北米最大の初戦。DOA6WC第4戦”CEO 2019”レポート

電撃オンライン
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 アメリカ フロリダ州デイトナビーチにて6月28日~30日に開催された“DEAD OR ALIVE 6 World Championship”の第4戦“CEO 2019”の模様をお届けします。

 本大会は北米地域で初の予選となるほか、優勝するとFinalsへの出場権が得られる特別予選”Fatal Match”でもあるため、北米地域から名うての猛者たち約90名が真夏のデイトナビーチ、オーシャンセンターに集結しました。



 注目選手としては、第1戦の欧州予選“The MIXUP”に北米から遠征し優勝を飾ったUGS|XCaliburBladez選手、同じく欧州遠征しポイントを獲得したFSD|Rikuto選手、昨年世界的な活躍を見せた格闘ゲームプレイヤー・EchoFox|SonicFox選手の弟であり、DOAシリーズの強豪プレイヤーでもあるMR.Kwiggle選手などが挙げられます。


 そして、日本からはDOA6WCの第3戦“Taipei Major”で優勝、準優勝を飾ったCOMP | Siologica選手、COMP | TeruRock選手が遠路はるばる参戦しました。

新たな強豪が活躍を見せた予選プール

 大会は予選プールからハイレベルな激闘が繰り広げられました。FSD|Matt Ponton選手はバース使いの強豪として名を馳せたプレイヤーだが、新キャラクターの不知火舞を使用し、TOP16まで名前を残しました。

 そのほか、黒いマスクがトレードマークのDa don|Memphis legends選手はミラを使用した軽快な立ち回りで、リグの強豪Co-D|H0oDLeSs選手を追い詰める活躍を見せました。

 Hero|ZakkuRye選手のリュウ・ハヤブサはSiologica選手にあと一歩で勝利というところまで追い詰めたものの、体力残り2割程度のSiologica選手のNiCOが猛反撃を開始。体力8割程度を残していた相手に対して逆転勝利を収めました。

 今回は『THE KING OF FIGHTERS XIV』のコラボ追加キャラクターである不知火 舞とクーラ・ダイアモンドが配信されてから初のトーナメントでもあり、両キャラクターの活躍にも注目が集まりました。

 しかし、配信から大会までの期間が短かったためかTOP8以降の試合で実戦投入しているプレイヤーを見ることはあまりなく、今後のプレイヤー間での研鑽に期待がかかるところです。

地元米国プレイヤーが底力を見せる

 TOP8へは各国の注目選手が順当に勝ち上がり、以下の顔ぶれとなりました。

【Winners1】
Co-D H0oDLeSs選手 VS COMP|Siologica選手
【Winners2】
UGS XCaliburBladez選手 VS ElectrifiedMann選手
【Losers1】
FSD Rikuto選手 VS Blackmoonrisingx 選手
【Losers2】
Mr_kwiggle選手 VS COMP|TeruRock選手

 1戦目、H0oDLeSs選手はリグの足技のリーチと独特のステップでの機動力を生かし、中距離からのアッチャ・オリルギ(8K)と派生技のネリョチャギ(8KK)でSiologica選手のNiCOの間合いの外から試合展開を握ることに集中。

 さらにNiCOの主力コンボ始動技であるEMF-アンチグラヴィトン:クントゥル(3P+K最大溜め)に対して、いなしホールドからのサンジュモク・ティジボチルギ(P+K)を背後ヒットさせてからの空中コンボで約3割強の確定ダメージを取っており、かなり入念な対策が伺えました。

 Siologica選手もNiCOに有利な間合いで戦おうと距離を詰めるものの、最終的には詰め切ることができず3-2でH0oDLeSs選手が勝利しました。


 2戦目はXCaliburBladez選手のエリオットの絶妙な間合い管理と差し込みが光る試合となりました。燕形腿(2H+K)がヒットする間合いをキープしつつエリオット側の有利を作り、またクリスティの連携に対してはしっかりと上段派生へのカウンターを取って相手の攻めを潰す周到さを見せます。ElectrifiedMann選手は最初はクリスティ、途中でエレナに変更し打開を試みるも、XCaliburBladez選手の牙城を崩すことが出来ず敗北となりました。

 3戦目はRikuto選手が攪乱を狙ってのことか、さまざまなキャラクターを披露。初戦クーラ・ダイアモンド、2戦目では女天狗で試合に臨みました。一方Blackmoonrisingx選手は一貫してメインであるレイファンを使用し、両キャラクターに対して盤石の対策を見せて勝利。Rikuto選手は2試合敗れてからメインであるバイマンを使用し、1試合取り返すものの流れを呼び戻しきることができず、1-3でBlackmoonrisingx選手が勝利しました。

 4戦目はMr.kwiggle選手のクリスティがTeruRock選手を圧倒しました。クリティカルを取ってからの蛇形歩で打撃を意識させて相手のホールドを誘い、さらに蛇形連歩(蛇形歩と逆方向+P+K)を一度繰り返してから主力コンボ始動技である蛇形歩槍刺尾(蛇形歩中P)を決めるというテクニックを見せます。

 さらに、壁際での毒蛇陣風(蛇形歩中H+K)を駆使し、ガードさせて有利を作るなど他国では見られない戦術を披露し、TeruRock選手を3-0で敗退に追い込みました。

 続くLosers Quarter Final 1戦目ではElectrifiedMann選手がクリスティを使用。近距離のスピード感ある攻めでBlackmoonrisingx選手を封じ込め、3-0で勝利した。

 そしてLosers Quarter Final 2戦目はMr.Kwiggle選手のクリスティがまたも日本選手を翻弄。Siologica選手も粘りを見せるものの試合を取り切れず、3-0でMr.Kwiggle選手が勝利を収めました。

 全体的にクリスティのポテンシャルが目立ったTOP8となり、日本人選手はTOP4を前にして姿を消すこととなりました。

Finals出場権をかけたTOP4

 TOP4に名を連ねたのはいずれも米国選手という結果となりました。
 

 Winners FinalではXCaliburBladez選手はフェーズ4で勝負に臨みました。H0oDLeSs選手のリグに対して遠距離でのジリジリとした試合が続きましたが、中距離からの烈風斬(天風中P+K)でペースを握りつつ、近距離は素早い打撃のラッシュと的確なホールドで相手のチャンスを潰し3-1勝利。

 H0oDLeSs選手はフェーズ4の攻めに苦しみ、天刃・葛城(P6PP)のガード後にアームブレイカーで反撃してしまい投げを抜けられるなどのミスも見られました。

 Losers Semi-FinalではElectrifiedMan選手がエレナを使用し、Mr_Kwiggle選手のクリスティ・フェーズ4と対峙。下段を厚めにした打撃構成と虚を突いた通天掌(仆歩中にT)で上手く相手の動きを封じてダメージを取っていきました。

 Mr_Kwiggle選手も鼓天車(天井236T)から天風(9P)による裏周りコンボなどで見せ場を作り1本取り返すも、ElectrifiedMan選手はクリスティにキャラクターを変更して攻勢をかけ、最後は見事勝利を収めました。今作ではエレナを使用するプレイヤーがかなり珍しくなったこともあり、現地ではどのプレイヤーも対策に苦労していることが伺えました。

 Losers FinalはH0oDLeSs選手とElectrifiedMan選手による、XCaliburBladez選手への挑戦権を賭けた闘いとなりました。お互いのキャラに対して十分な対策を積んでいるものの、中距離の差し込みの上手さやダメージ量でH0oDLeSs選手のリグが競り勝ちを重ねていく展開に。

 ElectrifiedMan選手はクリスティを使用した後、中距離に強みのあるこころを選択するも状況を打破するには至らず、Grand FinalはH0oDLeSs選手とXCaliburBladez選手の再戦となりました。

 Grand FinalはWinners Finalと同様に、H0oDLeSs選手のリグがまたしてもxCaliburBladez選手のフェーズ4に遠距離での展開で苦しめられる形となりました。

 H0oDLeSs選手は対抗策を見いだせず、ほぼ同様の流れで後塵を拝すことになり、xCalibur Bladez選手が1試合も落とさずに“CEO 2019”で優勝で飾りました。”Fatal Match”によるFinal出場権を1番乗りで獲得し、大会は幕を閉じた。熱戦の模様はアーカイブで残されているので、ぜひ再度確認してください。 

Place Gamertag Region Points
1st UGS | XCaliburBladeZ US Qualify
2nd Co-D | H0oDLeSs US 400pt
3rd ElectrifiedMann US 240pt
4th Mr_Kwiggle US 160pt
5th COMP | Siologica ASIA 80pt
5th UGS | Blackmoonrisingx US 80pt
7th COMP | TeruRock ASIA 40pt
7th FSD | Rikuto US 40pt
9th Hero | ZakkuRye US 20pt
9th HETAP | TakeshiRyota US 20pt
9th FSD | Matt Ponton US 20pt
9th EXL | Blackberry US 20pt
13th WD | BigDame21 US 20pt
13th Dogfish US 10pt
13th Raansu US 10pt
13th Da don | Memphis legends US 10pt

DOA6WC Finals開催は11/23(土)に決定。最終予選も同日開催

 DOA6世界ツアーの最終戦であるDOA6 World Championship Finalsは11月23日(土)に東京で開催することがを発表されました。

 今回Finals出場権を獲得した”xCalibur Bladez”選手を含めた14名の強豪が世界各国から集結する予定です。さらに、当日予選となるLast Chance Matchも開催予定となっているので、こちらも忘れずにチェックしてください。

 第5戦は欧州に場を再び戻し、イギリスのバーミンガムで開催される“VSFighting 2019”(7/20)となります。日本から"Siologica"選手、"輝Rock"選手がさらなる遠征を重ねることを発表しているので、今回の雪辱に期待しましょう。

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