『サクラ革命』先行体験会レポ。魅力的なストーリーや高品質のアニメ&挿入歌でクオリティの高さを実感
- 文
- ライターM
- 公開日時
セガとディライトワークスが贈るiOS/Android用アプリ『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』が12月15日にサービス開始。今回は12月1日に行われたメディア向け先行プレイ体験会で感じ取れた作品の見どころをお届けします。
ゲームシステムや物語については、公式サイト【帝国華撃団・青ヶ島司令部】にて動画が公開されているので、気になる人はチェックしてください。
タイトルに、『サクラ』の名を冠していますが、本作の時代設定は『新サクラ大戦』からさらに70年ほど経った太正100年。『サクラ大戦』シリーズで築き上げられた世界観をベースに未来の可能性の一つとして紡がれる、オリジナルの作品。
なお、記事中の若干のネタバレを含みます。また、記事中の画面写真は先行体験会で使用されたものであり、正式リリース版とは一部異なる場合があります。
わりと開幕からクライマックス!?
ネタバレ注意としたところで……物語の導入部分をご紹介。
本作の主人公である警視庁警備部所属の新米巡査・大石は、太正100年を記念する祝典に招かれます。なお、初期設定は男性キャラが大石義孝、女性キャラが大石由良となっていて、性別や名前は自由に変更可能です。
大帝國華撃団B.L.A.C.K.による華々しいステージの後、首相・吉良時実(きらときさね)が演説を始めたところに突如、正体不明の敵が襲来。
急きょ大帝國華撃団B.L.A.C.K.の指揮を任された大石が見事敵を撃退してみせると、吉良に腕を見込まれて新たな任務に就くこととなります。
任務の内容は、九つの神器の一つを奪い去ったテロリストの首謀者・咲良なでしこの捕縛。
ところが、帝都第十三地区で出会った咲良なでしこが語ったのは、“ミライエネルギー”に関する驚愕の事実でした。
なでしこの話に耳を貸したことで大石が反逆者の一味に!?
そして、政府の陰謀を知った大石は、なでしこに神器と霊力猫キミカゲを託され、愛娘・しのが待つ青ヶ島まで霊子甲冑ともども送り出されるのでした。
このように着任早々、政府から追われる身となってしまった主人公・大石は、咲良しのをはじめ霊力の高い乙女たちを募る帝国華撃団となり、神器と乙女を求めて日本全国を行脚するはめに。
陰謀に立ち向かい日本を取り戻すべく、壮大な旅路に就くこととなります。
『サクラ大戦』シリーズの面影は?
本作では数年前に起きた大災厄で蒸気文明が崩壊しており、現在では“ミライ”と呼ばれる謎めいた代行エネルギーが日本を支えているなど、舞台設定から大胆な変更が成されています。
とはいえ、なでしこが纏っていた衣装は帝国華撃団でおなじみの戦闘服。さらに、愛らしいメカ・霊子甲冑も活躍……するかと思いきや、本作では“霊子ドレス”に変形!!
本作では47都道府県に個性的な乙女が暮らしていて、乙女の数だけバリエーション豊かな霊子ドレス姿も楽しめます。
無骨な霊子甲冑もいいのですが、いわゆる強化外骨格的な武装はどこか艶やかでSFっぽさもあり、ヒロインたちの表情が見えるところも魅力的です。
『サクラ大戦』を彷彿とさせる演出としては会話選択によるやる気の変化や、エピソードの区切りに挿入される次回予告、勝利の後の記念撮影などが挙げられます。
本作ならではの注目ポイントとしては、コミック調を意識した画面作りでしょうか。
変則的なカット割りで描かれるイベントシーンや、吹き出しを多用した掛け合い、SDキャラで表示されるセリフの数々は、アプリならではの親しみやすさを感じさせてくれます。
気になるゲームシステムは?
メインのクエストはスタミナ消費型で、ストーリーを進めるドラマチックアドベンチャーパートと戦闘を行うバトルパートで構成されています。
クリア済みの地域にはフリークエストが解放。曜日クエストによる強化&進化素材収集といったモードも用意されています。
肝心要となるバトルについては公式サイトの動画を見ていただくのが手っ取り早いのですが、せっかくなので雑感を交えて紹介しておきましょう。
部隊の編成は先鋒(メイン枠)が1~3名、控え(サブ枠)が1~2名と控え友軍(フレンド枠)の最大6名まで参加可能となっていて、それぞれの乙女には霊子護符と呼ばれるサポートアイテムを装備することが可能です。
ちなみに47都道府県ごとに複数名登場する乙女や霊子護符は調査(ガチャ)で入手可能で、ストーリー進行とは関係なくどの地域の乙女でも部隊に合流できました。
SRPGを思わせるバトルフィールドは左右5ラインの幅を持っていて、進撃、奮撃、退撃という3つのコマンドを駆使して敵を倒し、最終WAVEを勝利すればクリア。
進撃は1ライン前進しつつ攻撃、奮撃はその場に踏みとどまって気力を溜めつつ攻撃、退撃は攻撃後1ライン下がって防御を行います。
敵や乙女はそれぞれ射程も異なるため、一気に間合いを詰めて押し切ったり、盾役に隠れて気力を溜めつつ必殺攻撃で一掃したりと、わかりやすいうえにタクティカルな戦いを楽しめます。
お約束の3すくみ的な属性相関関係もアリ。また、一度発令すると再使用まで時間のかかる特別指令の存在も重要で、1ターンの間1名を無敵にする“かばう”や“隊員入替”、気力ゲージを30%増やす“大応援”を活用して勝利を目指します。
プレイした範囲では、『サクラ大戦』シリーズ作品ほどの外連味こそ少なかったものの、魅力的なストーリー展開を始め、ときにコミカルな演出や軽快なテンポ、クオリティの高いアニメシーン&挿入歌などツボを押さえたタイトルです。
ただ、『サクラ大戦』とはテイストが異なる部分が目立つため、『サクラ大戦』というキーワードに捕らわれすぎて違和感を覚える人もいるのではと感じました。
Original Game © SEGA / © DELiGHTWORKS
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』公式Twitterはこちら
『サクラ革命 ~華咲く乙女たち~』
- メーカー:セガ/ディライトワークス
- 対応端末:iOS/Android
- ジャンル:RPG
- 配信日:2020年12月15日
- 価格:基本無料/アイテム課金