、なんといっても歌詞。サビがささる…心に…なんか共感しますね…。みなさまもぜひ!

 あと、コラムで聞きたいこと…あったら遠慮せずにコメントくださいね♪

 つい先日ですが、2016年10月27日『ソードアート・オンライン ―ホロウ・リアリゼーション―』発売から4周年…実際『SAOIM』から始まると…もう7年半…。

 そろそろ、あちきがSAOゲームから引退の足音が聞こえて…きた…かな(笑) というか引退するする詐欺をしているのですが、ほんとに諸事情で! 『SAOHR』で引退しようと思っていたので、長くなってしまいましたが…次世代の若手が頑張るでしょう!

 そして、かすかな記憶をたどりながら、『SAOHR』のネタや過去話? をお話できればと思います。(苦笑)

CGムービーとプレミアちゃん

 これですね。かわいい。

 システムと自分の感情にあらがっているプレミアちゃんの良きシーンです。

 よく、『SAO』ゲームのヒロインはよく“泣く”シーンを入れているのですが、このシーンの裏話を。いつもネタであちきの「性癖だ!」といっていますが、間違いなくそうです(苦笑)。ただ、当時の『SAO』は男子率98%ぐらいでしたので、自分がキリトだったら言われたい! メインヒロインを助けるんだ! という感情を高めるためのタイミングで使うことが多かったですね。(『SAOHF』のフィリアも)

 そして、綺麗なCGムービーはプリレンダといいまして、よく『SAO』ゲームシリーズでは使わせていただいています。ちょっと昔話ですが、あちきがタイトルをさせていただきました『涼宮ハルヒの戸惑』という作品が2008年にありまして、デビュー作で制作をさせていただきました。その特典でダンス映像をCG映像化したのが初めてでしたね。

  • ▲探せばどっかにあるかも。

 ハイターゲット系の作品。いわゆる深夜系アニメのタイトルを多く担当させていただいたのですが、当時はまだ社内での認知が低く、2DのADVでもいいのでは? さくっと作ってタイミングよく出そう! などなど。いろんなご意見をいただきました。私自身がゲームも好きですし、アニメも好きだったので、1歩づつ少しづつ予算を出して、良いものを提供できるように、おもしろい&深夜系アニメのゲームも楽しいぞ! と言ってもらえるようなゲームも作ろう! となった作品でしたね。

 2008年だと多分深夜系作品のアニメキャラでCGダンスしたのはかなり早いほうだった気がします。

 全編通してこのクオリティで遊んでほしいですが、当時はそんなこともできず…自分たちがやりたい方向性やイメージを固めるためのCGアニメーションでした。

 なので、『ハルヒ』をきっかけにちょこちょこCGアニメーションをゲームで採用させていただいたのですが、『SAO』ゲームでは「やるのであれば今までCGアニメーションで見たことがない少し高いハードルを表現としてやりましょう!」と。シリーズを重ねてプレミアちゃんの“涙”はその中でもCG映像の中では珍しい“生”っぽい表現のチャレンジの集大成かなと思って作っておりました。

 昨今ではリアルタイム映像でゲームと物語映像が変わらない方向性に進んでいるので、今後はこういったムービーがなくなるのかなぁと感傷に浸りつつ、プロデューサー初期のころや『SAOHR』当時の思い出を振り返りました。

※ちなみに…『アリリコ』の元隠しルートととある場所は、わたしのいろんな意味での感謝している作品に影響された恩返しのシーンがあったり。

 今回はここまでですが、『SAOHR』はまだまだネタあるのです……。

 書ききれないので、次回も続きでやります(笑)

 そして、改めまして『ソードアート・オンライン アリシゼーションLycoris』をご購入された方、遊んでいただいている方、ありがとうございます。

 今後の情報に関しては公式にて発信をさせていただいているものが、正しい情報となります。コラムでは何か更新やお伝えすることがあった場合、わかりやすくご説明させていただければと思っております。変更される場合がございますのでご了承ください。

 ご質問がありましたら、“お問い合わせID”とともに、サポートまでご連絡いただければ。

 そして、11月6日にはReoNaさんとアニメ丹羽Pと一緒にSAO映像とReoNaさんのお歌と合わせてなんかおもしろいことやれないかなー生放送ですので、こちらも是非お楽しみください!

 というわけで、次回も…SAOHRにまつわる小ネタエピソードⅡということで、お楽しみに!

©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project 
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
©2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団
©BANPRESTO 2008

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