ああ……9S……（2B）【NieR：Automata名言集】

文: タダツグ

公開日時: 2020年12月22日(火) 19:20

　スクウェア・エニックスの人気アクションRPG『NieR（ニーア）』シリーズの名言集企画、第4回目のお時間がやって参りました。編集さんの胃をキリキリと痛めつけつつ、マイペースで更新させていただいております。いつもご覧いただきありがとうございます。

　近日リリース予定となっているiOS／Android用アプリ『NieR Re［in］carnation （ニーアリィンカーネーション）』や、シリーズ処女作のバージョンアップ版となる『NieR Replicant（ニーアレプリカント）ver.1.22474487139...』の続報も待ち焦がれつつ、今回は『NieR：Automata（ニーアオートマタ）』から、2Bのこのセリフをチョイスしてみました。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

ああ……9S……（2B）

　物語のなかでも1、2を争うほどのインパクトがあるシーンなので、できるだけネタバレに配慮しつつ、それでもやっぱりこのセリフは紹介したいってことで選ばせていただいております。

　こちらは、プレイヤーが2つのエンディング（バッドエンディングを入れたらもっと見ている可能性はありますが）を経たうえでたどり着く“Cルート”での一幕。クライマックスが近づいてきている緊迫のシーンで2Bが口にすることになるわけで……。

　激化する機械生命体との戦い。ヨルハ部隊の奮戦むなしく相手の勢力は増す一方であり、2Bたちはどんどん窮地に追い込まれていきます。司令部であるバンカーが陥落し、仲間のアンドロイドたちは機械生命体側が作り出した論理ウィルスに汚染され、同士討ちが始まるという絶望的なシチュエーション。そんななか、2Bまでもがウィルスに侵されてしまい、文字どおり身も心もボロボロになってしまいます……。

▲プレイヤーはウィルスに侵された2Bを操作することになります。UIから何からもうザリッザリで「めちゃくちゃヤベエ！」と危機感を煽られまくる素晴らしい演出！

　崩壊していくボディを引きずりつつ、9Sの名を呼びながら戦場を彷徨う2B。いよいよどうにもならなくなった彼女の前に現れたのは、9S！

　……ではなく、ヨルハ部隊から離脱して独自行動を取っていたA2でした。

　プレイヤー的にめちゃくちゃやきもきするところで、視点は一旦9Sへ。まさかのおあずけ！　戦場ではぐれてしまった2Bを探す9Sは、機械生命体や暴走したアンドロイドの仲間たちをなぎ倒しつつ、彼女のもとへと急ぎます。しかし、9Sがようやく2Bを見つけたその時……。

　キターッ！　そう、このクライマックスシーンで2Bが口にするのが今回ピックアップした「ああ……9S……」なわけであります。はっきり言ってめちゃくちゃエモい。

　おそらく「……ただ名前を呼んだだけだよね？」と思った方もおられることでしょう。スクショをご覧いただく限り、その認識は正しいといえます。じつはこのシーンにはちょっとしたカラクリがあり、それをテキストで説明するのは簡単なのですが、あえて伏せさせてください。チープな表現で申し訳ないのですが、まだ未見の人にはぜひご自身の目と耳で確かめてみてほしいシーンなもので。

　……などと書いておきながら、あまりにも投げっぱなしなのも座りが悪いので、ちょっとだけ補足しておきましょう。具体的には、2Bと9Sがともに行動していた序盤の“遊園地廃墟”で、9Sが何気なく口にするこんなセリフがあります。

　じつは9S、親しい相手からは“ナインズ”という愛称で呼ばれており、どうやら2Bにもそう呼んでほしい模様……。9Sから2Bへの信愛の情が垣間見えますね。しかし、9Sの提案に2Bは沈黙を持って応えます。ちょっとガッカリしている9Sに萌えるというのはまた別のお話。

　このイベントシーンでもなんでもない、ザコとの戦闘中に交わされた会話が、上記のシチュエーションに繋がるんですよ……。おわかりいただけますか？　こんなのスクショとテキストだけでは絶対に伝わらない部分だよ！　マジでエモすぎるッ!!　まだこのゲームを遊んだことがない方は、なんとしてでもプレイして、ぜひご自身の目と耳で真実を確かめてみてほしいです（大事なことなので2回書いときました）。

　ちなみに！　このセリフを口にした2Bの身に何が起こっているかもネタバレしないようにしますが、その後9Sはめっちゃブチ切れます。9Sを演じる花江夏樹さんの怪演が光る（そして声帯が心配になる）鳥肌レベルのブチ切れっぷりなので、マジ見ものです。