【ゲーム雑談紀行】実績やトロフィーに魅了された男と語る。アチーブメントは自分のゲームの歴史を見られる
- 文
- kbj
- 公開日時
- 最終更新
電撃の編集やライター、クリエイターなどなど、いろいろな人とゲームについてゆるく話をしていくコーナー“ゲーム雑談紀行”を掲載します。
第25回の話題は、ゲームで手に入る称号“アチーブメント”について。実績やトロフィーに魅了された2人の編集と語っていきます。
参加者
megane
元電撃オンライン編集部の編集で、現在はKADOKAWAの某部署に所属。Xbox 360の実績を集め、雑誌『電撃ゲームス』にて実績のコーナーを担当していた。
Bros
元『電撃PlayStation』の編集。雑誌『電撃PlayStation』にて“トロフィー王への道”のコーナーを担当していた。
kbj
電撃オンラインの編集。遊んだタイトルのアチーブメントはとりたいが、後半に挫折しがち。
自分のゲームの歴史を見られるアチーブメント
Bros:最初に、自分はそこまで熱心にトロフィー収集していないことを明言しておきます。
kbj:いきなりどうしました?(笑)
Bros:実績やトロフィーを集めるのはもちろん好きです。ただ……比べても仕方ないけど、すごい人は本当にすごいんですよ。そういう方々と比べると全然なので、先に言っておきたいなと。
megane:地球人では最強のクリ●ンみたいな感じだ。
kbj:上には上の戦闘民族がいると。ちなみに現時点の実績、トロフィーはいくつですか?
megane:すごく集めていた2010年までで40,000ちょいあった。その後、子どもができてゲームだけに集中できなくなってしまい、現在は69,969ですね。やはり伸びにくくなりました。
Bros:自分は実績は30,000くらいまで集めていました。ただちょうどそのころ、『電撃PS』で仕事をするようになっていたこともあり、1つにまとめたほうがいいと思って、トロフィーに移りました。
kbj:両方で集めるより、どちらかにまとめたほうがいいですからね。
Bros:トロフィーのレベルは今612。総数は13,400個で、プラチナは310個ちょいだったかな。淡々と集めています。
kbj:十分に多いですよ!
megane:ダウンロードコンテンツが増えたことで、タイトルによっては実績が2,000とか3,000になるタイトルもある。最初とはだいぶ変わったね。
Bros:そういうのはありますよね。100%までしたタイトルが突然、そうでなくなる……。
kbj:あれは微妙な気持ちになりますね。さらに集められる気持ちと、また集めることになる気持ちがあって……。
Bros:一度コンプリートしたタイトルでまた遊べると思う一方で、今後もDLCが出るたびに買い続けることになるのかな……と少し考えてしまいますね。
kbj:プラチナをとっても、達成率が下がった気がして寂しい……。
Bros:ここでアチーブメントの歴史を語っていこうかなと。もともとPS2時代まではゲームをオンラインにつなぐことが少なかった。
kbj:それまでにもゲーム内に称号はありましたが、いまのアチーブメントとは違いましたね。
Bros:2005年にXbox 360で実績が搭載されたのが、アチーブメントの最初かと。
megane:Xbox LIVEで導入されたことで、数が表示されて、人のものを見られるようになって、蓄積されるようになった。
Bros:初期のPS3にはトロフィーがなくて、2008年7月から『まいにちいっしょ』などで導入されました。アップデートでトロフィーが追加されたタイトルもあれば、ないままのタイトルもありましたね。
2009年の初期に全タイトルにトロフィーが入るようになったので、実際にはそこらへんから始まったイメージです。
megane:途中からSteamにもアチーブメントが入りましたね。
Bros:Steamタイトルは買っていないですね。マルチハードでリリースされた場合、トロフィーがあるのでPSハードしか購入の選択肢にならないんですよ。そこはハードメーカーの思惑に乗っているのですが……。
kbj:確かにアチーブメントはハードに依存しますね。そもそもアチーブメントの最初の印象ってどうでした?
megane:実績を最初に見た時、「この数字は何?」とか「集めてどうなるの?」と楽しみ方がわからなかった。
Bros:まだアバウトでしたね。数字が出てもよくわからない。
megane:他の人と比較して、自分の数字を意識するので、フレンドができ始めたころに機能してきました。
Bros:もともとやり込み好きで、RPGであればクリアしてからひと通りの要素を遊びつくしていた。そういう遊び方をしていたので、すんなり受け入れたというのもあるかな。
megane:Bros君はもともとやり込みゲーマーだからね。
Bros:だから、個人的には目的の1つのようなもので、やり込みの流れで一緒にとっておくくらいの感覚。あとはひと通りプレイしたという、指針にもなるかな。
megane:歴史にもなるよね、このゲームはここまでやったという。
Bros:今だとXbox 360、PS3までは振り返れるけど、それ以前は見られない。これまでに遊んだ全ゲームのプレイデータを見られたらおもしろいと思いますよ。
kbj:おもしろいけど、怖くないですか?
(一同笑)
megane:自分の生きざまがスコアに残っているとしたら、怖いなあ。ゲームの歴史が刻まれているわけだからね。
kbj:任天堂ハードは現状ではないのですが、PSハード、Xboxハードをプレイしている場合はそうですね。2人が集めるようになったきっかけは?
megane:Xbox 360を買ってフレンドができてきた時、他の人の情報を見ると「この人、このタイトルをクリアしている」というのがわかる。その数字からゲーマー度がわかるから、増やしたくなったというのが大きな理由だったかな。
kbj:なるほど。
megane:アチーブメントにはクリアしにくい難易度のものがあるじゃない? 集めていた当時だと、『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』の難易度ベテランをクリアしている人はすごかった! あとは『ギアーズ・オブ・ウォー』の難易度・インセインはラスボスがえぐかったね!
Bros:アチーブメントはその人が高難度のミッションをクリアした証明になる。それまではやり込んでいてもわからなかったけど、実績やトロフィーでは見られる。
megane:そういうのを見ていて、自分も集めて見せたくなった。
kbj:Brosさんが集めることになったきっかけは?
Bros:自分が一番最初にプラチナトロフィーを獲得したのは『ファイナルファンタジーXIII(FF13)』です。ゲームを一通り遊んで、残りのやり込み要素を達成したらプラチナトロフィーを獲得。その達成感にハマったため、2010年ごろからトロフィー獲得を意識し始めた気がします。
kbj:個人的にはアチーブメントがあるから、気軽にゲームをやりにくくなったところはありますね。“チュートリアルを終えました”だけで終わっていると、「このタイトル、やらなかったの?」と見られてしまう。ゲーム編集をしていると、お試しでプレイすることがあるじゃないですか?
Bros:わかる! テストでプレイすることがありますからね。自分のデータに入れたくない場合は、アカウントをわければいいわけです。
megane:記録として残るから、気になる人は気になる。
Xboxには無料でゲームを遊べるXbox Game Passというシステムがある。そのため、実績には起動しかしていないタイトルもあって、気にしなくなったかな。
Bros:気にすると大変だけど、ほとんどの人はアチーブメントを気にしていないんだよね。
megane:そこはゲーマーの美学みたいなものだからね。
⇒2月10日掲載回に続きます!
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります