『シン・エヴァンゲリオン』アフレコの進行度は? 緒方恵美さんが明かす

イトヤン
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 7月6日にパリ、東京、ロサンゼルスなど世界9会場で同時開催された“『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦”において、2020年公開予定のアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の冒頭10分間が世界初公開されました。ここではイベントの模様をお伝えします。

【7/8 17時追記】緒方恵美さんが庵野秀明監督から相談された部分に追記をしました。相談されたのは、“映画のラスト”についてではなく、“とある場面での方法の選択とその結末の感情について”とのことです。記事中盤をご覧ください。


 今回の“0706作戦”は、フランス・パリにて開催されている“Japan Expo 2019”において、7月6日に開催された“Yoko TAKAHASHI×EVANGELION STAGE”を、東京・日比谷、東京・新宿、大阪、札幌、名古屋、福岡、アメリカ・ロサンゼルス、中国・上海と、世界8カ所で同時中継する形で行われました。

 また、特別映像は日本各地の街頭ビジョンで上映されたほか、ステージの模様はLINE LIVEでも中継されており、これらすべての参加者を合計すると、全世界で150万人、日本国内だけでも30万人が、“0706作戦”に参加したとのことです。

 取材を行った日比谷会場は、東京ミッドタウン日比谷敷地内の“ステップ広場”に、大型LEDビジョン2台を設置して行われました。当日の午後から配布が開始された整理券は、配布開始から2時間で終了。追加配布分を含めて最終的には1300人が、この会場に集結しました。


  • ▲東京ミッドタウン日比谷に隣接するステップ広場に、多くの人々が集まりました。当日は雨との予報で天候が心配されましたが、イベントの開催中はわずかな小雨程度となりました。
  • ▲会場を運営するスタッフは、この日のためのオリジナルTシャツを着用するなど、ファンだけでなくスタッフの意気込みも伝わってきます。

高橋洋子さんの歌と緒方恵美さんのトークに加えて、庵野総監督もビデオメッセージで登場

 イベントは『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌でおなじみの、高橋洋子さんによるミュージックライブからスタート。

 高橋さんはパリの会場に集まった約4000人の観客を前に、『TENSIONS」『残酷な天使のテーゼ」『FLY ME TO THE MOON」『赤き月」『魂のルフラン」の全5曲を熱唱。なかでも、今年5月に発表された新曲『赤き月」では、会場の観客と一緒にダンスを踊るといったパフォーマンスも用意されていました。



 ミュージックライブの終了後にはスペシャルゲストとして、碇シンジ役の緒方恵美さんが登場。ここからは現在制作中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に関するトークとなりました。


 TV版『新世紀エヴァンゲリオン』の放送開始から24年が経過したことを振り返った緒方さんですが、2020年公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が「最後です」ときっぱり語っていました。

 「私たちが死なないうちに、早く新作を作ってくださいと監督にお願いしていました」と語って会場を沸かせた緒方さんですが、「実際に最後となると、少しさびしいです」と、今の心境を明かしていました。

 そして昨年の終わりに監督から、「シンジだったら、この結末とこの結末のどちらを選びますか?」と聞かれたというエピソードを披露。丁寧に作られていると説明していました。

7/8 17時追記

 イベント終了後、緒方恵美さんのTwitterで庵野監督から相談されたことについての説明がありましたのでこちらに追記いたしました。

 監督から相談されたのは“映画のラスト”ではなく、“とある場面での方法の選択とその結末の感情について”とのことです。


 緒方さんによると、アフレコは少しずつテイクを重ねて進めており、今ちょうど半分まで進んでいるとのこと。少しずつ進めているので、最後のほうに収録したキャストは映像を一部見ることができたそうで、見た人は「本当にすごいフィルムだ」と語っていたそうです。

 ここでサプライズとして、庵野秀明総監督から会場に向けてのビデオメッセージが披露されました。

 「日本でやることが残っていて、パリに行けず本当に残念です」と庵野さん。『エヴァ』の音楽も担当している鷺巣詩郎さんが、1年の半分をパリで暮らしているため、庵野さんもパリは何度か訪れているとのこと。

 「パリは大好きな街なので、『エヴァ』の舞台にしたいとずっと思っていました」と語った庵野さんは、「パリの街を舞台に『エヴァ』を描くことができて、感無量です」とコメント。これを聞いた緒方さんが「ネタバレじゃないですか!?」と驚く一幕も。

 ちなみに、庵野さんの以前の作品(編注:『ふしぎの海のナディア』)でも、パリのエッフェル塔が登場しますが、当時は現地を取材できなかったため、今回はなるべくキチンとしたエッフェル塔を描きたかったのだそうです。

 2020年の公開に向けて、スタッフ・キャストが全力で取り組んでいることを説明した庵野総監督は、「本当に大変なんですけど、がんばっていきます」と、ビデオメッセージを終えました。

 ここで『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の冒頭10分間の映像を、緒方さんがパリまで持ってきたことが明らかに。本来なら庵野さん自身がパリに持ってきたかったそうですが、「ギリギリまで作りたい」と粘った結果、本人は来られなくなってしまったのだとか。

 「『エヴァンゲリオン』だけでなく、日本のアニメーション・マンガ・ゲームを愛してくださってありがとうございます」と、緒方さんがトークライブを締めくくって、いよいよスペシャル映像の上映となりました。

パリを舞台に一大バトルが展開。高密度な映像と情報量に、圧倒されっぱなし!

 カウントダウンを明けて始まったのは、これまでの『エヴァンゲリオン新劇場版』3作品を、庵野総監督自身が本イベントのために再構成したPLAYBACK映像でした。『:序』『:破』『:Q』の名場面と名セリフが次々に登場して、『シン・エヴァ』へと至る物語が語られます。

 続いてスタートしたのが、世界初公開となる“『シン・エヴァンゲリオン劇場版』AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版”です。

 庵野総監督のコメントどおり、舞台となるのは新劇場版でおなじみの赤い大地と化した、パリの街。この街の上空に、反ネルフ組織“ヴィレ”の艦隊が到着。真希波・マリ・イラストリアスが乗るエヴァンゲリオン8号機に護衛されたヴィレのクルーは、あるミッションを実行しようとしています。








 その時、上空に無数のエヴァ44A(フォーツーエー)が単縦陣を組んで来襲。両腕が新装備となったエヴァ8号機との間で、壮絶な空中戦が繰り広げられます。

 しかしそちらはオトリで、今度は地上に、ネルフのマークが描かれた陽電子砲装備のエヴァ4444C(フォーフォーシー)と、電力供給特化型のエヴァ44B(フォーツービー)が出現。高出力の陽電子砲による攻撃が、ヴィレのクルーに向けられますが……。










 エッフェル塔をも巻き込んだ、激しい戦いの行方は? そして赤木リツコたちヴィレのクルーが実行していたミッションとは……? 









 マリのアップに続いてタイトルが登場すると、会場は大きな拍手に包まれました。そしてスペシャル映像の上映後には、エッフェル塔がモチーフとなった、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の最新キービジュアルが公開されました。

 ハイクオリティな映像が凄まじいテンポで描き出されると同時に、新たな情報が次々と提示されて、10分間ひたすら圧倒されっぱなし。「これぞエヴァ!」と言いたくなる体験で、2020年の劇場公開が本当に待ち遠しくなりました!

(C)カラー