『探偵はもう、死んでいる。』シリーズ1周年記念! “二語十×うみぼうず”対談

タニグチリウイチ
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 二語十先生作、うみぼうず先生イラストの『探偵はもう、死んでいる。(たんもし)』(MF文庫J刊)が2019年11月25日に発売されてちょうど1年。

 2020年11月25日には待望の第4巻が刊行と、着実に物語を積み重ねてファン層を広げている。麦子先生によるコミカライズも月刊コミックアライブにて連載中で、11月21日には第1巻が刊行された。次はどんな展開が待っているのかと、期待も膨らむばかりだ。

 そんな『たんもし』シリーズをMF文庫Jで手がける著者の二語十先生と、イラストのうみぼうず先生に、出会いからお互いの仕事ぶりへの印象、そして『たんもし』シリーズへの思いなどを聞いた。

  • ▲『探偵はもう、死んでいる。』原作4巻とコミックス1巻の書影。

二語十先生

うみぼうず先生

『たんもし』シリーズ1周年記念! “二語十×うみぼうず”対談

――本日はよろしくお願いします。まず二語十先生、第1巻の刊行から1年が経って待望の第4巻も登場です。第15回MF文庫Jライトノベル新人賞《最優秀賞》を獲得してデビューされた時、ここまでの人気シリーズになると思っていましたか?

二語十先生:人気シリーズにしたいなという思いはありました。また、デビュー作なのにものすごく推していただいていたので、これで続かなかったらヤバいなあ、申し訳ないなあと胃が痛かったです(笑)。

――結果は見ての通りです。編集の方によれば、刊行時の大プッシュは、既存の作品とはカラーが違ったところがあったので、オーソドックスな宣伝だけでは読者に届かない可能性があるという考えがあったそうです。先生ご自身も、普通ではない作品を書かれたという実感はお持ちでしたか?

二語十先生:普通ではないというのとは違うのですが、無難なものにはしないように、という考えで書いていましたね。それまで何年かにわたって投稿生活を続けていたんですが、あまりうまくいかなかったんです。

 投稿していたのは、もうちょっと堅かったり、一般文芸寄りだったりする作品でエンタメ性に欠けていました。『探偵はもう、死んでいる。』はその反動で、エンタメに振り切ったものを書きました。

――選択は間違っていなかったのだと思います。そんな『たんもし』のイラストを描かれるにあたって、うみぼうず先生は作品を読まれたと思いますが、どのような印象でしたか?

うみぼうず先生:シンプルに面白いなあと思いました。今まで、ライトノベルが原作になったアニメとかは見たことがあったんですが、小説で読んだことはほとんどなくて、全然知らない世界だったんです。

 それで読んだらすごい面白い作品でした。物語の入りからすでに惹かれるところがあって……すごかったです。

――ライトノベルのイラストのようなお仕事は今回が初めてだったのですね。

うみぼうず先生:ライトノベルは初めてですし、絵の仕事もほとんどしたことがありませんでした。pixivにイラストを掲載していて、二次創作的なものをいろいろとやっていて、その時にDMでやってみませんかというお話をいただいて、1つか2つやったくらいでした。

 それで、Twitterに初めてお仕事を募集しますと書いたら、最初に連絡をいただいたのがこのお仕事だったんです。

編集担当者:ずっとお仕事ご一緒したいなと思っていたので、プロフィールに仕事募集と書かれたのを確認してすぐにご連絡し、お時間をいただきました。最初だったということで縁があったのかもしれないですね。

――驚きました?

うみぼうず先生:もう、びっくりしました!

――二語十先生はイラストをうみぼうず先生に依頼したいと聞いてどう思われました?

二語十先生:pixivとかTwitterでうみぼうず先生のイラストを拝見して、もう3分くらいで、是非この方でお願いしますと返事をさせていただきました!

――うみぼうず先生の絵のどこに惹かれました?

二語十先生:いや、本当にお上手でしたし、見ていてとてもイメージが湧いたんです。描かれるキャラクターの透明感のようなものが、『たんもし』にとても相応しいなと感じました。線の細さやきれいさに透明感と儚さが感じられるんです。

――なるほど。そういうイラストを描かれる方のお名前がうみぼうずというのは不思議ですが、何か由来が……。

うみぼうず先生:Twitterで、前に使っていたアイコンが適当に描いたものだったんです。それが妖怪の海坊主に似ていると言われて、じゃあ次のアカウントで使う名前は“うみぼうず”で良いと。特に深い意味はなかったんですが、今はちょっと恥ずかしいです。

――可愛くて良いじゃないですか。

うみぼうず先生:そうですか…

――二語十先生もかっこいいお名前です。

二語十先生:書きやすくて覚えてもらいやすくて、だじゃれっぽい名前を考えたんです。直木賞の直木三十五が年齢を元にしたペンネームなので、当時25歳だった自分は二十五にしようかなと思ったんですが、それだといきり過ぎなので二語十へといじりました。

――今、直木三十五の名前が出ましたが、大学では近代文学を専攻しておられたとのこと。読んだり書いたりしていたのも、そうした文芸寄りの作品だったのですか?

二語十先生:意識的ではなかったんですが、自然と文芸みたいなのを書いていたと思います。それで、エンタメに寄せたものを書くにあたって改めてライトノベルというものを考えた時、やはりキャラクターを中心にした娯楽小説にするべきだなと思い直しました。

――ライトノベルはあまり読んでこられなかったのですか?

二語十先生:趣味で読んでいたのはライトノベルですが、大学の研究では硬い文章を読んでました。太宰治だったり芥川龍之介だったり……。

 あと宮澤賢治といったところを読んでいたんです。作品論ではなく作家論をやっていて、太宰治だと嘘を題材にした作品が多く書かれていて、それをテーマに研究していましたね。

――ちなみに太宰だとお好きな作品とかありますか?

二語十先生:『葉桜と魔笛』という短編が好きでした。あとはベタですが『斜陽』もとても面白く読みました。

――ライトノベルはどういったものを読まれていたんですか?

二語十先生:ラブコメが多かったですね。『俺妹』とか『俺ガイル』とか『冴えカノ』とか(『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『冴えない彼女の育てかた』)。

 MF文庫Jが入ってないんですが、トータルだとMF文庫Jが一番本棚には多いんですよ。本当です。本棚は緑色がズラリと並んでいます。次点で富士見ファンタジア文庫でしょうか。

――いつぐらいからライトノベルは読まれていたんですか?

二語十先生:大学受験に一度失敗して浪人していた頃に初めて手に取りました。それまではライトノベルという単語も聞いたことがなかったくらいなんですが……なんとなく勉強のやる気が出ず、よく通っていた本屋でめぼしいものは読んでしまって、それで普段、あまり足を踏み入れていないライトノベルのコーナーに行ったのがきっかけでしたね。

 当時、同じくよく通っていたレンタルビデオ店で、あるアニメのPVがいつも流れていたんですが……その映像にいつも映っていた女の子が描かれている表紙を、そのライトノベルコーナーで見つけたんです。それが『俺妹』でした。

――伏見つかさ先生が二語十先生をライトノベルに引っ張り込んでくれました。うみぼうず先生はどのように絵の世界へ?

うみぼうず先生:パソコンで描き始めたのは15歳か16歳くらいの時でした。その時から現在まで板タブを使い続けています。パソコンで描く前は、スマートフォンで描いたりしてました。

 周りに可愛い女の子を描いている友達が多く、自然と自分も女の子のキャラクターをメインに描いていた気がします。

――憧れのイラストレーターがいて近づこうとされたとか?

うみぼうず先生:好きなイラストレーターは山のようにいて、そうした方々から自分に取り入れたい部分をちょっとずつ、取り入れられたら良いなあと思いながら描いていました。最初の方は結構オリジナルが多かったかもしれないですね。

――『探偵はもう、死んでいる。』のお仕事を受け二語十先生の作品を読まれて、すぐにキャラクターのイメージは浮かびました?

うみぼうず先生:そうですね。編集さんから、キャラクターの雰囲気をこうして下さいみたいなキャラ表が送られてきて、それをもとに描いてたんですけど、参考画像がいろいろと添えられていて、イメージが湧きやすかったことは覚えています。

編集担当者:たしかシエスタのデザインを最初にいただいたような気がしますね。どのキャラクターも一発目から大変素晴らしく、直したところはほぼないはずです。

――それは素晴らしい。そんなうみぼうず先生のキャラクターデザインを見て、二語十先生が思われたことは?

二語十先生:自分の雑な指定(申し訳なかったです)から、よくこれだけのキャラクターができあがってくるものだなと驚きました。すごくありがたかったですね。

 これだけ世にコンテンツがあふれていて、ヒロインもどうしても似通ったものになりがちな中で、パッと人目を引けるキャラクターデザインだったので本当にすごいと思いました。他と比べても埋もれていないんです。

――イラストによってキャラクターが可視化されたことで、小説にもフィードバックがありましたか?

二語十先生:キャラクターデザインをいただいてからの方が、例えば夏凪渚ってこういうビジュアルで、こういうキャラクターなんだと自分の中で落とし込めて、より会話をさせやすくなりましたね。やっぱりビジュアルがつくと、よりイメージが付けやすいです。

――うみぼうず先生、褒められてます。

うみぼうず先生:なんか、はい。嬉しいです。ありがとうございます!

――シエスタの服装については、二語十先生から軍服ワンピースという指定があったとか。

二語十先生:SNSで軍服ワンピというものをよく見かけた記憶がありまして、いつかモチーフにしたいなあと思ったのを物語で形にしました。それがイラストでこんな感じになるとは。凄い!

うみぼうず先生:軍服ワンピのことは知っていたのですが、依頼を受けて改めてGoogleで調べ直して、それからどんな感じにしていこうとかと考えながら形を整えていきました。

――やっぱりさすがです。シエスタや君塚君彦といったキャラクターは描きやすかったですか?

うみぼうず先生:シエスタはそんなに表情がころころと変わる訳ではないので、そこの表現が逆に難しいなと思うことはあります。君塚は描きなれてない男性キャラクターなのでそういう面での描きにくさはやっぱりありますね。

 デザインしている時は、深く細かく表情などを練っていた訳ではなかったんですが、物語を追っていくにつれてどんな描き方をすれば良い感じになるのかなあと毎回試行錯誤しています。それはシエスタに限らずです。

 毎巻毎巻、シーンやセリフを読んで、次はこうした方がいいなという気付きがあり勉強になります。

二語十先生:そうなんですね。とても嬉しいです。文章を書く上でも、どのキャラもビジュアルが出来たことでよりキャラクター性が見えてきた部分も多いのでありがたいですね。

――物語が進むにつれてキャラクターがより深く見えてきて、イラストにフィードバックしているということですね。著者とイラストレーターが相互に影響し合う良い関係ができあがっていると思います。『たんもし』といえば表紙のイラストも特徴的です。ストーリー性があるというか……。

二語十先生:第1巻の表紙なんて、映画のポスターかなと思いました。第2巻も第3巻もぜんぶ素晴らしいですが、第1巻は特に、すべてのライトノベルで1番良い表紙だと今でも思っています。

うみぼうず先生:実は私自身、編集さんから表紙の案を頂くまで、ヒロインなどの女の子が画面いっぱいに可愛く描かれているような表紙を描くものだと思っていました。

 今までSNSで載せていたイラストはそっち寄りのテイストだったので、そういうのを求められるのかなと思ってて。

 実際に頂いた表紙の案は、言ってしまえば今まで描いたことがないテイストで、慣れない1巻は特に悩んでいたのが記憶にあります。

編集担当者:宣伝の時と同じで、既存作品とは読み味などが違っていたのでパッケージングから変えて異質なもの、でも魅力的なものになるようにと頭を悩ませました。

 うみぼうず先生には結構な無茶ぶりになってしまったかと思うのですが、想像以上の神クオリティで描いてくださって、感謝しかないです。

――そうした期待に見事応えたイラストを見ると、執筆にも力が入りますね。

二語十先生:そうですね。執筆時、最初からビジュアルが付くことを想定するようになりました。だから、挿絵になりそうなシーンにしたいなあと思って書いていますし、そこを挿絵として指定されると良かった、やったと思います。

――その小説ですが、第1巻で死んでしまったシエスタの遺志を継ぐように夏凪渚という少女が現れ、意欲を失っていたシエスタの助手の君塚君彦を立ち直らせます。そこから2人の冒険が始まるかと思ったら、意外すぎる展開になって驚きました。人造人間が出たり宇宙人が出たり吸血鬼が出たり。応募時からそうした構想はお持ちだったんですか?

二語十先生:そういった構想というかそうなる可能性は頭にありつつ、1巻を固めてから2巻のプロットを何パターンか検討しました。自分の中では、例えば普通に夏凪渚とともに、学校で日常の謎を解くんだとかいった、もうちょっと無難なスケールの中で、物語を進めるという可能性もあったと思います。

――けれども違う展開を選ばれた。

二語十先生:色々と理由はあるのですが一番大きかったのは、君塚とシエスタの過去を書くにつれ込み上がってきた『思ってたよりこいつら仲良いな……』という気づきでした。この関係性であれば、おそらく君塚はシエスタが死んだことをそう簡単に諦めない……この物語が行き着く先は、君塚がシエスタを取り戻そうとする話になるはずだと考え直しました。

 そのためにはこの物語の世界観を、死者が生き返ることが当然とはいいませんが、そういう奇蹟が起こり得るくらいの世界へと拡張する必要があり、今の2巻や3巻が出来上がりました。ですので『たんもし』がこういった物語になったのは、当初想定していたより君塚とシエスタの仲が良すぎたのが理由です!(笑)

――何でもありの世界観。書いていて楽しそうですね。

二語十先生:いえ、苦しいです。本当に苦しいです。編集さんからは改稿の度にもっと凄くしてって言われ続けていますし、その度に登場してきたキャラクターたちについて、各々の目的や、物語で果たす役割を考え直しています。

うみぼうず先生:初めに想定していたキャラクターや世界観よりも、ずっと大きい感じになっていくので、読んでいて毎回びっくりしています。特定の誰かだけがという訳ではなくて、本当に、全部にです。

――これからもどんどんと広がっていく感じですか?

二語十先生:色々と考えてはいます。第4巻が11月25日に発売して次は第5巻。それ以降のシリーズをどう続けていこうか、と。僕のなかでは第4巻、第5巻まででいったん一区切りで、そこまでが《SPES》編みたいなもの。

 そこから先はまたひとつ、大きく考えなくてはいけないと思っています。《SPES》編がシエスタを軸とした物語だったので、それ以降はまだあまり過去を描けていない君塚を中心に回っていったりするかもしれないですね。

――うみぼうず先生はイラストのお仕事にも慣れました?

うみぼうず先生:ようやく第4巻の作業から、ちょっとずつラノベを描くのに慣れてきたなという気持ちがあります。このシーンをこういう感じで絵に起こして欲しいという指定をいただくのでそれを元にやっているのですが、良いシーンを切り取って案を出してもらえるので、いいなって。

 でもやっぱり、今まで1人の女の子のイラストを結構描いてきたので、君塚だったりを絡めたりして描くイラストにはまだ慣れないところがあります。

二語十先生:第4巻も君塚多めでしたね。あとおっさんも多い。なんでうみぼうずさんにおっさんを描いてもらっているんだろうと思ってました(笑)。

うみぼうず先生:おっさんもこれまで描いたことなかったです。編集さんには、できれば女の子がいいですって言ったんですけど、わかったけどとりあえずよろしくね、って言われました(笑)。実はイケメンも、全然描いたことなかったんです。

二語十先生:ライトノベルの男主人公の外見は分かりやすい特徴を設定しないとモブっぽくなることも多いのですが、うみぼうず先生の描かれる君塚はそうはなってないんです。かなり映える主人公になっているんじゃないかと。イラストを見ていても思います。

うみぼうず先生:そう仰ってもらえると嬉しいです。今後もっと良い感じにしていきたいです。

――君塚のイケメンぶりは女性読者に大人気と聞きます。減らず口を叩きながらもやる時はやる君塚の造形に加え、うみぼうず先生のお力もあると思いますよ。

うみぼうず先生:君塚人気なんですね。やはりセリフから凄く伝わってくるものがあるのかなと。

 個人的に、女の子とかは考えながら描けているんですが、男の子だとまだそんなに考えられるほどインプットとか情報がなくって、納得いくほど突き詰められていないかもなあと思うことがあります。続けていけばイケメンが得意になるのかなあ……。

――第4巻ではこれまで以上に挑戦的なシーンを描かれたそうですね。 ※どんなシーンなのかは第4巻を読んで確かめていただければと。

うみぼうず先生:描きましたよ! 難しかったです。編集さんから何枚か参考画像を送っていただいて、それを参考にしつつ入れたい要素があったら追加で調べて描くって感じでした。

二語十先生:すばらしい出来です。描いてもらえて嬉しいです。登場キャラクターはみんな主人公くらいの気持ちで書いているので、良いイラストにしていただいて嬉しいです。

――もうどんな依頼が来ても怖くないですね。

うみぼうず先生:怖いかもしれないし、難しいかもしれないけれど、いろいろと勉強になるからいいかなって思います。

――『たんもし』はコミカライズもされて第1巻が刊行されました。ご覧になっていたかがですか。

うみぼうず先生:ありがたいのとともに、不思議な感じがしますね。コミカライズだとこういう風に表現するんだという気づきなども沢山あって、見ていて楽しいです。なにより麦子先生の作画は可愛く綺麗でまとまりがあって、たんもしの世界観が見事に表現されていて素敵です。

 これはコミカライズ以外にも言える事ですが、二語十先生の作品は私自身とても楽しんで見ているので、自分の好きな作品が色んな形になって広まっていくワクワク感と、それに携われている事へのありがたさを感じます。

二語十先生:基本的に小説は商業にならない限りはひとり孤独に書くものですから、こうしてどんどんとコンテンツが大きくなって、いろいろな人の手によって広がっていくのは、本当に面白いと思います。コミカライズもまだまだ先が長いので楽しみです。

――将来はどういったものを書いたり描いたりしていきたいですか。

二語十先生:やはり中高生の方が、感情を動かされて楽しめるものが書ければ良いですね。『たんもし』はエンタメ小説として書いている以上、読んでこんなことを学んでほしいといった教訓めいたメッセージはあえて入れようとは思っていません。

 ですがキャラクターたちは皆、何かしらの目的や強い信念をもって行動しているので、読んでくださった方がそれを通してなにかを感じ取っていただけるのなら、それ以上幸せなことはありません。

うみぼうず先生:まずはこのシリーズをしっかりやっていきつつ、あとはゲームのイラストとかもやってみたいなって昔から思っていましたので、そういうのもいずれできたら良いですね。

――最後に、お互いのお仕事にエールを。

二語十先生:うみぼうず先生はもう本当に、これからお忙しくなる方だと思っています。『たんもし』を足がかりにという訳ではないですが、いろいろなお仕事に挑戦していっていただきたいと思っております。

うみぼうず先生:締め切りとか、私の方とか気にしないで好きに書き続けてください(笑)。この先も楽しみにしています。

――『たんもし』ファンに向けたお言葉もいただければ。

二語十先生:伏線であったり、ストーリー展開に言及してくださる方々も多いですが、自分としては、キャラクター小説である以上はキャラクターの活躍といいますか、彼らがどんな目的意識を持って課題を乗り越えていくか、達成していくか、キャラクター同士の掛け合いなども含めて、彼ら彼女らに注目していただけると嬉しいです。

 また、やはり探偵と助手のお話であることも間違いないので、シエスタでもあり夏凪でもある探偵と、助手をとりまく物語をこれからも応援していただければ嬉しいです。

うみぼうず先生:たんもしの世界観をより楽しんで頂けるような良いイラストを沢山描けるよう頑張りますので、作品を読む時にはそこも見て楽しんで頂けたら嬉しいなと思います。これからもよろしくお願い致します。

――本日はありがとうございました。

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『探偵はもう、死んでいる。』

  • 発行:MF文庫J(KADOKAWA)
  • 発売日:2019年11月25日
  • ページ数:328ページ
  • 定価:640円+税


『探偵はもう、死んでいる。2』

  • 発行:MF文庫J(KADOKAWA)
  • 発売日:2020年1月24日
  • ページ数:328ページ
  • 定価:640円+税


『探偵はもう、死んでいる。3』

  • 発行:MF文庫J(KADOKAWA)
  • 発売日:2020年6月25日
  • ページ数:328ページ
  • 定価:640円+税


『探偵はもう、死んでいる。4』

  • 発行:MF文庫J(KADOKAWA)
  • 発売日:2020年11月25日
  • ページ数:328ページ
  • 定価:640円+税

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