お前の銀(イン)はお前が決めるがいい(リーシャ)【軌跡シリーズ名言集】
- 文
- Zenon
- 公開日時
日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。
本記事で紹介するのは、『零の軌跡』『碧の軌跡』の登場キャラクターの1人、リーシャ・マオにまつわるセリフ。劇団《アルカンシェル》のアーティストと伝説の凶手《銀(イン)》という、光と影の二面性を持つ彼女の存在は、いかにして生まれたのか。その名言とともに振り返っていきましょう。
※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
お前の銀(イン)はお前が決めるがいい(リーシャ・マオ)
●終章 それでも僕らは。(英雄伝説 碧の軌跡:改)
今回の名言は、ディーター大統領が発した「クロスベル独立国宣言」を無効化して、クロスベル解放作戦に挑む前夜に発生する絆イベントからの紹介です。
結社《身喰らう蛇》の試練に大変な思いをしながら打ち勝って、いよいよディーターの野望を食い止めるためにクロスベルへ乗り込もうという大一番のタイミングとなります。
七耀教会の誇る専用飛行艇《メルカバ》で英気を養うロイドたち。そこで彼は、仲間の1人であるリーシャ・マオから「作戦前にちょっとおしゃべりしたい」と誘いを受けました。
なお、じつはその直前に《特務支援課》の同僚であるエリィとティオ、そしてノエルからも「ふたりで話したい」「相談に乗ってほしい」「お願いしたいことがある」などと誘われていましたが、そこはさすがのロイド、二つ返事でリーシャに「俺なんかでよければ」と答えます。
そしてリーシャはロイドに、クロスベルに来る前の自分のこと、つまり伝説の凶手《銀》として育てられた過去について語り出します。
そこでリーシャは初めて恐怖を覚えたといいます。それは《銀》になることや父を失うことへの恐怖ではなく、父が丹念に仕上げたはずの自分が《銀》として出来損ないだったのではないかと、死にゆく父を最後に失望させたのではないかという恐怖でした。
そんな風に悩むリーシャを見て、床に伏した父が苦笑しながら放った言葉が、今回の名言となります。
「――それもまたお前だ」
「お前の銀はお前が決めるがいい」
それから約2年後、カルバード共和国のシンジケート《黒月》とクロスベルの覇権奪取に協力するための長期契約を結びます。そしてクロスベルへとやってきて、下見のために劇団《アルカンシェル》を訪れたところでイリアにスカウトされてしまったのだとか。
予想以上に練習がハードで、《銀》との両立に苦労したと語るリーシャ。アルカンシェルという光を手に入れても、《銀》という父と祖先から受け継いできた道は完全に捨てられないとも話していました。それこそが、彼女がずっと悩んできたことだったんです。光と闇、相反する道だけれど、どちらも捨てられない。そんな葛藤です。
その葛藤へ、ロイドは鋭く斬りこみます。「《銀》はすべてを受け継ぐというなら、リーシャが光を見出してしまった以上、《銀》もそれを受け入れざるを得ないのではないか」と。
あるいは、絶対に捨てられないと悩んでいるけれど、ここで《銀》という存在を完全に断ち切るのも1つの道だとロイドは提示。もしその道を選んでも、リーシャの父は「それもまたお前だ」と苦笑して気にしないのではないかといいます。
わかりにくいかもしれないけれど、ちゃんと父は娘を愛していた。そのことをロイドがリーシャに告げると、彼女は思わず涙をこぼします。
「父から受け継いだ《銀》を変えてはならない」「父を失望させたのではないか」「アルカンシェルは諦めざるを得ない」など、今までさんざん葛藤して「こうあるべき」と我慢してきたものすべてが、「ありのままでいい」のだと言ってもらえて、抑圧から解放された感じなのだと思います。
《銀》は変わってもよくて、父はちゃんと自分を愛してくれていて、《アルカンシェル》のアーティスト活動も続けていい。そんな、“許し”をロイドを介して父からもらったような、そんな出来事でした。
その後、リーシャはロイドたちとともに潜伏し、帝国占領下のクロスベルで影ながら活動してきました。それから約2年後、シリーズ最新作『創の軌跡』では、《アルカンシェル》の復帰公演で元気に踊る《月の姫》を見ることができます。
はい、というわけでリーシャ・マオにまつわる名言「お前の銀はお前が決めるがいい」をお送りしました。『創の軌跡』では光と闇を受け入れ、さらに(いろいろと)成長し続けるリーシャ・マオを堪能できますので、まだの方はぜひプレイしてみてください!
シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらをピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!
※画面はPS4『英雄伝説 碧の軌跡:改』、PS4『英雄伝説 創の軌跡』、PS Vita『英雄伝説 碧の軌跡Evolution』のものです。
(C) 2010-2020 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.
(C) 2020 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.
(C) 2014 Chara-Ani Corporation. All Rights Reserved.
(C) 2011 Nihon Falcom Corporation. All Rights Reserved.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
英雄伝説 零の軌跡 Evolution
- メーカー: 角川ゲームス
- 対応機種: PS Vita
- ジャンル: ストーリーRPG
- 発売日: 2012年10月18日
- 希望小売価格: 6,090円(税込)
英雄伝説 碧の軌跡 Evolution
- メーカー: 角川ゲームス
- 対応機種: PS Vita
- ジャンル: RPG
- 発売日: 2014年6月12日
- 希望小売価格: 5,800円+税
英雄伝説 碧の軌跡 Evolution(ダウンロード版)
- メーカー: 角川ゲームス
- 対応機種: PS Vita
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2014年6月12日
- 価格: 4,800円+税
英雄伝説 創の軌跡
- メーカー: 日本ファルコム
- 対応機種: PS4
- ジャンル: RPG
- 発売日: 2020年8月27日
- 希望小売価格: 7,800円+税
英雄伝説 零の軌跡:改
- メーカー: 日本ファルコム
- 対応機種: PS4
- ジャンル: RPG
- 発売日: 2020年4月23日
- 希望小売価格: 3,980円+税
英雄伝説 碧の軌跡:改
- メーカー: 日本ファルコム
- 対応機種: PS4
- ジャンル: RPG
- 発売日: 2020年5月28日
- 希望小売価格: 3,980円+税