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『プロスピ2019』には野球のすべてが詰まっている。野球ゲームの最高峰にスキは見当たらない!?【電撃PS】

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 KONAMIから7月18日に発売されたPS4、PS Vita用タイトル『プロ野球スピリッツ2019(以下、プロスピ2019)』。前作『プロ野球スピリッツ2015』から、じつに4年ぶりとなるシリーズ最新作をレビューしていきます。

 本作は、どこまでもリアルな野球を追求した『プロ野球スピリッツ』シリーズの最新作です。プロ野球を体感できる各種モードはもちろん、高校野球を題材とした新モードまで、野球ライフを存分に満喫できるのが大きな魅力となっています。

 また、本作はシリーズ初のPS4タイトルであり、4Kにも対応。グラフィックが大幅に進化し、選手の顔つきからユニフォームのシワにいたるまで、実物と見間違うほどのクオリティを誇っているのが特徴です。

 今回の記事では、オンラインを介さずにプレイできる“甲子園スピリッツ”と“スタープレイヤー”というモードを中心に、ゲームの魅力をお届けしていきます。

※今回プレイした内容は、2019年5月上旬の選手データになります。

  • ▲選手のデータは5月上旬のもので、シーズン中は常に更新されていく予定です。プロ野球ファンであればイチ押しの選手たちがどんな能力なのかが気になるうえに、彼らの能力を調べるだけでもなかなか飽きませんよ。

PS4のマシンパワーが生み出すリアルな球場、そして選手たち!

 ゲームを触れる前に本作の本気度がわかるとすれば、それはグラフィックでしょう。

 すでに公式サイトなどのPVで見ているユーザーも多いかもしれませんが、スタジアムの再現度や空気感は、球場に実際に足を運んだことのある人なら、思わずうなるほどの出来栄えとなっています。

 人工芝の質感やナイトゲームでの照明のぼやけ具合など、臨場感あふれる球場でプレイが楽しめるわけです。また、実際の球場と、広告や看板の再現度を見比べてみるのも一興かと。

 選手の表現に関しても注目で、試合が進むにつれて投手の顔に汗が浮き出てくるといった、時間経過によって選手の状態も変化します。選手の再現度で言えばパーフェクトに近く、レアード選手がホームラン後に見せる“寿司ポーズ”など、おなじみのパフォーマンスもバッチリです。

 投手として操作している際に筒香嘉智選手や中田翔選手などのバッターボックスに入る前のルーチンを見ると、かなりの威圧感を受けるでしょう。

 彼らを前にした投手は「相当なプレッシャーを感じるのでは?」と思えてしまうほど。ぜひとも、選手の一挙手一投足にまで目を光らせてほしいです。

 見ただけでも説得力のあるグラフィックですが、実際にゲームに触れた際には“シンプルに対応ハードが変わっただけではない”ことがわかるはずです。

  • ▲スタジアムの空気感や再現度に加えて、ざわつく観客の動きまでリアルを追求。野球ゲームでは、間違いなく最高レベルのグラフィックと言えます。
  • ▲福岡ソフトバンクホークスの松田選手が空振りしたあとのよろけ具合など、球場や野球中継で見たことのある動作もバッチリ。その再現度は選手自身も驚くほどだ。

各種モードを始める前に触れておきたいチュートリアル“プロスピ入門”

 グラフィックや各種モードに目が行きがちですが、初心者へのチュートリアルも抜かりはありません。

 当たり前に思うかもしれませんが、スポーツとはいえ向かってくるボールをタイミングよく打ち返したり、タイミングを外すように打者に投げ込んだりする行動は、アクションゲームの操作と同様です。

 そのため本作を気持ちよくプレイするには、チュートリアルである“プロスピ入門”に触れておくのがオススメです。

 投手編、打撃編、守備編、走塁編の4項目からなり、それぞれ初心者マークが表示された初級編をクリアすると、上級編が解放され、ステップアップしながら腕を上げていける構成になっています。

 基礎を覚えてプレイするだけなら初級編に触れるだけでも問題ありませんが、上級編はより実践的なため、ぜひとも挑戦しておきたいところ。

 オンライン対戦で勝利を目指すという場合は操作のマスターは必須となるし、とくに守備と走塁に関しては状況判断能力も求められるため、基本だけでも習得しておくのがベストです。

 入門とはいえ、実際にミッションをこなさないとクリアできないので、しっかりと技術を習得できるようになっています。初級編だけなら20分、上級編まで含めると約1時間のプレイで基礎をマスターできるでしょう。

 なお、“プロスピ入門”で操作を覚えたら各モードを楽しむのはもちろん、打撃、投球、守備の精度を挙げたいという向上心があるなら、“トレーニング”でさらに鍛えていくといいでしょう。

野球のことならなんでも! 充実しているプレイモード

 本作には高校野球からプロ野球まで“野球ライフ”を満喫するためのモードを多数搭載しています。

 前述のチュートリアルとして機能する“プロスピ入門”や、プロ野球の選手として人生を送る“スタープレイヤー”などオフラインでも野球を存分に体験できるのです。

 オンラインにつなげられる環境であれば、プロ野球のシーズン中は選手のデータが随時更新されるうえに、オンライン専用のモードが楽しめます。以下では、本作に搭載されている主なモードを簡単に紹介します。

【オフライン要素】
対戦:好きなチームと設定で試合が楽しめる。友人やCOMと対戦したり、監督プレイで楽しんだりもできる。

ペナントレース:最大30年間のペナントレースを戦い抜く。

スタープレイヤー:1人のプロ野球選手としてシーズンを戦い抜き、スター選手を目指す。

甲子園スピリッツ:自分の分身となるオリジナル選手を育成。3タイプの育成方法から1つを選び、甲子園大会の優勝を目指す。

トレーニング:実戦形式で練習をする。

ホームラン競争:好きな球団の選手を選び、できるだけ多くのホームランを打つ。

プロスピ入門:打撃、投球、守備、走塁の基本的な操作が覚えられる。

【オンライン要素】
ドリームリーグ:好きな選手を集めてオリジナルのチームを作り、監督として采配を振るいながら対戦する。

プロ野球速報プレイ:現実のプロ野球と連動したモード。その日に行われた試合を再現しつつ、プレイできる。

オンライン対戦:オンラインを介して全国のプレイヤーと試合ができる。

 今回はオンラインを利用したモードや機能について触れることはできませんでしたが、選手のデータは約1週間のスパンで更新されていくとのこと。

 たとえば、ある選手が打撃が好調だった場合、翌週にはその成績を生かしたデータがゲームに反映されるといった具合です。選手の成績だけでなく、移籍情報にも対応していくそうです。

 リアルタイムでプロ野球の動向を把握しながら、ゲームが楽しめるのも野球ファンであればうれしいところでしょう。

とっつきやすい育成システムで甲子園を目指せる“甲子園スピリッツ”

 本作の注目モードの1つ“甲子園スピリッツ”。『プロスピ』シリーズでは初となる、甲子園を題材にした選手育成モードです。

 目的はいたってシンプルで、プレイヤーの分身となる選手を作成&育成しながら、所属する育星(いくせい)高校を甲子園で優勝に導き、ドラフト指名を目指すというもの。

 育成方法は“1年チャレンジ”“大会チャレンジ”“練習チャレンジ”の、3つの形式から選択することになります。

 このうち、筆者の育成が最もうまくいったのが“1年チャレンジ”。このチャレンジでは各種練習メニューを選択し、成長ポイントを獲得していくことに。この成長ポイントを消費し、伸ばしたい能力に振り分けていきます。

 システムとしては同社から発売されている『実況パワフルプロ野球(以下、パワプロ)』の人気育成モード“サクセス”に近く、同シリーズでこのモードに触れたことのあるプレイヤーであれば、すんなりとなじめるでしょう。

 大きな違いは登場キャラクターの見た目くらいで、リアル路線の『プロスピ』とデフォルメキャラの『パワプロ』といった程度でしょうか。

  • ▲練習をするたびに疲労が蓄積し、たまりすぎた状態で練習を行うと選手がケガをしてしまう。ときには休養をとる必要があり、休養と練習のバランスをとることも“サクセス”と似ている部分が多い。

 1年チャレンジは甲子園での優勝&ドラフト1位入団という大きな目標はあるものの、大きな軸となるストーリー性は薄め。どちらかといえば、育成に主眼が置かれているといった印象です。

 実際『パワプロ』の“サクセス”でありがちな、理不尽なイベントや展開による能力のマイナスはなく、疲労がたまった状態で練習を行うことによりケガをしてしまう点がデメリットとなる程度(とは言っても、経験ポイントが減るうえに調子も下降します)。

 無理せず適度に休養をとり、疲労の管理をしていけば大きな問題はありません。そのため、能力アップのための練習と試合に専念できたので、うれしかったですね!

  • ▲特定の練習を数回こなすと練習内容がレベルアップ。その練習を行うことで獲得できる成長ポイントが増えて、選手の能力を効率よく上げられるようになります。

 練習を行うための回数(コマンド)は限られているため、「どんな選手を作るのか?」といった選手の育成方針を立てることはかなり重要。ライバルチームやマネージャーなどとのイベントが発生する“移動”メニューが追加されて以降は、コマンドを増やすことが可能になります。

 コマンドが増えれば結果的に練習回数も比例して増やせるため、練習をするのか、移動をするのかと頭を悩ませることにもなる。プレイ回数を重ねることで、プレイヤーにとってのベストな育成方法を確立させることで理想の選手育成が可能になるのです。

  • ▲移動メニューで行きたい場所を選ぶと、部員、マネージャー、スカウトなどの顔が表示。表示されている場所に行けば、イベントが発生してアクティブが増加して練習回数が増える可能性があがる。移動場所によっては、体力を消費して練習したときと同等の経験ポイントを獲得できることもある。
  • ▲練習する際は監督や仲間の顔が表示される練習メニューを行うのも大切。どの練習に表示されるかランダムだが、監督であればキャプテンになりやすくなり、仲間であれば獲得する成長ポイントが増える。狙っていない練習であっても、こちらを重視するのもアリ。

 ある程度練習をこなすことで日程が進み、試合のパートへと移っていきます。このパートでは、自分で操作をするか全自動で試合を進めるなど、操作方法を決めることになります。操作に慣れていなければオートで進めても問題はありませんが、できるだけ自分での操作をオススメしたいです。

 レギュラーが固定されていないゲームの序盤では試合前に“奪三振を○個以上”“打点をあげるか、2安打以上”といったミッションが課せられることがあるため、ある程度プレイヤーの腕で結果を変えられる、自分での操作のほうがよい結果が出ることが多いです。

 もちろん操作に練習は必要ですが、前述の“プロスピ入門”で腕を磨いておきたいところですね。

  • ▲ミッションを達成できれば、試合後に獲得できる成長ポイントはかなり上がる。オートでは運まかせなことが多いため、できるだけ自分の手でよい結果を呼び込みたい。

 前述のとおり、このチャレンジは『パワプロ』の“サクセス”にシステムが近いだけあり、経験者であればかなりサクサクとゲームを進められます。

 未経験者であっても、1度クリアまでプレイすれば、2周目以降は目標を持ってラクにゲームを進行できるでしょう。幸いスキップ機能も備えているため、イベントを極力飛ばすことができ、快適にプレイできるのです。

甲子園へと駆け上がったときのテンションは格別! 演出面もしっかりしてます

 いくつかの練習試合をこなしながら地方大会がはじまり、地方大会に勝利すると、いよいよ甲子園球場での大会本戦となります。

 地方大会の簡素な作りの球場から、整備がバッチリと整った甲子園球場に乗り込んだときのよろこびは、やはり格別です。恐れ多いことですが、高校球児になったような気分にひたれますね。

 また、演出面でのこだわりもあり、試合中の声掛けや金属バットの乾いた打撃音、ブラスバンドの演奏など、いたるところに“高校野球らしさ”が散りばめられています。

 甲子園まで進んだ際には、地方大会の際にはなかったアナウンサーの実況も加わり、テレビ中継として放映されている演出も入るため、甲子園を体験しているといった没入感を強く感じることができるのです。

  • ▲試合前に表示される対戦カードの演出も、テレビ中継を意識したかのような作りに。

 今回、筆者がプレイした結果としては、甲子園で準優勝という結果に終わりました。作れた選手は先発投手でMAX152Km、スタミナA、疲労回復D、3種の変化球を習得。ドラフト1位で指名もされましたので、初見プレイとしては、それなりに理想の選手を作れたのではないかと思っています。所要時間としては約2時間30分ほどなので、2周目以降はスキップを使えば、さらにプレイ時間は早まるでしょう。

 なお、“1年チャレンジ”以外の2つのチャレンジはさらにプレイ時間が短めです。以下で簡単に特徴を触れておきましょう。

【大会チャレンジ】:試合と練習カードによる練習をこなしながら、甲子園を目指すチャレンジ。練習の回数は非常に少なく、試合に重点が置かれている印象です。休養や移動といったコマンドはないため、とことん試合に集中できます。地方大会からスタートし、大会で結果を出す必要があるのが特徴。試合に負けると終了し、その時点までの成長ポイントのみで選手を育成することになる。

 よくも悪くも試合次第のため、試合の操作が得意であれば、かなりオススメ。プレイ時間は長くても30~40分ほど。

  • ▲体力の概念がないので、休養やケガといった要素を考える必要がありません。目の前の試合に勝つことだけを意識し、能力を上げていくのがコツ。

【練習チャレンジ】:練習カードによる練習のみで選手育成を行うチャレンジ。試合はいっさいなく、野球の操作も必要がない。必要な練習をこなすだけだが、練習レベルを上げるハリキリシステムがキーになっており、練習カードに表示された"+1"などの数字に注目しながら練習を行う必要があります。ただし、各種練習カードに設定される数字はランダムのため、運の要素が絡んでくるため、狙い通りの選手を作るのはやや難しめです。

 ただ、プレイ時間は10分程度と短く、何度もチャレンジすることで理想の選手の作成も夢ではありません。

  • ▲ハリキリゲージを上げていく途中で、監督、部員、マネージャーたちとのイベントが発生。練習時の

 3つのチャレンジをプレイした結果ですが、計画を立てて理想の選手を作るなら“1年チャレンジ”。腕に自信があって、手早く甲子園を体験したいなら“大会チャレンジ”を。そして、手軽に選手を作りたい人には“練習チャレンジ”がオススメとなる。

 個人的には、高校球児としての成長とプロ入りまでが楽しめる“1年チャレンジ”を推したいです。狙いどおりの育成もできましたし、ドラフト1位で呼ばれたときのうれしさは、何物にも替えがたいですね。

“甲子園スピリッツ”と連動した“スタープレイヤー”は、サクセスストーリーを見ているかのよう

 “スタープレイヤー”は、従来のシリーズにも搭載されていたモードで、1人のプロ野球選手として所属球団でプレイしながら、スター選手を目指していくもの。

 本作では“甲子園スピリッツ”で作り上げたオリジナル選手を使って、このモードを楽しめるのが魅力の1つとなっています。以下では“甲子園スピリッツ”で育成した選手を使い、“スタープレイヤー”に触れたときの感想をお届けします。

甲子園を沸かしたオリジナル選手がプロで活躍していくのがうれしい

 “スタープレイヤー”では、トレーニングメニューを設定しながらプライベートを充実させ、試合をこなしていくことになります。トレーニングメニューは設定しておけば、自動で練習してくれるので、基本的にはプライベートと試合に集中していくことになります。

 筆者が“甲子園スピリッツ”で作った選手は、年俸1500万円からスタート。試合等で活躍すれば金額や給料があがり、プライベートの項目で高額なアイテムなどを購入できるようになります。

 年俸や所有するアイテムも選手のスター性を図るバロメーターと言えるので、「高級腕時計を購入するために勝ち続ける!」なんて気合を入れてもいいわけです。

  • ▲自分の作った選手が、プロの世界でどれだけ活躍できるかドキドキします。

 ゲームの流れはプロ野球の日程と同様、オープン戦→ペナントレース→オフシーズンを繰り返し、ペナントレース中は6試合して休日という流れになります。作成した選手は先発投手のため、登板日数は1週間で1度のみ。プレイ時間は比較的少なく、ゲームが進められました。なお、このモードでの試合は試合結果だけを見ることができ、ゲームを素早く進めることもできます。

 “甲子園スピリッツ”での希望球団を東京ヤクルトスワローズとしていたので、もちろんこのチームに所属することになります。当チームのスター選手である山田哲人選手と肩を並べて試合ができるという点でも、“甲子園スピリッツ”をプレイしてよかったと思えました。

 また、試合中にゴロを処理してくれたときなどは、入団できたことを幸せに感じてしまうほど。育ての親であると当時に、実際にマウンドに立ってプレイしている選手のような気持ちになれます。

  • ▲オープン戦やペナントレースで、名立たる選手たちから空振りを取るだけでも気持ちいい! 「自分の育成は間違っていなかった!」と感慨にふけること間違いなし!!

 プライベートの充実もプロ野球人生には大切なこと。プライベートメニューでは休日などを利用し、監督、チームメイト、球団スタッフにいたるまで交流を深められるようになっています。とくにチームメイトとの交流では、“ラーニング”によって特定の選手が持っている能力を習得できたりします。

 実際のプロ野球選手でも、選手間の交流によって技術力がアップする選手も多いようで、なんともリアルなシステムと言えるでしょう。また、交友関係はスポーツ記者にまでおよび、彼らと仲を深めることでスキルが獲得できます。

  • ▲記者さんからは、ほかの選手との交友値が上がりやすくなる“社交性”というスキルが獲得できます。ほかの選手と交流する前に、ぜひとも手に入れておきたいですね。

 “マイ情報”の項目では、初勝利やファンの人数など、選手としての記録が確認できます。プロ入りしたからには、ぜひとも球史に名前を刻みたいと考えるプレイヤーも多いはず。達成の難しいベストナインや日本シリーズMVPといった記録に挑んでみるのも、おもしろいでしょう。

 また、オリジナル選手でプレイすることで、実名で活躍するモデルさんたちと結婚することも可能。選手として活躍した暁には、彼女たちとゴールインをするのも野球人生の到達点でしょう。

 このように“甲子園スピリッツ”を通じて本モードをプレイすると、高校野球→プロ入り→スター選手として活躍するといったサクセスストーリーが作り出せるのです。ぜひとも2つのモードを通じてプレイしてみてはいかがでしょうか?

  • ▲プロ入りして先発初勝利を達成! このよろこびを、ぜひ味わってほしい。

“野球の人生”をテーマにするなら、やることは限られている!?

 さて、本作をレビューしてみて感じたことは、「プロ野球という題材を扱うにあたり、やるべきことは終わっているのでは?」と思ってしまいます。オフラインなら1~2人の対戦プレイも可能だし、“甲子園スピリッツ”による育成から、スター選手を目指す“スタープレイヤー”。143試合を制す“ペナントレース”など、1人でもコツコツとプレイして楽しめるわけです。

 また、“ドリームリーグ”や“プロ野球速報プレイ”といったオンラインを介したモードがあるおかげで、通年で遊べることは間違いないのです。もっと言うなら次回作が発売されるまで、本作のおもしろさは保証されていると言っても過言ではありません。

 もし、「本作の足りないところはどこか?」と尋ねられたら、「少年野球と独立リーグを組み込んでほしい」と答えるに違いありません。“プロ野球”という枠組みの中で考えるなら、やるべきことはないと言えると思います。それくらい本作の完成度は高いのです。

一般社団法人日本野球機構承認 プロ野球フランチャイズ球場公認
ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2018年プロ野球ペナントシーズン中のデータを基に制作しています。
データ提供:共同通信デジタル データは(株)共同通信デジタルが独自に収集したものであり、公式記録とは異なる場合があります。
提供情報を手段を問わず、いかなる目的であれ無断で複製、転送、販売等を行う事を固く禁じます。
(C)Konami Digital Entertainment

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