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【おすすめDLゲーム】DLC配信で遊びがいがより増した『ケイデンス・オブ・ハイラル』を紹介

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 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回はダウンロードコンテンツが配信された『ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』を紹介します。

 こちら、ダウンロードタイトルとして2019年6月に配信されています。その後、ダウンロードコンテンツが配信されました。さらにそのDLCなどを収録したパッケージ版が、10月23日に発売となりました。

『ゼルダの伝説』の世界をリズムに乗って大冒険

 本作は『クリプト・オブ・ネクロダンサー』と『ゼルダの伝説』のコラボで生まれたアクションゲーム。

 『クリプト・オブ・ネクロダンサー』を知っている人に向けて書くなら、『クリプト・オブ・ネクロダンサー』のルールで遊ぶ『ゼルダの伝説』。ただ、「『ゼルダの伝説』は知っているけれども、『クリプト・オブ・ネクロダンサー』は知らない」という人もいるでしょう。

 本作の物語や絵作り、世界像などは2Dの『ゼルダの伝説』がベース。個人的な印象ですが『神々のトライフォース』のパラレルと考えても問題はないでしょう。上記のとおり『クリプト・オブ・ネクロダンサー』らしさが強いのはゲームのルールの部分となっています。

 フィールドはマス目で区切られており、ゲームの進行はビートにあわせて行動するシステム。そして、移動や攻撃を行うターンはBGMに合わせてやってくるのが本作の特徴です。

 基本的に四分音符のタイミングでターンがやってくるので、BPM120のBGMなら1ターンは0.5秒。手作業で計ったものなので誤差はありますが、本作のBGMは大体BPM115~BPM140の範囲なので、テンポの遅いBGMでも1ターンは0.6秒にも満たない時間になります。

 動きながら考え、考えながら動きと、忙しさはあるもののリズムに乗る気持ちよさと先々のターンを考えてテンポよく敵を倒していく気持ちよさが組み合わさった楽しさは独特のものです。

 「0.5秒の間に、敵の位置を確認して、次の敵の行動を予測して、自分の行動を決めて、実行に移す」というテキストを見ると難しそうですが、フィールドがマス目で区切られているため、通常のアクションよりも敵の行動を正確に予想できるのが特徴。通常のアクションなら“ゆっくり近づいてきて攻撃してくる”という行動を取る敵が本作なら“2ターンに1回こちらに近づく。ただし、こちらに隣接している時は移動の代わりに攻撃を行う”といった具合です。

 実際、“2ターンに~”という動きをベースにしている敵は多く、こういった敵に対して敵の移動で隣接するターンをうまいこと作れば、次のターンは敵が動かないので攻撃できます。そして、次のターンで敵から離れるように動けば、敵が近づいてくるので続くターンにまた攻撃が可能です。

 “リズムアクション”は人によっては敬遠してしまう可能性があるジャンルですが、ボタンを押すタイミングはそこまでシビアではありません。曲に合ったスピードで入力を繰り返すなら、個々の入力を意図的にずらしてもミス判定にならないほど。

 ですので、リズムアクションというよりも、一定時間ごとに行動を決めるとっさの判断と、敵のパターンへの知識が問われる少し変わったアクションという印象が強いですね。

 ちなみに、リズムとは関係なく自分が動けば相手も動く“ノービートモード”というルールも存在。こちらは、よりローグライクダンジョンRPGに近い遊び方ができるようになっています。忙しいことによるミスが減るのでリズムアクションが苦手でも遊びやすくなっています。

さまざまなDLCで遊びの幅が大きくアップ!

 そんな本作には現在、3種類の有料DLCがあります。第1弾『新たなる挑戦者たち』では、『ゼルダの伝説』シリーズからシャドウリンク、シャドウゼルダ、インパが、『クリプト・オブ・ネクロダンサー』からは、アリアとショップキーパーの合計5人が追加されます。

 追加キャラクターはアクションが変わるものや物語に変化のあるものがおり、新鮮な気持ちでプレイできます。最初から持っている武器の性能ひとつで、序盤の進めやすさや特定の敵への対処しやすさが変化することもあって、どのキャラクターを使っても楽しいですね。

 第2弾『リミックスメロディパック』では39曲のアレンジBGMで本作を楽しめるようになります。もともと本作のBGMは『ゼルダの伝説』の楽曲をリズムアクションに寄せたアレンジが施されたものばかり。DLC抜きでも、ノリノリで探索や戦闘を行っていきます。

 そこに新しいアレンジのBGMが加わることで、まったく別の気持ちで冒険できるようになるのです。

 同じ楽曲がベースになっていても、「メタル系のBGMが好き」や「チップチューンのピコピコ感が好き」とか音楽の好みはありますよね。自分好みの曲でプレイすることで、“あの曲で遊ぶ”という体験がより楽しくなる……そんなBGMがDLCには詰まっています。

 そして追加コンテンツの中でも特に大ボリュームなのが、第3弾『仮面交響曲』。こちらは『ゼルダの伝説』シリーズに登場したスタルキッドを主人公にした本編とは異なる時代、異なる物語を体験できます。

 スタルキッドは道中で手に入る仮面を付け替えると、武器や特殊能力が変化。本編は武器や特殊なアイテムを入手するごとにできることが広がっていく作りになっていますが、『仮面交響曲』では水辺を歩けるようになるなどのいくつかのアイテムの効果が仮面に付与されているため、“自分ができることを選択する作り”になっています。

 “なんでもできる”よりも“できることを選ぶ”ほうが、当然ながらできることは少なめ。さらに登場する敵が本編より体力が多いなど、全体的に手ごわくなっています。『仮面交響曲』は本編をクリアしていることが前提と言ってもいい、高難易度のDLCですね。

 そんな『仮面交響曲』には、本編よりもパズル色の強い仕掛けが満載の“嵐のようさい”というダンジョンが登場。ここのパズルが、ターン制だからこそ成り立つおもしろいものになっているんですよ。

 アクションゲームのなかに用意されたパズルは、ときおり“ギリギリでジャンプをすれば足場を作らずに届く”や“パズルを解かなくても急げば間に合う”といったアクションの腕前に任せた無理やりな解法が生まれることがありますよね? ですが、本作の場合は味方と敵、そしてギミックの動きや制限時間もすべてターンで管理。そういった無理やりな解法がとれないようになっています。

 ギミックを解くために岩を転がした場合、岩は1ターンに1マスずつ転がっていくため岩に追いつくことは不可能。仕掛けを起動してから3ターンだけ足場が現れるなら、アクションの腕前は関係なく仕掛けを起動した時に3ターン以内に足場を越えた先にいるかがすべて。ダッシュとジャンプで足場を越えるといったことはできません。

 一応、あえて用意されただろう“抜け道的な手段”もあるのですが、こちらも無理やり解くというよりも“気づけば難易度の低いパズルで仕掛けを突破できる”というもの。無理やり突破することができないからこそ、パズルに集中できます。

 そしてもうひとつの追加ダンジョン“ゲルドアリーナ”は、次々と現れる敵を全滅させると次のフロアへと進める、サバイバルモード的なダンジョン。逃げ場がないなか強敵が次々と迫り来る戦いは厳しいものですが、それだけにやりがいは十分。うまく敵をいなしきった時の気持ちよさは格別です。

 なお、DLCを入れていれば嵐のようさいは“パズルモード”、ゲルドアリーナは“アリーナモード”とそれぞれ単体で遊ぶことが可能。こちらは、スタルキッドだけでなくリンクやゼルダなどのキャラクターでパズルやサバイバルに挑戦できます。

 その他、無料アップデートとして本編で敵として登場したキャラクターを操作する追加シナリオ『オクターヴォオデッセイ』などのコンテンツが用意されています。

 10月23日に発売されたパッケージ版にはDLC第1~3弾や無料アップデート、シーズンパス特典を収録。ダウンロード版を購入していなかったという人は、この機会にパッケージ版を購入してまとめて遊ぶのもアリですよ。

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ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説(パッケージ版)

  • メーカー:スパイク・チュンソフト
  • 対応機種:Nintendo Switch
  • ジャンル:ローグライクリズムアクション
  • 発売日:2020年10月23日
  • 希望小売価格:4,780円(税込)

ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説(ダウンロード版)

  • メーカー:スパイク・チュンソフト
  • 対応機種:Nintendo Switch
  • ジャンル:ローグライクリズムアクション
  • 発売日:2019年6月14日
  • 希望小売価格:2,980円(税込)

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