打ち止め役・日高里菜さんに『とある』アプリの魅力を聞いたらキャラ愛トークが止まらない!
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『とある』シリーズで“打ち止め(ラストオーダー)”を演じる声優・日高里菜さんに、スクウェア・エニックスから配信中のiOS/Android向けRPG『とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)』の魅力や、アニメ収録現場でのエピソードを伺いました。
『とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)』は『とある魔術の禁書目録(インデックス)』をはじめする『とある』シリーズ作品の世界観を丸ごと凝縮した、スマートフォン向けの学園異能バトルRPGです。アニメや劇場版に登場したおなじみのキャラクターに加えて、原作小説や外伝コミカライズに登場する最新キャラたちもシリーズの垣根を越えて集結!
「ミサカはミサカは……」のセリフでおなじみの“打ち止め(ラストオーダー)”ですが、『とある魔術の禁書目録 幻想収束』の音声収録ではどんなことを思いながら演じたのでしょうか? お話を伺ってみたいと思います。
“ミサカ”がゲシュタルト崩壊!?
――本作の制作を知った時の第一印象をお聞かせください。
日高さん:『とある』シリーズのゲームはコラボという形が結構多かったんですけど、今回は『とある魔術の禁書目録』や『とある科学の超電磁砲』などすべてを含めて『とある』シリーズだけで勝負していきますということで、ボイスも相当なボリュームになりますよというのは聞いていました。
『とある』プロジェクトとしてシリーズ作品のアニメ化が発表されてから『とある科学の一方通行』がついにということで、ここまで深く打ち止めに関わっていける年ということに喜びを感じました。
――上条当麻を演じる阿部敦さんがアニメの1シーズン分に相当するくらいのセリフを収録したというエピソードを伺ったのですが……。
日高さん:そうなんですよ(笑)。他のアプリでオリジナルストーリーのみの収録ということはあったのですが、本作では今までに演じたセリフも全部新たに収録するとのことでした。
『とある魔術の禁書目録』はTV放映からもう10年ぐらい、私がデビューした当時にお世話になった作品ということもあって感慨深さもありつつ、一方で当時とは声色もきっと変わっているだろうしという不安もありました。
あまりかけ離れすぎた声を出してしまうとファンの方は違和感を覚えてしまうのかなとか、今だからこそ出せるモノもあったりするのかなといった葛藤はありました。でも、いざ収録したらすごく楽しくて、当時何度も練習したセリフであったり、繰り返し目にしたアニメシーンが思い浮かんでくるんですよね。
――収録の物量的にはいかがでしたか?
日高さん:上条当麻役の阿部敦さんや一方通行役の岡本信彦さんに比べたらセリフ量はそこまで多くはないのですが、打ち止めの口グセである「ミサカはミサカは●●してみたり」って、そこだけでなかなかのボリュームになるんですよね(笑)。
アニメの収録でもここまで密に「ミサカはミサカは」と繰り返すことはなかったので、途中でミサカがゲシュタルト崩壊を起こしてしまったというか、私もスタッフさんもちょっと感覚が麻痺してしまうみたいなことはあったので、そこは打ち止めならではの苦労というか体験でしたね。
――スクエニさんのゲームシステムPVを見ていただいたわけですが、ゲーム画面をご覧になっていかがでしたか?
日高さん:舞台もそのまんまというか、本当にアニメに登場するところだったりするのもなんかテンション上がりますよね、ふふ(笑)。
――改めてイベント会話を見ると、確かに“ミサカ”がゲシュタルト崩壊を起こしそうな勢いで繰り返されますね。
日高さん:そうなんですよ、毎回つくので(笑)。改めて思うんですけど、『とある』シリーズって登場するキャラクターの人数がすごく多いじゃないですか。それをこのアプリでは相当な数を登場させて、しかも戦えるキャラも多いという意味でも、ファンにとっては本当に魅力的なのではないかと思います。
戦い方も個性豊かで、カバンで殴ったり足で蹴るとか、そういう特徴とかもしっかりと反映されているんですよね。原作から応援してくださっている方は、アニメでは描かれていない動きとかをゲームで楽しめるというのもうれしいと思います。
このゲームから入ってキャラクターのことを好きになってもらったり、ストーリーを知ってもらって、そこから原作も好きになってもらうのも全然アリだなと思います。
――日高さんは普段ゲームをプレイされる方ですか?
日高さん:声優業界って、ゲームを遊ばれる人はとことんやる方が多いんですよ。そういう人たちに比べたら全然なので……(笑)。もちろんスマホゲームのほうが気軽に遊べるので、据え置き型ゲーム機よりは遊ぶ機会はありますけど。
――いちプレイヤーとしては、本作へのご興味はいかがですか?
日高さん:ありますあります!! それこそ、追いかけきれていない細かなストーリーであったり、キャラクターであったり、私自身もたくさんあるんですよね。
私が演じているということもあるんですけど、個人的には一方通行と打ち止めのコンビが本当に大好きなんです。ゲームの音声収録自体は1人だったので、いちプレイヤーとして2人の会話を楽しみたいなというのがありますね。
――組み合わせに関しては開発者さんのこだわりで、ユーザーが好きなキャラクターを組み合わせて夢のタッグを実現できるようなシステムになっています。
日高さん:絶対に一方通行と打ち止めの2人ですよ! これはもう絶対です!!(笑)
打ち止め&一方通行に対する思いは?
――アプリの音声収録の際、印象に残っているエピソードなどはありますか?
日高さん:長年関わらせてもらっているというのもありますが、他のゲームのコラボなどでも収録はコンスタントにあるので、「このキャラクターってどんな子でしたっけ?」と確認することもなく、スタッフさんも本当に信頼してくださっていることがひしひしと伝わるような現場でした。
ただ、アニメ『とある魔術の禁書目録』第1期の20話だったかな? 打ち止めが謎めいた文字をずっと羅列しているシーンがあるんですね。それが当時の収録の仕方も特殊で、ローマ字とか記号をゆっくり読んで、あとから編集というか加工してもらう形だったんですよ。
そこはスタッフさんも「コレってアニメではどういう風に録っていたんですか?」って。「ゆっくり普通にしゃべっていて、その後に加工してもらっていました」とお伝えしたら「なるほど、そうだったんですね」みたいな。そのようなくだりもあったりして、懐かしいなと思いましたね。
――普通は収録の裏側なんて知りようもないですからね。てっきりものすごい早口でしゃべっているのかと思ったら……。
日高さん:実は加工だったりするんです(笑)。
――『とある』シリーズは多彩なキャラクターが魅力ということで、日高さんが個人的にお気に入りのキャラクターとその理由をお聞かせください。
日高さん:皆さんおそらくわかっていらっしゃると思うんですけど、私が本当に好きで一番に推しているのは、打ち止めと一方通行です。
その2人以外で言うと、白井黒子が好きですね。インタビュー記事で読んだのか現場で聞いたのかうろ覚えですが、原作者の鎌池和馬先生が『とある』のアニメをご覧になって以降、黒子役の新井里美さんの声で再生されて書くようになったエピソードが記憶にあるんですよ。原作者の先生に「そのイメージでしか出てこないんですよ」と思わせてしまうパワーはすごいなと。
台本を読む時は、他のみなさんの声であったり、こんなお芝居をしてくるんだろうなというのを想像するんですよね。でも、新井さんのお芝居はすごく特徴的で、私の想像からさらにひとひねりというか「ここまでやるの!?」という発見や驚きが毎回あって、だから余計に惹かれるというかどんどん気になるキャラクターになってきているのかなと感じています。
――設定もなかなかアグレッシブなキャラクターですよね。
日高さん:そうですね(笑)。でもたぶん、原作の最初もそこまでではなかったのではと思うんですよ。美琴に対しての愛だったりとか、きっと新井さんのお芝居がプラスされてより情熱的になったのではないでしょうか(笑)。
とても突っ込みどころのあるキャラクターになっていると思いますし、こんなにも多くのキャラクターがいる中でここまで惹かれるキャラクターというのは、新井さんのお芝居あってこそかなと思います。
――では、一方通行と打ち止めについてもコメントをいただけますか?
日高さん:つい先日、アニメ『とある科学の一方通行』の最速上映イベントでも話したんですけど、その2人に関しては私“厄介な女”になるんですよ(笑)。
――えっ!?
日高さん:嫉妬深いというか、なんか一方通行は打ち止めにしか見せない一面があるなって。ほかの女の人に優しくしたり、新たな一面を見せるとすごく嫉妬しちゃうんですよ。「なんで? 今までそんなじゃなかった!」みたいな(笑)。そうなってしまうくらい2人のことが大好きなんです。一方通行は他人には結構厳しく当たったりもするけど、打ち止めにだけは優しかったり、ちょっと不器用ながらも愛情を持っているというのがひしひしと伝わってきて、たぶん打ち止めもそれが分かっているんですよね。だから三期のあのシーンは落ち着いた表情になるんだなと私は思っています。
今回のゲームに関しては、TVシリーズで掛け合った素敵なシーンももちろんあるんですけど、アプリならではの新しいセリフもたくさんあって、それがめっちゃきゅんきゅんするんですよ!!!! 私はコレを待っていたと。もうどうしようってなるくらい、すごい2人がかわいらしかったり、一方通行がちょっとデレるというか、優しい表情をするみたいなお話もあるので、そこはもう本当たまらんかったですね(笑)。
――期待大というところですね。
日高さん:もう本当に! みなさんにも「この2人が好き」とかいろいろな組み合わせがいると思うんですけど、打ち止めと一方通行の組み合わせが好きな人には本当に見てほしいというお話があるので、ぜひそこはプレイしてみてください。
今だから話せる収録現場の裏話
――アニメのお話になりますが、長い歴史を誇る『とある』シリーズ、このタイミングだからこそ話せるような裏話などはありますか?
日高さん:これは岡本さんがちょくちょくお話しされることなんですが……打ち止めの登場話数がアニメ『とある魔術の禁書目録』第1期の19話だったかな? 主人公以外のキャラクターの場合、普通だったらちょっとずつ顔見せがあってからの当番回という流れなんですよね。でも、打ち止めの場合は急に現れてわ~っとしゃべって退場するみたいな感じだったんですよ。
私がまだデビュー間もない14歳だったことに加えて、セリフ量の多さであったり、短い尺の中で「ミサカはミサカは」という特徴的な口グセもこなさなければいけないということで、すごく不安な状態で現場に行ったんです。
でも案の定、自分が思ったようにはいかなかったり、もっとできるはずなのにマイクの前で出せなかったり、いろいろな思いがあふれて、収録後のロビーで大号泣してしまったんです。もちろんスタジオ内では泣いてはいけないし、そんなことで収録を止めてしまっても申し訳ないし、途中で泣いたら鼻声になっちゃうじゃないですか。
だから「はい、終了です」ってなった瞬間に我慢していたモノがあふれ出しちゃって端っこで泣いていたら、「あれ? 泣いてる? どうした!?」って岡本さんをはじめ他のキャストさんが私を元気づけようと励ましてくれたり、笑わせようとしてくれたりしたことはすごく印象に残っています。
それから2~3年後くらいまでは黒歴史扱いというか、いけないことをしてしまったかなとか、プロとして失格だなという思いの方が強くて自分から話すようなことはなかったんですけど、10年経ってようやく「あの時は必死だったな」とか、懐かしく思い返せるようになりました。
――むしろ14歳のころからそこまで強いプロ意識を持っていたんですね。
日高さん:いや~、ダメですけどね、本当は(笑)。だから本当に現場の皆さんが温かくて。ちなみに19話に関して、実は一方通行と打ち止め以外ほとんど登場していなくて、当麻やインデックスもたぶん抜き録り(※別々に収録すること)で一緒に収録していなかったんですよね。
数える程度しか役者さんがいない中、岡本さんは完璧に一方通行を作り上げてきて、素敵なお芝居をなさっていることもあって、初登場の私はどうキャラクターを決めていけばいいんだろうって。そんな風に孤独と戦っていた時でも、休憩時間とかにすごく話しかけてくださって、本当に助けられていたなと思います。
――当時の日高さんの年齢的にも、まるでリアルな一方通行と打ち止めのような関係性が頭に浮かびますね。
日高さん:確かにそうかもしれないです。でも、岡本さんは全然違いますよ? あんな悪じゃなくて、本当に善人というか優しい人みたいな、こんなに真逆な人もいないなと思います。だから演技のスイッチが入った時は今でもゾクッとしますね。
――迫力のようなモノを感じますか?
日高さん:あんな笑い方とか、台本見た時には想像し得なかったお芝居をなさっていて。実は岡本さんのお芝居から学んだものを電撃さんの別の作品で意識的に出してみたり、そういった意味でもいろいろ勉強になっているなと思います。
アニメ『一方通行』はほのぼのシーンが必見?
――7月12日よりスタートしたTVアニメ『とある科学の一方通行』について、日高さん的な見どころをお聞かせください。
日高さん:主人公は一方通行ですが、ダークヒーローで、結構ひどいことをずっとしてきたわけじゃないですか。
本当にたくさんの被害者を出してきたわけで、ヒーローらしくカッコイイ部分が見られるのかな? とか、相変わらずブレない悪のまま行くのかな? と想像していらっしゃる方もいると思います。これが絶妙なバランスで……。主人公らしさがありつつも“いい人”に振ってしまうわけでもなく、しっかりと一方通行らしさを残しているのがスゴイなと。
なおかつ、今までのシリーズで描かれなかった新たな一面というのもちゃんと見せてくれるんですよ。尺の関係もあると思いますが、打ち止めと一方通行のほのぼのとした会話とか、一方通行のちょっとかわいらしい表情ってほとんど描かれてこなかったと思うんですが、『とある科学の一方通行』ではそういった部分も存分に見ていただけますし、むしろそういったほのぼのとしたオリジナルのシーンを追加で入れてくれているんです! そこは見どころのひとつなんじゃないかと思っています。
たしか第4話あたりだったと思いますが、原作にはない2人のデレデレシーンがもう衝撃なんですよ! 「ここまで出しちゃう!?」みたいな。“つぶつぶシーン”というのがあるんですけど、さすがの岡本さんも「どうしよう、どこまでやろう?」みたいな、こんな感じ初めてだって悩んでいらっしゃったのが結構印象的で、私としてはすごく楽しくて本当にご褒美回ですね。
――“つぶつぶシーン”とはいったい!?
日高さん:本当にビックリしますよ? 今までの一方通行を知っているからこそ、普段は描かれていなかったけどこんな会話しているのかなという、ちょっと妄想してしまうというか、個人的にきゅんきゅんしていましたね。
――ファン的にもたまらないですね。
日高さん:でもちゃんとダークな一面というか、一方通行らしさもちゃんと描かれているのでそこは安心してください。
――最後に、『とある魔術の禁書目録 幻想収束』をプレイしているユーザーさんにメッセージをお願いします。
日高さん:まずはプレイしてくださって本当にありがとうございます。『とある』シリーズは原作の小説もすごく長くて、TVアニメも『とある魔術の禁書目録』と『とある科学の超電磁砲』を含めたら結構なボリュームです。
きっとこのアプリから入った方もいらっしゃると思うんですけど、本当に『とある』シリーズのよさや魅力がこのアプリにぎゅっと詰め込まれているなと、私も収録をしながら、そしてPVを見せてもらったりした中ですごく感じています。
そして、開発スタッフさんの『とある』シリーズにかける愛情というのも本当に深くて、それはやっぱり役者としてもすごくうれしいんですよね。スタッフの皆さんがここまで大事に思って愛情をかけてくれているのだから、いい作品になっていると思います。元々のファンの方も新しく入った方もぜひ、ゆっくりと時間をかけて目一杯楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いします。
(C)2019 TOARU-PROJECT
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『とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)』特集はこちら(電撃オンライン)
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とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: iOS
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2019年7月4日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
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とある魔術の禁書目録 幻想収束(イマジナリーフェスト)
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: Android
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2019年7月4日
- 価格: 基本無料/アイテム課金