『うたわれるもの』シリーズファンが『ドカポンUP! 夢幻のルーレット』を遊んでみた感想は?

喜一
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 アクアプラスから、12月10日に発売されたPS4/Nintendo Switch用ソフト『ドカポンUP! 夢幻のルーレット』のプレイレポートをお届けします。

 早いもので2020年も最後の1カ月になってしまいました。中々、外で思いっきり遊ぶのも憚られる世情ですから、自宅やオンラインくらいは盛り上がりたいものですよね。

 そこで『ドカポンUP! 夢幻のルーレット』ですよ! こちらは『うたわれるもの』の世界を舞台に『ドカポン』が遊べるといったタイトルになっています。

 この記事は『ドカポン』シリーズはあまり詳しくないですが、『うたわれるもの』シリーズはすべて遊んでおり、絶賛配信中で1周年を迎えたアプリ『うたわれるもの ロストフラグ』でハクの登場に感涙した筆者がお送りいたします。

 なお、プレイはPS4版を使用しています。

まずはストーリーモードを遊んでみるべし

 『ドカポン』シリーズを長年遊んでいて詳しいという方は、いきなりオンラインマッチをやってもらっても問題ないのですが、右も左もわからない筆者のような『うたわれるもの』ファンは、まず“ストーリー”から遊びましょう。

 ストーリーの雰囲気や時系列は『偽りの仮面』に近い感じですね。余暇を過ごすハクたちが描かれていきます。もちろん、『うたわれるもの』を知らなくてもタイトル画面の特典から用語辞典を見れば、おおよその設定を把握できると思います。

  • ▲用語のほかにもいろいろ確認できます。

 逆にこれまで『うたわれるもの』を遊んできた人ならば、ストーリーでは思わず笑みがこぼれてしまうポイントも仕込まれています。

  • ▲VR空間ならではのなんでもありな感じは、オリジナルストーリーっぽくて非常に楽しいところ。
  • ▲「ふふふ」となる場面。キママゥ皇が気になった方は、ぜひ『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』をプレイしてみてください。
  • ▲筆者が好きなカムチャタール様も出てきました。

 さて少し横道に逸れましたが、ストーリーを最初に勧める理由は、いくつかあります。まずは、『ドカポン』シリーズの遊び方を覚えられることです。

 『ドカポン』シリーズは、双六(すごろく)とRPGを組み合わせたところが特徴なのですが、「なんとなく遊んでください」だと遊び方を覚えるまで少し時間がかかると思います。

 そこで物語を追いながら基本の遊び方を覚えられるのがストーリーです。要は『うたわれるもの』ファンであれば、物語を追っていれば、『ドカポン』の基本ルールは覚えられますよ。助かるー!

 止まるマスの種類もそうですが、『ドカポン』シリーズは止まったマスで戦闘が起きることがあります。これがRPG要素ですね。この戦闘の仕組みなどもストーリーでマスターできます。

  • ▲誰かと誰かが戦っているマスに行くと、あとから来たほうが誰と戦うか選べます。漁夫の利を狙うのもありです。

 戦闘は4ボタンに割り振られた行動から1つを選んで、互いにぶつけ合うというシステムが採用されています。各行動にはリスクとリターンがあるので、どれだけリスクを避けながら、最大の戦果を得るかが戦闘の基本です。

戦闘の心得

 簡単に説明してみましょう。攻撃に有効なのは防御です。“特殊技”というのは大技みたいなもので、防御側も同じ“切り札”を使わない限り大ダメージを受けてしまいます。ここを読み間違えると1回で戦闘不能になることも多いので注意してください。

 また、攻撃極意・防御極意と呼ばれるものは多くに特殊効果が付与されています。攻撃側が攻撃極意を使ってき場合、防御側は防御極意で受けないと、特殊効果が発動してしまいます。特殊効果はさまざまですが、状態異常や金銭を奪うなど、わりとシャレにならないものも多いので、気をつけたいところ。

  • ▲たまに本当に“ヤバい”攻撃極意を持っている敵もいます。イミタタリと戦う時は防御極意を連打していました。

■自分が攻撃の際に意識したいこと

攻撃……リターンはそこそこですが、リスクも低め。ひとまず様子見として出していくのはアリ。

特殊技……防御側が切り札を使ってこない限り、1発で相手を行動不能にできる可能性もある選択肢。ただ、防御側に切り札を出されると、カウンターでこちらが行動不能になる可能性も高くなります。どこで仕掛けるかは、プレイヤー次第。

攻撃極意……自分がどんな極意を持っているのか確認しながら、うまく使っていきましょう。強力な極意は装備しているだけで、相手に攻撃極意が来るかもと思わせることもできます。

バトルスキル……相性がなく強力ですが発動に失敗する可能性もあります。スキルはキャラクターごとに異なるので、臨機応変に使っていきましょう。

■自分が防御の際に意識したいこと

防御……特殊技を使われれば大ダメージで、攻撃極意を使われれば特殊効果が決まる可能性があるオーソドックスに見えて一番難しい選択肢。HPが半分くらいになって相手がカウンターにおびえ始めたら出していくのも手かもしれません。

切り札……こちらのほうがHPが多く、相手のHPが少ない(逆転を狙っている)場面などに選びたいです。とりあえず、出しておけば戦闘開始すぐに行動不能になる確率は低めなので、一手目としては安定感のある選択肢かもしれません。

防御極意……攻撃極意を防御極意で受ければ、付与された特殊効果を防げるため、相手の攻撃極意の効果によっては、つねに意識しないといけない選択肢です。

降参……明らかに戦闘に勝てないなという場合、降参も選択肢に入ります。軽度のペナルティはあるものの、最悪の事態であるデスペナルティ(相手に倒されたことによるペナルティ)を防げます。

 ストーリーでは、ある程度相手の行動を予測できるような場面もありますが、これが対人戦になると、ジャンケンで相手が何を出してくるかのような読み合いも加わり、とても楽しくなります。

  • ▲PS4版ではR1ボタンを押すことで行動に対する予測。L1ボタンで相手が持っている極意やスキルなどを確認できます。
  • ▲戦闘に勝つと負けた相手にペナルティを与えられます。奪うではアイテムや所持金、装備品を奪えます。譲るは持っていると不利なアイテムの譲渡などに役立ちます。許すは海のように広い心で許すだけです。

 と、ここまでが戦闘の基本です。あとは強力な装備を手に入れる、レベルが上がるとHPが全回復するので経験値状況をよく見て戦うタイミングを見極める、アイテムや巻物などの状況に応じて動いていくのがセオリーだと思います。

 アイテムや巻物などの名前も『うたわれるもの』色が強くなっていますので、慣れていない方は少し注意です。逆に『うたわれるもの』好きのみなさんには、なんとなく伝わるかも……?

  • ▲キリポン壱号。ネコネが出す式鬼で『偽りの仮面』、『二人の白皇』では囮として輝きまくっていました。本作でも頼れる囮に!

ストーリーを遊ぶもう1つの理由

 物語やゲームの基礎がストーリーで学べるのは紹介しましたが、あとは大事なサブクエストを遊べるのもストーリーだけです。ストーリーで各所に設置されたサブクエストをクリアすると、頭装備がもらえます。

 頭装備は、オフラインマッチやオンラインマッチで装備できます。見た目が変わるのはもちろんですが、基礎ステータス上昇の効果があるので、勝ちにいくためには必須の装備ですね。

  • ▲イベントマスは赤の“!”マークとキャラクターが立っているのが目印。
  • ▲ハクの目が……。サブクエストはいろいろあるので、内容はぜひ遊んでチェックしてください。
  • ▲ステージをクリアしたあとに、ステージセレクトで再度同じステージが遊べます。サブクエストの完了状況も確認できるので、あとで取りに行っても大丈夫です。

慣れてきたら対戦モードを遊んでみよう!

 ストーリーでゲームの流れを覚えたあとは、オフラインマッチかオンラインマッチで遊んでみましょう。ルールは資産対決、キルレース、発展レース、買い物レースの4つから選ぶ形となり、マップは8種類存在します。

 ゲーム終了までのターン数、スタート時のキャラクターレベルなども開始時に一律で設定できるため、ルールにあったレベル設定などを探していくのも楽しみ方としてありですね。

 ストーリーには登場していなかったマスやイベントもたくさんあって、対戦モードを遊んでいるだけでも、すごく楽しいです。突然、あのキャラが……!? みたいな展開もあって、『うたわれるもの』好きにはたまりません。ちなみにヒエンのイベントが笑えたので、皆さんも探してみてください。

  • ▲開幕でディーが出てくることもあって驚きます。
  • ▲みんな大好きチキナロもいますよ。

 もちろん、『ドカポン』シリーズならではの容赦なく相手を妨害できる部分は健在! そのあたりは、『ドカポン』を遊びたい人も満足できるかと思います。

 ちなみに筆者は発売前にプレイさせていただいたので、オンラインマッチは遊べず、1人で黙々とCOMにボコボコにされて、金銭やアイテムを奪われまくっていました。対人戦をしていないのに、なんとなく『ドカポン』が“友情破壊ゲーム”と言われる理由がわかった気がします。

  • ▲対人戦で戦闘不能になると3ターンは行動不能になり、復活時間を短縮するのにお金もかかるので気をつけたいところ。

 ただ、ハクオロさんでプレイしている時に戦闘でアルルゥに負けて、所持金とかを巻き上げられると「まあ、これはこれで……あり?」とか思って、特に怒りが湧いてこないこともありますね(笑)。

  • ▲アルルゥに所持金の9割を巻き上げられた図。

⇒対戦モードの詳しい紹介

お気に入りのキャラクターを選ぼう

 いろいろなルールで遊べる対戦モードでは、お気に入りのキャラクターを選んで遊べます。思い入れの深さや見た目で選んでいただいても問題ありませんが、キャラクター固有の能力などがあるので、そちらも見ておきましょう。

  • ▲各キャラクターにカラーバリエーションがあります。
  • ▲ストーリーで手に入れた頭装備は、対戦開始前に装備できます。

 一番わかりやすいところだと、フィールドスキルがキャラクターによって異なります。フィールドスキルは、文字通りフィールド上で発生するスキルです。例えば、アトゥイの“戦陣高揚”だと戦闘で相手を倒すと、50%の確率で次のターンのルーレットが2~3個になるというもの。

  • ▲戦闘に勝つと50%で発動するアトゥイの“戦陣高揚”。使いどころがコントロールできないのが難しいポイントです。
  • ▲目的のマスが近い時に発動すると、わりと頭を抱えることも。

 一見するとすごく便利に見えるんですが、止まりたいマスへの調整がしづらくなることもあって、手放しで褒められるスキルではありません。ただし、広いマップや広範囲に移動したい時には非常に優秀なので、そこは状況によります。

 もう1つ注目したいのがパッシブスキルです。最大レベルの50までいくとすべて解放されるスキルで、おもにキャラクターの能力を底上げしてくれるようなものが多いです。

 対戦モードでは、事前にスタート時のレベルを一律で設定できるため、どのレベルでどのパッシブスキルを覚えるかなどを把握しておくと、立ち回りやすいかもしれません。

年末は『うたわれるもの』ファン必携のパーティーゲームで!

 今年の暮れは、『うたわれるもの』ファン同士で本作を遊びたいなと思わせてくれる1本でした。ストーリーもファンならニヤリとできる小ネタが仕込まれていたり、久しぶりにあのキャラクターの声が聞けたりと、うれしいことづくめなんですよね。

  • ▲このシーンだけでグッときます。

 『ロストフラグ』でハマった方に向けて、ミナギの参戦もDLCで決まっていますし、これまで『ドカポン』シリーズを愛してくれた方々が『うたわれるもの』に興味を持ってくれるきっかけの作品としても、非常に素晴らしいのではないかと思いました。

 最後に。本作を遊んでいるとハクが当たり前に、そこにいて、話して、厄介ごとに巻き込まれて、戦って、酒を飲んでいる時のことを思い出しました。

 作品の世界にふれている時は、そんなこと当たり前だったのに、久しぶりにハクの声を聞くと、いろいろな思い出が頭の中を駆け巡り、小一時間呆然としていました。さまざまな作品にふれてきても、こんなふうに思い出に浸らせてくれるキャラクターに出会えることは本当に少ないですから、本当に唯一無二な男だと思います。

 それにしても世の中は理不尽なことだらけですが、1人のファンにできることなんて、お酒を飲みながら本作を笑って楽しくプレイすることくらいかもしれません。オンラインマッチで出会った時は、手心を加えてくださいね。

  • ▲藤原啓治さん、衣笠道雄さん、制作陣に最大級の感謝を込めて。

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ドカポンUP! 夢幻のルーレット

  • メーカー: アクアプラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: テーブル
  • 発売日: 2020年12月10日
  • 希望小売価格: 5,800円+税

ドカポンUP! 夢幻のルーレット プレミアムエディション

  • メーカー: アクアプラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: テーブル
  • 発売日: 2020年12月10日
  • 希望小売価格: 8,300円+税

ドカポンUP! 夢幻のルーレット(ダウンロード版)

  • メーカー: アクアプラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: テーブル
  • 配信日: 2020年12月10日
  • 価格: 5,000円+税

ドカポンUP! 夢幻のルーレット

  • メーカー: アクアプラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: テーブル
  • 発売日: 2020年12月10日
  • 希望小売価格: 5,800円+税

ドカポンUP! 夢幻のルーレット プレミアムエディション

  • メーカー: アクアプラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: テーブル
  • 発売日: 2020年12月10日
  • 希望小売価格: 8,300円+税

ドカポンUP! 夢幻のルーレット(ダウンロード版)

  • メーカー: アクアプラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: テーブル
  • 配信日: 2020年12月10日
  • 価格: 5,000円+税