【電撃ベストバイ2020】唯一無二のクリック感が強烈な個性を放つゲーミングマウス『REALFORCE MOUSE』

　“電撃ベストバイ2020”は、PCとPC周辺機器の中から“買って損なし”な逸品を紹介する企画。今回はゲーミングマウス部門から、東プレより発売中の『REALFORCE MOUSE RFM01U11』を紹介します。

替えがきかない個性

　PCゲームでFPSタイトルをプレイするときはもちろん、MMORPGやシミュレーションゲームでも活躍するのがゲーミングマウスです。

　PC系ゲーミングデバイスの中では最も市場が成熟しており、価格帯を含めて実に様々な選択肢があります。一方で、ボタン数や形状など、個々人の好みが評価に影響しやすい部分も大きく、”これが最高のマウス”というプロダクトは存在しません。

　製品選びの際は、実際に店頭で触ってみることを強くおすすめします。

　ここ数年は低遅延のワイヤレスマウスがトレンド化しているものの、大きな特徴のある製品は生まれにくくなっている印象です。

　そんな中、東プレが今年リリースした『REALFORCE MOUSE RFM01U11』は、世界初の静電容量無接点方式スイッチを採用したゲーミングマウスということで話題を集めました。

　もともとキーボードの『REALFORCE』シリーズで定評があった入力方式を左右クリックのスイッチに持ち込むことで、唯一無二のクリック感を実現しています。

　すでに優秀な製品が市場に多数そろっている中で、替えがきかない個性があるという点を評価して、今年のベストバイに選定しました。

　『REALFORCE MOUSE RFM01U11』は、ゲーミングマウスではド定番のPixArt製光学式センサー"PMW3360”を採用し、最大で12000DPIの解像度に対応。左右クリックに加え、サイドボタンなど計6ボタンを備えています。

　レポートレートは125、500、1000の3段階に変更可能で、DPIは専用ソフトウェア"REALFORCE Software”により100～12000DPIまでの調整に対応します。

　左右クリックスイッチには、『REALFORCE』キーボードで約19年の実績を持つ静電容量無接点方式を採用。

　チャタリングを起こさない構造、5000万回以上の高耐久性だけではなく、ほかのマウスにはない“フェザータッチ”と呼ばれる押し心地と静音性を実現します。

　このクリック感に対する評価が、本製品を選ぶかどうかの分かれ目と言っても過言ではないです。

　"カチッ”という音もなく押し込めてしまうクリック感があまりに他のマウスと異なるため、最初は戸惑うと思います。

　音のないクリック感のため、入力タイミングが図りにくいことなどに対してある程度の"慣れ”が必要になはりますが、一度慣れてしまえば独特の操作感がやみつきになる人もいるでしょう。

　ゲーム用途以外にも、静音性を生かして普段のPC作業で利用するのは大いにアリだと思います。

　新たなクリック感を体験したい人や幅広い用途で使用したい人にとっては有力な選択肢であると思います。

　形状は左右非対称形状で親指側にくぼみのある、いわゆる『Intelli Mouse Explorer 3.0』クローンと呼ばれるタイプです。

　やや小ぶりなサイズとなっており、手が小さい人でも持ちやすいのはうれしいポイント。

　ただし、若干高さがあるため、持ち方によっては注意が必要です。どちらかと言えば、つかみ持ちやかぶせ持ちで使うゲーマー向けのマウスかと思います。

　ちなみにケーブルは一般的なマウスより細い直径2.8mmの極細マウスで、マウスバンジーを使わない場合でも抵抗を軽減できます。

　なお、サイドボタンは一般的なボタンを採用しているため、こちらは独特のクリック感はありません。

　また、国内工場で、設計開発から生産まで行う信頼の日本製マウスである点もポイントです。

　強烈な個性がありながら、価格は17,980円＋税。お試しで購入するのはためらわれる値段ですが、時期によっては公式サイトで無償貸し出しを行う"ハンズオンキャンペーン”を実施しているようです。

　地域によっては店頭での試用もあると思うので、実際に使ってみることをおすすめします。ちょっと触っただけでは魅力が分かりにくいのですが、静電容量無接点方式のクリック感はぜひ体験してみていただきたいです。

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