『Maneater』をレビュー。 人食いサメの胸アツ下剋上物語――
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一匹のサメとなってあらゆる生物を捕食しながら、メガシャークへの成長を目指すオープンワールドゲーム『Maneater』のレビュー記事をお届けしていきます!
本作は、アメリカの開発会社Tripwire InteractiveがKoch Media/Deep Silverと共同開発したサメ体験型のオープンワールドゲーム。その独自性の強いコンセプトからPC版の発売時点で注目を集め、ついに家庭用ゲーム機向けに12月17日に発売されます。
なお、家庭用ゲーム機版では日本語字幕の翻訳を一新。PC版では違和感のあった台詞などが、自然なものに改善されています。
ちなみに、12月10日に配信された電撃ゲームライブにて、本作の先行プレイを実施していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
単なるバカゲーではない! 衝撃的な導入から始まるドラマチックなストーリー
サメが題材ということで思い浮かぶのは、やはりいわゆるB級映画と呼ばれる低予算系パニック映画。空中を飛ぶサメをチェンソーでぶった切ったり、突然変異で頭の増えたサメが大暴れしたりと、無茶でチープな展開がカルトな人気を集める作品たちです。
正直、本作もそんなおバカなノリで終始突き進むのかと思っていました。実際、ゲーム冒頭、ビーチを襲うサメとして人間たちを襲って基本操作を覚えるシーンでは、サメ映画っぽく大暴れできます。
ところがチュートリアルが終わると、自分の操作していたサメが凄腕サメハンターに捕獲される衝撃の展開に。捕獲されたサメはそのまま殺されてしまいますが、そのお腹には赤ちゃんザメが! 危機一髪でその場から脱出した赤ちゃんザメは、小さな沼地へと逃げ込みます。
そして操作キャラクターは赤ちゃんザメへ。赤ちゃんザメは沼地で小魚を食らいながら成長していき、サメハンターへの復讐を目指します。
とこのように、オープニングは復讐劇の序章として重厚な人間(サメ)ドラマが描かれます。正直プレイ前はただサメが大暴れするだけのゲームだと思っていただけに、この展開は意外でしたね。ストーリーがしっかり描かれているので、主人公のサメに感情移入しやすかったです。
新たなエリアに行くにはサメの成長が必要になるので、基本的には成長のために栄養を稼いでいくのが、本作の主な目標となります。栄養は獲物の捕食のほか、クエストの達成などで得られるため、探索と同時に成長していける作りです。
悪名を高めて憎いバウンティハンターを倒せ!
獲物を捕食するには、噛みつきや尻尾による打撃で弱らせる必要があります。大物は体力も多く、逆に捕食されかねないので、ダメージを与えつつ、体力が減ってきたら小さい獲物を食べて体力を回復することが重要。
“マン”イーターというタイトルですが、人間を捕食できるようになるまでにはある程度成長が必要。赤ちゃんの状態では小魚しか捕食できませんが、成長していくとアクションが増えていくほか、少ない噛みつき回数で獲物を飲み込めるようになるので大物を食うのもラクになっていきます。
水中の魚は比較的簡単に捕食できますが、乗り物に乗っている人間はやや捕食するのにテクニックが必要。ジャンプから噛みつきを狙ったり、乗り物を尻尾で攻撃して沈めたりと、無抵抗の獲物を狙うのとは違う白熱した戦いが楽しめますね。
また、人間を食いまくって悪名を上げると、バウンティハンターに狙われるようになります。バウンティハンターは序盤こそ通常のハンターと変わらないものの、中盤以降になると増援を呼んだり、強力な攻撃手段を持っていたりとかなり手強い相手。それだけに、うまく捕食できたときは達成感があります。
成長を実感できる育成要素と豊富なやり込み要素も魅力的
序盤は小魚一匹食うのも苦労した主人公ザメも、成長していくにつれて大物でも余裕で捕食できるように! 大人になったあたりで、「サメって強いんだな」と思えるようになりますね。
サメとしての成長やバウンティハンターの捕食によって、サメは身体の部位ごとに特殊な能力をセットできるようになります。能力はかなり強力で、シンプルに身体能力を強化するものや、回避や突撃に電気を帯びるものなど効果はさまざま。カスタマイズの自由度はそれほど高くないですが、着実に強化できます。
ランドマークや宝箱など、フィールドに多数用意された収集要素はオープンワールドゲームとしてオーソドックスなもの。収集すると成長につながりますが、無理に収集しなくても先には進めるようになっています。
フィールドはそれなりに広めですが、サメは成長すると移動速度もかなり速くなり、ファストトラベルも可能なので移動にストレスを感じることはほとんどなかったです。クエストや収集要素などの密度もバランスよく配置されている印象。
クエストのバリエーションはそれほど多くないですが、サクッと終わるものが多く、テンポがいいのはいいですね。フィールドの探索ついでにこなせて、栄養も稼げるのでおいしいです。
全体的にオープンワールドゲームとしてみると意外なまでに手堅い作りで、やり込み要素もしっかり用意されています。なによりサメが主人公という唯一無二のコンセプトと、随所にあふれるブラックユーモアが楽しい! アクションゲームファンはもちろんですが、サメ映画フリークの方にも、ぜひ触ってほしい作品です!
(C) 2019 Tripwire Interactive- published by Koch Media, Austria.Deep Silver(R) is a registered trademark of Koch Media in the USA and elsewhere.Maneater (C)2019 Tripwire Interactive.Maneater(R) is a registered trademark of Tripwire Interactive in the USA and other countries.All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.All rights reserved.Unreal(R), Unreal Engine(TM」, the circle-U logo and the Powered by Unreal Engine(TM) logo are trade¬marks or registered trademarks of Epic Games, Inc. in the USA and elsewhere.
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Maneater
- メーカー: Koch Media/Deep Silver, Tripwire Interactive
- 対応機種: PS4
- ジャンル: アクション/RPG
- 発売日: 2020年12月17日
- 希望小売価格: 5,480円+税
Maneater
- メーカー: Koch Media/Deep Silver, Tripwire Interactive
- 対応機種: PS5
- ジャンル: アクション/RPG
- 発売日: 2020年12月17日
- 希望小売価格: 5,480円+税
Maneater
- メーカー: Koch Media/Deep Silver, Tripwire Interactive
- 対応機種: Xbox One
- ジャンル: アクション/RPG
- 発売日: 2020年12月17日
- 希望小売価格: 5,480円+税
Maneater
- メーカー: Koch Media/Deep Silver, Tripwire Interactive
- 対応機種: Xbox X
- ジャンル: アクション/RPG
- 発売日: 2020年12月17日
- 希望小売価格: 5,480円+税
Maneater
- メーカー: Koch Media/Deep Silver, Tripwire Interactive
- 対応機種: Switch
- ジャンル: アクション/RPG
- 発売日: 未定
- 希望小売価格: 未定