記憶にも記録にも残る“サージュ・コンチェルト”の魅力を熱弁! 7次元先の世界は確かにあった……

編集O
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 コーエーテクモゲームスのガストブランドが贈る“サージュ・コンチェルト”の企画記事を掲載します。

 本シリーズには2012年に発売された『シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~』、そして2014年に発売された『アルノサージュ ~生まれいずる星へ祈る詩~』があり、どちらも“はるか7つの次元を越えた先に、本当に存在する世界”をコンセプトに構成されています。


 シリーズ最大の特徴は同じ世界の別の時間軸、もしくは別の可能性を舞台にした物語であり、それぞれが相関関係を持つという複雑な設定が用意されていることです。この遊ぶほどに語りたくなる&分析したくなる濃密かつ重厚なドラマは、発売から約9年が経過した今もファンから熱烈に支持されています。

 そんな名作の高画質リマスター&配信DLCを網羅した『シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~ DX』、『アルノサージュ ~生まれいずる星へ祈る詩~ DX』が、“サージュ・コンチェルトDX”として、3月4日にPS4、Nintendo Switch、Steam(ダウンロード版のみ)で発売されます。

 今回はタイトルごとに特徴を紹介しつつ、土屋暁ディレクターが紡ぐ世界観に魅了されたファンでもある編集Oがその魅力を語ります。

背後にある物語も重要だがイオンとのコミュニケーションが楽しい『シェルノサージュ』!

『シェルノサージュ』ストーリー

 7次元先の惑星“ラシェーラ”では、寿命を迎えた太陽と共に滅亡の危機が迫っていた。惑星移住を提言する“天文”と、詩(うた)魔法での太陽と惑星の再生を提唱する“地文”によって世論は二分され、二つの組織はそれぞれ皇位継承者候補を擁立し、惑星の行方を決めることに……。


  • ▲本作のヒロインであるイオン(声優:加隈亜衣)は、皇位継承候補として詩魔法を紡ぐ力を持ちます。
  • ▲イオン以外にも詩魔法を紡げる人物が登場します。彼女はその謳い手の一人・ネイ(声優:内田真礼)。

 “7次元コミュニケーション”というジャンルが示すように、“7次元”先で暮らすイオンと交流を深め、シャールと呼ばれる妖精で彼女の記憶を掘り起こす形で物語が進む『シェルノサージュ』。イオンは独自の生活サイクルで“七次元”で暮らしており、端末を通じて会話やアクションを取ることが可能で、それを重ねていくことでイオンとの絆が深まります。

 眠る彼女の“夢セカイ”にアクセスして、失われた彼女の心の世界をシャールで修復することで記憶が修復。失われたイオンの過去にまつわるエピソードが再生され、彼女がなぜここに一人なのか、この7次元先の世界とはどこなのかを知ることになるのです。


  • ▲修復する記憶には属性が設定されていて、対応したシャールを担当に選ぶ必要があります。

 なお、イオンが記憶を取り戻すと物語が進むだけでなく、料理やコスチュームなどさまざまなレシピを思い出します。これによって衣装を着替えたり、新しいメニューで食事をとったりなどイオンの生活にも変化が生まれ、より一層彼女とのコミュニケーションが楽しくなっていくのです。


  • ▲親密度合いは“ラブラブ度”で確認できます。ときには添い寝も♪

『シェルノサージュ』のココにハマった!

 オリジナル版はDLCで物語が徐々に広がる形だったので、物語を最後まで見届けたときの感動はひとしおでした。待たされてじらされるのも、それはそれでいいスパイスだったんですね(笑)。とはいえ、作品への熱量を高めたまま一気に遊びたかったという気持ちもあったので、ストーリーが全部網羅された『DX』はとても魅力的に感じます。

 そんなイオンが辿る物語の深さも自分がハマった大きな要因ですが、斬新なゲームシステムも忘れてはなりません。本作はイオンとの交流で手に入れたHymPを使い、シャールと呼ばれる妖精を雇って彼女の精神世界を修復していくことで、物語が展開していきます。

 オリジナル版ではPS Vitaのカメラでバーコードを撮影することでシャールを生成でき、しかもオンラインで同じシャールをみんなで育成できたのです。

 このネットワークを使った新しい遊びは本当に画期的で、まさに未来を感じさせてくれるものでした。『DX』ではそのオンライン要素はありませんが、イオンの記憶を修復していく達成感は変わらず味わえますし、利便性が格段に上がっているのでぜひ味わってほしいですね。

 最大の魅力といえるのが、イオンとのコミュニケーション。オリジナル版はオンライン接続が必須で、イオンが住む七次元先の世界も時間の流れが再現され、イオンは就寝したり食事をしたりとまさにそこに“生きている”という感覚を味わえたんです。

 彼女の一挙手一投足を眺めているだけでなんか癒されるんですよね。PS Vitaを立ち上げたままにして、イオンとの疑似同居を満喫していた人は自分だけではないはず。……まあ、自分は夜型人間なので、けっこうイオンの寝顔を眺めることが多かったわけですが(笑)。『DX』でもSwitch版ならば携帯モードで遊べるので、似たような感覚が味わえるので楽しみですね!

  • ▲同居生活の到達ともいえるのが、イオンとの“結婚”。なかなか結ばれない……と嘆く人が続出しました。

 ちなみに、PS Vitaのタッチパネルをたたいてイオンを呼び出すことができました。この“トーントン!”もポイントで、イオン役の加隈亜衣さんも愛用するほど、ファンの間で定着した挨拶になるほどでした。

『シェルノサージュ』での体験がピースとなって物語のパズルを完成させる『アルノサージュ』!

『アルノサージュ』ストーリー

 7次元先に実在する惑星“ラシェーラ”は、太陽の寿命により滅亡を迎えようとしていた。これに対し“ラシェーラ”の女帝は詩魔法の力を使い、宇宙船“ソレイル”で民の他惑星への移住を図るも、トラブルに見舞われ宇宙を彷徨うこととなる。

 長い年月が経ち……“ソレイル”で人々が街を作り住み始めて月日が経った頃、謎の生物“シャール”が人々を襲い始めた。“シャール”の脅威に対して人々の意志は二つに分かれ、“シャール”との共存を志す宗教組織“ジェノミライ教団”、主人公のデルタやキャスティら失われた技術や知識を持つ人々とともに、“シャール”と戦う都市国家“フェリオン”に二分されていた。

  • ▲舞台となる“ソレイユ”は巨大で、人々が集まって暮らすフェリオンをはじめ、さまざまな場所があります。

 “強く儚い生命たちの存亡をかけた愛と絆の物語”をテーマとしたRPG作品の『アルノサージュ』。詩(うた)が魔法の力になり、想いの力が絆になる世界で、イオンやキャスティたちは“詩魔法”と呼ばれる不思議な力を使う謎の生命体”シャール”発生の真実を探求します。

 プレイヤーは主人公である青年のデルタ、機械兵器のアーシェスとなって異なる視点から物語を体験していくことで、世界のさまざまな真実が明らかになっていきます。“ソレイル”各地や精神世界“ジェノメトリクス”での任務や探索や調合をしながら、 ヒロインたちとの絆を深めていき、物語は進んでいくのです。



  • ▲物語で活躍するキャラクターは、『シェルノサージュ』で見知ったメンツが多く、その相互関係を紐解くことも本作の楽しみ方の1つと言えるでしょう!

 ジャンルがRPGである本作にはエンカウントからのバトルが存在しますが、バトルにも本作ならではの要素が用意されています。戦いの流れは主人公たちが強力な詩魔法を放てるヒロインを護りつつ敵を攻撃。敵のターンではタイミングよくガードを行い、ダメージを抑えながら戦っていくわけですが、一定時間が経過するとヒロインが詩魔法を発動できるようになります。これはいわゆる必殺技で、大迫力の演出とともに敵を一掃できるのです。

  • ▲バトルは“WAVE”と呼ばれるターン経過の概念があり、いかに効率よく敵を倒せるかが重要になります。
  • ▲詩魔法はさまざまなタイプが用意されています。これは貫通ダメージを与える強力な詩魔法“第七世界神示”。

 また、ジェノメトリクスや禊(みそ)ぎ、調合も本作を象徴する独特なシステム。ジェノメトリクスとはキャラクターたちの“精神世界”のことで、ここに主人公たちは潜り、さまざまな悩みや問題を解決して絆を深めつつ、新たな詩魔法やジェノメトリカ結晶を入手します。

  • ▲キャラクターが内に秘める問題を解決すると、同時にキャラクターの新たな一面を知ることもできます。

 禊ぎは専用の衣装でヒロインとともに泉で身体を清め、ジェノメトリカ結晶を体の部位に取り込み強化する儀式です。世間話して結晶を取り入れる部位が増えることもあります。また、タッチ機能でキャラクターのリアクションを楽しむこともできます。

  • ▲禊ぎ中のキャラクターは、かなりシンプルな衣装になります。もちろん、じっくり眺めることも可能です♪

 そして調合は、複数のアイテムを組み合わせて新たなアイテムを作り出すシステム。こちらは町の中にある店を利用し、調合できるアイテムは、回復アイテムや装備品などさまざま。ときにはキャラクターたちとのイベントが発生することも。


  • ▲調合を実行するとユニークなダンスムービーが流れるのもポイント。このムービーは調合アイテムで内容が変わります。

『アルノサージュ』のココにハマった!

 じつはオリジナル版の『アルノサージュ』が発売された時点では、『シェルノサージュ』は配信が続いていて物語は未完結でした。つまりまだ“サージュ・コンチェルト”としての結末を迎えてないのに、『アルノサージュ』で“その後”が語られたのです。このまさかの先取り展開には、本当に驚かされました。

 さらに驚かされたのが、コミュニケーションパートで会話していたイオンが、あの小さな部屋から飛び出し、外の世界に出るという衝撃的な内容です。しかも、イオンとの会話ツールであった端末が、主人公のアーシェスとなっているわけですからね。当時はその大胆な設定に驚き、混乱し、そして感心したものです。

  • ▲元気に活動するイオンとの再会に思わず涙……。

 また『シェルノサージュ』では象徴的に描かれていた詩魔法が、バトルで鬼のような強さを発揮するなど、その存在感に改めて圧倒されたのを覚えています。このように『アルノサージュ』はジャンルをガラッと変えるなど挑戦的な仕掛けが満載の作品でしたが、結果として両作品へのモチベーションを引き上げ、より深く作品を楽しむことができたのです。

 『DX』は『シェルノサージュ』の展開を最後まで見届けられるので、当時のような感覚を味わうのは難しいかもしれませんが、逆にすべて終えてから『アルノサージュ』を始めることができるので、物語への没入感はより高まるかもしれません。

 というわけで、異なる遊び方で1つの大きなドラマを解きほぐしていく“サージュ・コンチェルト”作品を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。とにかく情報量が膨大で、遊びながらも&遊び終えてからもアレコレ語りたくなる要素が満載なので、物語性の強い作品を求める方はぜひ『DX』で“土屋ワールド”に飛び込んでみてはいかがでしょうか。

 最後に“推しポイント”を1つだけ。両作品とも音楽がとても素晴らしく、高い評価を得ている楽曲ばかりが揃っているんですね。とくに志方あきこさんが歌い上げる詩魔法は、幻想的で魂を揺さぶること間違いなしなので、ぜひともいい環境で聴いてほしいです!


『シェルノサージュ DX』

『アルノサージュ DX』

(C)コーエーテクモゲームス
※画面は開発中のものです。