『アストロシティミニ』を電撃のアーケードゲーマーが評価。『ダークエッジ』や『デスアダーの復讐』を語る

電撃オンライン
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 12月17日に発売される『アストロシティミニ』を、電撃のアーケードゲーマー2人が体験。その感想をお届けします。


 『アストロシティ』は、1993年に登場したアーケード筐体で、5万台が導入された革新的なもの。『アストロシティミニ』は、アストロシティ実機を1/6スケールの手のひらサイズで再現しています。

 90年代に愛された格闘ゲームなど37タイトルを収録。HDMI出力に対応し、最大720Pの画質で楽しめます。

 『アストロシティミニ』を体験したのは、電撃オンラインの栗田親方とゴロー。数々のアーケードゲームをプレイしてきた2人が、触ってみた感想やタイトルの思い出などを語ります。

  • ▲栗田親方
  • ▲ゴロー

ゲームも遊べるリアルなインテリア

――『アストロシティミニ』をさわってみて、どう感じました?

栗田親方:正直、予想よりもしっかりしていてオブジェとしていいと思った。あのサイズ感だけどモニターから映像が出て、レバーとボタンがある……家に置いておきたくなる魅力を感じたね。

ゴロー:置いてあったらついついさわりたくなるデザイン! あと、並べたくなると思ったかなあ。

――『アストロシティミニ ゲームセンタースタイルキット』でより筐体らしくなったり、予約特典でシルバートレイミニ(ミニチュア灰皿)があったりするのはニクいですね。


栗田親方:あれはずるい!(笑) ゲームも遊べるフィギュアとしてとらえると、価格以上の価値はありそう。レバーを入れた感じも悪くなくて、さわっていて気持ちよさがあった。

ゴロー:しっかりした質感の作りで好印象だった。レバーとボタンがピンク色の限定バージョンとセットで並べたいなあ。そう考えるとインテリアに近い感覚なのかも。昔を楽しみつつ、さらにゲームがちゃんと遊べるという。

 ただ、ミニシリーズの宿命でモニターは小さい。タブレットのモニターより小さくて老眼だと文字が見えにくいから、ちゃんと遊ぶ時はHDMIでモニターに出力したいね。

栗田親方:自分はモニターは見えたけど、筐体付属のスティックとボタンだと、微調整がしんどいと思った。やれなくはないんだけど、ちゃんと遊ぶならパッド『アストロシティミニ コントロールパッド』が欲しい。

ゴロー:パッドがあれば何でもやれるよね! ミニシリーズに操作がやりにくいと指摘するのはもはや野暮でしょ(笑)。

栗田親方:確かに(笑)。よりアーケード感を出したい人ならば、今回はさわれなかったけど『アストロシティミニ アーケードスティック』を用意するといいかな。

――これまでに発売されているUSB接続のスティックなどが使えれば便利だったんですが、無理でした。PC用コントローラも使えなかったので、雰囲気を含めて、筐体にあわせたのものを用意するまでがセットなのかなと。

栗田親方:あとで話すけど、いろいろなタイトルが入っているから、コレクターズアイテムとしてもいいんじゃないかなと。

――個人的には、タイトルを選んで操作しないとデモが流れて、そのまま放置しておくとタイトルが切り替わる仕組みがあると、より筐体っぽくて最高でしたね。

栗田親方:それはいい!

――ただ、BGMモードはあるので置きっぱなしで音楽を楽しむことはできます。

栗田親方:タイトルを見て内容をパッと思い出せないけど、音楽を聴くと思い出すことがあるから、そういう要素があるのはいいね。

初移植4本の印象は?

――『ダークエッジ』と『アラビアンファイト』、『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』、『ドットリクン』が初移植となるタイトルですが、どういう印象でした?

ゴロー:『ダークエッジ』とか『アラビアンファイト』とかは今ではなかなか遊べないタイトルだから、それが入っているのはいいんじゃない?

  • ▲『ダークエッジ』

栗田親方:印象だけで言うと、『ダークエッジ』かな。「懐かしい」と「こんな感じだっけ?」というのがすごかった。

ゴロー:俺は『ダークエッジ』をやったことがなかったけど、ちょっとさわってみて、バランスは結構偏ってそうだと感じた。ここまで奥行を使うタイトルは今でも見ないっしょ!

栗田親方:ライン移動攻撃みたいなジャンプ攻撃が飛び交うゲーム性には、当時も驚いたね。あと、キャラがすごい! 個人的にはアリだけど、稼働当時でも一般受けするのは厳しそう。

(一同笑)

ゴロー:このころは、格闘ゲームをキャラで売るイメージはそこまでなかったのでは? ゲーム性で攻めたんだと思うよ。

  • ▲『ダークエッジ』

栗田親方:そういう意味ではセガっぽい。

――ちょっと早いマーベル……的なキャラを意識したのでは?

ゴロー:すごい美化したな(笑)。そこだけ聞くとおもしろそう!

栗田親方:いい例え!(笑) 4タイトルの中だと『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』は遊びやすいよ。

  • ▲『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』

ゴロー:『ゴールデンアックス』シリーズはずっとやっていたから懐かしいね。

栗田親方:『デスアダーの復讐』もプレイしていたの? カマキリで燃やしていた?

ゴロー:カマキリで燃やしたし、サソリでしびれさせた。このタイトルはキャラごとに違いがあって、そこがとにかくおもしろい。バランス型のキャラと、大型キャラと、小柄なキャラと、女性ケンタウロス……。いいラインナップだ!

 何よりベルトスクロールアクションで、分岐を入れているのは画期的だったね。

栗田親方:ああ、そうね。

ゴロー:『ダンジョンズ&ドラゴンズ タワーオブドゥーム』が1994年稼働で、『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』は1992年稼働と、2年も早いからね。ただ、早すぎて後から取り入れたほうが評価されているのはもったいないよなあ。

栗田親方:それもセガっぽい。『アラビアンファイト』はビジュアルのインパクトはあるけど、ゲームとしては荒さもあるかな。

  • ▲『アラビアンファイト』

ゴロー:いろいろやばいタイトルだね! まず、キャラ選択時のテンションが高くて、やばい! これはやる気になるでしょ。

 その次に拡大縮小を使った演出がやばい!

栗田親方:魔法攻撃を使った時と、敵が出てきた時の演出の衝撃はすごいね。

ゴロー:魔法攻撃を使った時のインパクトは、当時相当あったと思う。グラフィックもなかなか頑張っているし。

栗田親方:そこに開発のリソースすべてをつぎ込んだのでは?

ゴロー:何よりもインパクトがあるタイトルだし、この『アストロシティミニ』でしか遊べないから、絶対にやったほうがいい!

  • ▲『アラビアンファイト』

――『ドットリクン』は?

栗田親方:あれは……おまけですね。あくまで筐体をテストするタイトルなんで、やり込むものではないかなと。

  • ▲『ドットリクン』

ゴロー:アハハハハ。

しっかり遊べるタイトルが入ったラインナップ

――収録タイトル全体を見て、どう感じました?

栗田親方:単純に数が多いのはいい。そのうえで、『ゲイングランド』とか『ワンダーボーイ モンスターランド』とか鉄板で遊べるタイトルも入っている。

 『SHINOBI』シリーズはアクションゲームとして完成度は相当高いから。特に『シャドーダンサー』はオススメ。

  • ▲『ゲイングランド』
  • ▲『シャドーダンサー』

ゴロー:遊べるタイトルが多いのはうれしいでしょ。『ゲイングランド』はゲーセンでやったか、メガドライブでやったのか覚えていないけど、好きだなあ。

 『ワンダーボーイ モンスターランド』も入っているんだよね! いいねぇ。このタイトルはショップがあって人によって幅がでるし、とっつきやすいから今でも楽しめそう。1クレジットでかなり遊べたのもよかったよね。

  • ▲『ワンダーボーイ モンスターランド』

栗田親方:『ワンダーボーイ モンスターランド』は慣れたら死ににくくなるから、クリアまでいけるからね。

  • ▲『ワンダーボーイ モンスターランド』

ゴロー:1クレジットでクリアまでいけるタイトル、昔はよくあったからね。『ファンタジーゾーン』であれば4周するのが当然の人とかざらにいた。

  • ▲『ファンタジーゾーン』

栗田親方:3周目から弾の性質が変わって少しきつくなるんだよね。球の形が変わるのは斬新だったなあ。

ゴロー:視覚的に「えぐいよ、今回は!」というのがわかるからね。あと、『コットン』が入っているのはポイント高いでしょ。

  • ▲『コットン』

栗田親方:シューティングも結構いいタイトルが入っている。『ファンタジーゾーン』、『サンダーフォースAC』とかも鉄板タイトルに入るだろうね。

 あと、タイトルによっては2人同時プレイができるのもいいよ。

ゴロー:『イチダントアール』、『タントアール』もあるから、ワイワイ遊べそう。

 ちなみに『青春スキャンダル』は知らなかったんだけど、どんなタイトル?

  • ▲『イチダントアール』
  • ▲『タントアール』

――学生の主人公を操作してヒロインを助ける、横スクロールアクションゲームですね。

栗田親方:ゲーセンに行き始めたころに出たタイトルじゃないかな! 公式サイトの画像だと2人同時プレイに見えるけど、2人交互プレイなのよね。

  • ▲『青春スキャンダル』

ゴロー:へー。この記事の収録が終わったら『青春スキャンダル』、やってみよう。

栗田親方:『エイリアンシンドローム』は地味に好きでだいぶやったタイトルだなあ。『アストロシティミニ』をさわった時に、遊ぶの忘れていたわ。

  • ▲『エイリアンシンドローム』

若者にこそやってほしい意図とは!?

――『アストロシティミニ』のオススメポイントはどこですか?

栗田親方:最初に言ったように、インテリア的な楽しさがまずあって、そのうえで遊べるタイトルが多く入っていることかな。

ゴロー:タイトルが多いからこそ、遊んでいないタイトルが1つはあるだろうから、それを遊べるのがオススメ。

栗田親方:知っているけどやったことがないタイトルはあるはず。そういうのをプレイしてみるのは楽しそう。全部ニューゲームということであれば、なかなか長く楽しめるのでは?

ゴロー:モニターに出して、パッドでやれば極めることもできるはず。個人的には若い人にこそやってほしい! さわって、昔のアーケードゲーム好きがどれだけすごかったかを知ってもらいたいね。

――途中でさじを投げてしまうのでは?

ゴロー:投げたら負け!(笑) でも途中でセーブできるようになっているし、遊びやすくなっているよ。

栗田親方:確かにいいかもしれない。我々はこすりすぎて「すでに何回も遊んでいるよ」となるけど、伝説的な名作が入っているから、アーケードゲームの初期を支えたタイトルを知りたいならば、抑えておいて損はない! アーケードゲームの歴史を学べる……かも(笑)。

ゴロー:最近のゲームは説明がちゃんとあって、世界観も作りこまれているけど、昔はそうではなかった。そのようなタイトルから、今のタイトルが生まれているわけで、元祖のようなもんだからね! それをこの『アストロシティミニ』で学べると!

――『コットン』であれば、シューティングでカワイらしい見た目のキャラを導入した初期タイトルですしね。

  • ▲『コットン』

ゴロー:確かに。早い段階でシューティングに萌えを入れたタイトルかも。個人的には『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』の女性ケンタウロスに萌えたけどね。

栗田親方:萌えの形はいろいろあるということで(笑)。

  • ▲『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』

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