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【おすすめDLゲーム】『フェルシール:アービターズマーク』は育成要素たっぷりのシミュレーションRPG

滑川けいと
公開日時
最終更新

 ダウンロード用ゲームから佳作・良作を紹介する“おすすめDLゲーム”連載。今回は1月28日にPS4/Nintendo Switch/PC(DMM GAMES)で配信された『フェルシール:アービターズマーク』の魅力を紹介していきます。

 本作は、海外のインディーデベロッパーである6 Eyes Studioが開発を、1C Entertainmentがパブリッシャーを担当したターン制のシミュレーションRPG。2019年の4月30日にPC(Steam)で配信されています。

 その本作の日本語対応版が、満を持してリリースとなるのです。

 舞台となるのは、かつて強大な魔獣を倒した7人の英雄“イモータル”が守護している世界です。魔獣を打ち倒し平和が戻ったあと、イモータルは法の代理人となる組織“アービター”を立ち上げ、イモータルに代わり国の秩序の管理をさせることにしました。

 長年の月日がたち、ある日イモータルのひとりが退任を発表。それにより世界各地にイモータルの継承者候補“烙印者”となった者が現れます。烙印者となった者は巡礼の旅の命を受け、そのあいだ法で裁くことはできなくなるのです。

 アービターである主人公“カイリー”が捕まえたあくどい貴族“アルフォンス”も、烙印者となった1人でした。法で裁けないとはいえ、アルフォンスを野放しにしてはならない。正義感の強いカイリーは、巡礼の旅を行うアルフォンスを追うことにしたのです。

  • ▲彼女がカイリー。アービターの仕事に忠実で、誇りを持って行動しています。

戦略性に富んだ往年のタクティカルバトル!

 イモータルやアービターが秩序を管理しているとはいえ、世界にはまだまだ悪意に満ちた者やモンスターが存在しています。冒険の途中には、カイリー一行に襲いかかってくる、さまざまな相手とのバトルが発生します。

 本作は、ターン制のタクティカルバトル。素早さ順に敵味方が入り乱れて行動していきます。攻撃する方向で与えられるダメージが変化したり、土地の高低差で攻撃が届かなかったりなどの要素のおかげで、戦略性の高い戦いを楽しめました。

 一考しながら行動し、見事クリアできた時は何とも言えない達成感を得られます。味方ユニットをうまく動かしながら、戦っていきましょう。

 画面上部にユニットが行動順で表示される、攻撃をする際に与えられるダメージや命中率が表示されるなど、どのようにユニットを動かすのかプレイヤーが考えやすい工夫がされているのが印象的でした。


  • ▲正面から攻撃する場合(画像上)と横から攻撃する場合(画像下)でダメージは変わります。逆もまたしかり。敵から攻撃を受けそうな場合、方向に気をつけましょう。

 ユニットは騎士や傭兵といった“クラス”に属しており、クラスによって攻撃に秀でたもの、支援に特化したものなどさまざまなアビリティを使用できます。通常攻撃以外だけでなくクラス特有のアビリティを使いこなして戦っていくことになるのです。

  • ▲ユニットは、1ターンで移動といずれかのアクションを行えます。

 少し特殊だと感じたのは、アイテムの存在。バトル中はアイテムを使用して回復したり攻撃したりできるのですが、全ユニット共有で、誰かが使ってしまい所持数が0になると他のユニットは使用できなくなります。どのタイミングでアイテムを使用するのかが大事になってくるわけですね。

 ただ、アイテムはバトル終了後に補充されて次のバトルで再び使えるようになります。何も使わないのはもったいないので、ここぞというタイミングで使っていくといいですよ。

  • ▲筆者的に注目は“石”。最初は1回しか使えませんが、遠距離から敵に25ダメージを与えられるので序盤は重宝しました。

 戦略的なバトルを楽しめる本作ですが、シミュレーション系のバトルがあまり得意でないという人もご安心を! 本作ではいつでもベテランやハードなど、ゲーム中の難易度を変えられます。難しいな、と感じたらすぐに変更できるので、タクティカルバトル導入としていいかもしれません。

  • ▲難易度プリセットを変えるだけでもOKですが、敵のレベルや装備などの各項目も細かく設定できます。

やり込み好きにはたまらないシステムがたっぷり!

 味方ユニットは戦いのなかで経験値を獲得し、レベルアップしていきます。また戦闘終了後には“AP”を獲得。このAPを割り振ることで、クラスの新たなスキルを習得していくことになります。

  • ▲攻撃をしたり、回復したり、ユニットに影響を与える行動をすると経験値を獲得します。
  • ▲バトル終了後、報酬やAPを獲得できます。

 ユニットの職業的な存在であるクラスですが“クラスチェンジ”をすることで別のクラスになることができます。個人的に、このシステムはうれしい要素。

 クラスは実に30以上用意されており、特定のクラスのレベルを一定まで上げると解放されるものも。クラスごとに使用できるアビリティが異なるので、同じユニットでもできることがガラリと変わります。

 基本と言えるクラス“傭兵”。少し味方を回復できる“応急手当”を持つほか、敵のステータスを下げられる攻撃アビリティを多数覚えます。

 遠距離攻撃にたけた“魔法使い”。守りは弱いものの、広範囲にダメージを与えられるのが強みです。

 こちらはクラスチェンジの画面。灰色になっているのは、まだクラスチェンジできないものです。クラスチェンジに必要となるクラスのレベルは画面右上に表示されているので、確認して条件を満たすようにしましょう。

 複数のクラスを経験したあとに待っているのは、各アビリティのカスタマイズ! ユニットはメインとなるクラス以外にも、そのユニットが習得してきた数々のアビリティをメインクラスのものに加えてセットできるのです。愛情を注いで育てれば育てるほど、ユニットを強くできるというわけですね。

 カスタムできるのは、バトルで繰り出せるスキルアビリティ、常時効果を発揮するパッシブアビリティ、そして攻撃を受けたときに発動するカウンターアビリティです。攻撃に特化したクラス同士を組み合わせるもよし、回復のできるクラスをセットして支援もできるアタッカーにするもよし。

 育てるほどセットできるアビリティが増えていくのは見ていてワクワクしますし、何よりユニットに愛着がわいてくるんですよね。いろいろなクラスを経験させて、お気に入りの組み合わせを見つけましょう。

  • ▲アビリティをつけないのはもったいないので、何かしら習得していたらセットするといいですよ。
  • ▲レベルアップやクラスチェンジだけでなく、店で販売している武器や防具を装備することでも強化可能です。武器によって攻撃範囲が広いものや特殊効果のついているものもあります。

 やり込み要素としてもうひとつ抑えておきたいのは、アイテムの生産です。バトル中敵を倒すと素材を手に入れることがあり、入手した素材を組み合わせることで新たなアイテムを生産できます。

 生産できるのは戦闘中に使用可能なアイテムをはじめ、装備や特定のクラスを解放するためのバッジなどさまざま。特に作っておきたいのはバトルで使用できるアイテムですね。作っておくとバトル中使えるアイテムの種類や回数が多くなるので、効率よく戦えるようになります。

  • ▲必要な素材は生産画面に書いてあります。素材を入手しようと、繰り返しバトルをしたくなる仕組みになっているなと感じました。

オリジナルキャラクターを参戦させて戦場で戦おう!

 本作にはカイリーをはじめとする、物語を盛り上げてくれる固定キャラクターが登場しますが、ゲーム内の“ギルド”にいくとオリジナルキャラクターを生み出すことも可能です。名前にはじまり、肌の色や髪型、服装などを細かく決められるようになっています。自慢のキャラクターを作り出し、活躍させましょう!

  • ▲キャラクタークリエイトが完了すると、仲間に加入。ただ、外見はいつでも変更できるので気軽に作成しましょう。

  • ▲外見や顔アイコンのパターンは複数用意されています。

 濃密な戦略的なバトルが堪能できる本作。育成やアイテム生産などのやり込み部分も作り込まれていますし、何より難易度調整がいつでもできるのは大きなポイントです。タクティカルバトルを初めて触る人も熟練者の人も、垣根なく楽しめるハズです。

 PS4/Switch/PC(DMM GAMES)でダウンロード版が配信されていますが、PS4版のパッケージ版も用意されています。お好みのタイプで、タクティカルバトルのおもしろさを存分に味わってください!

※画像はすべて開発中のものです。
Published by EXNOA LLC. © 2020 1C Company. Developed by 6 Eyes Studio LLC. All rights reserved.

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『フェルシール:アービターズマーク』

  • メーカー:DMM GAMES
  • 対応端末:PS4/Switch/PC(DMM GAMES)(ダウンロード専用)
  • ジャンル:シミュレーションRPG
  • 配信日:2021年1月28日
  • 価格:3,100円(税別)

『フェルシール:アービターズマーク』

  • メーカー:DMM GAMES
  • 対応端末:PS4
  • ジャンル:シミュレーションRPG
  • 発売日:2021年1月28日
  • 価格:3,480円(税別)

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