アニメ『リゼロ』はどんなジャンルが好きなゲームファンにおすすめか、教えます【ファミ通.com】

電撃オンライン
公開日時
最終更新

こちらの記事はファミ通.comで1月6日に掲載された記事の転載になります。

 2021年冬アニメの放送が始まっていますが、『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、『リゼロ』)の2nd season後半クールは、とくに多くの方が楽しみにしている作品のひとつではないでしょうか?

 一方で、TVアニメ第1期から数えるとなかなかの長編アニメになっているので、途中からでは観る踏ん切りがつかない方も多いかもしれません。しかし、じつは本作、このファミ通.comの記事を読んでいるような“ゲームファン”にも強くおすすめしたい作品なんです。

 本稿では、『リゼロ』がゲームファンにもおすすめな理由を解説。また、2021年1月28日に発売されるタクティカルアドベンチャーゲーム『Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補』も合わせてご紹介します。

『Re:ゼロから始める異世界生活』とは?

  • ▲新編集版第1話より、主人公のナツキ・スバル。

 『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作は長月達平氏が手掛ける小説シリーズ。“小説家になろう”での連載を経て、“MF文庫J”にて書籍化もされています。

 コンビニからの帰り道、気が付くと異世界にいた引きこもりの少年、ナツキ・スバル(声:小林裕介)。彼が魔女から授かった“死に戻りの力”によって、この世界でできた大切な人たちを絶望から救おうとするストーリーが多くのファンを生み、支持を受けました。

 スバルの想い人であるハーフエルフの少女・エミリア(声:高橋李依)や、スバルに想いを寄せることになるメイドの少女・レム(声:水瀬いのり)といったヒロインの魅力も人気の理由のひとつ。

  • ▲新編集版第3話より、エミリア。
  • ▲新編集版第10話より、レム。

 2016年4月にはTVアニメの放送がスタート。多くのファンを獲得し、2018年にはファン待望のアニメ完全新作エピソード第1弾『Memory Snow』が、2019年には第2弾『氷結の絆』が公開され大ヒット。根強い人気は続き、2020年7月よりついにTVアニメ第2期となる2nd seasonの前半クールが放送されました。

 リアルタイムで追えていなかった……という方へは各種動画配信サービスをおすすめします! 2nd season後半クールの最新話までイッキ観できるという意味では、いまこそアニメ『リゼロ』の視聴を始める絶好の機会、と言えるでしょう。

アニメ『リゼロ』を観るには?

  • ▲新編集版第6話。

 dアニメストアやHuluならば本編の新編集版(※)、および2nd seasonだけじゃなく、OVAの『Memory Snow』、『氷結の絆』の2作品も見放題対象となっています。

 また、すでに新編集版を視聴している場合、2nd seasonのみ見放題となっているAmazonプライムビデオを利用するのもよいでしょう。

※新編集版:TVアニメ第1期を1時間番組として再編集し、2020年1月より放送されたバージョン。新規カットの追加や台詞の録り直しも行われている。Huluなど新編集版であることが表記されていないサービスもあるが、現在ネットで視聴できるTVアニメ第1期はすべて新編集版に差し替えられている。

『リゼロ』はこんなゲームファンにおすすめ!

 ここからは『リゼロ』がどんなゲームのファンにおすすめなのか、順番にご紹介していこうと思います。

剣と魔法の世界観が“ファンタジーRPG”好きにおすすめ!

  • ▲新編集版第2話。

 主人公のスバルが召喚された異世界は、いわゆる魔力にあたる “マナ”が存在し、才能のある者は魔法が使用できる世界。

 スバルの仲間たちも、エミリアは大精霊・パック(声:内山夕実)と契約している“精霊使い”で、強力な氷を操る魔法が使えますし、レムとその双子の姉・ラム(声:村川梨衣)も水魔法や風魔法が使えます。

 また物語の舞台であり、エミリアが次期国王を目指している“ルグニカ王国”は、魔女が生み出したとされる凶暴な魔獣が多数生息しています。一方、人々を守れる力を持つ剣の腕前に長けた“騎士”たちが集う騎士団もあり、仲間になってくれたとき、彼らはスバルの心強い味方に。

  • ▲新編集版第7話。

 エルフや鬼族、獣人といった“亜人”も登場し、人々と共存している(ときには迫害されている場合も)といった、ハイファンタジーのお約束も押さえています。

 『ファイナルファンタジーXII』や『グランブルーファンタジー』といった正統派な“ファンタジーRPG”がお好きならば、すぐに本作の世界観も気に入っていただけることと思います。

ループものの名作多し。“ノベルゲーム”好きにおすすめ!

  • ▲新編集版第4話。

 エミリアや仲間たちに降りかかる、“絶望的な未来”を回避するべく、スバルは何度も“死に戻り”をくり返します。大切な人たちを失い、ときに自分自身も命を奪われるスバル。

 ループのたびに明らかになる新たな事実や、スバルたちを襲う敵の正体。それらを照らし合わせることによって絶望を乗り越える方法が導き出されるカタルシス……。

 こういった要素には“時間ループ”を題材にした数々の名作に通じる魅力があり、「このあとどうなっちゃうの?」と気になって視聴のやめどきを失うほどのおもしろさがあります。

  • ▲新編集版第1話。

 スバルの“死に戻り”の力は、400年前にいた7人の魔女の中でももっとも恐れられていた“嫉妬の魔女”によって与えられたもの。なぜスバルがこの力を与えられてしまったのか、という辺りも、物語が進むにつれおぼろげながら明らかになってきている見どころのひとつ。

 “ループもの”といえば、『シュタインズ・ゲート』や『レイジングループ』、『ひぐらしのなく頃に』など、名作が多いのがノベルゲーム。これらのゲームのファンもきっと満足できる骨太なストーリーが、『リゼロ』には詰まっています。

困難な状況を突破することに喜びを感じる“死にゲー”好きにおすすめ!

  • ▲新編集版第9話。

 これは視聴前に筆者が持っていたイメージとかなり異なっていて驚いた点なのですが、本作でスバルが直面する困難は、どれもこれもがこの上なくヘビーな展開となっています。

 スバルは何度も、大切な人たちの命を奪われます。そのうえループをくり返すたび、スバルが置かれた状況がいかに八方塞がりかが明らかになり、仲間たち全員を救う方法なんてどこにもないように思えてきます。

 大切な人の命が目の前で奪われても、どうすることもできず、状況を打破できるような力も知識も持ち合わせていないスバル。

  • ▲新編集版第7話。

 しかし何度も絶望の淵に立たされながらも、自分を信じてくれる人たちの言葉でスバルは立ち上がります。無知無能にして無力無謀、けれど異世界で出会った大切な仲間のために希望を捨てないスバルは、やがて不可能に見えた絶望のループを脱する方法を見つけ出すことに……。

 クリアの糸口もつかめない状況を、何度も死に、挫けそうになりながらやがて突破するスバルを見ていると、『デモンズソウル』や『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』をプレイしているときに抱いた感情が思い出されます。

 こういった“死にゲー”に魅了されるゲームファンなら、『リゼロ』の過酷な展開も、大いに楽しめるのではないでしょうか。

魅力的なヒロインがたくさん登場! “美少女ゲーム”好きにおすすめ!

  • ▲2nd season第27話より、ペトラ。

 もちろん『リゼロ』は辛く苦しいシーンばかりではありません。魅力的なヒロインが多数登場する本作では、きっと誰もがひとりは胸がキュンとする女の子を見つけられるはず。

 メインヒロインであるエミリアは大のお人好しで面倒見のいい性格ながら、素直に認めようとしなかったり、「オタンコナス」など何故か死語を口にする言い回しの可愛らしさはまさに「E・M・T(エミリアたんマジ天使)」。 一方、“嫉妬の魔女”と同じ銀髪のハーフエルフということで忌み嫌われてきた過去から、特別視されることを恐れている彼女の不器用さ、けれど確かに有している芯の強さにこそときめく方も多いはず。

  • ▲新編集版第4話。

 スバルへの甲斐がいしい好意の伝えかたがかわいらしいレムにも注目。序盤を視聴しているころの筆者はなぜ彼女が人気なのかわかりませんでしたが、彼女の抱えているものの重さがわかる第11話『レム』や、第18話『ゼロから』までの一連の流れを視聴して、その理由が完璧に理解できました。

  • ▲新編集版第6話。

 レムとは対照的にスバルへの接しかたがこの上なく辛辣なラムの言動にこそ胸がざわつく人もいるでしょうし、2nd seasonから登場する魔女“エキドナ”(声:坂本真綾)のミステリアスな魅力もたまりません。

  • ▲2nd season第28話より、エキドナ。

 何度もスバルたちのゆく手を阻む恐ろしい暗殺者・エルザ(声:能登麻美子)に、腸を掻っ切られたい! という人も、少なからず存在することでしょう。

  • ▲新編集版第2話より、エルザ。

 いま名前を挙げた以外にも、魅力的な女性キャラクターはまだまだ登場します。同じように魅力的な女の子が多数登場する“美少女ゲーム”がお好きな方も、きっと『リゼロ』を気に入ってくれはず。

 とくにエミリアを演じる高橋李依さんがキーキャラクター“蓮”を演じた『デート・ア・ライブ 蓮ディストピア』や、レムを演じる水瀬いのりさんがヒロインのひとり、“鳳城詩名”を演じた『D.C.4 ~ダ・カーポ4~』などをプレイして、両名のキャラクターに魅了された方なら、エミリアやレムにもハマってしまう可能性は非常に高いものと思われます。

『Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補』は2021年1月28日発売!

 そんなさまざまなゲームファンにおすすめできる『リゼロ』ですが、2021年1月28日にはNintendo Switch、プレイステーション4、Steam向けのゲームが発売されます。タイトルは『Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補』。

 エミリアが次期国王の座を争うライバルとなる“王選候補者”は全部で5人だったはずが、6人目の候補となるメルティ(声:雨宮天)という少女が登場。

  • ▲6人目の王選候補者・メルティ。

 “神龍教会”のシスターでもあるメルティや、彼女に仕える騎士であるティーガ(声:豊永利行)と、文官のサクラ(声:平野綾)。行きがかり上、スバルたちとともに戦ってくれる傭兵のサルム(声:武内駿輔)や、精霊のプーカ(声:本渡楓)。

 多数のオリジナルキャラクターたちの思惑も交錯する誰も見たことのない王選が、原作者・長月達平氏監修のゲームオリジナルストーリーとして展開されます。

 ゲームとしては、キャラクターたちとの会話や情報収集を行うアドベンチャーパート、集めた情報をもとに作戦を立てるブリーフィングパート、シミュレーションゲーム的なミッションパートなどがあり、ブリーフィングパートで現れる選択肢の選びかたによって協力してくれる仲間の人数が変わるなど、ミッションの難度が変化。

 なおミッションパートはあまりゲームが得意ではない人でも楽しめるようになっているとのこと。さらにミッションに失敗し、再挑戦することになったときは、より危険の少ない新しい行動が取れるといった、スバルの“死に戻り”を再現したユニークなシステムも取り入れられています。

 アニメでいうと第12話『再来の王都』以降の展開のオリジナルストーリーになっているので、ここまでアニメを視聴した上で、ゲームをプレイする、というのもアリかもしれません。

 アニメ『リゼロ』が楽しめた方は、こちらもぜひ買って、プレイしてみてください!

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

©長月達平・株式会社KADOKAWA 刊/Re:ゼロから始める異世界生活2 製作委員会
Licensed to and Published by Spike Chunsoft Co., Ltd.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ADV
  • 発売日: 2021年1月28日
  • 希望小売価格: 7,980円+税

Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ADV
  • 発売日: 2021年1月28日
  • 希望小売価格: 7,980円+税

Re:ゼロから始める異世界生活 偽りの王選候補

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: Steam
  • ジャンル: ADV
  • 発売日: 2021年1月28日
  • 希望小売価格: 7,980円+税

関連する記事一覧はこちら