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“キリトさん(着ぐるみ)”の誕生秘話!【SAOゲームP・二見鷹介コラム #25】

二見鷹介
公開日時

 新しい年が始まり、仕事も始まりましたね。『ソードアート・オンライン』ゲーム総合プロデューサー二見です。今年もよろしくお願いいたします!

 皆様は心身ともにリフレッシュされたお正月でしたでしょうか? あちきは……年末年始に向けて壮大な風邪をひきまして……ただの寝正月でしたよ!

 おかげさまで、寝る⇒ゲームする⇒寝る⇒ゲームする……の繰り返しでしたが(苦笑)年末年始で忙しい時に風邪をひく。とんでもなくご迷惑をお医者さんには掛けました……。

 念のため検査も済み。体調には一切問題ないので、お仕事を始めています。

 そして状況も大変な世の中になってきましたが、この苦難を乗り越えていきましょう! あちきとしては『SAOAL』の現場の人たちに体調管理に気を付けていただき、しっかり制作ができる体制を構築できればと思っています。

 さて、年始でネタがない(苦笑)なので、コラムをうーんうーんと悩んでふと脳裏に浮かんだ“キリトさん(着ぐるみ)”の誕生秘話! について書こうかなと。

(※実は結構前に今回別のネタを書いていたのですがデータが消えました(泣)。テンション高く書いていたので、超悔しいですが近いうちにリベンジします……。)

 お気づきの方もいるかもしれませんが、あちきのタイトルはなぜか立体物を作ることがちょいちょいありまして、キリトさんにたどり着く前の1番最初は『涼宮ハルヒの戸惑』というタイトルで等身大を作ったところから始まります。

  • ▲等身大ハルヒ。

 なぜ制作したのか? というロジックですが、最初は純真に“プロモーション”のために何かおもしろいこと、目につくこと……をひねり出した結果です。それがいいか悪いかは置いておいて、等身大のハルヒを作ったことに後悔はない! と。

 当時はまだ入社して2年目ぐらいだったので、とにかく1日1日必死だったことを覚えています。TGSとかで飾っていただいたのですが、超宣伝隊長! として大活躍してもらいましたね……懐かしい。イベントでは怪しいところを写真にとられないようにつきっきりでしたけどね!

 そんなわけで、あちきの“等身大ハルヒ”のマネージャーとしての日々が始まりました(笑)。

 で、次のステップに行くときに“等身大”はいいけど……次のネタ! 次のおもしろいネタは何なんだ!?必死で考えた若いあちきは以下の答えを出しました。

アニメキャラ+等身大+動く=かわいい。(カオス)

 答え=『俺の妹が妹がこんなに可愛いわけがない』の“桐乃?さん”でした。

 正直……制作した時は不安でいっぱいでした。本当に大丈夫なのか? この“桐乃?さん”は愛されるのか? 大丈夫? という声はたくさんいただきました。

 否。大丈夫じゃない。大丈夫にするんだよ!

 そしてあちきの“桐乃?さん”のプロデューサーさんとしての日々が始まりました。

  • ▲一緒にネット番組にもバーターで出てもらいました。
  • ▲しっかりブロマイド用の写真もスタジオに行ってプロのカメラマンに取ってもらいました。

 そのおかげで、最後には“桐乃?さん”にファンレターまで来ましたからね! まだ手元に持っていますよ! 努力すれば何とかなる! あきらめなければ何とかなる!

 そして、本題の“キリトさん(着ぐるみ)”です。

 あちきが昔から“おもしろい”“話題になる”とかのプロモーションを考えることが体に染みついていて、その反省もあるのですが。“桐乃?さん”を越えなければ! という使命感。ああ、無駄な使命感。

 この時の計算式は

“アニメキャラ”(絶対条件)-“等身大”(リアリティありすぎ問題)+“被り物”(愛着がほんと沸いてくる)=愛くるしいやつ(なんでこの答えかはわかりません)

 ただ、過去の経験から出てくる直感的な答えです(苦笑)。

 あちきの残された道は“着ぐるみ”しかねぇ……!!(なぜ当時の自分は何も疑わなかったのか?)

 『SAO』の関係者に前の2件の“成功例”とともに自信満々で提案をさせていただきました。そう。えらい大人たちはこんな顔をしてました。

 「二見君……ほんとやるの? 大丈夫?」

 ほら、出ました。“大丈夫?”

 否。大丈夫じゃない。大丈夫にするんだよ!

 そしてあちきの“キリトさん”のプロデューサーさんとしての日々が始まりました。(デジャブ)

  • ▲ゲームにも登場!
  • ▲アスナさんも増えたよ!!

 ほら、この通り! 今では“アスナさん”“ユイちゃん”“シリカちゃん”とファミリーも増え絶好調です。

 あきらめなければ夢がかなう!(なんの話してたっけ……)

 というわけで、自身の過去の経験って無駄ないなと(苦笑)。“キリトさん(着ぐるみ)”は、ほんとはまじめなプロモーションにつかれて、教育テレビのようなゆるーい感じで、スカルリーパー戦の動画を撮りたい! イベントで上映したい! とかいってノリでやったのですが、今ではここまで成長して嬉しい限りです。

 まだ夢はかなっていないので、いずれかリアルイベントや動画で教育系の『ゆるーーーいSAO』動画とか作ってみたいですね。

 最後に、“キリトさん(着ぐるみ)”に言えることは……

 キリトさん。そろそろ“コンバート(バージョンアップ)”しないか?(笑)

(※そろそろALOやGGO、アリシとか衣替えしたい。)

 さて、今回のネタはいかがでしたでしょうか? このコラムでは『SAO』に限らずいろんなことを書いていければと思っています。なので、本当は“ゲーム業界に入る前に影響されたエンタメタイトル”! とかやりたかったのですが、データが消えて意気消沈しているので、どこかでやろうかと思います。

 そして、ゲームや漫画、映画とか自分の仕事の根幹になっている振り返りネタとかやっていければなぁと。あとは皆さんがおすすめエンタメとかを見て感想を言うとか。

 開発状況ですがご報告です。

 改めまして『ソードアート・オンライン アリシゼーションLycoris』をご購入された方、遊んでいただいている方、ありがとうございます。

 現在はティーゼ編チェック中になります。配信日に関しては大変申し訳ございません。世の中の状況を踏まえまして、現場の安全第一で進行中です。チェック含めて終わりましたら、今月中には配信日などの情報を公開はできるかと思います。

 それでは皆様、また次回お会いしましょう!

(C)2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project 
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