『ライザのアトリエ2』レビュー! 欲しかった要素が詰まった“痒い所に手が届く”作品へと進化

編集O
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 コーエーテクモゲームスから12月3日にPS4、PS5(ダウンロード版のみ)、Nintendo Switchで発売される『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~(以下、ライザ2)』(Steamは2021年1月26日発売予定)のレビューをお届けします。

 本作のポイントは昨年発売された『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』からライザが主人公として続投するという、『アトリエ』シリーズで初の作品となっている点です。


 ライザは元気いっぱいで真っすぐに進む竹を割ったような性格。さらにはトリダモノさんの魅力的なデザインも相まって、前作をクリアして“もっともっとライザと冒険したい!”と願った人も多かったのではないでしょうか?

  • ▲前作から3年が経ち、錬金術士として腕を磨いていたライザ。いろいろな意味で成長を見せてくれます♪

 かく言う私・編集Oもそのライザにゾッコンだったファンであり、ライザの続投決定の発表に歓喜した一人でもあります。というわけで、今回は約束された名作『ライザ2』の先行レビューをお届け。

 作品のファンに刺さるポイントを5つピックアップして熱く語らせていただきます。なお、ストーリー的なネタバレはありませんのでご安心を!

キャラクターの深掘りで好きなキャラが増えまくりの物語!

 まず個人的に大満足だったのは、メインストーリーだけでなくキャラクターを掘り下げるキャラクターイベントが充実していることです。前作では1本の大きなメインストーリーを追うスタイルで、そこまでキャラクターに焦点を当てた展開はありませんでした。

 やっぱり『アトリエ』のだいご味といえば、次々と発生する何気ないキャラクターたちの日常が垣間見られるイベントだと思っているので、このボリュームアップは大歓迎ですね。しかも、発表されている以上に、“いい意味”で個性的なサブキャラクターたちが出てくるのもビックリしました(固定ファンが付きそう)。

 もちろん、どこで誰のイベントが発生するのか、あらすじ&マップ選択の画面(顔表示)ですぐに確認できるのも◎。

  • ▲あらすじでは、ちゃんとこれまでのイベントの流れを確認できるのもうれしい限り。ちょっと間が空いて発生したイベントも、すぐに内容を思い出せるんです。

 で、ライザたちメインキャラクターのなかでハートをギュッと掴まれたのが、ライザといっしょにいるフィー。事前情報からは「ちょっとしたマスコットかな!?」くらいに思っていたのに、ガッツリとストーリーには絡むし、愛嬌があって愛らしいしと、小動物好きのハートをすっかり射抜かれました(笑)。フィーがいるからこそライザの魅力も倍増していると言っても過言ではないと思います。



  • ▲フィーの愛らしいカットを厳選。最後の写真はめずらしい拒否するフィー。ちょっと怒った顔と反応がラブリーすぎるっ!

 そしてサブキャラクターでお気に入りなのは、ライザとボオスとのイベントですね。前作で2人は対立関係にあって、終盤仲直りしたわけですが、ボオスがタオといっしょに島を離れたので、どんな距離感になっているのかなと注目していたわけですが……いやー、なんかこういう関係っていいよなと、思わずニヤニヤしてしまう展開で、ボオスの株がうなぎのぼりでしたよ(笑)。

  • ▲「なんだよ、しっかり青春してるじゃん!」と突っ込みたくなるやり取りに思わずほっこり。ぜひご期待ください!

 残念ながら仲間にはならないんですが、前作でいっしょに冒険したアンペルとリラと再会できるのも、やっぱりファンとしてはうれしい限り。彼らも目的に向かってがんばっているんだなと、再会できたときは感慨深かったです。ファンが気になるであろうポイントも、しっかりシナリオでカバーされていたのも満足度アップの要因になりましたね。

  • ▲登場してからのやり取りもある意味お約束なので、お約束肯定派としてはよかったです(笑)。

ダイナミックに探索範囲が広がったフィールドでの採取!

 次に語りたいのはフィールド周りの進化。全体的な話になりますが、『ライザ2』のゲームシステムは前作から大きく変えるというよりも、いいところを残してさらに遊びやすく進化させている“痒い所に手が届く”ゲームデザインなんですね。

 というわけで、フィールドでやることは採取道具を使い分けながら採取、ランドマークを発見、宝箱を回収するなどがメインです。

  • ▲宝箱はマップに表示されているので、迷うことなく回収が可能。ランドマークも一度発見するとマップに記されます。

 そんなフィールド周りで今回新たに加わった要素が、採取ランクによる採取物の変化と、ツタを登ったり泳いだりというアクションの追加です。まず採取ランクですが、これは採取道具の調合で上位の効果を発現する、スキルツリー(後述)で関連スキルを習得するなどでアップするのですが、目に見えていいものが採れるようになるので、“成長した感”を味わえてよかったなと。

  • ▲王都の近場で黄金うにが拾えるように。上位の材料が手に入るとテンションが上がりますよね! 比較的序盤でMAXを狙えるので、ぜひ優先して上げるのをおススメします。

 そしてフィールド自体のデザインが、新アクションの追加によって大きく変わったというのも印象的でした。切り立った崖を移動したり、ロープでワイヤーアクションをしたりなど、とにかくダイナミックな演出が満載の造りになっているんです。

 なお、個人的には泳ぐことができるようになったので、高台から水面にダイブできたのが気持ちよかったです。もちろん、ちゃんと“濡れる”仕様なのもいいですよね~。

  • ▲水に入る以外にも、天候が雨だとこのような感じに。ちょっと目のやり場に困る……かも!?(笑)

 ちなみに、今回も時間による天候や明るさの変化があるのですが、とにかく美しいのひと言。同じエリアでもまったく雰囲気が変わるので、ぜひ全時間帯で探索してほしいです。

  • ▲とくに夜間の美しさは格別。秀逸で耳心地のいいサウンドも相まって、ものすごくいやされますよ。

思わず「これこれ」とうなづく要素が多数追加された調合!

 3つ目は『アトリエ』で一番大事な調合です。こちらも前作の“マテリアル環”を使ったリンケージ調合をベースにしており、中盤以降はアイテムの複製やアイテムリビルド(途中で調合をやり直す)など前作でもお世話になったシステムが登場し、プレイしていて「物足りないな」と思うことはまったくありませんでした。

  • ▲調合レベルがなくなったのには驚きましたが、そのぶん調合の制約がなくなったので、このシフトチェンジはありかなと。

 むしろ新要素であるスキルツリーでのレシピの習得(SPを使用)や、マテリアル環の性能を変えることができる“エッセンス”、アイテム同士を掛け合わせて新たなアイテムを調合する“エボルブリンク”など、「これが欲しかったんだよな」と納得のシステムが追加されており、調合のやり込みこそ『アトリエ』のだいご味と思っている自分には、申しぶんない感じでした。

  • ▲スキルツリーで基本レシピを習得して、そのあとの派生は“レシピ変化”を習得してからという流れも、わかりやすくてGOOD!

 なお、調合したバトル用のコアアイテムはあらかじめキャラクターにセットしておくのですが、今回は全員が4つまでセットできます。この時、コアクリスタル調整が解放されていると、アイテムの使用に必要なCCの最大値を増やせたり、コアエレメントの強化で特定の属性のアイテム効果をアップできたりするんです。このカスタマイズ性は試行錯誤のし甲斐があってよかったなと。

  • ▲CCの最大値を増やせば、それだけアイテムの使い勝手がよくなります。前作では特定のアイテムを入手しないと増やせなかったので、ありがたい変更ですね!

“攻め”のスタイルで爽快感マシマシなバトルが気持ちイイ!

 操作キャラ以外が自動に攻撃したり、APでスキルを使ったり、CCでアイテムを使ったり、ブレイクを与えて相手の行動を阻害したりなど、ベースにあるシステムは同じながらも、前作から戦いの感覚が180度変わったという印象だったのが今回のバトルです。

 特に前作はためたAPを消費して、タクティクスレベル(上がると攻撃回数が増えたり、スキルの威力が上がる)を上昇させるスタイルだったのが、スキルを使えば自動的に上がるようになったのが大きいですね。

  • ▲APの使い道は、スキルか、クイックアイテムかになったので、温存することは考えずに済むようになりました!

 また、CCもスキルを使うことで増える仕様になり、こちらもボス戦に向けて温存していた前作とはプレイ感覚がガラッと変更。これによりいわゆる“我慢”のバトルから“攻め”のバトルになり、スキルをガンガン使える→タクティクスレベルが上がる→CCも増えてアイテムも使えると、いい連鎖関係が生まれているんです。やっぱり『アトリエ』はアイテムを使ってナンボですからね!

  • ▲CCをいっぱいためてアイテムを連続で使用するアイテムラッシュは、一度体験するとこの気持ちよさに病みつきになります(笑)。

考古学者気分を満喫できる“遺跡探究”が熱い!

 最後に語るのは『ライザ2』のメインコンテンツともいうべき“遺跡探究”。こちらはまず“探究手帖”に記された謎を解くピースを、遺跡を探索しながら集めて、それをもとに謎解きをしていく流れになります。

  • ▲ピースとなる記憶の粒子などは、探究手帖内に記された調査リスト(おもに遺跡内の宝箱回収や素材の採取、魔物の撃破など)を達成していくと見えるようになります。

 この手がかりを探しながら謎を解くという一連の流れは、トレジャーハンターというか考古学者に近い感覚が味わえて、個人的にはすごくよかったです。正解に一歩一歩近づいている感覚もそうだし、記憶の粒子などを入手したときに出現する残留思念のセリフなど、世界観の掘り下げがものすごくしっかり作られており、テキストすべてをじっくり読み込んじゃいましたね。

 また、“探究手帖”自体が先述したスキルツリーの項目ロック解除条件になる、コンプリートしたときにSPを得られるなど、解くことによるご褒美がしっかり用意されているので、難しくてもなんとか解こうという意欲を掻き立ててくれました。

 というわけで、『ライザ2』で個人的に気に入った5つのポイントを語らせていただきましたが、いかがだったでしょうか。これ以外にも掲示板のクエスト追加、アイテムの購入が便利になるショップ開発、特定のアイテムと交換できるゴールドコインなど、たくさんの遊びがあり語り切れないほどのボリュームとなっています。

 今年のラストを締めくくるにふさわしい1本となっているので、ぜひ前作のファンだけでなく、良質のRPGを求めているゲーマーにオススメしたいです。

(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
※画面はすべて開発中のものです。

ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年12月3日
  • 希望小売価格: 8,580円(税込)

ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ プレミアムボックス

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年12月3日
  • 希望小売価格: 11,935円(税込)

ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~(ダウンロード版)

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年12月3日
  • 価格: 8,580円(税込)

ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年12月3日
  • 希望小売価格: 8,580円(税込)

ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ プレミアムボックス

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年12月3日
  • 希望小売価格: 11,935円(税込)

ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~(ダウンロード版)

  • メーカー: コーエーテクモゲームス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年12月3日
  • 価格: 8,580円(税込)