映画『ARIA The CREPUSCOLO』声優陣にインタビュー。広橋さんが語る、15年やってきてわかったこと

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 3月5日公開の完全新作アニメーション『ARIA The CREPUSCOLO』。2005年から始まった『ARIA』シリーズの、実に約5年ぶりとなる完全新作アニメーションとして楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?

 この記事では、本作でアリス・キャロルを演じる広橋涼さん、アーニャ・ドストエフスカヤを演じる茅野愛衣さん、そして今作よりアテナ・グローリィを演じる佐藤利奈さんへのインタビューをお届けします。

  • ▲茅野愛衣さん
  • ▲広橋涼さん
  • ▲佐藤利奈さん

『ARIA』の新作アニメーションが製作されると聞いた時の想い

――『ARIA』の新作アニメーションが製作されると聞いた時のお気持ちをお話しいただけますか。佐藤さんはアテナ役のオファーが来た時の心境をお話しください。

広橋さん:実は私、次の『ARIA』が劇場で上映されることをずっと知らなくて、たぶんキャストのなかで最後に知ったんじゃないかと思います。窪田ミナさん(※『ARIA』シリーズの主題歌、挿入歌の作曲や編曲を担当している)のところで歌の練習をするよっていう時に「次は映画でオレンジぷらねっとの話なんだよねー」みたいな話をされて、「えっ、ちょっと待ってください!?」となりました(笑)。

 中学や高校の同級生にも『ARIA』の熱烈なファンがいて、発表後にその子から「新作やるんだね!」と熱いメールが来たんですが、私も少し前に知ったばかりでしたのでファンの皆さんと同じ目線で驚いた感じでした。

 その前に、キャスト陣でご飯に行く機会があったんですが、みんな知ってる前提でぼやかして話をしていたのに、私だけピンときていなかったという……(笑)。でもサプライズ的に知ったぶん、より嬉しい気持ちが強かったですね。

茅野さん:私は(『ARIA』と同じく天野こずえ先生が原作の)『あまんちゅ!』のキャラクターデザインをされた伊東葉子さんを通じて知りました。なので『あまんちゅ!』のキャストのほうが先に知っていたかもしれません(笑)。もうみなさん知っているのかなと思っていたのですが、まさか涼さんが知らなかったとは……(笑)。

佐藤さん:「『アテナさんを喋らせたい』とつよく想っています、佐藤さんにお願いできますか?」とオファーをいただいて、最初は自分がとも子さん(川上とも子さん)の後を継ぐことに迷いがありました。とも子さんは私にとってもファンの皆さんにとってもオンリーワンの存在で、声質や持っている色合いも私自身とは少し違う気がして…一度は「もっととも子さんに近い色合いの方がいらっしゃる気がします」とお返ししたんです。

 そしたら佐藤順一総監督が直々に「お2人には通ずるものがあると思います。やっていただけませんか」とおっしゃってくださって、それを聞いて「自分ではわかっていないのかもしれないけど、佐藤総監督が『通じるものがある』と言ってくださっているなら、もしかしたら何かあるのかもしれない」という気持ちが生まれました。

 加えて、英里さん(※河井英里さん。アテナの歌唱パートを担当している)のことも大好きで、私がパーソナリティを務めるラジオにもご出演いただいたこともあるのですが、アテナさん役を演じることでもう一度お2人に触れて、お2人のことをあらためて考える機会になるのではないか、それはとても嬉しいことだなぁと思い「皆さんの胸に飛び込んでいきます」とお引き受けしました。

 でも、その時はまだ台本はいただいておらず、「アテナさんがしゃべります」とだけ伝えられていて、後日台本をいただいて開いてみたところ “オレンジぷらねっと”が中心の、さらにアテナさんとアリスちゃんの関係性を深く掘り下げるエピソードが取り上げられていて、アテナさんを演じるにあたって「どこから手をつければいいんだ……」と途方に暮れたのでした(笑)。

茅野さん:収録でも最初「どうしよう……?」と思っていることがこちらにも伝わってくるぐらいでした。

佐藤さん:本当にどうしようという気持ちで、心のなかで「とも子さん、どうすれば……!」と内なるとも子さんに問いかけ続けていました(笑)。

茅野さん:まさか、こんなにもアテナさんの気持ちや内面が明らかになるストーリーだとは思ってませんでしたよね。

佐藤さん:『ARIA』って、みんなが少しずつ成長していって、関係性なども変化しますよね。その背景でどんなことがあったのかというエピソードが今回描かれていて、「アテナさんはこんなふうに思っていたんだ」と知ることができたのは『ARIA』いちファンとして嬉しかったのですが、同時に「わ、私がこの物語を……」という気持ちもありました。いえ、今もありますね(笑)。

アーニャ、アリス、アテナを演じるにあたっての意気込みと想い

――アリス役の広橋さんは『ARIA The ANIMATION』から、アーニャ役の茅野さんは前作『ARIA The AVVENIRE』から、アテナ役の佐藤さんは『ARIA The CREPUSCOLO』からと、それぞれに『ARIA』と関わっていらっしゃいました。それぞれの役を演じてきたなかで変わったものや変わらないものについてお話しいただけますか。佐藤さんはこれからアテナの演じるうえでの意気込みなどをお話しいただければと思います。

茅野さん:アーニャは前作『ARIA The AVVENIRE』で登場していて、当時は「そんなに設定がないから、自由にやってみてください」と振られたキャラクターでした。すごく柔らかい印象のキャラクターだったんですが「これ逆にプレッシャーになるな」とも感じました(笑)。でも、声優として天野先生のキャラクターを演じられることをすごく光栄に思ったのを覚えています。

 『ARIA The AVVENIRE』では物語の中心というわけではなく、アイちゃんとの出会いなどが彼女のエピソードの主な部分でした。その時の経験を骨格として、今回“オレンジぷらねっと”のお話が描かれることで骨のまわりに粘土がくっついてきたといいますか(笑)。

 演じるにあたっては台本のテキストやアートから想像をふくらませていくのですが、今作ではシルフのアレッタというアーニャの幼なじみのキャラが出てきて、彼女とのシーンのなかで、またアーニャの新しいイメージを得られたかなと感じています。前作では不思議ちゃんなイメージが先行していたのですが、今回アテナ先輩とアリス先輩の不器用なところ、かわいらしいところを見てしまって「しっかりしなきゃ」と思ったのかな、と。

広橋さん:アリスはすごく揺れ動くというか、『ARIA The ANIMATION』、『ARIA The NATURAL』、『ARIA The ORIGINATION』の3作品を通じて成長していったキャラクターだと思うんです。今作を観ていると、「これは『ANIMATION』の時のアリスだな」、「これは『NATURAL』の時のアリスだな」というのがあって、それぞれの時にどう考えていたかを思い出しながら演じました。さらに、今回『CREPUSCOLO』のアリスも出てくるので、これまでのアリスと『CREPUSCOLO』でもう少し成長したアリス、4段階のアリスがいるイメージです。劇中ではあわせて数年が経過していますが、そのなかでこの子はすごく成長したんだなと感じます。

 でも、そのうえで彼女を演じるにあたってずっと持ち続けている意識としては「アリスはどこか不器用な女の子」というものがあります。どれほど周囲から天才と言われていても、実はできないことがすごく多くて、そしてアリスが一番そのことをわかっています。わかっているのに、ハムスターのように滑車のなかをぐるぐる走っちゃうような(笑)。

 アリスを演じるようになった当初は、アリスは自分が子どもの頃に感じていたのと同じようなことを考えているんだなと思って、自分自身を投影している部分があったんです。どこか懐かしいというか。でも、それから時間が経って自分が大人になってみると「アリス、かわいい!」とか「また、ぐるぐるしてるよ~!」と思うようになりましたね。髪をワシャワシャーってやってあげたくなるような(笑)。そして、そうやって長い時間、『ARIA』という作品に関わってこられたことを嬉しい、素晴らしいことだなと思います。

佐藤さん:私は今回の劇場から『ARIA』という作品との関係がスタートしました。アテナさんを演じるにあたって、2つの選択肢があったと思います。

 1つは「今までのアニメーションを観ずに、台本や原作からアテナさんを創ること」、もう1つは「すべてを辿ってアテナさんを創ること」です。アテナさんにはとも子さんが築かれてきたもの、これまで皆さんと過ごしてきた時間があります。そのアテナさんがみんなのアテナさんであり、私の目指すアテナさんだと思い後者を選び、触れられる『ARIA』のコンテンツにはすべて触れて、とも子さんの、英里さんの、アテナさんが辿ってきた道をとにかく追いかけました。

 そうして『ARIA』を観ているうちにあらためてとも子さんを、英里さんを、そしてアテナさんを好きになりました。この「好き」という想いをとにかく大切に、まだ形にはできていないかもしれませんが…ずっと自分のアテナさんを作ろうともがいています。私の演じるアテナさんのなかにお二人のアテナさんを少しでも感じてもらえますようにと祈る気持ちです。

『ARIA The CREPUSCOLO』の見どころをちょっとだけ教えてください!

――今作のなかで印象的だったシーンを挙げていただけますか。

茅野さん:先ほども少しお話ししましたが、シルフのアレッタとのシーンですね。そのなかでアレッタからアーニャに向けられる言葉があるのですが、それが私自身にもすごく響いたんです。アレッタの言葉がアーニャを通じて私の心にも届いたな、と感じました。

広橋さん:私は、アテナさんが魔女ベファーナに扮してアリスを誘いに来るシーンですね。利奈ちゃんがああ来るとは……と、アテナさんの全力を見た気持ちでした(笑)。それに対してアリスが“塩対応”なんですけど、そこも含めて見どころかなと思います。

佐藤さん:『CREPUSCOLO』では、原作の最初に比べて作中の時間が経っているので、それを感じさせるシーンがいくつかありますよね。たとえば灯里ちゃんと暁さんのやり取りとか。そういったシーンから『ARIA』という作品の歴史を感じられて嬉しい反面、ARIA一年生の私は歩むスピードに追いつけなくて少し寂しい気持ちもあって印象に残っています。

“オレンジぷらねっと”の面々のことをどう見ているの?

――『CREPUSCOLO』では“オレンジぷらねっと”の3人が中心の物語が描かれますが、アーニャから見たアテナとアリスのように、皆さんはほかのお2人が演じるキャラのことをどう見ているのか、お話しいただけますか。

茅野さん:素敵だけど、放っておけない2人だなと思います。しっかりしているはずなのに、結構ぽやーっとしているところもあって、そのせいでアーニャはちょっとしっかり者になったかもしれません(笑)。あずさちゃんと一緒にいる時とかは、あずさちゃんが“姫屋スピリッツ”を持っている子なので、バッチリ仕切ってくれるから安心しきっているというか(笑)。

 なので、その場にいる人によって立ち位置を変えられる子なのかもしれませんね。アイちゃんやあずさちゃんと一緒にいる時は、また別のアーニャがいるような。

 また、アテナさんとアリスちゃんの間にこれまで何があったのかを私自身は原作を読んでいるので知っていますが、アーニャは知らないんですよ。なので、私が知っているということが表に出ないように2人を見て演じるようにしました。もうすでに同じ時間を過ごしているわけではなく、これから先輩、後輩としての時間が始まるんだという関係を大切にしていきたいです。

広橋さん:真ん中のアリスからすると、もう単純に大事な先輩であり、大事な後輩ですね。大事が大事すぎてがんじがらめになっちゃうこともあるくらいですね(笑)。これって多分“オレンジぷらねっと”の伝統みたいなものなのかもしれないですけど、“先輩よりもなんとなく後輩がしっかりして見える”的な印象がありますね。だから、アテナ先輩といる時のアリスはしっかりしているように見えるんですが、実際はそんなことないというか。

 でも、お互いを大事に思っているのは確かなので、アーニャにとってよりよい先輩であろうとして、アテナ先輩が自分にしてくれるようにしたい、アテナ先輩に対しては頼りたいけど……という気持ちが生まれて、最終的にまたハムスターが滑車をぐるぐるしてしまいますね(笑)。

 アテナさんに対して伝えたいことがある時、私なら「すぐ会いに行っちゃいなよ」と思いますが、アリスはなかなかそれができない子ですね。

茅野さん:もどかしいよね(笑)。でもアリスちゃんがすぐ会いに行っちゃう子だったら映画にならないかも(笑)。

佐藤さん:でも、そのもどかしさが今の時代にも合っているかなと思う部分でもあります。会いたいけど、会えないという。

広橋さん:確かに、そうかもしれないね。

佐藤さん:私から見た2人は、しっかりしてるねえ、という印象ですね。

茅野さん:そのままアテナさんが言ってるみたいに聞こえるね(笑)。

佐藤さん:(笑)本当に、愛らしい人たちだと思います。アテナさんは歌が大好きですが、同じくらいアリスちゃんとアーニャちゃんのことを大切に想っています。家族のような存在だと。だから笑顔でいてほしいんだけど、自分が何かするとよくないことが起こっちゃうんじゃないかと思って動けない、そっと見守ろうという考えになっちゃうこともあるんじゃないかな、と。

 今作ではアテナさんがアリスちゃんに「謝らなくてはならないこと」を抱えていますが、それを伝えられないままでいて。アテナさんって達観しているところもあれば子どもっぽいところもあって、純真なままで育ったんだろうなと思います。

アリス、アーニャ、アテナ。それぞれの印象的なシーンはどこ?

――広橋さんにおうかがいしますが、かつてのインタビューで広橋さんは「アリスがアテナに歌を歌うシーンが大好き」というお話しをされていました。『CREPUSCOLO』でもアリスが歌うシーンがあるということですが、このシーンにかける想いなどをおうかがいできますか。

広橋さん:以前、灯里役の葉月絵理乃ちゃんと藍華役の斎藤千和ちゃんと横浜に泊まることがあって、その時に二人がアリスがプリマになるシーンの本誌を持ってきてくれて、ホテルのお風呂で読んだんです。そうしたら、あんなに操舵術以外が苦手だったアリスがきちんと接客もして、すごく素敵な表情で歌を歌っていて「この子はなんて成長したんだろう」と感動して、涙が出てきて、お風呂から出られなくなったくらいでした(笑)。アニメでこのシーンが作られる時「いったいどんな人がアリスの歌を歌うんだろう?」と思っていたら「広橋さんですよ」と言われて「嘘だろ……?」と(笑)。

 さっき、アリスと小さい頃の自分を重ねることがあったと言いましたが、歌に対する「歌は大好きだけど、人前で歌うことには臆病になってしまう」という気持ちなどもすごく似ていました。でも、アリスが歌うシーンがあって、今回も「アリスが歌いますよ」と告げられた時、最初から前向きな気持ちでいられました。すごくびっくりもしたんですけど、すごく嬉しくて、光栄なことだと思ってレコーディングもさせてもらいました。ただ、レコーディング中に思いもかけないことがあって、急に私のなかに“笑いの神”が下りてきちゃったんです(笑)。

茅野さん:ええ~!?

広橋さん:なぜかはわからないんですがレコーディング中ずっと笑ってました。頭のなかに筋肉ムキムキな人が出てきて、曲にあわせてずっと踊ってたんです(笑)。映画が公開されて、アリスが歌うシーンを皆さんが観ても「このシーンで笑いが止まらないの……?」と絶対感じると思うんですが、私だけが頭のなかにムキムキな人を思い描いていました(笑)。

佐藤さん:ちょっとテカテカの(笑)

広橋さん:そう! テカテカの(笑)。だからレコーディング中も「またムキムキの人が出ちゃってるよ」と指摘を受けたりもして、大変でした。

佐藤さん:きっと、嬉しい気持ちが前に出ちゃったんだね。

広橋さん:そう、前のめりになりすぎちゃったのかなって(笑)。レコーティングでは「もうリズムも音程もなんでもいいです。ただ、幸せだという気持ちを込めて歌ってくだい」と言っていただいて、音楽チームすごいな、と思いました。「歌」って音程・リズム・気持ちのどれもが大切だと思うんですが、ただ1つ、気持ちだけでいいですと言われて、ガイドとして河井英里さんの歌声を聴きながら、本当に幸せな気持ちで歌うことができました。

茅野さん:素敵だなって思いながら聴いていたけど、そんな裏話があったんだね(笑)。

広橋さん:ムキムキの人は何とか収めたつもりですけど……実際歌うシーンがどうなっているんだろう? と楽しみですね。ムキムキを感じられる人はいるんでしょうか?(笑)

――気になるところですね。インタビューを読んだ皆さんも楽しみにしてほしいところです(笑)。続いて茅野さんにおうかがいしますが、今回アーニャの幼なじみのアレッタが登場し、幼少時代のアーニャも描かれます。いわば彼女の原点とも言えるシーンですが、幼少のころのアーニャはどういった子だったのでしょうか。

茅野さん:あのシーンは本当に短いシーンなので、それが彼女のすべてではないと思うのですが、感じられたのはプリマに対する「好き」という気持ちと強い憧れですね。子どものころ、たとえば男の子だったら電車とか、好きなものをずっと見ていることってありますよね。見かけたら迷いなく走っていくような、そういう「好き」という一直線な感情って子ども特有のものだと思うんですが、アーニャは今回アレッタとのシーンでそういう気持ちをもう一度取り戻したんだな、自分の居場所というか、軸となっている部分を見つけ直したんだなって感じました。

 印象的なシーンの部分でもお話ししましたが、自分のことを一番わかっているのは自分のはずなのに、肝心の足元は自分からは見えていないというアレッタの指摘はアーニャ自身にも響いたと思いますし、私にも感じるところがありました。本当に、大好きなシーンになりましたね。

――佐藤さんにおうかがいしますが、この度初めて『ARIA』の世界に飛び込まれましたが、収録中などに印象的だったことなどはありますか。

佐藤さん:オファーを受けた時から、今もそうですが、とも子さんや英里さんがこれまで作られてきたアテナさんを自分が演じられるのか、という不安がありました。しかし、収録では皆さん本当に暖かく迎え入れてくださって、私がその暖かな空気のなかに溶け込めるようにしてくださいました。

 茅野ちゃんに掛けてもらったすごく印象に残っている言葉があって「アーニャとして、初めてアテナさんとおしゃべりできました」、「私にとってはサトリナさんが初めて話したアテナさんだから」と言ってくれたんです。その言葉に救われました。

広橋さん:利奈ちゃんが『ARIA』についてすごく勉強してきたと聞いてたんですけど、初めて声を聴いた時にそれだけじゃないってみんな感じたと思います。「ああ、アテナさんがいる」って思えて、それがすごく嬉しかったのを覚えています。

佐藤さん:皆さんにそう言っていただけたことが、とても心強かったですね。

『ARIA』シリーズを知っている人、初めて『ARIA』に触れる人たちへ

――それでは、最後に本作の公開を心待ちにしている『ARIA』ファンの皆さん、そして本作で初めて『ARIA』に触れる方に向けたメッセージをいただけますか。

茅野さん:『CREPUSCOLO』は『ARIA』の時系列では、もっとも新しい時間が描かれます。なので『ARIA』をもう知っている方は、ぜひTVシリーズを観直してから劇場にいらしていただければと思います。私は毎日観ています(笑)。初めての方はぜひこの美しくて、優しい『ARIA』の世界に触れてもらって、癒やされてくれれば嬉しいです。

佐藤さん:『CREPUSCOLO』からアテナさんを演じさせていただくことになりました。まだとも子さんの背中は果てしなく遠く、「好き」という一心で、今回の収録に臨んでおります。一緒に歩んでいると、どうか感じてもらえますように…。『ARIA』に触れて、この作品は「一緒に、そばにいてくれる作品」だと感じました。『CREPUSCOLO』を観て、明日がんばろうという気持ちになってもらえれば、と思います。

広橋さん:『ARIA』とは本当に長く、長く関わらせてもらってきて、今回5年ぶりの新作になりますが、その間もずっとそばに寄り添ってきたという気持ちでいます。私にとっては普段の生活の延長線上にあるような作品で、それがまた新しい一面を見せてくれる、新しいみんなが観られることが嬉しくてたまりません。

 『CREPUSCOLO』で初めて『ARIA』を観る方、きっかけはなんでもいいと思います。キービジュアルを見て「ヴェネチアに行きたいな」とか、そういうものでも全然大丈夫です。15年やってきてわかりましたが、『ARIA』はずっと待ってくれる、寄り添っていける作品です。ぜひ、ご自身の“一番の時”に観にいらしていただければと思います。

――本日はありがとうございました。

『ARIA The CREPUSCOLO』本予告映像

【STAFF】
原作:天野こずえ「ARIA」(ブレイドコミックス/マッグガーデン刊)
総監督・脚本:佐藤順一
監督:名取孝浩
キャラクターデザイン・総作画監督:伊東葉子
美術監督:氣賀澤佐知子(スタジオユニ)
色彩設計:木村美保
撮影監督:間中秀典
音楽:Choro Club feat. Senoo 
OPテーマ:「フェリチータ」安野希世乃
EDテーマ:「echoes」安野希世乃
音楽制作:フライングドッグ
音響制作:楽音舎
アニメーション制作:J.C.STAFF
製作:松竹
配給:松竹ODS事業室

【CAST】
アリス・キャロル:広橋涼
アテナ・グローリィ:佐藤利奈
アーニャ・ドストエフスカヤ:茅野愛衣
まぁ:渡辺明乃
水無灯里:葉月絵理乃 
アリシア・フローレンス:大原さやか
愛野アイ:水橋かおり
アリア:西村ちなみ
藍華・S・グランチェスタ:斎藤千和 
晃・E・フェラーリ:皆川純子 
あずさ・B・マクラーレン:中原麻衣
アレッタ・パーチェ:安野希世乃

©2020 天野こずえ/マッグガーデン・ARIA カンパニー