最新ゲームも快適動作! 今オススメのゲーミングPCはコレ

松野将太
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 3Dゲームを快適にプレイするためのパソコンには、ある程度高めの性能が求められます。近年ではPCゲーム向けに性能を整えた“ゲーミングPC”が数多く販売されているため、そうしたラインアップの中から購入するモデルを選ぶのがオススメです。とはいえゲーミングPCにもスペックの差はあるため、「どのような製品を買っていいかわからない……」という人は多いはず。

 この記事ではデスクトップタイプのゲーミングPCに注目し、購入の際のポイントや、価格帯別のオススメ製品などを紹介していきましょう。

優先して見るべきはグラフィックス(GPU)の性能

 さまざまな処理を統括する“CPU”、高度なグラフィックス処理を行うための“GPU”などに優秀なパーツを使用し、総合性能に優れているのがゲーミングPCの1つの特徴です。基本的には多くの面で優秀なのですが、とくに注目すべきなのは、映像を処理するためのグラフィックス性能でしょう。ゲーミングPCの多くは独立したGPUを搭載していますが、搭載するGPUによって、ある程度のゲーミング性能を把握することができます。

  • ▲グラフィックス性能を左右するGPUは、現在世代の移行期にありますが、最新で性能も高いNVIDIAの“GeForce RTX 30”シリーズ、あるいはAMDの“Radeon RX 6000”シリーズを搭載したPCを選ぶのがオススメです。

 現行世代のゲーム向けGPUは、NVIDIAの“GeForce RTX 30”シリーズ、あるいはAMDの“Radeon RX 6000”シリーズがメジャーな製品です。どちらも世代の移行期であるため、前世代のGPUを搭載したモデルも並行して販売されていますが、性能には世代間でかなりの差があるため、とりあえずは最新のGPUを採用したパソコンを購入することを考えるべきでしょう。

 最新世代のGPUは極めて性能が高いため、搭載するパソコンを購入しておけばプレイできないゲームはまずありません。ゲームの処理の重さは画質設定や解像度によって変わりますが、一般的なPC用モニターで採用されるフルHD(1920×1080ドット)解像度でゲームを遊ぶのであれば、“GeForce RTX 3060 Ti”搭載製品をオススメします。比較的軽めのFPSタイトルから重量級のアクションゲームまで、最高設定で快適にプレイでき、144fps以上の高いフレームレートを出すことも現実的です。

 一方、WQHD(2560×1440ドット)や4K(3840×2160ドット)などの高解像度ディスプレイを使う場合は、余裕をもってハイエンドなGPUを購入しておくほうがいいかもしれません。高性能な“GeForce RTX 3070”や“GeForce RTX 3080”、あるいは“Radeon RX 6800”や“Radeon RX 6800 XT”なら、高解像度・高フレームレート環境でもしっかりとパフォーマンスを発揮してくれます。

CPUとメモリ、ストレージは予算次第で調整したい

 GPUの次に注目すべきなのは、PCのすべての処理の要となるCPUです。ゲームプレイ時のパフォーマンスに関していえば、GPUよりも影響力は少ないのですが、あまり高性能ではないCPUの場合、GPUの性能をうまく引き出せない場合があります。

  • ▲現行のCPUはIntelの“第10世代Coreプロセッサー”、あるいはAMDの“Ryzen 5000”シリーズが主流です。ゲーム向けではどちらもしっかり性能を発揮してくれるので、最低限Core i5シリーズやRyzen 5シリーズなど、ミドルクラス以上のCPUを選んでおけば大丈夫です。

 最新のデスクトップPC向けCPUは、Intelの“第10世代Coreプロセッサ”、あるいはAMDの“Ryzen 5000”シリーズが主流です。Intelであれば、メインストリーム最上位の10コア/20スレッドCPU“Core i9-10900K”を筆頭に、ハイエンドの“Core i7-10700”、ミドルクラスの“Core i5-10400”あたりが採用されたゲーミングPCが多いです。AMDは、12コア/24スレッドのハイエンドCPU“Ryzen 7 5900X”や8コア/16スレッドの“Ryzen 7 5800X”、ミドルクラスの“Ryzen 5 5600X”の採用例が多いと言えます。

 ひとまずは、Core i5シリーズやRyzen 5シリーズなど、ミドルクラス以上のCPUを選んでおけば大きく間違えることはないでしょう。その点では、GPUと比べれば予算次第で妥協しやすい部分とも言えます。ただし、ハイエンドGPUを搭載するPCでは同じようにハイエンドCPUを採用するモデルをオススメしたいところです。また、ゲームをプレイしながらの配信なども行う予定があれば、CPUには余裕をもって、8コア以上のハイエンド製品を搭載したPCを選んでおくといいでしょう。

  • ▲データ容量の大きいゲームタイトルが増えていることもあり、ストレージは保存容量が500GB、できれば1TB以上が望ましいです。

 それ以外にも、メモリやストレージは気にしておくべき部分です。メモリ容量は16GB以上あればとりあえずはOKで、ストレージは500GB以上、できれば1TBのSSDを確保しておくと安心できます。とくに、近年はゲーム1本でデータ容量100GBを超えるようなタイトルも出てきているため、システムドライブが容量256GB以下ではかなり厳しいと言わざるをえません。HDDをデータ保存用のドライブとして搭載しているゲーミングPCもありますが、HDDにゲームを保存するとロード時間が長くなりがちなのが欠点です。まずは、SSDの容量が多いモデルを第一候補とするのがいいでしょう。

価格帯別のオススメモデルはコレ!

■ドスパラ GALLERIA RM5C-R36T
直販価格13万5278円

 GPUにNVIDIAの“GeForce RTX 3060 Ti”を搭載し、CPUにIntelの第10世代Coreプロセッサ“Core i5-10400”を採用したミドルクラスゲーミングPC。フルHD解像度ではほとんどのゲームタイトルを最高画質・高フレームレートでプレイできるポテンシャルがあり、WQHDでのゲーミングにも対応可能です。メモリ容量は16GBで、ストレージは高速かつ容量も及第点な512GB NVMe SSDを搭載。直販価格は13万5278円(送料込)と、ゲーミングPCとしては安価です。現行の最新ビッグタイトルを不自由なくプレイできるゲーミングPCが欲しい、と考えるなら非常に魅力的な選択肢と言えます。

■TSUKUMO G-GEAR GA5A-H204/XT
直販価格19万2000円

 AMDの最新世代CPU“Ryzen 5 5600X”に、NVIDIAのハイエンドGPU“GeForce RTX 3070”を搭載したハイエンドゲーミングPC。高解像度まで対応可能なスペックであり、WQHDや4Kモニターとあわせてゲームをプレイしたいユーザー向けの製品といえます。メモリ容量は16GBと十分で、ストレージは512GB NVMe SSDを搭載。大容量の保存には向きませんが、不安な場合、BTOカスタマイズでSSDやHDDを追加するのは有効です。直販価格は19万2000円(送料込)と、ハイエンドGPUを搭載しつつ価格を20万円以下に抑えているのも注目すべきポイントといえます。

■マウスコンピューター G-Tune EP-Z
直販価格33万3080円

 GPUにNVIDIAの“GeForce RTX 3080”、CPUにIntelのメインストリーム最上位“Core i9-10900K”を搭載したフラッグシップモデル。4K解像度でもあらゆるゲームで快適なプレイが可能な最上級の基礎スペックを備えており、メモリ容量は32GB、ストレージは1TB NVMe SSDと2TB HDDを組み合わせて搭載するなど、スキのない構成がウリです。直販価格は33万3080円(送料込)と30万円を超えてきますが、数年先までハイエンドで使える環境をそろえておきたいなら検討の価値アリです。

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