舞台『新サクラ大戦 the Stage』ゲネプロレポート。キャラらしさを出しつつファンにはたまらない展開も

kbj
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 東京のヒューリックホール東京で11月23日まで開催されている舞台『新サクラ大戦 the Stage』。そのゲネプロ公演が11月19日に行われた。

 舞台『新サクラ大戦 the Stage』は、セガから発売された『新サクラ大戦』を舞台化したもの。11月19日~23日に、全9公演が行われる。

 11月23日夜の大千秋楽公演の様子は、Blu-rayとして2021年3月26日に発売。キャストカメラ映像やライブシーン定点映像が特定映像として収録される。また、封入特典としてブックレットが用意されている。

 さらに11月23日の2公演は生配信される。気になる人は、受付URLを参照のこと。

 ゲネプロ公演の様子とあわせて、キャストと楽曲を手がける田中公平先生のコメントを掲載する。

キャスト、田中公平先生のコメント

関根優那さん(天宮さくら役)

――ゲネを終えての気持ち、公演への意気込みを教えてください。

 やっとこの景色が見られるんだと涙が溢れました。中身が濃くて一瞬に感じるくらい熱量持ってやっています。

 ずっと心待ちにしてくださっているファンの皆さんの為に、新しい花組の歴史のいい幕開けになる公演にしたいと思います!

――ご自身の役の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。

 帝国華撃団を愛する気持ちが誰よりも強く、夢に向かってどこまでも頑張れる真っ直ぐな女の子です。

 とても可愛くて華やかで、ボロボロになりながらも立ち向かいながら戦うかっこいい姿もある。そんな所を注目してほしいです!

――舞台オリジナル楽曲があります。見どころ、聞きどころを教えてください。

 とにかく壮大です! ミュージカル、1つの作品になっている曲で掛け合いで歌う部分はそれぞれの気持ちが重なり合ってすごく素敵です。

 公平先生が特別に作ってくださり、ここでしか聞けない楽曲なのでぜひ浸って聴いていただきたいです。

高橋りなさん(東雲初穂役)

――ゲネを終えての気持ち、公演への意気込みを教えてください。

 3月の公演延期を経てステージに立てた喜びを改めて実感してます。

 そしてやっと全国の隊長さん(お客様)にお会いできます!! この舞台は見に来てくださる方がいてこそ完成する作品だと思いますので、たくさん心待ちにしてくださっていたファンの皆様の気持ちを受け取って、全力で初穂を生きたいと思います。

――ご自身の役の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。

 男まさりでサバサバした初穂ですが、時々現れる繊細で乙女な一面にも注目していただけると初穂のギャップを楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。

 仲間想いで友情に熱く、花組のみんなを引っ張っていこうと頑張る初穂にも注目してくださいね。

――舞台オリジナル楽曲があります。見どころ、聞きどころを教えてください。

 初めての疾走感のあるクールな楽曲です。サビでの花組みんなの掛け合いは歌うのがとても難しいのですが、それに合わせて激しいダンスもしているんです。

 そこはぜひ皆さん一緒に踊っていただきたいです。花組とひとつになって盛り上がりましょう!

寒竹優衣さん(望月あざみ役)

――ゲネを終えての気持ち、公演への意気込みを教えてください。

 めちゃくちゃ緊張しました。でも途中から自分のリズムを取り戻してきて楽しんでやることができました。

 念願だった舞台『新サクラ大戦 the Stage』の幕開け。皆さんと一緒に楽しんで心があったかくなる作品を届けられるよう頑張ります!

――ご自身の役の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。

 なんといってもあざみの仕草! どこを切り取っても可愛いで溢れています。小さいながらに芯の強さが引き立つクナイでの戦いぶりもカッコイイです!

――舞台オリジナル楽曲があります。見どころ、聞きどころを教えてください。

 キャラソンは一人一人の個性いっぱいです。「曲にのったもん勝ち!」というくらい元気に一緒に楽しんでほしいです!

平湯樹里さん(アナスタシア・パルマ役)

――ゲネを終えての気持ち、公演への意気込みを教えてください。

 初めて衣装をつけてヘアメイクして、照明やセットすべてがある状態で通して、すごくワクワクしたのと同時にそれ以上に緊張して震えました。

 でも3月からパワーチャージしてきたわたしたちの舞台を早くお客様に観ていただきたいなと思いました。

――ご自身の役の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。

 戦闘シーンです。基本は銃だけなんですけど、必殺攻撃を出す時には番傘型の武器が出てくるので、そこは絶対に見てほしいです。

――舞台オリジナル楽曲があります。見どころ、聞きどころを教えてください。

 この曲はオーケストラのようなとても壮大な曲です。いつもの役の衣装ではない衣装を着ているので、普段見られない花組の姿を観ていただけたらなと思います。

沖なつ芽さん(クラリス役)

――ゲネを終えての気持ち、公演への意気込みを教えてください。

 隊長さんたちにやっとこの舞台をお届けできるのが楽しみです! 花組のかっこよさを伝えられるように全力で参ります!

――ご自身の役の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。

 まずは隊長とのデートシーン! 本当にデートしているような気持ちになってもらえるように頑張って演じます。

 もう一つは、戦闘シーン! 可愛らしいクラリスと強く気高いクラリスの両方を楽しんでもらえたらうれしいです!

――舞台オリジナル楽曲があります。見どころ、聞きどころを教えてください。

 壮大でとても素敵な曲です。そして、この曲のクラリスパートでは、またクラリスの違った魅力が見られますよ! これは舞台でしか見られません!

田中公平さん

――ゲネを見ての感想、公演を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。

 サクラの舞台が帰って来た! あの伝説のサクラ大戦歌謡ショウとは、別の形ではありますが、正に本物の『サクラ大戦』でした。

 歌も踊りもお芝居も殺陣も、本当にハードワークを要求されているのにもかかわらず、花組、芽組の皆さんのキラキラした姿に、物すごい感動を覚えました。

 そして、現代的なテクノロジーを駆使した素晴らしい演出には驚かされました。

 素晴らしい舞台です。

ゲネプロの様子

 物語は、太正二十九年の帝都・東京が舞台。天宮さくらが“帝国華劇団・花組”に入るところからスタートする。

 かつて人気だった帝国華劇団だが、現在は閑古鳥が泣いている状況。これを打開するため、世界各都市にある華撃団が競い合う、“世界華撃団大戦”で優勝するという、厳しい命題が帝国華劇団に与えられる。

 このように基本的な設定は、ゲーム『新サクラ大戦』を踏襲している。

 ゲームで主人公であった神山誠十郎隊長はボイスのみで登場。声は声優の阿座上洋平さんのものであった。

 姿こそ見えないが、ステージ上のキャラからは見えている形で進行。見ていて観客が戸惑うかと思ったが、神山隊長の視点と考えると違和感はなくなった。また、隊長が見えないことを生かした演出も用意されていた。


 巨大な人型兵器・霊子戦闘機を使ったアクションは、舞台には出すことができないため、一部の装甲を使いつつ、キャストの殺陣(たて)で表現。装甲に兵器のビジュアルや必殺技の演出を映し出して、再現していた。

 『サクラ大戦』シリーズといえば、時間制限のある選択肢・LIPS(リップス)は特徴の1つ。こちらは舞台中にも用意されており、選択肢によって、キャラのセリフや反応が異なる仕組みとなっていた。ゲームをプレイしている人は、選んでいないエピソードを見られるかもしれない。

 なお、ゲネプロでは比較的まじめな選択が選ばれていた。

 さらに舞台独自のシステム“クラップLIPS(リップス)”が存在。こちらは選択肢を、観客の拍手(クラップ)で決めるというもの。選択肢が出ている時間は短いため、瞬間的に考える仕組みになっていた。

 花組の活動を支える“風組”メンバーに加えて、舞台オリジナルの芽組(めぐみ)が登場。彼女らは、壇上にて小道具を用意したり、舞台転換をしたり、一般市民を演じたりするなど、参加メンバーとして、ステージを支えていた。

 最後にはLIVEパートが展開。ゲーム中やPVで楽しめた曲に加えて、『夢見ていよう』や『花の戦士』という、田中公平さんが手がけられたシリーズの曲が流れた。

 さらに今回の舞台に向けて、田中公平さんによる新曲が劇中で流れるので、こちらも注目ポイントだ。

 また、すみれさんが花組に混じって踊るという、昔からのファンからすると胸が熱くなるようなシーンを見ることができ、これぞ舞台という一幕であった。

 歌あり、殺陣(たて)あり、プロジェクションマッピングありと、さまざまな工夫がこらされていたが、さらにリアルタイムのカメラを使った変わった演出も。こちらは、ゲームの“アドベンチャーパート”のような雰囲気を楽しめた。

 他にはゲーム中に登場したアイテム“スマァトロン”を使ったような演出もあった。こちらの演出に限らず、ゲームで使われているBGMやSEが大音量で流れてくるため、プレイしていると、いろいろな場面でテンションが上がるだろう。


 限られた時間で物語が展開するため、イベントがカットされていたり、エピソードが変更されたりと、わかりやすくコンパクトにまとめられていた。物語は最後まで描かれないが、キャラクターの再現度はかなり高く、さくらだけでなく、初穂にあざみ、クラリス、アナスタシアらしさを随所に感じられるような芝居になっていた。

 また、ステージ上で舞台を行うという、変わった構図になるシーンも。普段は大帝国劇場で活動している帝国華撃団ならではの要素と言えるだろう。

 『新サクラ大戦 the Stage』の公演は、もともと3月に行われる予定であったが、延期されていた。環境が変わっているなかで、開演までこぎつけられたことをまずは喜びたい。公演全体からは、状況が日々変わっていく中でやれることをやろうという一体感のような意思を感じられた。


 最後まで無事に走り抜けて、天宮さくらが願ったように、人々に夢と希望を与えてほしいと思う筆者であった。

舞台『新サクラ大戦 the Stage』概要(敬称略)

出演者:
天宮さくら:関根優那
東雲初穂:高橋りな
望月あざみ:寒竹優衣
アナスタシア・パルマ:平湯樹里
クラリス:沖なつ芽
神崎すみれ:片山萌美
神山誠十郎:阿座上洋平(声の出演)

※出演者は変更になる可能性があります。

原作:『新サクラ大戦』(セガ)
シリーズ原作:広井王子
音楽:田中公平
演出/脚本:伊藤マサミ
美術:乘峯雅寛
舞台監督:寅川英司
照明:斉藤嘉和、大波多秀起
音響:前田規寛(ロア)、中越遙香(エスイーシステム)
映像:川崎貴司、ジュリアジャパン
衣裳:八重樫伸登
ヘアメイク:木村美和子
特殊造形:林屋陽二、鈴木雪香、長谷部美月
歌唱指導:鎮守めぐみ
歌唱指導助手:平岡由香
音楽制作:當眞一
振付:小沢いくみ(avex proworks)
芝居パート振付:山田せいら
殺陣指導:芹澤良
殺陣補佐:常光博武
小道具:小山内ひかり
宣伝美術:五島英一
演出助手:高島大輝
制作:Office ENDLESS
主催:エイベックス・ピクチャーズ

チケット情報

日程:2020年11月19日~23日 全9公演
※会場での公演に加えて23日の公演は生配信が実施されます。

会場:ヒューリックホール東京(東京都千代田区有楽町2丁目-5-1 有楽町マリオン11F 阪急メンズ東京側)

【チケット】

会場……一般席 7,800円(税込/全席指定)

楽天チケット……http://r-t.jp/sakurataisen_stage
チケットぴあ……https://w.pia.jp/t/shinsakura-stage/
イープラス……https://eplus.jp/shinsakura-stage/
ローソンチケット……https://l-tike.com/shinsakurastage/

【生配信】

●2公演配信チケット 価格:6,300円(税込)

・11月23日(月・祝)の2公演を視聴可能
※11:30~の部については、アフタートークまで視聴できます。

・2公演のアーカイブ視聴可能(対象公演終了後~11月23日(月・祝)23:59)
・“花組”お見送り特典映像(配信限定・2公演分)

受付期間:11月23日(月・祝)12:00

●1公演配信チケット(11:30~の部)/(16:30~の部) 価格:各3,500円(税込)

・11月23日(月・祝)の各1公演を視聴可能
※11:30~の部については、アフタートークまでご視聴できます。

・各公演のアーカイブ視聴可能(対象公演終了後~11月23日(月・祝)23:59)
・“花組”お見送り特典映像(配信限定・各1公演分)

受付期間:
 11:30~の部 11月23日(月・祝)12:00まで
 16:30~の部 11月23日(月・祝)17:00まで

受付URL:https://secure.live.nicovideo.jp/event/lv328075991
※配信チケットの受付URLは3種共通となります

問い合わせ先:『新サクラ大戦 the Stage』公演事務局(平日11時~18時)
 03-6280-4670

チケットに関する問い合わせ先:
 楽天チケットカスタマーサポート 050-5893-9366(平日10:00~17:00)
 メール https://ticket.rakuten.co.jp/inquiry
※メールフォームで問い合わせいただいた場合には、基本的に返信メールにて、3営業日内に回答されます。

ORIGINAL ©SEGA
©SEGA / エイベックス・ピクチャーズ

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