『SIREN』外山氏の次回作はエンターテイメント性の高い爽快ホラー!?
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『サイレントヒル』、『SIREN』、『GRAVITY DAZE』などで知られる外山圭一郎氏は、SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)を退社し、新会社“Bokeh Game Studio(ボーカ ゲームスタジオ)”を設立しました。
ボーカゲームスタジオのYouTubeチャンネルに投稿された動画では、外山氏自身が、同スタジオの処女作となる次回作についての構想を語っています。
■Focus - Keiichiro Toyama
“Focus - Keiichiro Toyama”と名付けられた本動画は、約9分の内容。
外山氏は、動画内で自身のこれまでのゲーム作りへの姿勢や趣味のカメラが作品作りに与えた影響、さらに次回作の構想についても語っています。
本記事では、動画内で公開された多数のイメージボード(次回作のものかは不明)とともに、動画内容をレポートしていきます。
自分らしくゲームを作るためのゲームスタジオ
自分らしくゲームを作るために、ボーカゲームスタジオを設立したという外山氏。
自分のゲームは、万人に楽しめるというよりは、心に楔を残すような、一風変わった切り口だったと振り返ります。
10年20年経っても大事にしてもらえる作品を作ってきたし、これからもそうしていきたい。そのためにもスタジオの設立と独立が必要だったと語りました。
次回作はエンターテイメント性高めのホラー作品となる
外山氏は、ボーカゲームスタジオで初めて手掛ける次回作について、しばらく離れていた、ダークな雰囲気の、自身の原点ともいえるホラー作品にチャレンジしたいと語りました。そのためのアイデアも溜まって来ているそうです。
ただしゴリゴリのホラー作品というわけではなく、エンターテイメント性高めで、ホラーテイストを持ちつつ、爽快感のある作品になるとのこと。
動画内で公開されたホラーテイストのイメージボードでは、人間が変異したかのようなグロテスクな生物が多数登場しています。
『サイレントヒル』や『SIREN』で、迫るような恐怖を描いてきた外山氏だけに、次回作での恐怖体験に期待が高まります。
“日常がゆらぐ”のがホラー
“日常がゆらぐ”というのが自分の中でのホラーの解釈と語る外山氏。
怖いものが出て来るというよりは、安穏とした暮らしが当たり前ではないということを想像させる切り口が好きで、次回作でもそういったテーマを描きたいとのことです。
また、自分が好きなエンターテイメント作品について、最近流行りのいわゆるデスゲーム系の作品を挙げる外山氏。
不条理に追い込まれた中での一般人の心のせめぎ合いやアクション、ドラマやケレン味に魅力を感じたそうで、次回作にも影響を与えているそうです。
人が街にいる理由や経緯から形作る世界観
『サイレントヒル』の舞台となる霧に覆われた小高い丘や、『SIREN』の舞台となる荒廃した山村など、外山氏の作品には今までも印象的なロケ―ションが登場してきました。
外山氏は、ある街や村があったとして、そこにいる人がどういう理由や経緯でそこにいるのかを考えることから、世界観を作ることが多かったと振り返ります。
またそういった世界観の解釈を形作るのに、趣味の写真が役立っているとも語りました。
今は地図を漁ったりなどの手段で、新作の舞台のインスピレーションを探ろうとしている段階とのこと。
イメージボードでは、どこかアジアのテイストを感じる街並みも確認できます。
魅力的な世界観や迫りくる恐怖を描いた作品を手掛けてきた外山氏。その魅力を引き継ぐであろう、次回作の続報にも要注目です。
※画像は映像をキャプチャーしたものです。
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