『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3』レビュー。シリーズ初挑戦でもMCUしか知らなくても楽しめる?

てけおん
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 7月19日に発売されたNintendo Switch用ソフト『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order』のレビューをお届けしていきます。

 本作は、キャプテンアメリカやアイアンマン、ウルヴァリンといったマーベル作品のヒーローたちで4人チームを組み、サノスたちヴィランと戦っていくゲームです。アベンジャーズ、X-Men、スパイダーマン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなどから総勢30体以上のヒーローが登場。シリーズの垣根を超えて、4人チームを編成して戦うことになります。



  • ▲豪華な登場ヒーローたちの中から4人を選んでチームを結成!

 実は筆者は、本シリーズの作品に触れるのは今作が初めて。タイトルに“3”と銘打たれているため、プレイ前には「本作を楽しめるのか?」や「映画『アベンジャーズ』シリーズなどでアメコミを知った人は楽しめるのか?」という疑問がありました。結論から言うと、しっかり楽しむことができました。

 どんな部分をおもしろいと思ったのかなど、その感想をお届けしていきます。

アクションは手軽に楽しめる上に非常に爽快!

 本作のキモは、なんといっても4人のヒーローがチームになって戦うアクション部分です。操作自体はシンプルで、基本的なアクション(弱・強攻撃、ジャンプ、防御、使用キャラの切り替えなど)はボタンひとつで、ヒーローたちの特徴的な技(アビリティ)はボタンの組み合わせで繰り出せます。

  • ▲基本的な操作は共通していますが、パワータイプだったりスピードタイプだったり、キャラクターごとに使い心地が違うので、その個性を覚えることが重要です。

 本作は操作できるキャラクターが多く、アビリティの使いどころをはじめとした、それぞれの個性を把握するのはちょっと大変かもしれません。ですが複雑なコマンド入力などは必要ないので、一度動かし方を覚えてしまえば戸惑うことなくゲームを遊べるでしょう。

 筆者はアイアンマンが好きなので、よくチームに入れて使っていました。中でも“リパルサー・アレイ”というアビリティが映画『アイアンマン2』で見せたアクションによく似ていてカッコイイうえに、敵を一掃できる気持ちよさもあったので、よく使っていました。

  • ▲赤いペタワットレーザーで広範囲の敵を一度に切り刻む“リパルサー・アレイ”。強くて便利!

 また、敵を攻撃したりダメージを受けることで溜まる“エクストリームゲージ”が最大になると、“エクストリーム”を使用できます。これはいわゆる超必殺技で非常に強力! 豪華で爽快な演出も魅力です。

  • ▲こちらはアイアンマンのエクストリーム。派手な演出とともに的に大ダメージを与えます。

 さらに、他にもゲージが最大まで溜まっているヒーローがいる場合は、複数のエクストリームを一挙に叩き込む“アライアンスエクストリーム”を発動できます。ただし、“エクストリーム”を一度使ってしまうとゲージがゼロに戻ってしまうので、乱用は禁物です。


  • ▲4人でアライアンスエクストリームを発動! 筆者はどうしてもボス戦でアライアンスエクストリームを使いたいと思ってしまい、ステージ途中のザコ戦で苦労したりもしました。

4人チームの組み合わせを考えるのが楽しい!

 本作では4人のチームを自分で考える必要があるのですが、これも楽しいポイントのひとつ。好きなヒーローたちを自由に組み合わせて戦う楽しさを味わえます。

 セレクトしたメンバーによって、チームボーナスが発生します。例えばキャプテン・アメリカやアイアンマンは“エージェント・オブ・シールド”というチームボーナスを持っているので、チームに入れると体力が増加されます。

 同じチームボーナスを持つメンバーをチームに加えれば加えるほど、ボーナスの効果値は上昇していきます。「登場するヒーローが多すぎて、誰をメンバーに入れたらいいか決められない……」と迷ってしまった場合は、ボーナスのことを考えてメンバーを決めるのもアリかもしれません。


  • ▲チームボーナスのリストをのぞいてみて、ヒーロー同士の関係を推察するのも楽しかったりします。

好きなヒーローが強くなっていく楽しさ!

 個人的に一番好きな部分だったのが、この育成の部分です。最初はただ単に敵を倒して経験値を稼ぎ、レベルを上げるだけかな? と思っていたのですが、それだけではありませんでした。

 レベルが一定値に達すると、そのヒーローは新たなアビリティを覚えられます。また、そのアビリティ自体も強化が可能です。


 さらにチーム全体のパラメータをアップできる“アライアンス”による強化や、“ISO-8”という、いわゆる装備品にあたる要素も存在します。これらの組み合わせを考えると、できることは非常にぼう大です。育成要素が好きな人は、こうした部分にワクワクできるのではないでしょうか?

  • ▲アライアンスの開放には、プレイを通じて入手できる強化ポイントとクレジットが必要。
  • ▲六角形の頂点に位置するパネルを開放すると、新たなシートが開放!
  • ▲ゲームを進めていくと、キャラクターを強化できる要素がどんどんと増えていきます。

 ゲームを進めていくと、“インフィニティミッション”と呼ばれる特別なステージに挑戦できます。これは、繰り返し挑戦できて、経験値やアライアンスの強化に必要なポイントを好きなタイミングで納得いくまで稼げるようになります。

 挑戦できる“インフィニティミッション”はメインストーリーを進めていったり、キャラクターのレベルが一定値に達したりすることで開放されていきます。

MCUシリーズでアメコミを知ったような人は楽しめるの?

 この10年でアメコミを知るきっかけが、映画『アベンジャーズ』シリーズなどをはじめとする“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”作品である人って、相当多いと思われます。そういった人でも本作は楽しめると思いますが、ちょっとだけ注意しておいてほしい点があります。

 アメコミ作品は、シリーズなどが違うと同じ名前のキャラクターでも設定などが結構違ったりします。このゲームでもその点は同様。ですからMCUでの設定を前提にしてプレイすると、ギャップを覚えてしまうかもしれません。



  • ▲時折挿入されるヒーローたちの会話シーンも魅力のひとつ。トニー(アイアンマン)がマイルスたちに声をかけるシーンですが、MCUでのトニーとピーターの関係が思い浮かんでちょっとうれしくなってしまったり。

 誤解してほしくないのは、こうした設定の違いが悪いという話ではありません。そうではなく、「この世界のキャラクター同士の関係は、映画とは違うんだね」と知ったうえで、「このキャラとこのキャラが会話するとこんな感じになるんだな」みたいに、ゲームならではの部分を楽しむのがいいのではないかと。

 と言っても、キャラクターの大まかな特徴などは変わっていませんので、ゲームを遊んでいるうちになじんでいくかと思います。また、本作の重要なヴィランがサノスであることや、強大な力を秘めた“インフィニティ・ストーン”が戦いのカギとなる点などは、“マーベル・シネマティック・ユニバース”でアメコミの世界を知った人にとっても、非常にとっつきやすい部分だと思います。


 アメコミの大きな魅力である“ヒーローが悪と立ち向かう!”という側面が好きな人には、文句なしにオススメできる作品です。

 また、本作で初めて知ったキャラクターが気になった人は、原作のアメコミや映画、ドラマ、アニメなどを追いかけてみてもいいかもしれません。そのキャラクターがヒーローになった経緯や、内面に切り込んだドラマなどをチェックすると、より本作を楽しく遊べると思います。

(C) 2019 MARVEL

MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2019年7月19日
  • 希望小売価格: 6,980円+税

MARVEL ULTIMATE ALLIANCE 3: The Black Order(ダウンロード版)

  • メーカー: 任天堂
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2019年7月19日
  • 希望小売価格: 6,980円+税