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【電撃清アター】声優・清水彩香に元気を与えてくれる名作『天使にラブ・ソングを…』

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 皆さんこんにちは!

 最近、映画館の座席の違いを比べてみるのにハマっています、声優の清水彩香です。

 劇場によって座り心地からちょっとした性能まで、それぞれ個性があるんですよね! オーソドックスなものからひと回り大きい包み込まれるような座席、折り畳みチェアや座椅子など列ごとに種類の違う椅子で構成された劇場なんかも! 機会があれば全国の個性的な劇場めぐりとかしたいなんて野望をいだいている私です……!

 このコラムではゲームが好きであろう皆さんに楽しんでいただけるよう、おもにPlayStation Videoで配信中の作品をピックアップしてご紹介します!

 皆さんは落ち込んだり、悲しかったり、心に元気がない時ってどうしますか?友達とおしゃべりしたり、ゲームしたり、買い物をしたり、一旦底まで凹みまくってから再浮上したり……。

 私はそんな時は美味しいものを食べたり、お酒を飲んだり、麻雀したり、釣りをしたり、好きなことをたくさんして過ごします。でもやっぱり他の何よりも映画を観ているときが一番元気をもらえるんですよね。

 今回は私がいままでに何回もパワーをもらった映画をご紹介したいと思います!

第2回目は『天使にラブ・ソングを…』

 主演・ウーピー・ゴールドバーグの今作は1992年にアメリカで公開され全世界で大ヒットを記録しました! 彼女といえばこの映画という方も多いんではないでしょうか。

 ウーピー演じるデロリスは売れないクラブ歌手。愛人であり、マフィアのボスでもあるヴィンスが人を殺したところを目撃してしまうところから物語はスタートします。

 目撃者を消そうするヴィンスに命を狙われたデロリスは修道院にシスターとして匿われます。修道院とは無縁のかけ離れた世界で生きてきた彼女は厳格な院長と合うはずもなく、うんざりと退屈な日々を過ごします。そんな時あることがきっかけで聖歌隊の指揮者を任されることに!

 ウーピー自身のパーソナリティとも相まって、パワフルで、気さくで、デロリス=ウーピーなんじゃないかと思ってしまうくらいにハマり役! 日本のゴスペルブームの火付け役となったこの映画でウーピーは見事な歌声も披露しているんです!

清アターCHECK! 『天使にラブ・ソングを…』の注目ポイント

 この映画最大の魅力は何と言っても歌唱シーン!

 聖歌隊が練習するところに初めて訪れたデロリスはその酷さに唖然。もっと上手くなりたいという気持ちはあれど、どうしたらいいかわからないままここまできてしまったシスターたちに頼まれ、デロリスは即興でテコ入れをします。その時のわちゃわちゃするシスターたちがかわいいったら!

 最初はお世辞にも上手いとはいえなかった聖歌隊がデロリスの指導でぐんぐんと変化を遂げていくんです! 聞くに堪えなかった歌声が美しいハーモニーに、自信がなくて暗かった表情がキラキラ明るく!

 デロリスが指揮者になって初めてミサで成果を披露したシーンはいつみても素敵! シスターたちのすごく楽しそうな姿に気づくといつの間にか笑顔になってるんですよね!

 聴いていると思わず歌いだしたくなっちゃう! 小さいころの私はこのシーンを見すぎてビデオテープを擦り切れさせてしまったことがあります。コーラスからなにからなにまでいまでも完璧に覚えてるぜ!

 シスターたちの歌声に誘われて、普段教会へ足を運ばない町の人たちが一人、また一人と教会へ入ってくるシーンがあるのですが、なんだか誇らしくなって見ている私です(笑)

 シスターたちが個性的なんです! 

 デロリスと対立する院長を演じるのは名女優マギー・スミス。『ハリー・ポッターシリーズ』のマクゴナガル先生役で有名です。ウーピーもさることながらこの方も素晴らしいほどにハマり役。生真面目で厳格で繰り出されるのは容赦のない毒舌! でも流石マギー・スミス、気品は失いません。彼女が演じるからこそ嫌味なだけではない院長になったのだと思います。 

 その他にも引っ込み思案で自分に自信がないロバートや太陽みたいに陽気なパトリック、気難しい年長のラザラスなど一筋縄ではいかないシスターたち。彼女たちがデロリスと出会い、どう変わっていくのかもこの作品の見所です。

 そして忘れちゃいけない愛すべき悪役たち! マフィアのボス・ヴィンスとその子分ジョーイとウィリーがなんとも憎めないんですよね。やっていることは完全なる悪事なんですが、どこか愛嬌があるというかクスッと笑えるというか。

 特にヴィンス役のハーヴェイ・カイテルの演技が絶妙! コメディ映画における悪役というものをこれでもかと発揮してくれています。

秀逸な邦題

 この作品の原題は『Sisters Act』

 そうなんです! どこにも天使もラブもソングもでてきてない! でもこの映画を観れば『天使にラブソングを…』という邦題がいかにぴったり合っているかわかると思います。本当この邦題考えた方天才だと思う。

 『天使にラブ・ソングを…』は第3作目の制作も決定しているんですよ! もうほんっとうに楽しみ! 11月からは日本でミュージカル版の上演も! 大好きな作品がこうやって続いていくのって最高の幸せだよね……。

  • ▲清水にとって、映画が元気の源なら、にゃんこは癒しの全て!

今回の清アター推しアクター

 このコラムでは毎回役者をピックアップしてご紹介しております。今回はこの方!

【ウーピー・ゴールドバーグ】

 彼女は舞台やTVショーで活躍する女優でした。その時の芸名は“Whoopi Cusion”ブーブークッション。現在の芸名もこの時の名残なのだとか。彼女のユーモラスな人柄が見えますよね!

 彼女は数少ないEGOTを達成した人でもあります。EGOTとはエミー賞、グローブ賞、オスカー(アカデミー賞)、トニー賞、すべての賞を受賞した人たちのこと。今までに偉業をを達成したのはウーピー含め15人しかいません。凄すぎる。

 彼女が映画初主演した『カラーパープル』は本作とは違ったウーピーを見ることが出来ます。その演技力の高さに衝撃を受けるはず。おすすめです。

 電撃清アター第2回目、いかがでしたでしょうか? 皆さんの映画ライフに少しでも彩りを添えられたらいいな! 次回もお楽しみに~!

 清水彩香
 AIR AGENCY所属の女性声優。
 好きなものは猫。趣味は映画鑑賞、麻雀。
 代表作は『スカーレッドライダーゼクス』麻黄アキラ、『ハイスクール・フリート』若狭麗緒、『Tokyo 7th シスターズ』臼田スミレなど。

【告知】
 TVアニメ『戦×恋(ヴァルラヴ)』に早乙女美沙役での出演が決定! 2019年10月にてAT-X、TOKYO MX、サンテレビ、BS11にて放送開始です。
 

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