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【ゲーム雑談紀行】『天穂のサクナヒメ』についてインタビュー! 現代にあわせてアレンジした世界観

kbj
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 電撃の編集やライター、クリエイターなどなど、いろいろな人とゲームについてゆるく話をしていくコーナー“ゲーム雑談紀行”を掲載します。

 第17回の話題は、引き続き『天穂のサクナヒメ』について。ソフト開発を手がけた“えーでるわいす”のなるさんと、こいちさんと語っていきます。

『天穂のサクナヒメ』とは?

 鬼が支配する“ヒノエ島”を舞台に豊穣神サクナヒメが大暴れ!

 さまざまな“武技”による華麗な連続攻撃と伸縮自在の“羽衣”による縦横無尽な爽快アクションが楽しめる。

 そして、本作のもう1つの特徴が“米づくり”。田起こし、田植え、収穫など1つ1つの工程を丁寧に行いよい米を収穫するほど、豊穣神サクナは強くなる!

 ゲームが大きなブームになったことをきっかけに、農林水産省によるインタビューが実施された。

Facebook:https://www.facebook.com/maffgohan
Twitter:https://twitter.com/maff_gohan

参加者

なるさん

 ソフトを企画開発した“えーでるわいす”の代表にして、本作のプログラマーを担当。

 『天穂のサクナヒメ』のゲーム中で、好きなモーションはOPでサクナが服をピラピラするやつ。

こいちさん

 ソフトを企画開発した“えーでるわいす”所属。グラフィックアート、CG全般を担当し、脚本も制作した。

 『天穂のサクナヒメ』のゲーム中で、好きなモーションはタマ爺がジタバタするやつ。

kbj

 電撃オンラインの編集で、インタビューの聞き手。

 『天穂のサクナヒメ』のゲーム中で、好きなモーションはサクナが稲架掛けの時の稲をホイッと投げるところ。

現代にあわせてアレンジした世界観

――細かなアップデートが行われていますが、こちらについては最初から予定されていたのですか?

なる:決めていたわけではなく、いただいた反応を見ながら内容を考えています。

――玉子焼きが砂糖だけではなく、塩などを材料にしても作れるようになったのは、あまり見ないタイプのおもしろいアップデートでしたね。

なる:ああいったアップデートって、あまりないのでしょうか?

――不具合ではないですし、グラフィックはあるとはいえ、作り方を足すというのはあまりない気はします。ただ、だからこそユーザーが喜んだのだと思います。

こいち:もともと、玉子焼きは高性能なので、早いタイミングで作れないように砂糖を食材にしていました。

 ただ、料理の性能を決めた時期より後に、食材の手に入る時期が変わって、最終的に卵と砂糖が解禁されるタイミングが同じになり想定より早い段階で作れるようになりました。

 普段温厚な人でも食のことになると、我を失うことがあります。玉子焼きについては、皆さんこだわりがあるようで「なんで砂糖しかないんですか」という意見をいただきましたし、砂糖も早く手に入るようになっていたので対応しました。

(一同笑)

――食材はどうやって決めたのですか? 素材から献立を作ったのか、献立から素材を決めたのか……。

こいち:献立ありきで、使えそうな食材をアサインしていきました。料理についても先ほど挙げた日葡辞書に書いてあって、当時何を食べていて、食材に何を使っていたが記されていました。そこからピックアップしました。

――雑炊が“増水”になっているのも、そこから?

こいち:そうですね。日葡辞書の由来です。

――入れたかったけど外したものはありますか?

こいち:細かいものはあった気がしますが……逆に、ないはずのものを入れたほうが記憶にあります。うどんや蕎麦のうえに何かを乗せるのは江戸時代からです。

 さらに言うと、当時は豚肉を食べていないんですね。室町当時に豚を食べていたのはおそらく薩摩と琉球くらいで、そもそも豚を飼う習慣すらない。でもこのゲームをやっていたら豚肉を食べたくなるだろうということで、無理やり入れました。

――食事の時に、キャラが深堀されるのが個人的に好きです。食事中の会話も当時の流れになるのでしょうか。

こいち:考証的には、飯時の団欒は当時はありませんでした。集まって「いただきます」というスタイルは実は明治時代からで、地方によっては昭和時代までいくかもしれないという、最近の文化となります。さらにゆいは正座をしているのですが、室町当時だと正座もありませんでした。

 リアリティから外れているゲーム的な設定になるのですが、当時をそのまま再現した場合、別の国の人に見えるくらい違和感しかないんですね。それで現代風にあわせるようにしました。

なる:食事シーンの団欒で、各キャラの設定や世界観を掘り下げるような会話が展開するという企画自体は、タイトルの開発初期からありました。

――食事の献立で、各キャラに好みがあると感じたのですが、食べる速度が変わるのでしょうか?

なる:好みはありますが、食べる速度は特に変わらずに、ボイスが変わります。

 食べる速度が変わるというのは、イベントで虫を食べるのを嫌がるサクナのシーンがあるのでその印象かもしれませんね。

 また、食べるモーションの速度がそれぞれ違っているせいもあるかもしれません。おそらく田右衛門が一番遅いです。

こいち:また、喋っている人はその間、食べるのを止めます。田右衛門は発言数が多いので、それも関係するかと思います。

――食事のシーンは献立のグラフィックがちゃんと減っていくのが気持ちよくて、ついつい飛ばさずに見てしまうのです。

なる:食事のシーンはクオリティを上げられる余地が大きいところですね。

 今回実際に作ってみてひしひしと感じましたが、リアルタイムに食事するシーンというのは作るのがものすごく大変なんですよ。でも本作の魅力の1つになったとも実感しているので、機会があればもっと作り込みたいですね。

――ミルテが献立を設定していますが、傾向はありますか?

なる:いちおう、期限がきれそうなものを優先的に選ぼうとするはずですが、そこまで厳密に実装確認した場所ではないので、不思議な結果になっていることもあるかもしれません。

――醤油とか塩とか貴重な食材が入ると、すぐに焼飯とか赤飯とか作り出すので、あわてて変えるんですよね。「おいおい、張り切りすぎだろ!」って。

(一同笑)

――まあ、食べるために仕入れているので、いいんですけどね。ただ、秋に米ができた時には、白米をたらふく食べさせたり、冬は温かいものをとったりと、キャラを動かしつつ、シチュエーションを自分で作るのが楽しかったです。

なる:ユーザーさんのほうで、おもしろく膨らませていただいて、遊んでもらっているという印象は我々もあります。すごくありがたいです。

――米にあうおかずだと、お2人は何が好きですか?

なる:僕はずっと“山形だし”にハマっています。漬物ブーム的な感じで、“わさび漬け”とかもよく食べます。

こいち:僕は、生姜焼き……と答えていたんですが、実際に生活を顧みてみるとカレーかもしれません(笑)。

――確かに米にはベストマッチしますね(笑)。

⇒1月10日掲載回に続きます!

『天穂のサクナヒメ』発売後インタビューまとめ

(C)2020 Edelweiss. Licensed to and published by XSEED Games / Marvelous USA, Inc. and Marvelous, Inc.

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天穂のサクナヒメ

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 4,980円+税

天穂のサクナヒメ

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 4,980円+税

天穂のサクナヒメ 限定版

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

天穂のサクナヒメ 限定版

  • メーカー: マーベラス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年11月12日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

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